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第39話 聞いていいのか悩む魔王
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ここで真由が好きになったのはいつだったか思い出してみる。
記憶のかぎりでは幼少期、二歳か三歳かそんな時だと思う。もしかしたらもっと前からだったかもしれない。
まあ、真由を初めて見たその日からオレは彼女に恋をしていた。これはもう運命だ。と、勝手に思っていた。
当時めちゃくちゃお気に入りだったおもちゃを真由に渡した。まるでプロポーズのようだったというのは母親から聞いた話だ。
守らなきゃ、今度こそ。なぜかそう思っていたと思う。
魔王だったことを思い出す前から、そして思い出してからもだ。
それは変わってない。変わってなくて良かったんだ。だって、真由がマユだったんだろ?
オレ大正解。前世からの約束を守れるじゃないか。
ん、ちょっとまてよ。オレより先に鉄拳が勇者マユは真由という正解にたどり着いている……だと。
そんな馬鹿な。待て落ち着けオレ。オレだって真由がマユならいいなと思っていたからオレのほうがきっと先だ!!
「なのに、どういうことだよ……」
オレはスマホの画面を見ながら頭を抱える。そこには真由からのメッセージが届いていた。
『あの、ごめんね。話したいって送ったみたいだけど何話そうとしてたんだっけ?』
焦る表情のスタンプ。
『あ、体育祭の事だったかな』
閃いたのスタンプ。
『今日は池照君まで来てくれて、クラス勝利が近くなった気がするね。みんなで頑張ろうね』
勝利のブイをした笑顔のスタンプが送られてくる。
真由はマユなんだろ? なのに、送られてくる言葉にはそんな事書いてない。
送っていいのか、悪いのか。オレも魔王の記憶あるんだぜ。約束だって覚えてるんだぜって送って大丈夫なのか!?
真由はこの事を知らない。ってどうすればいいんだよ!! いったい!?
よし送るぞ。送るぞ!!
送信ポチッとな。
『そうだな、頑張ろうぜ。絶対優勝だよな』
じゃないんだよ!! オレぇぇぇぇぇ!!
頭を抱えながらベッドの上でごろごろ転がる。もっと勇気を出せよ。何してるんだよ!!
でもオレ勇者じゃないし、魔王だし!! 勇気なんて持ってるわけないだろ!!
スマホの画面には小さな勇者のスタンプがジャンプしていた。勇者マユは変な女だと思われてでもオレに危険を伝えに来てくれた。なのに、オレは――。
『勇者と魔王って戦わないといけないのは誰が決めたんだろうな』
ポチッと送信したあと、ハッとする。
言ってしまった。言ってしまった!?
?のスタンプのあと返事が来る。
『この子達のこと?』
ちぃ勇者とちぃ魔王のスタンプが送られてくる。
二人が戦ってる姿のスタンプだった。
『そうそう。それそれ』
何やってるんだオレぇぇぇぇ!! 誤魔化すんじゃない!!違うと言え! それじゃないと言うんだ。オレとマユの事だと伝えるんだ――。
『でも、この子達いまもっと強大な敵が現れて共闘してるんだよ。ほらっ』
次にきたスタンプでは隣に立ち、「一緒に行こう!」とどちらが言ってるかはわからないけれどセリフが書いてあった。
一緒に……。そうだ、オレ達はもう敵対する世界の勇者と魔王じゃないんだ。勇者マユと魔王ダークナイトではなく遊佐真由と大間拓也として一緒に生きていける世界にいる。
よし、言うぞ!!
気合をいれたとたん、外からまたノックの音がした。
「お兄ちゃん、まじ大丈夫だし? なんかごろごろ音がするし。ケルっちまで心配してここに引っ張ってくるんですけど」
「だ、大丈夫!! 大丈夫だからっ」
「ほんとに?」
「本当、本当!!」
妹に対応していたら次のメッセージがきた音がした。
『お風呂いってくるね。それじゃあ、また明日』
妹に対応しつつオレは凹んだ。せっかく気合を入れたんだが、……。いや、スマホ越しじゃ駄目か。
直接会って話さないと駄目だよな。
深呼吸してスマホを置き、ベッドに沈む。
その日、光の剣にさされ消えるオレ二号の夢を見た。大丈夫。大丈夫だよな!?
記憶のかぎりでは幼少期、二歳か三歳かそんな時だと思う。もしかしたらもっと前からだったかもしれない。
まあ、真由を初めて見たその日からオレは彼女に恋をしていた。これはもう運命だ。と、勝手に思っていた。
当時めちゃくちゃお気に入りだったおもちゃを真由に渡した。まるでプロポーズのようだったというのは母親から聞いた話だ。
守らなきゃ、今度こそ。なぜかそう思っていたと思う。
魔王だったことを思い出す前から、そして思い出してからもだ。
それは変わってない。変わってなくて良かったんだ。だって、真由がマユだったんだろ?
オレ大正解。前世からの約束を守れるじゃないか。
ん、ちょっとまてよ。オレより先に鉄拳が勇者マユは真由という正解にたどり着いている……だと。
そんな馬鹿な。待て落ち着けオレ。オレだって真由がマユならいいなと思っていたからオレのほうがきっと先だ!!
「なのに、どういうことだよ……」
オレはスマホの画面を見ながら頭を抱える。そこには真由からのメッセージが届いていた。
『あの、ごめんね。話したいって送ったみたいだけど何話そうとしてたんだっけ?』
焦る表情のスタンプ。
『あ、体育祭の事だったかな』
閃いたのスタンプ。
『今日は池照君まで来てくれて、クラス勝利が近くなった気がするね。みんなで頑張ろうね』
勝利のブイをした笑顔のスタンプが送られてくる。
真由はマユなんだろ? なのに、送られてくる言葉にはそんな事書いてない。
送っていいのか、悪いのか。オレも魔王の記憶あるんだぜ。約束だって覚えてるんだぜって送って大丈夫なのか!?
真由はこの事を知らない。ってどうすればいいんだよ!! いったい!?
よし送るぞ。送るぞ!!
送信ポチッとな。
『そうだな、頑張ろうぜ。絶対優勝だよな』
じゃないんだよ!! オレぇぇぇぇぇ!!
頭を抱えながらベッドの上でごろごろ転がる。もっと勇気を出せよ。何してるんだよ!!
でもオレ勇者じゃないし、魔王だし!! 勇気なんて持ってるわけないだろ!!
スマホの画面には小さな勇者のスタンプがジャンプしていた。勇者マユは変な女だと思われてでもオレに危険を伝えに来てくれた。なのに、オレは――。
『勇者と魔王って戦わないといけないのは誰が決めたんだろうな』
ポチッと送信したあと、ハッとする。
言ってしまった。言ってしまった!?
?のスタンプのあと返事が来る。
『この子達のこと?』
ちぃ勇者とちぃ魔王のスタンプが送られてくる。
二人が戦ってる姿のスタンプだった。
『そうそう。それそれ』
何やってるんだオレぇぇぇぇ!! 誤魔化すんじゃない!!違うと言え! それじゃないと言うんだ。オレとマユの事だと伝えるんだ――。
『でも、この子達いまもっと強大な敵が現れて共闘してるんだよ。ほらっ』
次にきたスタンプでは隣に立ち、「一緒に行こう!」とどちらが言ってるかはわからないけれどセリフが書いてあった。
一緒に……。そうだ、オレ達はもう敵対する世界の勇者と魔王じゃないんだ。勇者マユと魔王ダークナイトではなく遊佐真由と大間拓也として一緒に生きていける世界にいる。
よし、言うぞ!!
気合をいれたとたん、外からまたノックの音がした。
「お兄ちゃん、まじ大丈夫だし? なんかごろごろ音がするし。ケルっちまで心配してここに引っ張ってくるんですけど」
「だ、大丈夫!! 大丈夫だからっ」
「ほんとに?」
「本当、本当!!」
妹に対応していたら次のメッセージがきた音がした。
『お風呂いってくるね。それじゃあ、また明日』
妹に対応しつつオレは凹んだ。せっかく気合を入れたんだが、……。いや、スマホ越しじゃ駄目か。
直接会って話さないと駄目だよな。
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