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第一章
第42話 番外編・アルラウネの絵日記
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今日、ミラから文字を書くらしい道具を渡された。
『ナァに、これ?』
「これで意思疎通できないかなーって思ってさ。アルラは文字とか書けないのかな」
『モじ?』
「こんな感じなんだけど」
目の前でつらつらと書き記していく。ロウガがワタシを見ながら何か書いてたのに似てる。
『これがモじ?』
まじまじと見てみる。だけど、全然わかんない。
「うーん、わからないか。じゃあ、絵! 絵は?」
絵なら描ける。地面に蔓でよく描いてた。
得意なロウガの絵を描いてみせた。
「えーっと、アルラは本当にふわふわが好きなんだね。これはカナ兄かな」
『違う。コレはロウが! カナタはコう!!』
「わー、ボクも描いてくれたの」
『違うー! ミラはこウ!』
「あはは、ハルカちゃんはこの耳としっぽはないよ」
『ちガうーっ!!』
もう、通訳者はどこいったのよ!
ミラは、ワタシの言葉わかってない。
「ボクが文字教えてあげる。学校で習ってるから任せて」
「ミラー!」
「あ、母ちゃんが呼んでる。また後でね。アルラ!」
自由に動けるミラ達と違ってワタシは歩けない。
ここに魔核と根っこがあるから。
いつか歩けるようになりたいな。
「――アルラウネは周りの環境に影響される」
確かそんな事をロウガが言っていた。
――今度、ミラとハルカに頼んでみようかな。
ワタシはロウガ達の絵の横にもふもふじゃないハルカと赤い大きなお花を描いた。
◇◇◇
今日も絵を描いた。いったい何を描いたかって?
「すごい、アルラ上手いね。そうそうこんな感じだったよ」
「カナ兄、刺されたとこ大丈夫?」
「……まだかゆい」
ハルカ達と一緒に大発生したノミの魔物退治をしてきた事。
◆
「ノミの大量発生!?」
「そうなんだ。あちこちに大量に出てて、一匹二匹ならちょっと我慢するか捕まえて森にぽいっとすればいいんだけどさ」
「カナ兄も確かめに行った時しっぽやられたみたいだね」
「そうなの? カナタ大丈夫?」
「……かゆい」
カナタの部屋でヒト三人が話す。
『話を聞くだけでかゆいモャ』
『ライムは噛まれないけど、そんなにかゆいラム?』
『そうネ、ワタシもノミの魔物は無縁だワ。アノ子達モもふもふガ好きダカラワタシに近寄ってこないもの』
魔物は言葉が通じるから、ハルカの連れてるライム、ソラとは話したりしてる。
ミラ達ともいつかこんな風にお喋りしたいな。
「家の中には入ってこないの?」
「うん、虫よけハーブが効いてるから中まで入ってこれないみたい。だけど、みんな外に出れないと困っちゃうんだよね」
「父ちゃん、めちゃくちゃノミに好かれてたなぁ」
「ウルズさん、大丈夫かな」
「父ちゃんは我慢してるんだろうけど、痒くて仕方がない人たちからかゆみ止めはないかって依頼がでてるんだ」
「かゆみ止めはたぶんできるけど、ノミ自体をなんとかしないとだよね」
「うーん、でもねハルカちゃん。全部やっつけちゃうとノミを食べる魔物が困っちゃうかもだよ」
「そ、そんなのいるのかな」
「いるぞ。でもそうだな。生態バランスは大事だ」
「うーん、どうしようか」
ワタシのもふもふ達が困ってる!?
『ハルカ!! ハルカ!!』
「何? アルラ」
ヒトだけど言葉が通じるハルカを呼び寄せる。
『ワタシ、外連れて出ル』
「え?」
『ハヤク!』
「はいっ」
抱えてもらって外に出る。お日様が気持ちいいー。
『ヨシ、村の風上に連れて行ク!!』
「え、え? 風上?」
「ハルカ、どうした? 俺が変わろうか?」
「みんな、外は危ないよぅ」
風上までカナタに運んでもらった。もふもふを触りたい衝動にかられながら連れていかれるのは辛かったけど、蔓の先で少しつんつんするだけで我慢した。ワタシ、エライ。
「アルラどうするの?」
『コウスル。ワタシの花粉、ノミの魔物にだけ飛んでいけー』
全身をふるわせてたくさんの花粉をだす。
「アルラ!? これって」
『フフん、アナどらないでヨネ。ワタシの花粉はちゃんと効果限定出来るんダカら!』
村全体に花粉を撒き終わり、命令する。
『ノミの魔物、この村カラ出ていって少し遠くマデ行っちゃエー!!』
効果はばっちりだった。
「どこにもいなくなったね」
「アルラ、すげーな!」
「アルラちゃん、ありがとう」
私はハルカを呼ぶ。
『ハルカ、お礼なら――』
「あ、そっか。ミラ、カナタ出番だよ」
ワタシが、頑張ったらご褒美にもふもふしたりされたりする。
「ファぁぁぁァ、幸せぇェェー!!」
柔らかいもふもふを心行くまで堪能する。
えへへ、今日も満足。
☆☆☆☆☆あとがき☆☆☆☆☆
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ドラノベ参加用に10万字書き下ろした今作。
もふもふのお医者さん、ハルカちゃんはこの後もたくさん治療したりして立派なお医者さん目指して頑張ります。
面白かったと思っていただけたら応援してもらえると嬉しいです。
それでは、またどこかで私の小説が皆様のお手にとっていただけますように。
花月夜れん
『ナァに、これ?』
「これで意思疎通できないかなーって思ってさ。アルラは文字とか書けないのかな」
『モじ?』
「こんな感じなんだけど」
目の前でつらつらと書き記していく。ロウガがワタシを見ながら何か書いてたのに似てる。
『これがモじ?』
まじまじと見てみる。だけど、全然わかんない。
「うーん、わからないか。じゃあ、絵! 絵は?」
絵なら描ける。地面に蔓でよく描いてた。
得意なロウガの絵を描いてみせた。
「えーっと、アルラは本当にふわふわが好きなんだね。これはカナ兄かな」
『違う。コレはロウが! カナタはコう!!』
「わー、ボクも描いてくれたの」
『違うー! ミラはこウ!』
「あはは、ハルカちゃんはこの耳としっぽはないよ」
『ちガうーっ!!』
もう、通訳者はどこいったのよ!
ミラは、ワタシの言葉わかってない。
「ボクが文字教えてあげる。学校で習ってるから任せて」
「ミラー!」
「あ、母ちゃんが呼んでる。また後でね。アルラ!」
自由に動けるミラ達と違ってワタシは歩けない。
ここに魔核と根っこがあるから。
いつか歩けるようになりたいな。
「――アルラウネは周りの環境に影響される」
確かそんな事をロウガが言っていた。
――今度、ミラとハルカに頼んでみようかな。
ワタシはロウガ達の絵の横にもふもふじゃないハルカと赤い大きなお花を描いた。
◇◇◇
今日も絵を描いた。いったい何を描いたかって?
「すごい、アルラ上手いね。そうそうこんな感じだったよ」
「カナ兄、刺されたとこ大丈夫?」
「……まだかゆい」
ハルカ達と一緒に大発生したノミの魔物退治をしてきた事。
◆
「ノミの大量発生!?」
「そうなんだ。あちこちに大量に出てて、一匹二匹ならちょっと我慢するか捕まえて森にぽいっとすればいいんだけどさ」
「カナ兄も確かめに行った時しっぽやられたみたいだね」
「そうなの? カナタ大丈夫?」
「……かゆい」
カナタの部屋でヒト三人が話す。
『話を聞くだけでかゆいモャ』
『ライムは噛まれないけど、そんなにかゆいラム?』
『そうネ、ワタシもノミの魔物は無縁だワ。アノ子達モもふもふガ好きダカラワタシに近寄ってこないもの』
魔物は言葉が通じるから、ハルカの連れてるライム、ソラとは話したりしてる。
ミラ達ともいつかこんな風にお喋りしたいな。
「家の中には入ってこないの?」
「うん、虫よけハーブが効いてるから中まで入ってこれないみたい。だけど、みんな外に出れないと困っちゃうんだよね」
「父ちゃん、めちゃくちゃノミに好かれてたなぁ」
「ウルズさん、大丈夫かな」
「父ちゃんは我慢してるんだろうけど、痒くて仕方がない人たちからかゆみ止めはないかって依頼がでてるんだ」
「かゆみ止めはたぶんできるけど、ノミ自体をなんとかしないとだよね」
「うーん、でもねハルカちゃん。全部やっつけちゃうとノミを食べる魔物が困っちゃうかもだよ」
「そ、そんなのいるのかな」
「いるぞ。でもそうだな。生態バランスは大事だ」
「うーん、どうしようか」
ワタシのもふもふ達が困ってる!?
『ハルカ!! ハルカ!!』
「何? アルラ」
ヒトだけど言葉が通じるハルカを呼び寄せる。
『ワタシ、外連れて出ル』
「え?」
『ハヤク!』
「はいっ」
抱えてもらって外に出る。お日様が気持ちいいー。
『ヨシ、村の風上に連れて行ク!!』
「え、え? 風上?」
「ハルカ、どうした? 俺が変わろうか?」
「みんな、外は危ないよぅ」
風上までカナタに運んでもらった。もふもふを触りたい衝動にかられながら連れていかれるのは辛かったけど、蔓の先で少しつんつんするだけで我慢した。ワタシ、エライ。
「アルラどうするの?」
『コウスル。ワタシの花粉、ノミの魔物にだけ飛んでいけー』
全身をふるわせてたくさんの花粉をだす。
「アルラ!? これって」
『フフん、アナどらないでヨネ。ワタシの花粉はちゃんと効果限定出来るんダカら!』
村全体に花粉を撒き終わり、命令する。
『ノミの魔物、この村カラ出ていって少し遠くマデ行っちゃエー!!』
効果はばっちりだった。
「どこにもいなくなったね」
「アルラ、すげーな!」
「アルラちゃん、ありがとう」
私はハルカを呼ぶ。
『ハルカ、お礼なら――』
「あ、そっか。ミラ、カナタ出番だよ」
ワタシが、頑張ったらご褒美にもふもふしたりされたりする。
「ファぁぁぁァ、幸せぇェェー!!」
柔らかいもふもふを心行くまで堪能する。
えへへ、今日も満足。
☆☆☆☆☆あとがき☆☆☆☆☆
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ドラノベ参加用に10万字書き下ろした今作。
もふもふのお医者さん、ハルカちゃんはこの後もたくさん治療したりして立派なお医者さん目指して頑張ります。
面白かったと思っていただけたら応援してもらえると嬉しいです。
それでは、またどこかで私の小説が皆様のお手にとっていただけますように。
花月夜れん
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