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第9話
「あの日の川越線_04」
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「へぇ、川越線を蓄電車化するわけじゃないのね」
「要は中規模輸送の実証実験のための新車投入だったんですね」
発表の前々日になって届いたプレスリリースには、川越西線に“EV-E103系”を1編成投入し、今後の地方線のための改善方針を検討することが目的だと分かった。
…大げさな新型車発表会まで行って…である。
烏山線と違って、通常の走行も行い、その上で既存の205系や209系との比較をするため、確かにより現実的なテストではある。
「それにしても、なぜ103系っぽくしたのかな? それが不思議よね?」
「それはあれでしょ、東線には複線化と増発というメリットがあるのに、西線には何もない。地元にとっては面白くないし、蓄電池電車と言っても馴染みがないから、ピンとこない。ならばせめて見かけだけでも馴染み深い103系を思い出させて…ってことじゃないですか?」
「あ、あざとい…」
奈美さんは眉間にしわを寄せて、何事か考え込んでしまった。
確かに、今回の新型車は素直に喜べない部分が多い。
まず、なぜアルミ車体なのか?
資料には『蓄電池の効率を高めるために、可能な限りの軽量化が必要であり、現状のステンレス車体より有利なアルミ車体とした』とある。
ではなぜ、サーフェイサー下地に塗装の上、表面にクリアコートまでしたのか?
『ステンレス車体以外にも選択肢が残るような技術の継承を目的とし、塗装技術も同時に行えるため』…だと。
わざわざ103系を模したのは、案の定『全く未来的なデザインで困惑させることなく、末長く安心して利用いただけるような親しみを持てるデザインを心がけた』…そうだ。
確かに今までの試験車は、デザイン面では突飛すぎて馴染めないこともあったが…、と言ってもここまで過去の車両を意識するのもねぇ。
まあ、実車ができてしまった以上、このまま実地テストは行われるんだろうと思った。
「ところで…奈美さん?」
「? 何?」
「そろそろこの前の俺の写真についての一件、教えてもらえませんか?」
「(ドキッ!)」
奈美さんの心臓の音が聞こえるほど、慌てたのがわかった。
「な、なんのことかなぁ?」
「今はっきり“ドキッ!”って聞こえましたよ」
「え? え? ええっー?」
なんでこの話題を振るとこんなにキョドるんだろ?
奈美さんは何度か深呼吸をして…
「わ、私がカメラを始めたきっかけがキハ110系だったの… ただ、それだけよっ!」
そういうや顔を真っ赤にして、資料を掴み上げるとどこかに走り去って行った。
その時以来、奈美さんに話しかけてもまともに会話してもらえなかった。
あ~、悶々として、仕事が手につかない!
しかも編集長はそんな俺を面白そうに見てるだけで、奈美さんが何か言ってたかとかは全く教えてくれなかった。
気まずい日々が続いたある日、奈美さんは編集長に呼ばれて会議室で打ち合わせをしていた。
編集部の会議室は、パーテーションの一部がガラスになっているので、中に人がいるかどうかぐらいは分かるのだ。
普段はライターや編集部の担当者も同席するのに、今日は編集長と二人だった。しかも奈美さんの表情はどこか暗い。
あまり楽しい話題ではないようだ。
(何かあったのかな? まさか契約解除とか??)
奈美さんはあくまでフリーのカメラマンなので、いつでも契約解除できるのだ。
いらぬ心配かもしれないが、ここ数日の奈美さんの様子から全くありえないと言い切れない。
心がざわついて仕事が手につかなかった。
2時間ほどして、俺の机の近くにあるおなじみのミーティングテーブルに座り込んだ奈美さんは、自前のMac Book Proの電源を押すが、デスクトップが表示されても一向に作業する気配がない。
本当にどうしたんだろうか?
心配になって声をかけようとした時、奈美さんが“スック”と立ち上がり、俺の机の横にやってきた。
「ち、ちょっとお話があるの… 会議室まで…きて…」
「あ、…うん…」
俺が返事をする前に奈美さんはさっさと歩いて行ってしまった。
なんだかものすごく嫌な予感が…
本当に辞めるんじゃないかな?
俺は急いで奈美さんを追った。
会議室に入ると、奈美さんはガラスウォールからは見えにくい所に座っていた。
テーブルを挟んで向かい側の席に座る。
「え、え~と。まず私がカメラマンになる決心をしたのは、『ある人』が撮ったキハ110系の写真を見て感動したからなの!」
「へ?」
え? なんの話? 契約解除とかじゃないの?
奈美さんは時たま会話がぶっ飛ぶけど、今日のはぶっ飛びすぎでしょ?
「私が小学生の頃の話なんだけど、父に付き合って川越駅に写真を撮りに行った時、熱心に103系3000番台を写してる中学生がいたの」
「な? 奈美さん? どうしたんですか急に…」
「いいからっ! おとなしく聞いててっ!」
怒られた…。
よっぽどテンパってると見えて、他のことに意識を向ける余裕がないらしい。
「他の人たちは、あまり見向きもしない103系3000番台を色々なアングルで撮っていたから、父が感心して声をかけたの。その子はバッグからバインダーを出して、父に見せてたんだけど、少し離れたところで様子を伺っていた私に、その子が手招きしたから近づいて行ったの」
その時のことを細かく伝えようと、焦点を右上の方に向けて思い出すように続ける。
「そのバインダーを開いた時に運命を感じたの。その写真はまるで車両が飛び出すように私の中に飛び込んできたのよっ!」
あ~、飛び出したの? 飛び込んだの? どっち?
…なんて、チャチャ入れたらとんでも無いことになるんだろうなぁ。
「まるで本当に走ってくるようで、それまで私が見てきたどの写真とも違ってたの」
奈美さんのお父さんは東武の乗務員をしていて、写真は記録用のものと決めていた。
車両の写真は前面が3、側面が7の割合で写されている、いわゆる形式写真がほとんどだったそうだ。
他には各パーツ(パンタグラフや台車、床下機器など部分的なもの)ばかりで、たまに沿線風景の中を遠景で走行中の写真ぐらいなのだと話してくれた。
「流し撮りの写真も桜吹雪の中を疾走する黄色い車両が綺麗で、車両そのものは部分的にしか見えないけど本当に手が届きそうなインパクトがあったの!」
瞳を輝かせて熱く夢見心地な表情で身を乗り出してきた。
「鉄道が好きで、いずれは乗務員になろうと思ってたけど、こういう鉄道の楽しみ方もあるんだなぁ、こういう感動を人々に伝えるカメラってすごいなぁって思ったのよ!」
「す、すごい人もいるんですねぇ。奈美さんをここまで本気にさせるなんて…」
「でしょ。で…? あれ?」
「どうかしましたか?」
「あ、ううん。それで、私はカメラマンになって、鉄道の楽しさや美しさを伝えていけるようになりたい! って思ったの」
奈美さんはカメラマンを志した理由を熱く、熱く語り終えた。
「素晴らしいですね。奈美さんの写真が活き活きしてる理由がよく解りました」
「ハァ、ハァ…」
肩で息をしながら、瞳を潤ませて俺を見つめている。
え~と。何か言わなきゃいけないの? かな?
「あ、あの奈美さん? 奈美さんがカメラマンを目指した心意気というか、どれだけ鉄道を愛しているのかはハッキリ伝わりました。奈美さんにここまで固い決意をさせたその中学生は、いわば奈美さんの心の師匠というか先生だったんですね」
「… … はい?」
奈美さんはさっきまでの熱が一気に冷めたように惚けた。
… … …
…あれ?…
そして、一切の表情を消した顔で、
「…お、覚えて…いない?」
途端に落胆した顔に変形。
次に眉が下がり…泣き出しそうな顔になった。
奈美さんの百面相…可愛いです。
…などと、楽しんでるどころではなくなった。
「どうしたんですかっ? 奈美さん!」
気遣ったつもりで、立ち上がりながら言葉をかけたのをきっかけにして、
『キッ!』っと声が聞こえそうな形相で、奈美さんにハリセンのビンタを喰らった。
「こ、この鈍感!!」
と、叫ぶと泣き声をあげて、奈美さんは会議室を飛び出していった。
本当に何なんだぁ! 訳わかんない!
なんか逆ギレされたみたいで、俺も怒りを覚えた。
とにかく奈美さんを捕まえてハッキリさせようと追いかけたが…、
奈美さんはトイレにこもってしまった。
廊下で待ってる訳にもいかないので会議室に戻ると、編集長が渋い顔で立っていた。
「おい、奈美ちゃん泣かせたな」
今までに聞いたことのないドスの聞いた低音で俺に詰め寄ってきた。
「お、俺は何もしてません! 俺にも訳がわかんないんです。奈美さんどうしたんですか?」
編集長も奈美さんと同じような表情で、
「ハァ~~~~~~~っ」
と、長い溜息をついた。
え? 本当に俺が悪いの? 俺何かやらかした??
全く心当たりがないから、きっと俺が気付けなかったことが原因かも?
「お前、…本当にヘタレだなぁ…」
と、しみじみと言われてしまった。
「あそこまで奈美ちゃんが熱く訴えているのに、お前何一つ汲み取ってないだろ?」
「え? 何の話なんですか? 本当にっ!」
「俺の口からは言えんよ。奈美ちゃんに怒られちまう。お前が奈美ちゃんの話を聞いて、何も感じなかったことを反省しろや」
「話? 奈美さんはカメラマンになる決意を… あれ?」
「気づいたようだな。あとは自分で解決しろよ」
そう言って、編集長はデスクに戻って行った。
そう。
奈美さんの話を聞いて、何か引っかかっていたんだ。
でも、まさか…。
確信が持てないままでは、奈美さんに会ってもまた怒られてしまうだけだろう。
俺は自宅に戻って、あるものを確認することにした。
<続く>
「要は中規模輸送の実証実験のための新車投入だったんですね」
発表の前々日になって届いたプレスリリースには、川越西線に“EV-E103系”を1編成投入し、今後の地方線のための改善方針を検討することが目的だと分かった。
…大げさな新型車発表会まで行って…である。
烏山線と違って、通常の走行も行い、その上で既存の205系や209系との比較をするため、確かにより現実的なテストではある。
「それにしても、なぜ103系っぽくしたのかな? それが不思議よね?」
「それはあれでしょ、東線には複線化と増発というメリットがあるのに、西線には何もない。地元にとっては面白くないし、蓄電池電車と言っても馴染みがないから、ピンとこない。ならばせめて見かけだけでも馴染み深い103系を思い出させて…ってことじゃないですか?」
「あ、あざとい…」
奈美さんは眉間にしわを寄せて、何事か考え込んでしまった。
確かに、今回の新型車は素直に喜べない部分が多い。
まず、なぜアルミ車体なのか?
資料には『蓄電池の効率を高めるために、可能な限りの軽量化が必要であり、現状のステンレス車体より有利なアルミ車体とした』とある。
ではなぜ、サーフェイサー下地に塗装の上、表面にクリアコートまでしたのか?
『ステンレス車体以外にも選択肢が残るような技術の継承を目的とし、塗装技術も同時に行えるため』…だと。
わざわざ103系を模したのは、案の定『全く未来的なデザインで困惑させることなく、末長く安心して利用いただけるような親しみを持てるデザインを心がけた』…そうだ。
確かに今までの試験車は、デザイン面では突飛すぎて馴染めないこともあったが…、と言ってもここまで過去の車両を意識するのもねぇ。
まあ、実車ができてしまった以上、このまま実地テストは行われるんだろうと思った。
「ところで…奈美さん?」
「? 何?」
「そろそろこの前の俺の写真についての一件、教えてもらえませんか?」
「(ドキッ!)」
奈美さんの心臓の音が聞こえるほど、慌てたのがわかった。
「な、なんのことかなぁ?」
「今はっきり“ドキッ!”って聞こえましたよ」
「え? え? ええっー?」
なんでこの話題を振るとこんなにキョドるんだろ?
奈美さんは何度か深呼吸をして…
「わ、私がカメラを始めたきっかけがキハ110系だったの… ただ、それだけよっ!」
そういうや顔を真っ赤にして、資料を掴み上げるとどこかに走り去って行った。
その時以来、奈美さんに話しかけてもまともに会話してもらえなかった。
あ~、悶々として、仕事が手につかない!
しかも編集長はそんな俺を面白そうに見てるだけで、奈美さんが何か言ってたかとかは全く教えてくれなかった。
気まずい日々が続いたある日、奈美さんは編集長に呼ばれて会議室で打ち合わせをしていた。
編集部の会議室は、パーテーションの一部がガラスになっているので、中に人がいるかどうかぐらいは分かるのだ。
普段はライターや編集部の担当者も同席するのに、今日は編集長と二人だった。しかも奈美さんの表情はどこか暗い。
あまり楽しい話題ではないようだ。
(何かあったのかな? まさか契約解除とか??)
奈美さんはあくまでフリーのカメラマンなので、いつでも契約解除できるのだ。
いらぬ心配かもしれないが、ここ数日の奈美さんの様子から全くありえないと言い切れない。
心がざわついて仕事が手につかなかった。
2時間ほどして、俺の机の近くにあるおなじみのミーティングテーブルに座り込んだ奈美さんは、自前のMac Book Proの電源を押すが、デスクトップが表示されても一向に作業する気配がない。
本当にどうしたんだろうか?
心配になって声をかけようとした時、奈美さんが“スック”と立ち上がり、俺の机の横にやってきた。
「ち、ちょっとお話があるの… 会議室まで…きて…」
「あ、…うん…」
俺が返事をする前に奈美さんはさっさと歩いて行ってしまった。
なんだかものすごく嫌な予感が…
本当に辞めるんじゃないかな?
俺は急いで奈美さんを追った。
会議室に入ると、奈美さんはガラスウォールからは見えにくい所に座っていた。
テーブルを挟んで向かい側の席に座る。
「え、え~と。まず私がカメラマンになる決心をしたのは、『ある人』が撮ったキハ110系の写真を見て感動したからなの!」
「へ?」
え? なんの話? 契約解除とかじゃないの?
奈美さんは時たま会話がぶっ飛ぶけど、今日のはぶっ飛びすぎでしょ?
「私が小学生の頃の話なんだけど、父に付き合って川越駅に写真を撮りに行った時、熱心に103系3000番台を写してる中学生がいたの」
「な? 奈美さん? どうしたんですか急に…」
「いいからっ! おとなしく聞いててっ!」
怒られた…。
よっぽどテンパってると見えて、他のことに意識を向ける余裕がないらしい。
「他の人たちは、あまり見向きもしない103系3000番台を色々なアングルで撮っていたから、父が感心して声をかけたの。その子はバッグからバインダーを出して、父に見せてたんだけど、少し離れたところで様子を伺っていた私に、その子が手招きしたから近づいて行ったの」
その時のことを細かく伝えようと、焦点を右上の方に向けて思い出すように続ける。
「そのバインダーを開いた時に運命を感じたの。その写真はまるで車両が飛び出すように私の中に飛び込んできたのよっ!」
あ~、飛び出したの? 飛び込んだの? どっち?
…なんて、チャチャ入れたらとんでも無いことになるんだろうなぁ。
「まるで本当に走ってくるようで、それまで私が見てきたどの写真とも違ってたの」
奈美さんのお父さんは東武の乗務員をしていて、写真は記録用のものと決めていた。
車両の写真は前面が3、側面が7の割合で写されている、いわゆる形式写真がほとんどだったそうだ。
他には各パーツ(パンタグラフや台車、床下機器など部分的なもの)ばかりで、たまに沿線風景の中を遠景で走行中の写真ぐらいなのだと話してくれた。
「流し撮りの写真も桜吹雪の中を疾走する黄色い車両が綺麗で、車両そのものは部分的にしか見えないけど本当に手が届きそうなインパクトがあったの!」
瞳を輝かせて熱く夢見心地な表情で身を乗り出してきた。
「鉄道が好きで、いずれは乗務員になろうと思ってたけど、こういう鉄道の楽しみ方もあるんだなぁ、こういう感動を人々に伝えるカメラってすごいなぁって思ったのよ!」
「す、すごい人もいるんですねぇ。奈美さんをここまで本気にさせるなんて…」
「でしょ。で…? あれ?」
「どうかしましたか?」
「あ、ううん。それで、私はカメラマンになって、鉄道の楽しさや美しさを伝えていけるようになりたい! って思ったの」
奈美さんはカメラマンを志した理由を熱く、熱く語り終えた。
「素晴らしいですね。奈美さんの写真が活き活きしてる理由がよく解りました」
「ハァ、ハァ…」
肩で息をしながら、瞳を潤ませて俺を見つめている。
え~と。何か言わなきゃいけないの? かな?
「あ、あの奈美さん? 奈美さんがカメラマンを目指した心意気というか、どれだけ鉄道を愛しているのかはハッキリ伝わりました。奈美さんにここまで固い決意をさせたその中学生は、いわば奈美さんの心の師匠というか先生だったんですね」
「… … はい?」
奈美さんはさっきまでの熱が一気に冷めたように惚けた。
… … …
…あれ?…
そして、一切の表情を消した顔で、
「…お、覚えて…いない?」
途端に落胆した顔に変形。
次に眉が下がり…泣き出しそうな顔になった。
奈美さんの百面相…可愛いです。
…などと、楽しんでるどころではなくなった。
「どうしたんですかっ? 奈美さん!」
気遣ったつもりで、立ち上がりながら言葉をかけたのをきっかけにして、
『キッ!』っと声が聞こえそうな形相で、奈美さんにハリセンのビンタを喰らった。
「こ、この鈍感!!」
と、叫ぶと泣き声をあげて、奈美さんは会議室を飛び出していった。
本当に何なんだぁ! 訳わかんない!
なんか逆ギレされたみたいで、俺も怒りを覚えた。
とにかく奈美さんを捕まえてハッキリさせようと追いかけたが…、
奈美さんはトイレにこもってしまった。
廊下で待ってる訳にもいかないので会議室に戻ると、編集長が渋い顔で立っていた。
「おい、奈美ちゃん泣かせたな」
今までに聞いたことのないドスの聞いた低音で俺に詰め寄ってきた。
「お、俺は何もしてません! 俺にも訳がわかんないんです。奈美さんどうしたんですか?」
編集長も奈美さんと同じような表情で、
「ハァ~~~~~~~っ」
と、長い溜息をついた。
え? 本当に俺が悪いの? 俺何かやらかした??
全く心当たりがないから、きっと俺が気付けなかったことが原因かも?
「お前、…本当にヘタレだなぁ…」
と、しみじみと言われてしまった。
「あそこまで奈美ちゃんが熱く訴えているのに、お前何一つ汲み取ってないだろ?」
「え? 何の話なんですか? 本当にっ!」
「俺の口からは言えんよ。奈美ちゃんに怒られちまう。お前が奈美ちゃんの話を聞いて、何も感じなかったことを反省しろや」
「話? 奈美さんはカメラマンになる決意を… あれ?」
「気づいたようだな。あとは自分で解決しろよ」
そう言って、編集長はデスクに戻って行った。
そう。
奈美さんの話を聞いて、何か引っかかっていたんだ。
でも、まさか…。
確信が持てないままでは、奈美さんに会ってもまた怒られてしまうだけだろう。
俺は自宅に戻って、あるものを確認することにした。
<続く>
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