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二十一話 ロラン(メテオ)side ③
しおりを挟むポカンと天使である第二王子殿下を見上げていると
「マンデラン、この者たちの配属先を教えてくれ」
天使が護衛隊長のマンデラン様を促す。
「はっ!お前たちもよく聞け!
只今より任命式を行う。正式なものであるから任命の後、任命書を受け取りに来い!
まずはハント」
「はっ!」
ハントがマンデラン様の方を向き、頭を下げる。
「ハントはサンディオス第二王子殿下の護衛騎士に任命する!
今後はハント・ヴェーリーと名乗るのだ。
任命書を受け取りに来い」
「第二王子殿下、有り難き幸せにございます」
ハントはスッと立ちマンデラン様の所へ向かい任命書を受け取り、殿下に騎士の最敬礼をする。
何と名の後、家名まで与えられた。
家名は王族、貴族は当たり前にあるのもだが、平民は大多数持っていないものだ。
平民で家名を持っているものは商会の代表一家、それも国に認められた者たちだけが名乗ることが出来るもの。
それを孤児の僕たちが与えられたのだ!
でも第二王子の臣下になるということはそういうことなのだ。
緊張でもっと胸が高なり、周りが静かだから自分の心臓のドクドクという音が聞こえるんではないかと思ったが、今までのテストという訓練で臣下としての振る舞いを叩き込まれた私は動揺を表に出すことなく、名を呼ばれるまで身動きひとつしなかった。
「ハント・ヴェーリーよろしく」
殿下の声がしてハントに微笑みかけている。
まさしく天使の微笑で後ろ姿だが、ハントの耳が赤くなっているのが見える。
「次、ブレイン」
「はっ!」
ブレインの緊張が僕にも伝わってきてグッと胸が苦しくなる。
「ブレインはサンディオス第二王子殿下の従者にそして影として任命する!
今後はブレイン・サンダーソンと名乗るのだ。
来い!」
「はっ!第二王子殿下、有り難き幸せにございます」
「ブレイン・サンダーソンよろしくな」
「レンはサンディオス第二王子殿下の従者にそして影として任命する!
今後はレン・ハッシュと名乗るのだ」
「オットはサンディオス第二王子殿下の護衛騎士に任命する!今後はオット・レディスと名乗るのだ」
殿下が一人一人に声をかけて下さる。
それだけで泣いてしまいそうだ。
「最後にメテオ」
「はっ!」
掠れそうになるのを精一杯声を張り上げる。
「メテオはサンディオス第二王子殿下の従者にそして影として任命する。
今後はメテオ・ルートと名乗るのだ!
来い!」
「はっ!第二王子殿下、有り難き幸せにございます」
緊張から声が裏返りそうになるのを何とか堪えてマンデラン様のところまで行き、任命書を受け取る。
「メテオ・ルートよろしく」
殿下に声をかけて頂き、フワフワと足が地に着いていないような感覚になるが、私だけ粗相する訳にはいかない。
慎重に元の位置に戻ると
「お前たちは正式なサンディオス殿下の臣下となった。これから殿下の為に生きよ!」
マンデラン様の言葉に私たちは改めて最敬礼する。
「はっ!」
それから私たちが殿下の臣下としての日々が始まった。
護衛騎士や従者となった私たちにすぐに殿下が本当は王女であることが殿下自身から知らされた。
衝撃であった。
女性に生まれながらに王子として生きていること。病弱で馬鹿な振りをして一切表に出ないこと。
殿下の運命も戦によって狂わされていることを私たちは知ったのだ。
そしてそのような大事なことを私たちが知るということの重大さを思い知った。
殿下の側にお仕えするようになってすぐ殿下は馬鹿などでは決してなく聡明で博識で優しく温かい人柄で本当に天使であることがわかった。
そして剣術や体術においても私たちより遥かに優れていることもわかり、私たちは殿下に心酔していく。
何故私たちが選ばれたのだろう?
これは任命された時に最初に思った疑問だっだが、長くそのことは聞けないでいたが、私たちの中で一番年下のレンがその気になることを私たちが臣下になってから半年くらいしてからやっと殿下自身に聞いた。
「フフッ、レンたちは市井で大人たちを騙し手玉に取って金をふんだくっていたんだろ?」
何故か殿下が楽しそうに笑う。
「その通りでございます。ご存知だったのですか?」
「ああ、俺は一切外に出れないが俺の護衛や従者には市井の様子を見に行ってもらって報告を受けていてな、君たちのことを聞いて面白いと思ったのだよ」
「面白い、ですか?」
私が聞き返すと
「その日を必死に生きていた君たちに対して面白いとは悪いことを言ったかな?すまない。
でも大人たちを手玉に取る君たちの手腕に驚いたし、面白いと思ったのだ。死なすにはもったいないと思うくらいにね」
この時、殿下が私たちのことを面白いと思ってくれなかったら私たちは死んでいただろうとすぐに思った。
「それに俺も戦なんかする大人が大嫌いだ、そんな大人たちの鼻を明かしている君たちが羨ましくもあり、必死に生きようとしている尊敬する存在だと思ったのだよ。
確かにやっていることは人を騙して金を奪う犯罪だが、確かに爽快感があった」
殿下に尊敬する存在だと言われて私たちは何て言っていいかわからず、困惑して無言になる。
「俺も人を欺いて生活しているからね。
君たちと同じだよ」
「殿下と私たちとでは事情が違います!」
ブレインが殿下を慮って言葉を発する。
「生まれたところが違うだけさ。
でも生まれたところが違うだけで、こんなにも違う生活を余儀なくさせられるこの世が凄く嫌いだし何も出来ない自分が腹立たしい。
君たちを選んだのは偶然といえば偶然だけど、出来るなら君たちだけじゃなく子供たちみんなを臣下にしたいくらいだけど、俺は無力だから」
そう言って殿下は自嘲した。
私たちは何も言うことが出来なかった。
私たちは運良く殿下の目に止まり今の生活を与えてもらったのだ。
感謝してもしきれないくらいだけど、殿下はもっと多くの民のことを思って自分の無力さに嘆いておられるのだと思うと胸が痛んだ。
ハント、オットは殿下の護衛騎士として王宮内で殿下の安全を守る為に働いた。
そしてブレインとレン、私たちは専属従者としてずっと殿下の側に仕えていた。
病弱で馬鹿と言われて王宮の離宮から表に出る事がほとんどないとはいえ、まったく危険がない訳ではなかった。
貴族の中には殿下の弱味を握ろうとする者、媚を売り殿下を担ぎ出そうとする者、殿下を邪魔に思い命を狙う者たちが常にいた。
ハントやオットたち護衛は身体を張って時には剣を抜き殿下を守り、専属従者である私たちは少しでも殿下に危険が及ばまぬよう注意しながら身の回りの世話をさせて頂いた。
なので私たちは常に気を張り、殿下にお仕えしていた。
仕事の中には影として殿下を狙う貴族たちを監視したり調べたりすることも大事な任務であった。
これは主に元からいる先輩の従者たちがやっていたが、レンや私もやることがあった。
ブレインは運動がそんなに得意ではなかったから影をやることはなかったが、頭が一番キレたから殿下の側近として殿下と常に行動を共にし、殿下を守っていた。
そして私たちにはもう一つ仕事があった。
市井に行って民たちの生活を報告することであった。
外に出ることが出来ない、王宮の中でも殿下の宮でしか行動を許されていない殿下にとって民の生活は大変興味があるものであるし、いつも民のことを気にかけておられたから私たちの報告をいつも真剣に聞いておられた。
私たちが臣下になって半年後、王妃殿下が病で儚くなられた。
サラ様12歳の時だった。
もちろん葬儀にサラ様もご参列されたが、サラ様はその立場から表に出ることが出来ず、王族としてではなく隠れてみなが参列するところから離れた遠くからしか王妃殿下をお見送りすることしか出来ず、子供としてみなの前でお母上である王妃殿下を思い涙することも出来ないサラ様に心が痛んだ。
それからしばらくサラ様は私室に引き籠もる日々が続いた。
葬儀でも私たちの前でも涙することはなかったが、きっとお一人で涙を流しておられたのだろう。
それからまた月日は流れてサラ様が17の時に王太子殿下が戦死され、国王陛下も病で崩御されてサラ様を国王にと話が上った。
「俺が国王になってどうするんだ!
国も民ももっと苦しむだけだ、俺なんかいない方がいい」
兄である王太子殿下も父である陛下も失い、サラ様は己が無力であると塞ぎ込むようになってしまった。
私たちはサラ様と共に生きサラ様と共に死ぬつもりだけど、ただ側にいるだけでなく、ちょっとでもサラ様の気持ちが楽になるにはどうしたらいいだろうと思い悩む日々になった。
そんな時にブレインが
「サラ様に今の民の現状をわかってもらおう」
と言い出した。
「そんなことしたらサラ様はもっと落ち込まれるではないか!」
私は抗議したが
「今のこの国を民をどうにか出来るのはサラ様だけではないか。サラ様でないと駄目なんだよ。
サラ様ほど民のことを考えて下さってる方はいない。サラ様が国王陛下になられてその気になって下さったら、国はこの世界は変わるかもしれない。
私たちの希望はサラ様だけだと思っている」
ブレインに言われて私は目が覚めた。
そうだ、戦を憎みいつも民を思っているサラ様ならこの国は変わるかもしれないと思った。
私たちは護衛隊長マンデラン様に相談して自分たちの思いを訴えた。
そしてマンデラン様の了承を得て今の国、民の状況を見てきてサラ様に伝えた。
『この国を変えれるのはサラ様だけです』
とみんなで必死に訴えた。
それによってサラ様は目が覚められた。
そこからは怒涛の日々がやってきた。
サラ様が国王に即位にされて2年で国内を変え、早く戦を終わらせる為に国王自ら戦場の前線に立った。戦に勝つ為にはどんな汚いこともやっていき、自ら剣を抜き、血塗れになっていくサラ様がそこにいた。
この時にサラ様に国王になるように説得したことを後悔しかけたが、サラ様はもう振り返ることはなかった。
冷酷で残虐非道な美貌の暴君などと言われるようになったが、サラ様は早く憎き戦を終わらせるそのことだけに邁進していた。
サラ様が戦に出るようになり大陸を統一するまでに、僕の仲間だったハントもオットもブレイン、レンも失ってしまった。ハントとオットは戦場で戦死し、ブレインとレンはサラ様を暗殺しようとする者からサラ様を庇って死んでしまった。
護衛隊長だったマンデラン様も戦場でサラ様を庇い私たちの中で最初にお亡くなりになった。
悔しくて悲しくて辛かったけど、もっと辛いのは国王、サラ様だと思い私は歯を食いしばった。
サラ様は私たちの前では決して泣くことはなかったけれど、10年以上側にお仕えしている私にはサラ様が心の中でどれほど泣いているかわかった。
でもそれでも前を見続けるサラ様に私は全てを捧げてサラ様の後について行った。
サラ様が戦に出てから5年とちょっとでとうとう大陸を統一した。
たくさんの血の涙を流しながらも前に進むことをやめなかったサラ様がやっと救われる、民も私たちも救われると思った。
これからサラ様が望んだ戦のない世になると思ったのに大陸を統一して1ヶ月後、国王を宰相の子息ウェンドリックス様に譲って将軍として国に帰っている最中に落馬されて呆気なく儚くなられた。
私にとってサラ様がすべてだった。
私たちを拾って下さったから今まで生きてこられた。
こんな私を臣下に従者にして下さったからお側に居られて共に歩んでこられた。
そのサラ様がいなくなれば私が生きている意味はないと、私もその場で死のうと剣を抜き、首に向けた時に国王となられたウェンドリックス様に殴り飛ばされた。
「サラが望んだ平和な世にまだなっていない!
お前は無駄死にするのか!」
私はハッとした!
ウェン様と戦を生き抜いてきてウェン様もサラ様の為だけに生きて愛してらっしゃることを知っていたから、本当はウェン様も後を追って死にたかったはずだ。
でもサラ様を愛してらっしゃるから、サラ様が望んだ世にすると思い留まられたのだ。私もまだ死ぬことは出来ない。
それから私はウェン様が国王陛下になってから側近としてお仕えした。
ウェン様は一切余所見をすることなくサラ様の望む世にする為に政務に没頭していった。
私もそんなウェン様についていった。
そして15年位経った時に、貴族議会制にしてウェン様は中央領の総領長となられ、小さな小競り合いはあったが、戦がなくなったことを見届けられてから引退されて数年後、病で儚くなられた。
引退されてからもウェン様の側に仕えさせてもらった私は一人になってしまった。
もう思い残すことはないと思ったけど、私は自分の寿命までは生きた。
それはサラ様、戦で散っていった仲間たち、そしてウェン様の望みであると思ったからだ。
サラ様に会いたいと強く思いながら…
私にとってサラ様はずっと天使だった…
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