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第三草
15・最強の剣士
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初飛行であるにも関わらず、ヨキはとても上手く着地を成功させた。
見た限りかなり長く続く森林地帯だ。
「川を下っていけば大きな海に出るかもしれない」
ヨキの背から降りたオレ達は戻っていいぞと手で彼女にぽんぽんと触れ合図を送る。
「海?」
「あぁ、見たことないか? 池よりも大きな大きな水たまり」
「海ですか……」
チャミちゃんともとの姿に戻ったヨキは頭を傾けて考えている。海を見たことがないのかもしれない。オレは人間だったころ見たことがある。あれはなんだか見ていると懐かしさを感じる。
「ここから先はオレ知らないかもしれないから、とりあえず人がいそうな場所を探そう」
じーちゃんは最初の街をそのまま通過してしまった。あの道を通ったのはじーちゃんの仲間だったヤツの話だ。だから、そいつからじーちゃんが聞いた話しか知らない。
彼が次に進んだ先。海に住む人たちの街についたと言う話だったと記憶している。
「まどろっこしいの。さっさと先に進めばいいのに」
フェリはオレの背中に自分のそれをくっつけて座っていたが、ふぅっと息を吐いたあと、ぽんっと煙のように姿を消した。
まだ聞きたい事もあったんだが、とりあえず自分でやってみるか。
「とりあえず、食べれる物がいるか? ヨキ」
先ほどからぐぅぅぅといい音がなっている。
オレとチャミちゃんは草でもいいけれど、ヨキは何を食べるんだろう。
「肉!」
肉食か……。まあ、久しぶりに人間の食事もいいかもしれない。受け付けるかどうかはさておき、オレは辺りを見回した。
草食なのに狩りをするはめになるとは……。
がさりと遠くで草が揺れた。
「なんでもいいか?」
「うん! 何でも食べる!!」
「その言葉忘れるなよ!!」
オレは魔術で氷の槍を作り音がした方向に飛ばす。
狙った場所から猛獣の雄叫びがあがった。
猪に似たオレ達の背丈よりもだいぶ大きな獣が姿を見せた。背には苔やキノコが生えている。
苔……キノコ……、草の仲間だろうか? よし、あとで味わってみよう。
「ごめんなさい! 風の精霊よ、刃になって切り刻め」
チャミちゃんが精霊術を放ち、ヨキは翼としっぽだけを器用に変身させた。
すごいな、あんなことも出来るのか。よし、オレも試してみるか。
先ほどのように魔術で氷の剣を作りだし手に握る。
「変化術!!」
オレは一人目のオレを思い浮かべた。
剣の腕なら誰にも負けないと思っている。あの頃のオレの姿。
「氷刀烈斬!!」
思った通りに体と剣が動く。剣を極めれば彼女を守れると思ってたあの時のオレだ。
目の前に迫ってきていた巨体をきれいに九分割した。
ただ、魔術でかなり強固につくったはずの氷の刃が砕けてしまった。この体では魔力との相性が悪いのかもしれない。どこかで剣が手に入ればいいけれど。
お、そうだ。試すことがあったんだ。
その辺に生えてる草を一本引っこ抜き口に咥えた。
「草だっっっ!!」
草の味しかしねぇ!! いや、草だから草なんだが。あー、もう!! よし、戻るぞ。もとの姿に!!
見た限りかなり長く続く森林地帯だ。
「川を下っていけば大きな海に出るかもしれない」
ヨキの背から降りたオレ達は戻っていいぞと手で彼女にぽんぽんと触れ合図を送る。
「海?」
「あぁ、見たことないか? 池よりも大きな大きな水たまり」
「海ですか……」
チャミちゃんともとの姿に戻ったヨキは頭を傾けて考えている。海を見たことがないのかもしれない。オレは人間だったころ見たことがある。あれはなんだか見ていると懐かしさを感じる。
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じーちゃんは最初の街をそのまま通過してしまった。あの道を通ったのはじーちゃんの仲間だったヤツの話だ。だから、そいつからじーちゃんが聞いた話しか知らない。
彼が次に進んだ先。海に住む人たちの街についたと言う話だったと記憶している。
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フェリはオレの背中に自分のそれをくっつけて座っていたが、ふぅっと息を吐いたあと、ぽんっと煙のように姿を消した。
まだ聞きたい事もあったんだが、とりあえず自分でやってみるか。
「とりあえず、食べれる物がいるか? ヨキ」
先ほどからぐぅぅぅといい音がなっている。
オレとチャミちゃんは草でもいいけれど、ヨキは何を食べるんだろう。
「肉!」
肉食か……。まあ、久しぶりに人間の食事もいいかもしれない。受け付けるかどうかはさておき、オレは辺りを見回した。
草食なのに狩りをするはめになるとは……。
がさりと遠くで草が揺れた。
「なんでもいいか?」
「うん! 何でも食べる!!」
「その言葉忘れるなよ!!」
オレは魔術で氷の槍を作り音がした方向に飛ばす。
狙った場所から猛獣の雄叫びがあがった。
猪に似たオレ達の背丈よりもだいぶ大きな獣が姿を見せた。背には苔やキノコが生えている。
苔……キノコ……、草の仲間だろうか? よし、あとで味わってみよう。
「ごめんなさい! 風の精霊よ、刃になって切り刻め」
チャミちゃんが精霊術を放ち、ヨキは翼としっぽだけを器用に変身させた。
すごいな、あんなことも出来るのか。よし、オレも試してみるか。
先ほどのように魔術で氷の剣を作りだし手に握る。
「変化術!!」
オレは一人目のオレを思い浮かべた。
剣の腕なら誰にも負けないと思っている。あの頃のオレの姿。
「氷刀烈斬!!」
思った通りに体と剣が動く。剣を極めれば彼女を守れると思ってたあの時のオレだ。
目の前に迫ってきていた巨体をきれいに九分割した。
ただ、魔術でかなり強固につくったはずの氷の刃が砕けてしまった。この体では魔力との相性が悪いのかもしれない。どこかで剣が手に入ればいいけれど。
お、そうだ。試すことがあったんだ。
その辺に生えてる草を一本引っこ抜き口に咥えた。
「草だっっっ!!」
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