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第二章 アメリカ・本土
第22話 無料宿泊所 (アーミーロッジ)
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翌朝、インディアナポリスへの出発前に、自転車をレンタルしてくれた美女と彼女を紹介してくれた親切な受付の女性にお礼を言いたかったが、残念ながらご両人とも姿が見えなかった。初老と思われる上品な女性にその旨伝え、感謝の2ドルを美女に渡してくれるようお願いする。
”I borrowed a Bicycle from a girl Yesterday."
"Uh-huh"
"So, I had a very good Day ."
"Uh-huh."
"Please give this to her."
"Oh, who is her."
"Woo, I don't know her Name. but,.....She...with red Pants. so a very beautiful Girl."
下手な英語であった。
でも、完全に通じた。
女性は首を縦に、大きく頷いた。そして、ひと言、
"Mary!" 。
美女の名は Mary のようだ。
でも、これってどうなんだろう? "a very beautiful Girl" で躊躇なかったという事は…? 他にも若い女性は何人か居たんだけど...私、知らないよ。ま、いいか。
翌朝、夜行バスでインディアナポリスにやってきた。
この街をベースにコナー・プレイリーに行ってみようと思う。日本のガイドブックによれば、インディアナポリスの1830年代の歴史が体験できるそうである。アメリカ西部の開拓の歴史に触れられるかもしれない。
インディアナポリスは不思議な街だ。インディアナ州の州都なのに、ダウンタウンでホテルが見つからない。時間に余裕が有ったので適当に探しながら歩いていたら、初老の婦人に声を掛けられた。
"Excuse me , Are you looking for a Hotel?"
”Oh, yeah."
"There is no Hotel about here. but there is an Army Lodge. It's free."
"really?"
まさに、『渡りに船』である。
アメリカには、親切なご婦人が実に多い。私はいかにも貧乏くさそうなバックパッカーに見えるのであろう。まあ、事実だからそれで良い。女性にお礼を言うとともに、八甲田山の絵葉書を3枚プレゼントさせてもらった。
教えて頂いた場所はすぐ近くだったので難なく分かった。ドアーがオールオープンの広い倉庫みたいだ。災害時の臨時病院代りの体育館みたいでもある。朝食付きで3ドルとの事。要するに、朝食代が3ドルであろう。宿泊者は自分以外、ほぼ全員黒人のようだ。中には少々イカれた人も居るようだが。
チェックイン後、貴重品だけ持って外出し、道行く人にコナー・プレイリーへの行き方を訊ねてみたが誰も知らない。途方に暮れて歩いていると観光案内所が眼にとまった。親切な青年が地図を使って説明してくれた。バスと徒歩で何とかなりそうである。
翌朝はいつもより早く眼が覚めた。理由ははっきりしている。だだっ広いオールオープンの部屋で見知らぬ黒人に囲まれて寝るのは初めてで、流石に熟睡はできなかった。だが、ホテルが見つからない中、3ドルで朝食付きのベッドを提供して頂いた事には感謝しなくては罰が当たる。
さて、コナー・プレイリーに行ってみよう。
昨日の観光案内所で教えられた場所でバスを降り、地図を片手に歩き始める。ところが、不思議な事にいくら歩いても一向にそれらしき施設は見えてこない。流石に心配になり道路脇に建っていた立派な造りの一軒家を訪ね、訊いてみた。
超方向音痴の面目躍如。バスを降りた時から、地図とは全然違う方向に歩いていたようだ。
"Hello, I'm a Japanese Tourist."
”Hello.”
何と明朗で親切な紳士であろう。Japanese Tourist のひと言だけで、すぐ握手の手を差し伸べてくれた。
”I borrowed a Bicycle from a girl Yesterday."
"Uh-huh"
"So, I had a very good Day ."
"Uh-huh."
"Please give this to her."
"Oh, who is her."
"Woo, I don't know her Name. but,.....She...with red Pants. so a very beautiful Girl."
下手な英語であった。
でも、完全に通じた。
女性は首を縦に、大きく頷いた。そして、ひと言、
"Mary!" 。
美女の名は Mary のようだ。
でも、これってどうなんだろう? "a very beautiful Girl" で躊躇なかったという事は…? 他にも若い女性は何人か居たんだけど...私、知らないよ。ま、いいか。
翌朝、夜行バスでインディアナポリスにやってきた。
この街をベースにコナー・プレイリーに行ってみようと思う。日本のガイドブックによれば、インディアナポリスの1830年代の歴史が体験できるそうである。アメリカ西部の開拓の歴史に触れられるかもしれない。
インディアナポリスは不思議な街だ。インディアナ州の州都なのに、ダウンタウンでホテルが見つからない。時間に余裕が有ったので適当に探しながら歩いていたら、初老の婦人に声を掛けられた。
"Excuse me , Are you looking for a Hotel?"
”Oh, yeah."
"There is no Hotel about here. but there is an Army Lodge. It's free."
"really?"
まさに、『渡りに船』である。
アメリカには、親切なご婦人が実に多い。私はいかにも貧乏くさそうなバックパッカーに見えるのであろう。まあ、事実だからそれで良い。女性にお礼を言うとともに、八甲田山の絵葉書を3枚プレゼントさせてもらった。
教えて頂いた場所はすぐ近くだったので難なく分かった。ドアーがオールオープンの広い倉庫みたいだ。災害時の臨時病院代りの体育館みたいでもある。朝食付きで3ドルとの事。要するに、朝食代が3ドルであろう。宿泊者は自分以外、ほぼ全員黒人のようだ。中には少々イカれた人も居るようだが。
チェックイン後、貴重品だけ持って外出し、道行く人にコナー・プレイリーへの行き方を訊ねてみたが誰も知らない。途方に暮れて歩いていると観光案内所が眼にとまった。親切な青年が地図を使って説明してくれた。バスと徒歩で何とかなりそうである。
翌朝はいつもより早く眼が覚めた。理由ははっきりしている。だだっ広いオールオープンの部屋で見知らぬ黒人に囲まれて寝るのは初めてで、流石に熟睡はできなかった。だが、ホテルが見つからない中、3ドルで朝食付きのベッドを提供して頂いた事には感謝しなくては罰が当たる。
さて、コナー・プレイリーに行ってみよう。
昨日の観光案内所で教えられた場所でバスを降り、地図を片手に歩き始める。ところが、不思議な事にいくら歩いても一向にそれらしき施設は見えてこない。流石に心配になり道路脇に建っていた立派な造りの一軒家を訪ね、訊いてみた。
超方向音痴の面目躍如。バスを降りた時から、地図とは全然違う方向に歩いていたようだ。
"Hello, I'm a Japanese Tourist."
”Hello.”
何と明朗で親切な紳士であろう。Japanese Tourist のひと言だけで、すぐ握手の手を差し伸べてくれた。
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