三毛猫マッキーの縁側日記

門脇 賴

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第7話 謎編4 フーコ来訪

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 マッキーです。
 今日は賴光様の大学時代のクラスメートの女性が来訪することになっています。何でも女友達と2人でケニヤを2週間ほど旅してきたそうで滞在中の不可解な出来事について賴光様のご意見を伺いたいとのことのようです。
 
 そんな昼下がり、約束の時刻より少し遅れてそのフーコさんが1人で裏庭の友人専用の出入口から元気そうな笑顔で現れました。

「こんにちは。賴ちゃん居る?」

 同級生だけあって無遠慮で気楽なものです。居間の先の台所に居た賴光様がすぐに縁側にやって来ました。
 今日は12月目前ながら、風も穏やかで暖かい小春日和である。

「やあ久しぶり。今お茶の準備をしていたところだ。コーヒーでいいかい?」
「いいけど、私がやるわ。上がるよ」

 流石、同級生。賴光様の返事も待たず縁側からそのまま居間にいる賴光様を追い越して台所へ直通である。やがて2人はコーヒーポット、コーヒーカップ、角砂糖、フレッシュミルク等を盆に載せて居間に戻ってきた。
 居間は和室で、賴光家では冬は和室に炬燵である。わたしマッキーもよく中に潜り込むが、これが暖かくて厳冬期には実にありがたい。でも今日は南からの陽光が暖かいので、窓際で2人の会話を楽しむことにしよう。

「電話で話した通り、今月中旬に近大出身の同学年の女友達と2人でケニヤに行ってきたの。そのケニヤで賴ちゃんにピッタリの面白いちょっと不可解なできごとがあったんで、ぜひご意見を伺いたいと思ってね」
「俺にピッタリ?」

「そう、ピッタリ」
「お聴きしましょう」

「問題は3つ。そのうち1つは解決済み。現地で説明を聞いて納得済みなので、これは私から賴ちゃんへの問題にするので答えてみて。あとの2つは疑問のままなので意見を聞きたいと思ってね」
「ほ~。まあ、フーコの疑問程度なら、昼飯前だろね」

「それ、朝飯前とどう違うの?」
「いや、流石に朝飯前だと頭が働かない」

 フーコさん、ニヤリ(相変わらずだな!)。

「フーコ。先に聞いておきたいが、行ったのはケニヤだけ?」
「そうよ。友達はね、ケニヤの後タンザニアに行ってキリマンジャロに登ろうと言うんでかなり2人で揉めたんだけど、富士山にすら登ったことのない女2人がいきなりチャレンジするのは無謀ということで今回はケニヤだけにしたよ」

「それは正解だ。キリマンジャロは富士山よりも2000m以上も高いからね。登るんだったら富士山頂のお鉢平を5週ぐらいジョグするトレーニングを何日か積んでからにした方が良いだろね」
「そんなにきつい?」

「コースはそれほどでもないが、いかんせん空気が薄い。高山病で命を落とす人もいるんで、十分な準備が必要だね」
「その時が来たらまた相談するよ」

「で、ケニヤのどこどこに行ったの?」
「ナイロビをベースにして、マサイ・マラ動物保護区とセレンゲティ国立公園」

「セレンゲティはタンザニアだよ」
「えっ? あ、そうだった? サファリツアーだったんで、他国の感覚はなかった」

「それじゃあ、じっくりとお話を聴かせてもらいましょうか?」
「じゃあ早速、第1問。これは現地で2人で下手な英語を駆使して何とか納得できました」

 (賴光先生、余裕の表情)

「最初に、マサイマラ動物保護区に行くサファリツアーに参加しました。ツアー客は8人でした。3時間ぐらいで保護区のゲートをくぐりました。それからまもなくして、私の反対側でサバンナの広大な大地を食い入るように見つめていた友達がいきなり大声を発しました。その直後、ドライバーがサファリカーを急停車させました。8人全員が思わず派手によろけましたが、幸いにも転んだ人はいませんでした。勿論、友達は全員から非難ごうごう、ブーイングの嵐。一先ずサファリカーを停車させて、日本語、英語、スワヒリ語で討論会が勃発。やがて、全員納得で終会となり、以後は大変和やかに進行しました。さて、賴ちゃん。サバンナの大地を見ていた友達は何て叫んだのでしょう? ドライバーが急停車させたのは大声に反応しただけなのか、それとも? ベテランドライバーが2段階ブレーキにしてくれたのには感謝でした」


 マッキーです。
 フーコさん達、ケニヤだけかと思いきや、タンザニアにも行ってたんですね。
 早速の第1問。ベテランドライバーって言ってましたね。
 この後の不可解なお話も楽しみですね。
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