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三十八話 国王、突然のラスボス?!の出現に混乱する
しおりを挟む今日はデビュタントの日だ。
王太子がドレスなどを贈ってこないことを予想して、お母様が俺の為に用意してくれたドレスはお母様と同じ色のお父様とお兄様の髪の色のシルバーだ。
お母様はシルバーに自分の髪の薄紫色の刺繍が入り、腰から下には小さなダイアモンドが散りばめられた豪華なドレス。
俺はシルバーに金色の刺繍が入った腰から下はお母様と同じダイアモンドが散りばめられたドレス。
お母様と俺は刺繍の色が違うがデザインも形もそんなに体型の出ないマーメイドスタイルらしい。
デビュタントを迎える令息、令嬢は白やシルバーの意匠を着るのが恒例となっているようだ。
家族はデビュタントを迎える娘とお揃いの色を纏うことを許されているらしいので、お母様のシルバーのドレスになった。
お父様、お兄様もシルバーの長めのテールコートに同色のスラックススタイルで中のシャツが白でお父様もお兄様も青のスカーフタイをしている。
青はお母様とお義姉様の瞳の色だ。
テールコートの腰から下はお母様と俺と同じようにダイアモンドが散りばめられている。
俺のデビュタントのお祝いとはいえ、家族でどれだけ豪華な意匠なんだと思った。
お母様は相当気合を入れて用意してくれたようだ。
俺のは王太子の金髪の色を入れた形だ。
別にそんなことしなくていいのにと思ったが、一応婚約者だからということなのだろう。
ラルフとロランは護衛として黒の騎士服を着て参加することが陛下から許された。
同じデビュタントを迎えるケングレットは白の騎士服でエスコートはなしで参加すると言う。
ケングレットにはまだ婚約者がいないが、家族か誰かエスコートしたらいいんじゃないか?と聞いたが
「その必要はありません。
私は一人で大丈夫です」
と言ったのだ。
家族と入場するとはいえ、エスコートなしだと目立つのだが、ケングレットは頑固だから俺もあまり言わないようにした。
王宮に到着して入場の順番を待つ。
入場は下位貴族からなので、男爵家からどんどん入場していく。
ハーベント家は公爵家で俺が王太子の婚約者なので最後の入場となる。
通常俺は貴族たちが入場した後の王族の入場で俺は王太子の婚約者なので、王太子と一緒に入場するはずだが、王太子は何も言ってこないし迎えにも来なかったので家族と一緒に入場する順番を待っている。
陛下と王妃は怒っていたが、王太子が何も言ってこなかったらそのまま家族と一緒に入場すると言ってある。
周りの貴族たちがヒソヒソと何か言ってるが俺は一向に気にならない。
何なら王太子の横に立たなくて良かったとさえ思っている。
そのヒソヒソもお父様とお兄様がひと睨みして静かになった。
最後に俺たちが入場してしばらくしてから王族の入場が大きな声を知らされると、みな頭を下げながら陛下たちの入場を待つ。
「面を上げよ」
陛下のひと言でみな俺も頭を上げた。
壇上には陛下、王妃殿下、王太子、第一王女殿下が並ぶ。
王族は白い生地に金の刺繍の入った豪華な意匠で勢揃いした。
第二王子殿下はまだ幼いのでこの場にはいない。
陛下が今年成人を迎える貴族令息令嬢に祝いの言葉を述べて、貴族たちが陛下たちへ挨拶に向かう。
挨拶はデビュタントを迎える高位貴族からなので俺たちハーベント家が最初だった。
そこからすべての貴族たちが挨拶を済ませるまで待つことになる。
俺は家族と一緒に待っていたのだが、もうそろそろ終わるというところでよく響く甲高い女性の声が聞こえてきた。
「ベンベルト様~わたくしフローラ・サイアンと申しますぅ~」
はっ?自分から勝手に挨拶したことといい、いきなり王太子を名前呼びしたことに場がザワついた。
それよりフローラ・サイアン?
ゲームのヒロインか?
今何故?
ヒロインは来年学院に編入してくるんじゃなかったのか?
何で今ここに来てる?
隣のサイアン男爵らしい小太りの男がフローラを慌てて諌めているが、フローラは気にせずペラペラと話し続ける。
「ベンベルト様~お会いしたかったですぅわたくし先日聖魔法に目覚めてお父様の養子になり、ここに来ることが出来ました~」
ピンクのドレスを着て同じピンクの肩過ぎくらいの髪の後ろ姿しか見えないが、堂々と聖魔法が顕現したことを宣言した。
陛下も王妃殿下、王太子殿下、王女殿下も驚きに目を見張っている。
俺も混乱して頭が痛くなってきた。
何でこんなに早くヒロインフローラが出てくるんだ?
それに聖魔法に顕現したことをこんな大勢いるとこで宣言してどうしたいんだ?
周りもザワついて口々に『どういうこと?』等、声が聞こえてくる。
「…サイアン男爵令嬢、我はそなたに発言を許してないが?」
陛下が眉を吊り上げてフローラを冷たく一瞥しながら言う。
「陛下~だってわたくし聖魔法が顕現したのですよ。
国にとって希少な存在でしょ?ここで陛下にも知ってもらいたくて~」
隣のサイアン男爵が慌てて止めようとしたが、フローラは陛下の表情を見てもお構いなしに陛下に向かってもペラペラと話す。
場がピーンと張り詰めた空気になる。
「…そのことについては後で話を聞くとする。今は発言を慎め」
陛下の冷たい視線と声色にフローラがやっと悟ったのか、肩を大きくビクッとさせる。
「……申し訳ございません」
フローラは声を小さくして謝罪した。
不敬でその場で捕らえられても文句を言えないことをしている自覚がないのだろうか。
俺は思わず斜め後ろにいるラルフに視線をやる。
ラルフは溜息を吐いて、白けたような呆れたような目で俺を見つめ返してきた。
その場は陛下がおさめたが、会場はずっとザワザワしっぱなしだ。
俺は突然の情報量に頭が混乱していたが、少し落ち着いてきた。
リリアナに憑依という形で一緒にいたリリアがヒロインフローラも今までの記憶があって、ゲームのことを知っているみたいだと聞いていたが、何故今回に限ってこんなに早く姿を現したのだろう?
記憶を持っているから早くに聖魔法を顕現させたということか?
今までの五回はリリアナたちが入学した1年後に編入してくるのが最初だったはずだよな?
訳がわからない。
「リリアナ一曲どうだ?」
お兄様からダンスを踊らないか?と誘われてもう音楽が奏でられていることに気付いた。
余程混乱していたようだ。
「お兄様よろしくお願いしますわ」
俺は気を取り直してお兄様の手を取って踊り出した。
「リリアナ、あのサイアン男爵令嬢はいったい何者なのだ?本当に聖魔法が顕現しているのか?」
お兄様が小声で尋ねてきた。
「この場にサイアン男爵と共にいるということはサイアン男爵令嬢とみて間違いないでしょう。
聖魔法のことは確かめてみないことにはわからないでしょうが」
お兄様にはそう言ったが、フローラが聖魔法が顕現していることは間違いないだろう。
「それにしてもただの男爵令嬢が許しもなしにペラペラと不敬ではないか」
お兄様は不機嫌を隠そうともせずムスッとしてそれでも小声で俺だけに聞こえるように言った。
「そうですね…しかし男爵令嬢になって間もないでしょうから陛下が穏便におさめられたのでしょう」
俺はもしかして王太子がフローラともうダンスでも踊っているのかと横目で周りを見回すと王太子は王女殿下とファーストダンスを踊っているようだ。
『ハーベント公爵令嬢といえば、かなりふくよかな方と聞いてましたけど、全然噂と違いますわね』
『ハーベント公爵令嬢お美しいわね』
『随分と痩せられてお兄様のハーベント公爵令息と踊っていても様になりますわね』
『お二人華がありますわ』
『かなり我儘でハーベント公爵令息とも距離があると聞いてましたのに違いますのね…』
『王太子殿下は王女殿下とファーストダンスを踊っておられますし不仲という噂は本当なのしら?』
『婚約者同士なのにファーストダンスを踊られないということは…ね』
などの噂が耳に入ってきた。
耳が人一倍良いというのも考えものだなと思ってると、どこからか視線を感じて横目でそちらに視線をやると、ヒロインフローラがポカンと大口を開けて俺を見ている。
その姿はおよそ貴族令嬢には見えない。
でもその顔つきがだんだんと獰猛な表情に変わり、俺を睨み付けてきた。
フローラが俺をリリアナだと認識したんだな。
ピンクの髪に綺麗な青い瞳をした可愛い少女なのに今の顔は歪んでいてとても美少女には見えない。
やっぱりフローラが関わってくると面倒なことになりそうだと思い、溜息をつきそうになるのをお兄様とダンス中なので何とか堪える。
お兄様とのダンスが終わり、中央から端の方に家族の方へと歩いていくと、ルドルフとジョシュア、レアンドロが婚約者を伴ってこちらにやってきた。
ルドルフたちはファーストダンスを婚約者たちと踊ったようだ。
「あら皆様も踊ってらっしゃったの?」
俺が微笑んでみんなを見回すと
「はい。リリアナ様とっても美しいですわ」
テレサがニコニコしながら話しかけてきた。
「テレサ様もそのドレスとっても似合ってるわ。レアンドロ様からの贈り物かしら?さすがレアンドロ様ね」
「ありがとうございます」
頬を染めたテレサが照れながら答える。
しっかりとレアンドロと腕を組んでいる。
レアンドロも少し顔を赤らめて恥ずかしそうにしている。
テレサのドレスは白い生地に胸元は赤い薔薇の刺繍が施されており、膝下からレアンドロの髪の色の赤い薔薇の模様が散りばめられていて、清楚でありながら華やかさもあるふんわりとした素敵なドレスだ。
髪飾りにも赤い薔薇があしらわれていてレアンドロの色を纏っている。
「メリアンナ様も貴方の可愛さと美しさがより引き立っているわね」
俺が言うとメリアンナは恥ずかしそうに顔を赤らめながら
「リリアナ様ありがとうございます。
リリアナ様は本当に華やかでお美しいです」
俺のことも褒めてくれた。
メリアンナはルドルフの髪のプラチナブロンドに合わせてシルバーの生地にルドルフの瞳の青い刺繍が胸元にされていて、胸下から小さい青い宝石が散りばめられているふんわりとしていて可愛らしいメリアンナの魅力を引き立てるドレスだ。
「リリアナ様紹介します。僕の婚約者のセシルティア・アーカサンミルです」
ジョシュアから婚約者を紹介された。
ジョシュアの婚約者とは初対面だ。
ジョシュアは15歳で婚約者のセシルティアも同じ歳だと聞いているからまだ成人していないのだけど、ジョシュアが王国魔術師団団長子息で、父親が国の重鎮ということで参加することになったようだ。
「初めましてアーカサンミル伯爵令嬢。
ジョシュア様とよくお似合いの可愛らしく美しい方ですわね」
「ハーベント公爵令嬢初めまして、セシルティア・アーカサンミルと申します。お会い出来て光栄でございます。
成人おめでとうございます」
ジョシュアに紹介されて挨拶を交わす。
セシルティアはジョシュアの髪と瞳の色のエメラルドグリーンのドレスを着ている。
自分のデビュタントではないので、装飾などは控え目だが、彼女の金髪によく似合っていて美しい。
はにかんでいるセシルティアはとても可愛い。
「ジョシュア様とは友人になりましたのよ。
アーカサンミル伯爵令嬢とも仲良くして頂きたいわ」
俺が笑顔でセシルティアの顔を見ると耳まで赤くして
「ハーベント公爵令嬢にそう言って頂けるなんて嬉しいです。
よろしくお願いします」
と美しいカーテシーをするセシルティア。
セシルティアも良い子そうね。
先程から令嬢たちに囲まれていたケングレットも近くにやってきた。
「ケングレットはダンスはもう済ませたの?」
「私は相手は誰もいませんので…」
「あら、わたくしで良ければ踊りませんこと?」
「えっ?いいのですか?」
ケングレットが少し驚いた顔で俺を見る。
咳払いが聞こえてきた。
ラルフだ。
ラルフをチラッと見るとケングレットを睨んでいる。
何なんだよ!
まあいいや。
「わたくしはお兄様ともう踊りましたもの。
ファーストダンスではありませんので問題ないかと思いますわ」
俺が言うと嬉しそうにケングレットが微笑んだ。
「リリアナ様お願いします」
と手を差し出してきたのでケングレットのエスコートで中央まで行き、踊り始める。
「まさかここにフローラが現れるとは…」
ケングレットが声を潜めながら言う。
「ええ、驚いて少し頭が混乱してしまったわ。
先程お兄様と踊っている時にあちらもわたくしを認識したようですわ」
「…そうなんですか…注意しないといけませんね」
ケングレットも横目で周りを見ているようだ。
「でもどうしてこんなに早く現れたのかしら?」
「わからないですね…」
「ええ、本当に」
ケングレットと顔を見合わせてお互いに苦笑いした。
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