聖女が望むものとは…「さぁ、アリス…君の望みを言ってーーーえ?」

タッター

文字の大きさ
7 / 31

第6話

しおりを挟む




「…アリス?」


「ーーあのぉ~さっきからぁ~何のお話をされているのですかぁ?」


「「「「「え?」」」」」


「ア、アリス?ほら褒賞の話だ。その褒賞で君は私と結婚するんだろう?」


「???。私ぃ~サラン様と結婚するつもりは全くないですよぉ~?」


「な!!」


「「「「「え!!」」」」」


「えぇ~?」コテン


「ど、どうして!?き、君は私のことが好きなのではないのか?」



「?サラン様のことわぁ~お友達としては好きですけどぉ~恋愛面では全く好きではないですよぉ?」


「!?」


「ーーあなた今までサラン様のことが好きでサラン様の側にくっついていなのではなくて?」


「えぇ~?私からサラン様に近づいたことわぁ~ほとんどないですよぉ~?」


「「「え?」」」


「サラン様ってぇ、どうしてか私の行くところ行くところに来て話を聞いてほしそうにするからぁ~お話ししてただけですしぃ~、お友達になってほしいって言われたからぁお友達になっただけですよぉ?」


「~~!」カ~///


「他の男の人もそうですぅ~。話かけられたから話していただけですし~みんなただのお友達ですぅ~」


「ですが、よく彼らと出かけていたりしていたではないですか。」


「それわぁ~、お友達ですしぃ~サラン様や他の方が好きな物買ってくれるってぇ~言って下さったからですよぉ?それにぃ~アリア様達から注意されてからわぁ~行ってませんよぉ~?」


「ーー確かにそうですわね…。」


思い返してみればサラン達が誘っても何かしら理由をつけて断っていた気がする。


「それにぃ~わたしわぁ~貰えるものは貰っておく主義ですからぁ~買ってくれるって言われたら誰とでも行きますけどぉ~怒られてまではいかないですぅ~」


「……なるほど。それは申し訳ないこと言いました…」


「大丈夫ですぅ~」


「待ってください!ですがあなたは注意されてもよくサラン様や他の殿方達の後ろに隠れていたではないですか!」


「そ、そうです!他にもサラン様とお二人で話すだけではなく、人目があるのによく男の人に肩や腕を組まれていたではありませんか!」


そうアリアの側にいる令嬢達が言う。


「そうなんですぅ!アリア様達と話す時とかぁ~、サラン様にも他の方達にも前を塞がれて邪魔だなぁ~どいてほしいなぁ~っていつも思ってましたぁ~!」


「「「……」」」


「それにぃ~みんな何故か肩を組んできたりぃ~密着してきましたけどぉ~私はすぐに離れていましたよぉ~?流石にぃ~お友達に触らないでぇ~って言いづらくってぇ~」


「「「……」」」



 そう純粋そうにアリスは言う。第1王子並びに取り巻き達は呆然としている。


「……なら、何故わたくし達に何も言ってくれなかったのですか?」


「言おうとしたんですけどぉ~、その度にサラン様達が来てぇ~喧嘩になっちゃってたんで言えなかったんですぅ」


「…なるほど」


 身に覚えがありすぎて、令嬢達はなんだかアリスに申し訳なくなってくる。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

短編)どうぞ、勝手に滅んでください。

黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。 あらすじ) 大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。 政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。 けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。 やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。 ーーー ※カクヨム、なろうにも掲載しています

存在感のない聖女が姿を消した後 [完]

風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは 永く仕えた国を捨てた。 何故って? それは新たに現れた聖女が ヒロインだったから。 ディアターナは いつの日からか新聖女と比べられ 人々の心が離れていった事を悟った。 もう私の役目は終わったわ… 神託を受けたディアターナは 手紙を残して消えた。 残された国は天災に見舞われ てしまった。 しかし聖女は戻る事はなかった。 ディアターナは西帝国にて 初代聖女のコリーアンナに出会い 運命を切り開いて 自分自身の幸せをみつけるのだった。

自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのはあなたですよね?

長岡更紗
恋愛
庶民聖女の私をいじめてくる、貴族聖女のニコレット。 王子の婚約者を決める舞踏会に出ると、 「卑しい庶民聖女ね。王子妃になりたいがためにそのドレスも盗んできたそうじゃないの」 あることないこと言われて、我慢の限界! 絶対にあなたなんかに王子様は渡さない! これは一生懸命生きる人が報われ、悪さをする人は報いを受ける、勧善懲悪のシンデレラストーリー! *旧タイトルは『灰かぶり聖女は冷徹王子のお気に入り 〜自業自得って言葉、知ってますか? 私をいじめていたのは公爵令嬢、あなたですよ〜』です。 *小説家になろうでも掲載しています。

お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!

にのまえ
恋愛
 すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。  公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。  家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。  だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、  舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。

石塔に幽閉って、私、石の聖女ですけど

ハツカ
恋愛
私はある日、王子から役立たずだからと、石塔に閉じ込められた。 でも私は石の聖女。 石でできた塔に閉じ込められても何も困らない。 幼馴染の従者も一緒だし。

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです

秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。 そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。 いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが── 他サイト様でも掲載しております。

あなたが婚約破棄したいと言うから、聖女を代替わりしたんですよ?思い通りにならなくて残念でしたね

相馬香子
恋愛
わたくし、シャーミィは婚約者である第一王子のラクンボ様に、婚約破棄を要求されました。 新たに公爵令嬢のロデクシーナ様を婚約者に迎えたいそうです。 あなたのことは大嫌いだから構いませんが、わたくしこの国の聖女ですよ?聖女は王族に嫁ぐというこの国の慣例があるので、婚約破棄をするには聖女の代替わりが必要ですが? は?もたもたせずにとっととやれと? ・・・もげろ!

処理中です...