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第2章
2-07増殖
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「あなたの血液をくまなく調べさせて頂きました。ご協力ありがとうございます」
院長が恭しく礼を言う。
さくらはこういう畏まった言われ方が一番嫌いだ。
裏に本題を隠しているような気がしてならない。
いままでの経験からさくらの心に警鐘が鳴り響いていた。
「いいえ、私でお役に立てたなら…」
「さて、勿体ぶっていても仕方ないので結論から言わせていただきましょう」
(ほらきた…。また想定外の…とか言って、再度検査を…とか言う気じゃないでしょうね?)
さくらは既に鬱陶しくなっていた。
院長に対する信頼度はドン底だった。
「あなたの血液は常人のものと全く変わりありませんでした。。。」
「…へ? …今の語尾の“。。。”は?」
“異常ない”と言う事には、拍子抜けだったが、最後に歯切れの悪い“。。。”が気になった。
「…そうですね。正直に言いますと“通常の検査に於いて”は…と言った方が正しいのかも知れません。それに“あなたの血液が如月君と同じと仮定して…”とも付け加えさせていただきます」
院長の言い方がますます気に入らなくなって、さくらは怒りに似た感情がメラメラと沸き上がってきた。
「もう! はっきり言ってください。覚悟はできてますからっ!」
院長はさくらの態度が急変したことで、悪い意味に捉えられてしまったと今更ながら気付いた。
「ああ、済みません。この仕事をしてるとなかなか率直に言えないもので…」
インフォームド・コンセントでは、本人や家族などの関係者に現状をそのまま伝えると、場合によっては絶望感を与えてしまうことが多い。
特に手術が必要な場合は、例え虫垂炎等でも安全を100%保障できないからだ。
それを軽々しく言えば、何かトラブルが発生した場合に責任の所在を問われる。
かと言って、事実を伏せては説明ができない。
真剣に医療と向き合っている医師にとって、ある意味では手術より難しいのだ。
「それで…私の血液は何がおかしいのでしょうか?」
「成分や組織構造は全く問題がないのですが…」
院長は言葉を選ぶというより、どうやって説明しようかと悩んでいるようだ。
それはさくらも感じた。
「如月君のことがあって、血液の温度や各種の光というか電磁波ですね。それによる反応を見てみました」
湧の血液が溢れ出した時、湧の体温は22度前後だった。
通常、体内中心部付近での血液の温度は40度程で、それ以上になると体内のタンパク質が凝固してしまう。
逆に20度程まで下がると、心臓の運動が阻害される。
湧の体温が22度というのは検死室の室温に近く、自らの体温ではないから、その状況では無傷であっても心臓が再稼働するはずがなかったのだ。
「あなたの血液も20ccに分けて、20度、25度、30度で様子を見ました。結果は20度のものが若干増殖していました」
「? 増殖? 増えたってことですか?」
「そうです。常人ではあり得ないことです。」
さくらにはこの院長が何を考えてるのか判らなくなって来た。
「…え~と…。…! あ! そうかっ!」
「おおっ、今の説明でお判りになりましたか。さすがに柳瀬川家次期宗主ですな」
院長は機嫌良く笑いだした。
湧の血液は“どこか”からきたのではなく、“増殖”していたと考えれば、異常ではあるものの可能性がある。
「そこで、なぜ20度だけなのか。が、問題になります」
「そうですね。細胞が活性化するなら、温度は高い方がいいはずですよね?」
「そうなのです。運動エネルギー的には、20度より25度の方が増殖し易いはずです」
「それが20度だけ? だったんですね?」
院長は頷き、電飾パネルに虹色の何かが映っているフィルムを貼った。
そしてモニターにいくつかのグラフを表示させた。
「これは如月君の“さなぎ”状態の時の温度分布をスペクトル分解したものです」
とはいえ、外は虹色に見えるものの、“さなぎ”の中はほとんどが青から紺色、いわゆる低温だった。
「如月君の“さなぎ”時の温度は平均して20~23度で、中心付近は20度です」
「ということは、中の方が冷たかったのですか?」
「そういうことになります。さて、PCに映ってるグラフですが、これは各種の光と電磁波を照射した結果を表しています」
そこには5本のラインが描かれ、そのうち1本だけがあるポイントから急激に上昇していた。
「黄色い線だけが途中から急激に上昇してるでしょう。赤系統は光の波長、青系統は電磁波で、黄色はその中間の波長1mmです」
「…は…ぁ…、ごめんなさい。よく判りません」
さくらは素直にギブした。
「ははは、正直ですね。実は医師の一人が“さなぎ”を見ていて、光の屈折が無いことに気付いたんです」
通常ガラスなどの結晶体は、入射角によって光の屈折が起こる。
それが湧の血液でできた“さなぎ”の結晶体は、光が屈折していなかったのだ。
「それがおかしいんですか?」
「おかしいです。例えば窓ガラスに斜めの光を当てると、表面で屈折して、ガラスの中を通って反対側で再び屈折します。見た目には反対側にすり抜けた様に見えますが、それは若干ずれが生じているのです」
「へえ、そうなんですか?」
「そこで私たちは如月君の“血液の結晶体”は光に干渉しないのでは? と思い、スペクトル解析しました。それがこのフィルムです。温度の違いにより、若干ムラがありますがさなぎの中はほぼ最低温の紺色です」
「確かに少しムラはありますね」
「次に如月君自身が発している物質的波長を調べてみました。それが波長1mm、周波数0.3THzでした」
「? はい?」
またもや意味が判らない事をいわれ、さくらは戸惑った。
「実は人間が物質的に出す波長ではないのです。この波長はミリ波ともサブミリ波といって、宇宙マイクロ波背景放射と同じものです」
「…ということは? 人間には出せない? 電磁波ということ…ですか?」
「人間には、ではなく、現代の科学では巨大な装置を作っても作り出すのが困難なのです」
ミリ波・サブミリ波は直進性が極めて高いので、レーダー以上の精度で対象物の探知が可能だ。
そのための研究が進んでいるが、いまだに簡略化が難しいのだった。
「それを発信してる? 私や湧くんの血が?」
「あなたの血液では少量だったために、確実なことは言えませんが…。如月君と同じ性質ならば可能性があります。…いいですか? このことは絶対に口外しないでください」
水無月家宗主などには院長自らがレポートをまとめ、報告を行うことを確約してくれた。
何がどう重大なのか、今のさくらには実感がなかったが、とにかく極秘にしなければならないと理解した。
「あ、そういえば。さっき増殖したと…あれは?」
「当院には解析のためにミリ波発生装置がありましたので、照射したのです。波長1mmは最大出力で得られる電磁波なので、短時間しか照射できませんでしたがその途端に…」
20ccの血液が30ccに、照射後20分で50%も増殖した。
「湧くんの血液も同じ事が起きた? のですね?」
「それはまだ仮説の段階です。如月君に協力してもらえれば、はっきりするでしょう」
「湧くんには私からも頼んでみます」
そういうや否やさくらは殺菌消毒室に向かった。
さくらは、自分の身体の中に得体の知れないものが潜んでいたという恐怖より、湧との共通点かも知れないという喜びの方が強かった。
自分たちの超人的な力の源なのだろうか?
いずみや宗主の持つ力と湧の力が同じなら、きっとこれからも怪異に立ち向かって行ける。
そんな希望が少しだけ生まれた。
院長はさくらや湧の血液を便宜上『αブラッド』と呼んだ。
名称だけではその秘密が判らないように配慮したとのことだ。
人に聞かれたら新たな血液型分類法によるものだと説明するようにも言われた。
その時、血液型の分類は星の数程あるため、全ての分類を掛け合わせると全人類の10数倍になると院長に教えてもらった。
(そんなに分類しても意味ないじゃん…)
と、思ったものの親切で教えてもらったのだから口には出さなかった。
<続く>
院長が恭しく礼を言う。
さくらはこういう畏まった言われ方が一番嫌いだ。
裏に本題を隠しているような気がしてならない。
いままでの経験からさくらの心に警鐘が鳴り響いていた。
「いいえ、私でお役に立てたなら…」
「さて、勿体ぶっていても仕方ないので結論から言わせていただきましょう」
(ほらきた…。また想定外の…とか言って、再度検査を…とか言う気じゃないでしょうね?)
さくらは既に鬱陶しくなっていた。
院長に対する信頼度はドン底だった。
「あなたの血液は常人のものと全く変わりありませんでした。。。」
「…へ? …今の語尾の“。。。”は?」
“異常ない”と言う事には、拍子抜けだったが、最後に歯切れの悪い“。。。”が気になった。
「…そうですね。正直に言いますと“通常の検査に於いて”は…と言った方が正しいのかも知れません。それに“あなたの血液が如月君と同じと仮定して…”とも付け加えさせていただきます」
院長の言い方がますます気に入らなくなって、さくらは怒りに似た感情がメラメラと沸き上がってきた。
「もう! はっきり言ってください。覚悟はできてますからっ!」
院長はさくらの態度が急変したことで、悪い意味に捉えられてしまったと今更ながら気付いた。
「ああ、済みません。この仕事をしてるとなかなか率直に言えないもので…」
インフォームド・コンセントでは、本人や家族などの関係者に現状をそのまま伝えると、場合によっては絶望感を与えてしまうことが多い。
特に手術が必要な場合は、例え虫垂炎等でも安全を100%保障できないからだ。
それを軽々しく言えば、何かトラブルが発生した場合に責任の所在を問われる。
かと言って、事実を伏せては説明ができない。
真剣に医療と向き合っている医師にとって、ある意味では手術より難しいのだ。
「それで…私の血液は何がおかしいのでしょうか?」
「成分や組織構造は全く問題がないのですが…」
院長は言葉を選ぶというより、どうやって説明しようかと悩んでいるようだ。
それはさくらも感じた。
「如月君のことがあって、血液の温度や各種の光というか電磁波ですね。それによる反応を見てみました」
湧の血液が溢れ出した時、湧の体温は22度前後だった。
通常、体内中心部付近での血液の温度は40度程で、それ以上になると体内のタンパク質が凝固してしまう。
逆に20度程まで下がると、心臓の運動が阻害される。
湧の体温が22度というのは検死室の室温に近く、自らの体温ではないから、その状況では無傷であっても心臓が再稼働するはずがなかったのだ。
「あなたの血液も20ccに分けて、20度、25度、30度で様子を見ました。結果は20度のものが若干増殖していました」
「? 増殖? 増えたってことですか?」
「そうです。常人ではあり得ないことです。」
さくらにはこの院長が何を考えてるのか判らなくなって来た。
「…え~と…。…! あ! そうかっ!」
「おおっ、今の説明でお判りになりましたか。さすがに柳瀬川家次期宗主ですな」
院長は機嫌良く笑いだした。
湧の血液は“どこか”からきたのではなく、“増殖”していたと考えれば、異常ではあるものの可能性がある。
「そこで、なぜ20度だけなのか。が、問題になります」
「そうですね。細胞が活性化するなら、温度は高い方がいいはずですよね?」
「そうなのです。運動エネルギー的には、20度より25度の方が増殖し易いはずです」
「それが20度だけ? だったんですね?」
院長は頷き、電飾パネルに虹色の何かが映っているフィルムを貼った。
そしてモニターにいくつかのグラフを表示させた。
「これは如月君の“さなぎ”状態の時の温度分布をスペクトル分解したものです」
とはいえ、外は虹色に見えるものの、“さなぎ”の中はほとんどが青から紺色、いわゆる低温だった。
「如月君の“さなぎ”時の温度は平均して20~23度で、中心付近は20度です」
「ということは、中の方が冷たかったのですか?」
「そういうことになります。さて、PCに映ってるグラフですが、これは各種の光と電磁波を照射した結果を表しています」
そこには5本のラインが描かれ、そのうち1本だけがあるポイントから急激に上昇していた。
「黄色い線だけが途中から急激に上昇してるでしょう。赤系統は光の波長、青系統は電磁波で、黄色はその中間の波長1mmです」
「…は…ぁ…、ごめんなさい。よく判りません」
さくらは素直にギブした。
「ははは、正直ですね。実は医師の一人が“さなぎ”を見ていて、光の屈折が無いことに気付いたんです」
通常ガラスなどの結晶体は、入射角によって光の屈折が起こる。
それが湧の血液でできた“さなぎ”の結晶体は、光が屈折していなかったのだ。
「それがおかしいんですか?」
「おかしいです。例えば窓ガラスに斜めの光を当てると、表面で屈折して、ガラスの中を通って反対側で再び屈折します。見た目には反対側にすり抜けた様に見えますが、それは若干ずれが生じているのです」
「へえ、そうなんですか?」
「そこで私たちは如月君の“血液の結晶体”は光に干渉しないのでは? と思い、スペクトル解析しました。それがこのフィルムです。温度の違いにより、若干ムラがありますがさなぎの中はほぼ最低温の紺色です」
「確かに少しムラはありますね」
「次に如月君自身が発している物質的波長を調べてみました。それが波長1mm、周波数0.3THzでした」
「? はい?」
またもや意味が判らない事をいわれ、さくらは戸惑った。
「実は人間が物質的に出す波長ではないのです。この波長はミリ波ともサブミリ波といって、宇宙マイクロ波背景放射と同じものです」
「…ということは? 人間には出せない? 電磁波ということ…ですか?」
「人間には、ではなく、現代の科学では巨大な装置を作っても作り出すのが困難なのです」
ミリ波・サブミリ波は直進性が極めて高いので、レーダー以上の精度で対象物の探知が可能だ。
そのための研究が進んでいるが、いまだに簡略化が難しいのだった。
「それを発信してる? 私や湧くんの血が?」
「あなたの血液では少量だったために、確実なことは言えませんが…。如月君と同じ性質ならば可能性があります。…いいですか? このことは絶対に口外しないでください」
水無月家宗主などには院長自らがレポートをまとめ、報告を行うことを確約してくれた。
何がどう重大なのか、今のさくらには実感がなかったが、とにかく極秘にしなければならないと理解した。
「あ、そういえば。さっき増殖したと…あれは?」
「当院には解析のためにミリ波発生装置がありましたので、照射したのです。波長1mmは最大出力で得られる電磁波なので、短時間しか照射できませんでしたがその途端に…」
20ccの血液が30ccに、照射後20分で50%も増殖した。
「湧くんの血液も同じ事が起きた? のですね?」
「それはまだ仮説の段階です。如月君に協力してもらえれば、はっきりするでしょう」
「湧くんには私からも頼んでみます」
そういうや否やさくらは殺菌消毒室に向かった。
さくらは、自分の身体の中に得体の知れないものが潜んでいたという恐怖より、湧との共通点かも知れないという喜びの方が強かった。
自分たちの超人的な力の源なのだろうか?
いずみや宗主の持つ力と湧の力が同じなら、きっとこれからも怪異に立ち向かって行ける。
そんな希望が少しだけ生まれた。
院長はさくらや湧の血液を便宜上『αブラッド』と呼んだ。
名称だけではその秘密が判らないように配慮したとのことだ。
人に聞かれたら新たな血液型分類法によるものだと説明するようにも言われた。
その時、血液型の分類は星の数程あるため、全ての分類を掛け合わせると全人類の10数倍になると院長に教えてもらった。
(そんなに分類しても意味ないじゃん…)
と、思ったものの親切で教えてもらったのだから口には出さなかった。
<続く>
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