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1.伝説の勇者、迷子になる
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俺は勇者だ。
18歳になった日に、自分が勇者であることを村長から突然告げられた。
勇者がどういう職業なのかよくわからないまま村を追い出され、言われた通りに魔王を倒すための旅をしている。
理不尽極まりない仕打ちだが、運良く剣の腕には多少の自信があった。あのときは、自分がすべきことだと一応は納得して村を出たのだ。
まあ大いなる目的も、飢えと渇きの前ではなんの価値もないのだが。
俺は森の中で道に迷い、さっそく追い詰められていた。
整備されて道を外れて、近道をしようと森に入ったのが間違いだった。
俺の育った村の近くには、森なんてなかった。完全に森を舐めていた。二度と森越えはすまい。
ここまで、うさぎを狩ったり、食える草をかじったりして飢えを凌いだが、味つけのない食事が続いて精神的に参ってきている。
今まで村から出たこともないのに、突然ぽんと放り出されて、一人旅なんて満足にできるわけがないのだ。両親と村長の、無責任な笑顔が頭に浮かんでは、もやもやして消える。
「勇者やるなんて、言うんじゃなかったなぁ……」
雰囲気に呑まれて調子づいて出てきたはいいが、現実はこの有様だ。
俺は焚き火に当たりながら、もはやただの紙切れでしかない地図に、縋り付くような気持ちで隅から隅まで目を走らせていた。
ふと、どこからか甘い匂いが漂ってくる。
俺は匂いに誘われ、森の中を進んでいく。不思議と気になる匂いだ。
危ないものかもしれないので、いつでも抜けるように剣は持っておいた。
開けた場所に、動くものがあった。
足を止めて、木陰から様子を伺う。この盗賊のようなありさまは、全く勇者っぽくはなかった。しかし仲間が1人もいない状態では、慎重になるしかない。
そこには低級の悪魔系モンスターが群れをなしていた。
彼らは何やらモンスター語で会話をしているが、俺にはさっぱり聞き取れない。果物を調理しているようで、それが漂ってきた甘い匂いの原因だった。
(あれだけのモンスターを相手にするのは骨が折れるし、果物は諦めよう)
モンスターが持っているくらいだし、きっとこの近くに果物のなる木があるのだろう。ここは町からも離れているし、わざわざリスクを負って討伐する必要もない。
肩を落として仮のキャンプ地に戻ろうとした俺の耳に、か細い声が届いた。
「だれか、助けて……」
とっさに剣を構えて、木陰に戻る。
か弱そうな少年の声が、たしかに聞こえたのだ。
「だれか……」
モンスターの群れを、俺はもう一度観察する。目を凝らすと、モンスター集団の奥に、白っぽい服を着た少年が縛られているのが見えた。
考えるより先に体が動いて、俺は悪魔系モンスターの前に飛び出していた。
意図せずに、奇襲したことになる。
最も近くにいた敵に向かって振り下ろした剣は、なにも考えなくても炎をまとう。魔法を使わなくとも奇跡を起こせるのは、勇者の特権だ。
1番手前にいたモンスターが、焼け焦げながら真っ二つになった。
次の標的に近づく前には、群れの全員が俺の奇襲に気付いていた。
モンスターが雄叫びを上げて襲い掛かってくる。やはり、何を言っているかはわからない。
俺は剣を持ち替え、突進の勢いを利用してモンスターの背に刃を突き立てる。
死体が魔力のもやとなって消えるのを待たずに、剣を振ってもやを払った。
かっこよく戦えたのはそこまでだった。あとは泥沼の乱戦になる。
怪我をしてもどうせ後で回復魔法で治せるので、何発か食いながらも、体力のあるうちは気にせず動き続けた。
回復できるとはいえ、多勢に無勢だ。最初に予想した通り、かなり消耗が激しい。こんなところで死ぬつもりはないが、キツい戦いになるだろう。
その時、モンスターに捕まっていた少年が、縄から抜いた片手を必死に伸ばして叫んだ。
「魔導書を!」
「は!? なんだって?」
「魔導書を取って! そこにある!」
示されたほうを見れば、たしかに古びた魔導書が転がっていた。
俺はモンスターたちの隙をつき、魔導書を拾って彼のほうに投げる。
少年が片手で器用に魔導書をキャッチし、迷いのない手つきで開いた。
魔力を込めたときの輝きが、遠目から見える。
「光よ!」
モンスターたちの頭上に、光の柱が降り注いだ。
魔法で呼び出された聖なる光は、悪魔系モンスターには相性抜群だ。
光を浴びたものは、次々と塵になって消えていく。突然の大規模な光魔法に群れが動揺し、統率を失った。
このチャンスを逃さず、俺も炎を剣を振り回した。
「癒せ」
少年が魔法で呼び出した温かい光が、俺を包みこむ。体力が回復するのを感じた。手にした剣が軽くなる。
俺の付け焼き刃の回復魔法より、回復量もずっと多い。これならまだ戦える。
夢中で戦っているうちに、最後の1匹が魔力のもやとなって消えていった。
あたりがしんと静かになり、2人分の乱れた呼吸だけが森の中で響く。
「……癒せ」
「待て待て。もういい。限界だろ」
青い顔をして回復魔法を使おうとする少年を押し留めた。
自分のほうが今にも倒れそうなのに、どうしてそんな無茶をするのか。
「でも、勇者様が」
「俺は大丈夫だって。薬草もあるし。それより自分を……って、勇者って言ったか?」
俺からは何も言ってないはずだが、少年はなぜか確信しているようだった。
「はい。あなたは勇者様、ですよね」
少年が、神妙な顔で頷く。
「魔法も使わずに剣に炎を宿すことができるのは、神に愛され、自由に魔力を扱える勇者様しかありえません」
「いや、自由には扱えないけど」
俺も普通の人間と同じく、使える魔力には限界がある。そもそも剣を介してしか魔力を扱えないし。
まあ、生まれた時から魔力を操れただけでも、俺は十分特別なのだろう。詳しくは知らないが、本来魔法というものは、長年の厳しい訓練と高価な魔導書がなければ使えないはずだ。
それを思えば、やはり奇跡みたいな話だ。だから勇者なんて言われて、村から放り出された。
村でのことを考えると、なんだか切ない気持ちになってくる。ホームシックというやつだろうか。
俺が悲しい顔をしたように見えたのか、少年が励ますようにそっと俺の袖を引いた。
「なんにせよ、あなたは私の恩人です」
「そんな大袈裟な」
「いいえ。あなたがいなければ私はデーモンに殺されていたことでしょう」
あの悪魔系モンスターは、デーモンというらしい。覚えておこう。
少年が目を伏せてぶるりと震えた。恐ろしかったことを思い出したのだろう。
よく見れば、彼は少年という年齢ではない。立ち上がってみれば身長は俺とそんなに変わらない。体格はかなり華奢だが、勇者の俺と比べたら大抵の人間はそうだ。
肩より下まで真っ直ぐ伸びたプラチナブロンドと、つやつやしたピンクパールのようなの瞳が、彼を幼く見せていたのだろう。ツンとした表情も、見方によっては子供っぽくみえる。
よく見たらめちゃくちゃかわいい。
男だけど、そんなことは関係ないくらいにかわいい。
彼の肌は雪のように白く、顔以外のほとんどが純白の法衣で包まれている。今はそのどちらもが泥や血で汚れてしまっているのが痛ましかった。
こんな儚くてかわいい子は、俺が守ってやらないと。
なんと運命的な出会いだろうか。
「君、名前は? 俺はルカ」
「私はマイロと申します」
「マイロね。歳は?」
「え、歳? 今年で18になります」
「俺と同じだね。どこから来たの?」
「えっと……」
「あっ! ごめん、いろいろ聞いちゃって!」
これでは下手なナンパみたいだ。いくら気になるとしても、まずは落ち着かなくては。整理して質問しよう。
俺はとりあえず深呼吸をした。
「ええと。私は、ここの近くの町に住んでいます」
そう言ってマイロが挙げた名前は、俺が目指していた町のものだった。
「マジ? 俺もそこに用があってさ」
「そうでしたか。ならば私がご案内しますよ」
マイロはぺこりと頭を下げた。長い髪が、さらりと肩から落ちる。
「しかし、今日はもう日が落ちてしまいます。夜の森を歩くのは危険です」
「それなら俺のキャンプがあるよ」
「では今夜は、そちらで休ませていただいてもよろしいですか? 明朝、出発しましょう」
話がまとまったので、俺はマイロを連れて仮のキャンプ地に戻ることにした。
18歳になった日に、自分が勇者であることを村長から突然告げられた。
勇者がどういう職業なのかよくわからないまま村を追い出され、言われた通りに魔王を倒すための旅をしている。
理不尽極まりない仕打ちだが、運良く剣の腕には多少の自信があった。あのときは、自分がすべきことだと一応は納得して村を出たのだ。
まあ大いなる目的も、飢えと渇きの前ではなんの価値もないのだが。
俺は森の中で道に迷い、さっそく追い詰められていた。
整備されて道を外れて、近道をしようと森に入ったのが間違いだった。
俺の育った村の近くには、森なんてなかった。完全に森を舐めていた。二度と森越えはすまい。
ここまで、うさぎを狩ったり、食える草をかじったりして飢えを凌いだが、味つけのない食事が続いて精神的に参ってきている。
今まで村から出たこともないのに、突然ぽんと放り出されて、一人旅なんて満足にできるわけがないのだ。両親と村長の、無責任な笑顔が頭に浮かんでは、もやもやして消える。
「勇者やるなんて、言うんじゃなかったなぁ……」
雰囲気に呑まれて調子づいて出てきたはいいが、現実はこの有様だ。
俺は焚き火に当たりながら、もはやただの紙切れでしかない地図に、縋り付くような気持ちで隅から隅まで目を走らせていた。
ふと、どこからか甘い匂いが漂ってくる。
俺は匂いに誘われ、森の中を進んでいく。不思議と気になる匂いだ。
危ないものかもしれないので、いつでも抜けるように剣は持っておいた。
開けた場所に、動くものがあった。
足を止めて、木陰から様子を伺う。この盗賊のようなありさまは、全く勇者っぽくはなかった。しかし仲間が1人もいない状態では、慎重になるしかない。
そこには低級の悪魔系モンスターが群れをなしていた。
彼らは何やらモンスター語で会話をしているが、俺にはさっぱり聞き取れない。果物を調理しているようで、それが漂ってきた甘い匂いの原因だった。
(あれだけのモンスターを相手にするのは骨が折れるし、果物は諦めよう)
モンスターが持っているくらいだし、きっとこの近くに果物のなる木があるのだろう。ここは町からも離れているし、わざわざリスクを負って討伐する必要もない。
肩を落として仮のキャンプ地に戻ろうとした俺の耳に、か細い声が届いた。
「だれか、助けて……」
とっさに剣を構えて、木陰に戻る。
か弱そうな少年の声が、たしかに聞こえたのだ。
「だれか……」
モンスターの群れを、俺はもう一度観察する。目を凝らすと、モンスター集団の奥に、白っぽい服を着た少年が縛られているのが見えた。
考えるより先に体が動いて、俺は悪魔系モンスターの前に飛び出していた。
意図せずに、奇襲したことになる。
最も近くにいた敵に向かって振り下ろした剣は、なにも考えなくても炎をまとう。魔法を使わなくとも奇跡を起こせるのは、勇者の特権だ。
1番手前にいたモンスターが、焼け焦げながら真っ二つになった。
次の標的に近づく前には、群れの全員が俺の奇襲に気付いていた。
モンスターが雄叫びを上げて襲い掛かってくる。やはり、何を言っているかはわからない。
俺は剣を持ち替え、突進の勢いを利用してモンスターの背に刃を突き立てる。
死体が魔力のもやとなって消えるのを待たずに、剣を振ってもやを払った。
かっこよく戦えたのはそこまでだった。あとは泥沼の乱戦になる。
怪我をしてもどうせ後で回復魔法で治せるので、何発か食いながらも、体力のあるうちは気にせず動き続けた。
回復できるとはいえ、多勢に無勢だ。最初に予想した通り、かなり消耗が激しい。こんなところで死ぬつもりはないが、キツい戦いになるだろう。
その時、モンスターに捕まっていた少年が、縄から抜いた片手を必死に伸ばして叫んだ。
「魔導書を!」
「は!? なんだって?」
「魔導書を取って! そこにある!」
示されたほうを見れば、たしかに古びた魔導書が転がっていた。
俺はモンスターたちの隙をつき、魔導書を拾って彼のほうに投げる。
少年が片手で器用に魔導書をキャッチし、迷いのない手つきで開いた。
魔力を込めたときの輝きが、遠目から見える。
「光よ!」
モンスターたちの頭上に、光の柱が降り注いだ。
魔法で呼び出された聖なる光は、悪魔系モンスターには相性抜群だ。
光を浴びたものは、次々と塵になって消えていく。突然の大規模な光魔法に群れが動揺し、統率を失った。
このチャンスを逃さず、俺も炎を剣を振り回した。
「癒せ」
少年が魔法で呼び出した温かい光が、俺を包みこむ。体力が回復するのを感じた。手にした剣が軽くなる。
俺の付け焼き刃の回復魔法より、回復量もずっと多い。これならまだ戦える。
夢中で戦っているうちに、最後の1匹が魔力のもやとなって消えていった。
あたりがしんと静かになり、2人分の乱れた呼吸だけが森の中で響く。
「……癒せ」
「待て待て。もういい。限界だろ」
青い顔をして回復魔法を使おうとする少年を押し留めた。
自分のほうが今にも倒れそうなのに、どうしてそんな無茶をするのか。
「でも、勇者様が」
「俺は大丈夫だって。薬草もあるし。それより自分を……って、勇者って言ったか?」
俺からは何も言ってないはずだが、少年はなぜか確信しているようだった。
「はい。あなたは勇者様、ですよね」
少年が、神妙な顔で頷く。
「魔法も使わずに剣に炎を宿すことができるのは、神に愛され、自由に魔力を扱える勇者様しかありえません」
「いや、自由には扱えないけど」
俺も普通の人間と同じく、使える魔力には限界がある。そもそも剣を介してしか魔力を扱えないし。
まあ、生まれた時から魔力を操れただけでも、俺は十分特別なのだろう。詳しくは知らないが、本来魔法というものは、長年の厳しい訓練と高価な魔導書がなければ使えないはずだ。
それを思えば、やはり奇跡みたいな話だ。だから勇者なんて言われて、村から放り出された。
村でのことを考えると、なんだか切ない気持ちになってくる。ホームシックというやつだろうか。
俺が悲しい顔をしたように見えたのか、少年が励ますようにそっと俺の袖を引いた。
「なんにせよ、あなたは私の恩人です」
「そんな大袈裟な」
「いいえ。あなたがいなければ私はデーモンに殺されていたことでしょう」
あの悪魔系モンスターは、デーモンというらしい。覚えておこう。
少年が目を伏せてぶるりと震えた。恐ろしかったことを思い出したのだろう。
よく見れば、彼は少年という年齢ではない。立ち上がってみれば身長は俺とそんなに変わらない。体格はかなり華奢だが、勇者の俺と比べたら大抵の人間はそうだ。
肩より下まで真っ直ぐ伸びたプラチナブロンドと、つやつやしたピンクパールのようなの瞳が、彼を幼く見せていたのだろう。ツンとした表情も、見方によっては子供っぽくみえる。
よく見たらめちゃくちゃかわいい。
男だけど、そんなことは関係ないくらいにかわいい。
彼の肌は雪のように白く、顔以外のほとんどが純白の法衣で包まれている。今はそのどちらもが泥や血で汚れてしまっているのが痛ましかった。
こんな儚くてかわいい子は、俺が守ってやらないと。
なんと運命的な出会いだろうか。
「君、名前は? 俺はルカ」
「私はマイロと申します」
「マイロね。歳は?」
「え、歳? 今年で18になります」
「俺と同じだね。どこから来たの?」
「えっと……」
「あっ! ごめん、いろいろ聞いちゃって!」
これでは下手なナンパみたいだ。いくら気になるとしても、まずは落ち着かなくては。整理して質問しよう。
俺はとりあえず深呼吸をした。
「ええと。私は、ここの近くの町に住んでいます」
そう言ってマイロが挙げた名前は、俺が目指していた町のものだった。
「マジ? 俺もそこに用があってさ」
「そうでしたか。ならば私がご案内しますよ」
マイロはぺこりと頭を下げた。長い髪が、さらりと肩から落ちる。
「しかし、今日はもう日が落ちてしまいます。夜の森を歩くのは危険です」
「それなら俺のキャンプがあるよ」
「では今夜は、そちらで休ませていただいてもよろしいですか? 明朝、出発しましょう」
話がまとまったので、俺はマイロを連れて仮のキャンプ地に戻ることにした。
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