次こそは平和な世でのんびり気楽に生きていくつもりだったのに何でか悪役令嬢として生きていくことになってしまった!

asamurasaki

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八話 国王、魔法を知る

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「俺はね、前の人生に満足しているんだ。確かに性別を偽り、王女として女としては生きられなかったし幸せだったかと言われれば見方によればそうでなかったとも言える。
でもその前には平民で戦が始まったら翻弄されるだけで、何もすることが出来ず自分だけでなく家族全員を失ったんだ。
それが今度は国王になった。
最初は俺に国王なんて無理だと思った。
でもずっと俺についてくれていた護衛や従者に説得されたんだ。
目が覚めたよ。
戦で一番苦しむのは罪ない平民だって俺の前の前の世と同じなんだ。
だから早く戦なんて終わらせてやると思った。
前の前の自分たちのように何も出来ず死んでいく民を少しでも減らしそんなことがない世にしたかった。
だからどんなこともやった。残虐で冷酷非道の血も涙もない暴君と言われようが、憎むべき大嫌いな戦を早く終わらせる為にな。
まあ、大陸統一して役目が終わったらあっさり死んでしまったけど」

俺がフッと笑いながらケングレットの顔を見ると
ケングレットがまた涙を流した。

「お前!男で騎士のくせに何度も泣くんじゃないよ」

「…ですがサラディアナ様の人生があまりにも壮絶で…」

「だからこの世界の神というウルヴァランに選ばれたんだよ。この国のクソ王太子たちを蹴散らしてリリアナ・ハーベントとして人生を全うする為にな。
まず痩せることが出来たからな!第一関門クリアだ」

俺はニヤッと笑う。

「でも!もしその強制力がまだあったら貴方はまた処刑されてしまうかもしれません!」

ケングレットが真剣に訴えてくる。

「あぁ、それも考えてる。だから身体を鍛えてる。 前は幼い頃から何があるかわからないから自分の身を守る為に護衛とか従者と剣術の稽古とか体術を必死でやってきたし、戦場で何度も修羅場を潜り抜けてきたんだ。全然柔じゃないぞ!
んで、ここは魔法が使えるだろ?あの感情のないクソ神、ウルヴァランがせめてもの助力に全属性を使えるようにしたと言ってた。だからこれから魔法もちゃんと修行する」

「何とウルヴァラン様を‥クソ神と……」

この国というかこの世界は一神教でウルヴァランは絶対的な神として崇められてる。
それをクソ神って言ったんだからケングレットからしたら恐れ多いことなんだろ、驚愕してる顔だな。
俺がふっふっふっと笑うと

「それで…これからどうなさるおつもりですか?」

ケングレットが呆れも含んだそれでいて心配そうな顔で聞いてくる。

「もう痩せたしな、領地にいる間にもっと強くなって、時がきたら貴族学院に入学して正面突破するつもりだ。
もちろん武力じゃないぞ!それは最後の手段だ。ぐうの音も出ないようにちゃんと冤罪の証拠も揃えて堂々対決して、リリアナとリリアの敵を取ってやる!だからお前は王国騎士団に入れ!」

「えっ?」

「お前を巻き込まない方法はそれが一番だ」

「いえ!私はリリアナ様の側におります!このまま護衛でいさせて下さい」

ケングレットがキッパリと言う。

「何でぇ?お前を巻き込みたくないのもあるけど、ちゃんと上手くいけばお前にもその後の人生があるんだぞ?ずっと俺の護衛続けるより王国騎士団に入る方がお前の為にいいだろ?」

俺が真剣な顔で言うと

「私は前回のことを知ってます!それに例え王国騎士団に入ったとしても、この国では貴族の義務で、私も年齢になったら貴族学院に通うのです。これから何かとリリアナ様のお役に立てるはずです!知っている者が側にいた方が絶対にいいはずです。側に置いて下さい」

「そうなのか?王国騎士団に入団しても学院には通わないといけないのか…知らなかった。
まあ、確かにお前がいてくれた方がいいのかもしれないが…つか、領地に行く行かないの時もそうだったけど、お前相当頑固だな」

ふっと笑ってしまう。
なんかケングレットが顔を赤くして目を逸らした。

「私も前回斬られたことは思いもよらなかったこととはいえ、油断していた自分に責任があり騎士として精進が足りませんでした。もっと精進して私も挽回したいです」

ケングレットの強い意志を感じる藍色の瞳がキラッと光った。

「それじゃあしょうがないか…でも違う道に行きたくなったらすぐに言え!わかったか?」

「はい!リリアナ様!」

頑固なケングレットに俺が折れた。
何かケングレット嬉しそうな顔してるんだけど、何でなんだろうな?

「じゃあ、そろそろ剣術の稽古を始めようと思ってたところだから付き合え」

「承知しました!」

結局ケングレットは護衛のまま留まることになった。
強制力というやつがまだ残ってるのか?と頭を過ったが、もうそれもどうでもいいことだと思った。
それならそれでそれを強行突破してやるまでたと。



それからケングレットやアルフ、領地の他の護衛たちと剣術と体術の修行をするようになった。
背はまだ低いが女にしては畑作業のお陰で足腰が強くなり程よく筋肉もつき、体型も普通に戻った。
前の世でも女だったから、力では男に敵わないことは知ってる。

だからテクニックと早さを磨く為に精進していかなくてはいけない。

身体はリリアナだがら頭ではわかっていてもまだ身体がついていかなかったりしたが、半年もするとだんだんと慣れてケングレットたちと対峙してもそれなりの戦いを出来るようになっていった。
ケングレットより強くなるのはまだまだ無理みたいだな、ケングレットももっと強くなろうとしてるし。

剣術と体術の稽古を始めるのと同時に魔法の修行は執事長グェンに頼み込んで領地にいる元は王国魔術師団にいたという魔術師のじいさん、ゲオングを紹介された。

グェンとゲオングは昔から顔馴染みのようだ。

でもこのゲオングじいさんかなりの人嫌いの偏屈で最初は公爵家からの命令という形だったしグェンから頼まれて嫌々来たようだけどすぐに断ってきた。
誰とも関わりたくないようだった。

けど、前の世で国王になってから国内の多くの貴族や民の信用を勝ち取る為に試行錯誤してきたり、他国の国王たちと対峙してきた俺だ!諦めずに交渉することには慣れてる。

こういうじいさんには嘘を言ってはいけない。信じてくれないかもしれないが、俺は初対面で全てを晒け出した。
前の世のことも正直に話した。この国の神というウルヴァランをクソ神と言った時には

「ワハハ」

と大笑いされたが、でもそれで気に入られたようだし俺の話を信じてくれて面白いと言ってくれて、弟子入りを許可してくれた。

ゲオングじいさんは魔力は並みだそうだが、魔法の知識に関しては王国でも名を馳せる存在だったと弟子になってから知った。

ただ、この世界にあるという瘴気に対して、人間の悪意により瘴気が生まれるのではないかということを思ったらしい。魔物にも別に生きる世界があり、人間の世界で人間の悪意により出来た瘴気によってその瘴気が成長して魔物が通れる大きさになり、人間の生きる世界への入り口となり出現するんだとの見解をずっと示して研究していたらしい。

でもそれが王族にも他の貴族や魔術師にもまったく受け入れられなかったらしい。

この世界では魔物は悪で人間は神であるウルヴァランの申し子であるから魔物が出現する原因の瘴気が人間の悪意により生まれるという考えなどあってはならないことなのだそうだ。

そのことでゲオングじいさんは爪弾きにされ早くに王国魔術師団を引退して出身地であるハーベントの領地に引っ込んだのだという。
ゲオングじいさん曰く、捕らえられて罪に問われなかっただけ良かったと笑っていた。

俺はこれまで魔物がいる世界に生きていなかったが、戦ばかり繰り返す人間は愚かながところあり、確かに人間誰しもが持つ悪意が瘴気が出来る原因だというゲオングじいさんの考えは正しいかもしれないと思った。

この世界の人間が神のウルヴァランの申し子であったとしても各国で出現する魔物を退治するので精一杯で人間同士の戦になってないだけで魔物がまったくいなくなったら人間同士争うんだろうと俺は思った。
自分も人間だが、人間には欲や悪意が確かにありそんなもんだろうという思いもある。

でも俺はグェンが魔法の師匠にゲオングじいさんを選んでくれたことに感謝した。
グェンに聞いてないが、他の者たちに断られたのかもしれないが…

俺がゲオングじいさんの元で魔法を修行する時にミラン、ケングレット、アルフも一緒に修行するようになった。
俺が誘ったんだ、彼らにも魔力があるから学んで損することはないだろうと思ったから。

ケングレットは騎士であるが、あのゲームの攻略者という主要人物であるからか、火と水の複数の属性を使え、なかなかの魔力量でセンスも才能もあるようでメキメキ力をつけていった。

アルフは火属性魔法が使える。ゲオングじいさん並みの普通の魔力量だが、知識を持てばその魔力量でも効果的な魔法を使えることを学び努力家でどんどんと成長していった。
元々護衛騎士として優秀な人間で超真面目な男だ。
だが、元平民であることと、人付き合いが苦手なこともあるが、故郷のこの地で騎士を目指しうちのハーベント家の護衛にまでなった男だ。

ミランは魔法を修行するようになり実は元は伯爵令嬢だったと打ち明けられた。
風属性を使えるが、家族の中でも取り分け魔力量が少なくて家族に居ない者として扱われ虐げられてきたようで、家に居場所がなく早くに使用人として生きる道を選び家から出たそうだ。

この世界では魔法第一なところがある。
生活するにも生活魔法なるものを使うのが当たり前だ。
平民でもどんなに魔力が少なくとも生活魔法を使って家事をしてそして働く。
貴族は高位になればなるほど魔力の高い者が多くそれがステータスとなる。
貴族の中で魔力の少ない者は一人前として認められず、家の恥とされ、虐げられたりいないものとして扱われるらしい。

そんなミランにもゲオングじいさんは魔力が少なくとも無駄に魔力を消費しなければ効果的な魔法を使えることを教えてくれた。
ゲオングじいさんはアルフとミランには属性魔法の他に補助魔法というものを主に教えた。

補助魔法とは例えば魔物討伐パーティーのメンバーに対して攻撃魔法の威力を増すものや防御壁の強化、回復や治療を効きやすくする補助だ。
補助魔法は消費魔力も少なくて済むからあらゆる補助魔法をクリアすれば、討伐パーティーに入っても十分メンバーとして活躍出来るらしい。

ただ、補助魔法というのは消費魔力は少ないが、その術式というのが複雑で取得するには相当努力がいるようだ。

でもミランは元々聡明でゲオングじいさんのお陰もあるだろうけど、どんどんと補助魔法を取得していった。

ミランはゲオングじいさんに補助魔法を教えてもらうようになってから失くしていた自信を取り戻していってるようで生き生きと明るくなっていった。

元々魔法のない世界に生きてきた俺は魔力が少ないから何なんだと思うが、この世界は違うから今まで家族にすら顧みられることなく辛かっただろう。

「ミランはミランでしょ。
もうわたくしにとって大切な家族よ」

と言うと彼女は声を上げて泣いた。

ゲオングじいさんはアルフにも積極的に補助魔法を教えて、彼もどんどんと取得していった。

魔法の修行をするようになってからミラン、ケングレット、アルフたちとより仲が深まったと思う。ただの主従関係でなく友達のように何でも言い合うようになってきた。

魔法の修行をしながらゲオングじいさんから瘴気や魔物の特性などいろいろと教えてもらった。
修行を始めてから1年程経ってからは実際にゲオングじいさんに連れられて森に行き、魔物の討伐もしたし、俺は光属性の聖魔法も使えるから瘴気を消すことも学んだ。

俺は最初の頃魔力を膨大に持っているのにも関わらず、詠唱しても低い威力しか出せず上手く使いこなすことが出来なかった。

お腹の中心にある魔力を感じて頭の中でちゃんとイメージしているのにな。
そこでゲオングじいさんが  
「お前さんがウルヴァラン神の加護を受けてるのなら詠唱が邪魔してるかもしれん」

と言って手の平に魔力を集めて発動する時詠唱するのではなく魔法自体を放って敵に当てるまでをイメージしてやってみなさいと言われてやってみたらすんなり使えるようになった。

それは無詠唱魔法と言うらしいが、この世界でも使える者が少ないらしく、ミランたちが凄く驚いてた。

俺はゲオングじいさんに全属性魔法を基礎から徹底的に教わった。

ミランとアルフには俺のことをまだ話してないが、こうして一緒に魔法の修行をしてるから何か普通とは違うともうわかってるだろう。

ゲオングじいさんがウルヴァラン神の加護を受けてるってはっきり言ってるしな。
いつかはミランとアルフにも話さなければなと思った。
ミランとアルフは俺のことを思って何も聞かずにいてくれているんだろう。


そうやって剣術、魔法の修行をしながらもたまに畑作業も手伝い、領民の子供たちとも一緒になってチャンバラごっこしたり泥だらけになって遊んだり毎日忙しい日々を過ごしてたらあっという間に2年が過ぎた。

その頃にはほぼ全部の魔法が使えるようになった。
属性魔法には何段階かの魔法がある。
初級から中級、上級そして最上級だ。

俺は上級まではコントロール出来て使えるようになったが、最上級は上級とレベルが違ってまた完璧にコントロール出来る状態にはなっていない。

そして全属性の中でも水と風属性を持っていて魔力が高い者が扱えるようになるという雷属性は基本の火、水、風、土、光、闇と聖魔法をある程度使えるようになってから教わっているのでまだ中級程度しか使えない。

ゲオングじいさん曰く俺は光属性の精霊と一番相性が良いようで今のところ光属性、聖魔法の威力が一番強い。

魔力量も底なしだと言われていて、俺ほどの魔力量を持つ者はゲオングじいさんでも今までに俺以外に一人しか知らないと言っていた。
 

そして年月は過ぎ、リリアナは12歳になった。
16歳で貴族学院に入学する、あと4年だ。


そんなある日、領地で事件が起こった。






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