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第二章 赤の瞳と金の瞳
第114話 脱出したけれど
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ドキドキする。もうすぐ出口だ。
前を歩くのはブレイドとミリア、それにクロウ。
私はブレイドの後ろで彼の外套を摘みながら歩いている。
◆
「これは被ると透明になる竜魔道具だ」
お父さんが説明しながら布を被る。フード付き外套みたいになっている。
ふっとお父さんが消えた。
「すごい! どこにいったの?」
「ここだよ」
コップが空中に浮く。スッとすぐにおろされた。
「逃げる為に作っていたんだけど、首輪があっては意味がなくてね……」
一緒に連れて行きたかった。だけど、私にはそれを外せるだけの知識や技術がなくて。
「必ず、迎えにきます」
ブレイドがそう言ってくれて、私達はあの部屋から脱出した。
◆
フレイルを探しながらここまで来たけれど見当たらなかった。
あれだけ自由に出入りしているならきっと一人でも大丈夫だよね。
それにこのきつくて抜けない指輪、フレイルが作った竜魔石なら、場所がわかるだろうし帰ったってわかるよね。
帰ったらルニアになんて言おう……。
「それでは、ブレイド様。わたくし色々と用意がありますのでこちらで。エマ様がこちらにいらっしゃいましたら保護しておきますのでご安心下さい」
「よろしく頼む」
ここからだ。
外が見える開けた場所。竜の姿で降り立った場所だろうか。
建物から離れていく。このまま何事もなく飛び立って……。
「……リア……」
腕を掴まれた。瞬間、外套にかかっていた魔法が解けた。
「なんで――――」
掴んだ相手、クロウが見つめている。
自分の手が髪が体が見える。
「行かないで……」
あまり力を込めて掴んでいなかったようで、私が手を引っ込めるとすぐ離れた。けれど、ミリアもクロウもじっとこちらを見ていた。
ミリアはクスクスと笑っていた。
「エマ!」
ブレイドに隠されるように抱きあげられ飛び上がる。
バレてしまった。今の私の姿は、変身薬を飲んでいない状態。聖女の証の赤い瞳。
「ごめんなさい。ブレイド」
「エマは何も悪くない。それより……」
後ろを見るとクロウが追ってきていた。
「人の姿のままじゃ追いつかれてしまう。竜の姿に――」
私はつけ直したペンダントの指輪を握り頷く。
「いつでも大丈夫」
「首にしっかり掴まって」
ぎゅっと腕をまわす。変身したら、背中側にまわる。失敗して落ちないようにしっかりしなきゃ。
「いくよ」
ぶわっとブレイドの髪が波打つ。次の瞬間大きな竜の姿になった。
私もぐるりと背中側にまわった。上手く出来て良かった。でも――。
「ブレイド、このまま帰ってもいいのかな」
私があそこにいるということはもうミリア達は知っている。だから、戻ってしまうと迷惑がかかるんじゃないか。
「一度、違う場所に逃げた方がいいかな」
そういう事じゃないけれど。今はどうすればいいかわからなくてブレイドの言う事に頷くしか出来なかった。
「少しそれるけど――――」
そう言って、彼は進路を変えた。
前を歩くのはブレイドとミリア、それにクロウ。
私はブレイドの後ろで彼の外套を摘みながら歩いている。
◆
「これは被ると透明になる竜魔道具だ」
お父さんが説明しながら布を被る。フード付き外套みたいになっている。
ふっとお父さんが消えた。
「すごい! どこにいったの?」
「ここだよ」
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一緒に連れて行きたかった。だけど、私にはそれを外せるだけの知識や技術がなくて。
「必ず、迎えにきます」
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◆
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それにこのきつくて抜けない指輪、フレイルが作った竜魔石なら、場所がわかるだろうし帰ったってわかるよね。
帰ったらルニアになんて言おう……。
「それでは、ブレイド様。わたくし色々と用意がありますのでこちらで。エマ様がこちらにいらっしゃいましたら保護しておきますのでご安心下さい」
「よろしく頼む」
ここからだ。
外が見える開けた場所。竜の姿で降り立った場所だろうか。
建物から離れていく。このまま何事もなく飛び立って……。
「……リア……」
腕を掴まれた。瞬間、外套にかかっていた魔法が解けた。
「なんで――――」
掴んだ相手、クロウが見つめている。
自分の手が髪が体が見える。
「行かないで……」
あまり力を込めて掴んでいなかったようで、私が手を引っ込めるとすぐ離れた。けれど、ミリアもクロウもじっとこちらを見ていた。
ミリアはクスクスと笑っていた。
「エマ!」
ブレイドに隠されるように抱きあげられ飛び上がる。
バレてしまった。今の私の姿は、変身薬を飲んでいない状態。聖女の証の赤い瞳。
「ごめんなさい。ブレイド」
「エマは何も悪くない。それより……」
後ろを見るとクロウが追ってきていた。
「人の姿のままじゃ追いつかれてしまう。竜の姿に――」
私はつけ直したペンダントの指輪を握り頷く。
「いつでも大丈夫」
「首にしっかり掴まって」
ぎゅっと腕をまわす。変身したら、背中側にまわる。失敗して落ちないようにしっかりしなきゃ。
「いくよ」
ぶわっとブレイドの髪が波打つ。次の瞬間大きな竜の姿になった。
私もぐるりと背中側にまわった。上手く出来て良かった。でも――。
「ブレイド、このまま帰ってもいいのかな」
私があそこにいるということはもうミリア達は知っている。だから、戻ってしまうと迷惑がかかるんじゃないか。
「一度、違う場所に逃げた方がいいかな」
そういう事じゃないけれど。今はどうすればいいかわからなくてブレイドの言う事に頷くしか出来なかった。
「少しそれるけど――――」
そう言って、彼は進路を変えた。
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