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第1章 ~ノワール国~
ノワール国 その1
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「よし!」と同時に手を叩くエリカ王女。
「解りました。シチリ貴方を信じます。」
「エリカ王女!?」
目をぱちぱちとしているシチリを置いて話が進む。
「貴方にこのノワールの人権を与え暮らす事を私、エリカ-ノワールの名において許可致します。」
「そして、ノワールで暮らすうえで必要なのは働くこと!仕事ね!ついて来なさい。」
エリカ王女は1度決めると譲らない、退かない、省みない。と3拍子揃っているのは解るのだけど。
「本気ですか!?」との質問も意味を成さないことも解るのだけど…。
「シチリ、先ずは貴方の剣の腕を見せてもらうわ!」
「ぬ?」
着いたのは、城に隣接して建てられている純白の建物。その周りには真っ赤な薔薇が広がりエリカ王女の薔薇園として、ノワール国の観光名所としても有名である。
その純白の建物はエリカ専属の騎士が常に待機している男子禁制「女の園」 と化している訓練所。
別名『楽園』
訓練所という名が可愛くないと嫌でエリカ王女が強制的に名付けた。
ここでは、エリカ王女が独断と偏見と欲望で集め揉んでエリカによるエリカの為の女騎士20人【ヴァルキリー隊】が切磋琢磨している。私にも誘いの手がかかったが断った。
「みんなー!今日も頑張ってるー!?」
【楽園】の扉を開けると露出度が激高の女騎士が2列に並んでエリカ王女を出迎える。
「「「ようこそ、エリカ様!」」」
一子乱れぬ団体行動は見事だと思う。
女騎士の列を…一人一人を舐め回す様に(胸部中心)見ながらエリカ王女は進む。
「今日も皆いいわよ!皆素敵!惚れ惚れしちゃう!」
恍惚とした表情のエリカ王女。
「ありがとうございます。エリカ様におかれましては…」はっ!?何者だ!!」
ヴァルキリー隊20人が剣を抜きシチリを取り囲む。
「ぬ?」
「エリカ様御下がりください!何者だ!貴様!!」
「ここをどこだと思っている!!」
「返答次第では貴様を斬る!!」
「不潔な男め!!」
「汚らわしい!!」
エリカ王女を護る様に隊列を組む。私も隊列の正面に居るのだか…刃は全て隣のシチリに向いてる。
シチリはどうでるのか?と目を向けるとシチリは両の手をズボンのポケットに入れ堂々としているではないか…この状況でも平気なのか?
まぁ自分の何倍も巨体な魔族相手でも臆していなかった男だからこのくらいは脅威にも感じないのだろうか?
シチリもエリカ王女みたいに女騎士達を見渡す。エリカ王女との違いはしっかりと見ている所だろう。
「はぁ…愉快だね…」と始まり「お前ら実戦経験ないだろ?」
「「「!?」」」
シチリは自身に向けられてる20本の刃のうち首元にある1本を握り自分の首正面に誘導する。
「剣は脅しの道具じゃない!刺すなら刺せ!!」
咄嗟に女騎士は剣を引こうとしたが刃を握るシチリの握力がそれを許さない。
やってみろよと言わんばかりのシチリのギラギラした目が女騎士を見つめる。
「ひっ!?」
シチリの手から流れ出した血が刃を伝わり床に落ちる。そんな状態にも怯まず女騎士を見るシチリに畏怖を感じてしまう。
女騎士も恐怖で膝が震えだし、両目が涙で滲んできていた。
「はいはい。そこまで~!」
冷たくなった空気なのにも構わず割り込んでくる。エリカ王女の明るい声。
「皆、剣を収めなさ~い。そんな顔は皆には似合わないわよ!」
「し、しかし!」
「いいから、大丈夫。このシチリは敵ではないわ。ほらシチリ!刃から手を放しなさい。この子が怖がってるでしょ!」
エリカ王女が「メッ!」という表情をする。
「ぬ?」
ぱっと手を放すと剣の持ち主はへなへなとその場にへたり込んでしまった。
「うぅ~…エリカしゃま~…。」
涙腺が限外を迎えたようで泣き出した…。
「よしよし、怖かったわね~もう大丈夫よ~。」
エリカ王女は女騎士の抱き寄せ頭を撫でる。あっどさくさに紛れてお尻や胸を触ってる…。
シチリはシチリで後ろを向いて手を押さえていた。
「…いたぃ…。」
やれやれ、と私はシチリに近づく。
「ほら、見せなさいシチリ。」
「ぬ?」
「うわぁ…。」
思ったより深い…なにもそこまで強く握らなくてもいいだろうに…。ハンカチを取り出しシチリの手に巻く。
「あくまで止血よ。後でちゃんと治療しなさいよね?」
「ぬ、ありがとう。」
…ふーん、礼は素直に言えるのか…。
「…で、どうかしらシチリ私のヴァルキリー隊は?」
「ぬー…?」
「正直に言っていいわよ。」
「…統率はとれてるし…王女様への忠誠心も高いと見えるけど…。」
「けど?」
「…弱いね、一応剣は使えます。みたいな?」
その一言にヴァルキリー隊がカチンときたようだ。
「なんだと!男のくせに!」
「我々をナメるな!」
再び剣を向け吼えるヴァルキリー隊にエリカ王女の静止の声が入る。
「お待ちなさい!皆!」
ヴァルキリー隊にとってエリカ王女の命令は絶対。「ぐぬぬ…。」と歯を食いしばりながら剣を鞘に収めるが、シチリを睨んでいる。
余程このシチリが憎いのか……いや、シチリというか「男」が憎いのだろうか?
「ありがとう、正直に言ってくれて…。私は戦士でも騎士でもないから基準が解らなかったのよ…。」
「なるほど…。」
ヴァルキリー隊は、エリカ王女が選んだと聞いているから剣の腕も高いと思っていた。しかし一目見ただけでシチリは弱いと言う。
「シチリ何故、直接剣を交えてないのに彼女達が弱いと言うのだ?私は正直にこんなに統制がとれた攻撃を仕掛けられるのなら手強いと思うのだが?」
「ぬ?」
言うは易し…」とシチリは続ける。
「お前らもう一度さっきと同じ様に俺に剣を向けてみてくれないか。」
「………?」
女騎士の一人がエリカ王女を見る。
「いいわ、シチリの言う通りにしてあげて。」
エリカ王女の命令とあれば即決、即行動する彼女達だが…今回の動きは渋々だ。
先ほどと同じくシチリに20本の刃が向けられる。
「どうするのだ?逃げ場はないぞ?」
「数だけで考えると絶望的だけど…。」…おい、そこのショートヘア!」
ん?しょーとへあ?
「わ、わたし!?」
シチリが指したのは、シチリの腰に剣を向けている。甘栗色の短髪の女騎士で胸元にあるスイカサイズがぷるんと揺れる。何を食べたらあんなになるのか…。何気なく自分の胸に目が行く。ん?今ニヤニヤしているエリカ王女と目があった。
「お前の名前は?」
「わ、わたしは…エルザ」
「エルザな、ところでその剣はこれからどう動かすつもりだ?」
「え?」
「そのまま俺の腰に突き刺すか?」
「そ、それは…。」
「腕伸ばしきった状態でさらに突き刺せるのか?それとも、お前らの腕は伸びたりするのか?ゴムみたいに…?これが1つ。」
「で、でも!こうして剣を1度引いてから刺せば…」
「だったら、初めからその位置に剣を構えてろ。二度手間だろ。戦場では命取りになりかねん。」
「あう…うぅ…。」
「2つ、仮に突くではなく斬る場合、そんなに密集してて剣を振りかぶれるのか?狭くない?」
「確かに剣を振るうにしては密集し過ぎているな。目の前の刃にしか神経が届いていなかった。しかし、シチリこんな状態でもそこまで見ているなんて…どんな視野の広さだ?お前の世界では皆そうなのか?」
「いや、争い事はゲームと頭の中だけの平和な世界だよ。」
「ん?そうなのか?それでもお前は強すぎると思うが?」
「そりゃ俺は強いさ!それが3つ目だな!…さて、1つ目と2つ目があれば、彼女達は戦闘に馴れていないと言うことが解るから、後は…エルザを含む目の前の4人だけ…。」
シチリは前方を塞ぐ4本を素早くさばきヴァルキリー隊の後ろまで進んだ。
「なっ!?」「まさか!?」と焦るヴァルキリー隊だが、エリカ王女だけは「わぉ!」と反応が違う。
「ざっとこんなもんかな?」
シチリはどうだ!!という表情だ。
「さて、もう剣しまってくれないな?先端恐怖症の人ならそろそろ発狂する。」
今回は言われて素直に剣を鞘に戻すヴァルキリー隊。
「なるほど隊列については今度の課題として…。」
いつの間にか手にしていた木剣をエリカ王女はシチリに手渡す。
「次は個々の力を見てもらいましょうか。」
「ぬ?個々の力?」
「そ!それに言ったでしょ。剣の腕を見せてもらうって。」
「待ってくれ、姫さん。俺の仕事の話は何処へ行ったんだ?」
「へ?仕事??」
「あぁ、仕事だ。それと寝る所も探さないとならないしな。そろそろ野宿も辛い。布団で寝たい。もふもふに包まれたい!」
そうだ、そうだ。シチリの仕事の話の流れでここへ来たんだった。シチリが【異世界から来た】という事は箝口令が出ているから【ジーンの森】に住み着いていた男ということになっている。言葉の違いは【他国の人間】ということで誤魔化していた。
シチリが1週間で言葉を理解したことは救いだ。これで会話が出来るから町の人とよりコミュニケーションがとれるから後は住むところなんだけど…。
「大丈夫よ、シチリ貴方は今日から此所に住めばいいじゃない。」
「ぬ!?」
「解りました。シチリ貴方を信じます。」
「エリカ王女!?」
目をぱちぱちとしているシチリを置いて話が進む。
「貴方にこのノワールの人権を与え暮らす事を私、エリカ-ノワールの名において許可致します。」
「そして、ノワールで暮らすうえで必要なのは働くこと!仕事ね!ついて来なさい。」
エリカ王女は1度決めると譲らない、退かない、省みない。と3拍子揃っているのは解るのだけど。
「本気ですか!?」との質問も意味を成さないことも解るのだけど…。
「シチリ、先ずは貴方の剣の腕を見せてもらうわ!」
「ぬ?」
着いたのは、城に隣接して建てられている純白の建物。その周りには真っ赤な薔薇が広がりエリカ王女の薔薇園として、ノワール国の観光名所としても有名である。
その純白の建物はエリカ専属の騎士が常に待機している男子禁制「女の園」 と化している訓練所。
別名『楽園』
訓練所という名が可愛くないと嫌でエリカ王女が強制的に名付けた。
ここでは、エリカ王女が独断と偏見と欲望で集め揉んでエリカによるエリカの為の女騎士20人【ヴァルキリー隊】が切磋琢磨している。私にも誘いの手がかかったが断った。
「みんなー!今日も頑張ってるー!?」
【楽園】の扉を開けると露出度が激高の女騎士が2列に並んでエリカ王女を出迎える。
「「「ようこそ、エリカ様!」」」
一子乱れぬ団体行動は見事だと思う。
女騎士の列を…一人一人を舐め回す様に(胸部中心)見ながらエリカ王女は進む。
「今日も皆いいわよ!皆素敵!惚れ惚れしちゃう!」
恍惚とした表情のエリカ王女。
「ありがとうございます。エリカ様におかれましては…」はっ!?何者だ!!」
ヴァルキリー隊20人が剣を抜きシチリを取り囲む。
「ぬ?」
「エリカ様御下がりください!何者だ!貴様!!」
「ここをどこだと思っている!!」
「返答次第では貴様を斬る!!」
「不潔な男め!!」
「汚らわしい!!」
エリカ王女を護る様に隊列を組む。私も隊列の正面に居るのだか…刃は全て隣のシチリに向いてる。
シチリはどうでるのか?と目を向けるとシチリは両の手をズボンのポケットに入れ堂々としているではないか…この状況でも平気なのか?
まぁ自分の何倍も巨体な魔族相手でも臆していなかった男だからこのくらいは脅威にも感じないのだろうか?
シチリもエリカ王女みたいに女騎士達を見渡す。エリカ王女との違いはしっかりと見ている所だろう。
「はぁ…愉快だね…」と始まり「お前ら実戦経験ないだろ?」
「「「!?」」」
シチリは自身に向けられてる20本の刃のうち首元にある1本を握り自分の首正面に誘導する。
「剣は脅しの道具じゃない!刺すなら刺せ!!」
咄嗟に女騎士は剣を引こうとしたが刃を握るシチリの握力がそれを許さない。
やってみろよと言わんばかりのシチリのギラギラした目が女騎士を見つめる。
「ひっ!?」
シチリの手から流れ出した血が刃を伝わり床に落ちる。そんな状態にも怯まず女騎士を見るシチリに畏怖を感じてしまう。
女騎士も恐怖で膝が震えだし、両目が涙で滲んできていた。
「はいはい。そこまで~!」
冷たくなった空気なのにも構わず割り込んでくる。エリカ王女の明るい声。
「皆、剣を収めなさ~い。そんな顔は皆には似合わないわよ!」
「し、しかし!」
「いいから、大丈夫。このシチリは敵ではないわ。ほらシチリ!刃から手を放しなさい。この子が怖がってるでしょ!」
エリカ王女が「メッ!」という表情をする。
「ぬ?」
ぱっと手を放すと剣の持ち主はへなへなとその場にへたり込んでしまった。
「うぅ~…エリカしゃま~…。」
涙腺が限外を迎えたようで泣き出した…。
「よしよし、怖かったわね~もう大丈夫よ~。」
エリカ王女は女騎士の抱き寄せ頭を撫でる。あっどさくさに紛れてお尻や胸を触ってる…。
シチリはシチリで後ろを向いて手を押さえていた。
「…いたぃ…。」
やれやれ、と私はシチリに近づく。
「ほら、見せなさいシチリ。」
「ぬ?」
「うわぁ…。」
思ったより深い…なにもそこまで強く握らなくてもいいだろうに…。ハンカチを取り出しシチリの手に巻く。
「あくまで止血よ。後でちゃんと治療しなさいよね?」
「ぬ、ありがとう。」
…ふーん、礼は素直に言えるのか…。
「…で、どうかしらシチリ私のヴァルキリー隊は?」
「ぬー…?」
「正直に言っていいわよ。」
「…統率はとれてるし…王女様への忠誠心も高いと見えるけど…。」
「けど?」
「…弱いね、一応剣は使えます。みたいな?」
その一言にヴァルキリー隊がカチンときたようだ。
「なんだと!男のくせに!」
「我々をナメるな!」
再び剣を向け吼えるヴァルキリー隊にエリカ王女の静止の声が入る。
「お待ちなさい!皆!」
ヴァルキリー隊にとってエリカ王女の命令は絶対。「ぐぬぬ…。」と歯を食いしばりながら剣を鞘に収めるが、シチリを睨んでいる。
余程このシチリが憎いのか……いや、シチリというか「男」が憎いのだろうか?
「ありがとう、正直に言ってくれて…。私は戦士でも騎士でもないから基準が解らなかったのよ…。」
「なるほど…。」
ヴァルキリー隊は、エリカ王女が選んだと聞いているから剣の腕も高いと思っていた。しかし一目見ただけでシチリは弱いと言う。
「シチリ何故、直接剣を交えてないのに彼女達が弱いと言うのだ?私は正直にこんなに統制がとれた攻撃を仕掛けられるのなら手強いと思うのだが?」
「ぬ?」
言うは易し…」とシチリは続ける。
「お前らもう一度さっきと同じ様に俺に剣を向けてみてくれないか。」
「………?」
女騎士の一人がエリカ王女を見る。
「いいわ、シチリの言う通りにしてあげて。」
エリカ王女の命令とあれば即決、即行動する彼女達だが…今回の動きは渋々だ。
先ほどと同じくシチリに20本の刃が向けられる。
「どうするのだ?逃げ場はないぞ?」
「数だけで考えると絶望的だけど…。」…おい、そこのショートヘア!」
ん?しょーとへあ?
「わ、わたし!?」
シチリが指したのは、シチリの腰に剣を向けている。甘栗色の短髪の女騎士で胸元にあるスイカサイズがぷるんと揺れる。何を食べたらあんなになるのか…。何気なく自分の胸に目が行く。ん?今ニヤニヤしているエリカ王女と目があった。
「お前の名前は?」
「わ、わたしは…エルザ」
「エルザな、ところでその剣はこれからどう動かすつもりだ?」
「え?」
「そのまま俺の腰に突き刺すか?」
「そ、それは…。」
「腕伸ばしきった状態でさらに突き刺せるのか?それとも、お前らの腕は伸びたりするのか?ゴムみたいに…?これが1つ。」
「で、でも!こうして剣を1度引いてから刺せば…」
「だったら、初めからその位置に剣を構えてろ。二度手間だろ。戦場では命取りになりかねん。」
「あう…うぅ…。」
「2つ、仮に突くではなく斬る場合、そんなに密集してて剣を振りかぶれるのか?狭くない?」
「確かに剣を振るうにしては密集し過ぎているな。目の前の刃にしか神経が届いていなかった。しかし、シチリこんな状態でもそこまで見ているなんて…どんな視野の広さだ?お前の世界では皆そうなのか?」
「いや、争い事はゲームと頭の中だけの平和な世界だよ。」
「ん?そうなのか?それでもお前は強すぎると思うが?」
「そりゃ俺は強いさ!それが3つ目だな!…さて、1つ目と2つ目があれば、彼女達は戦闘に馴れていないと言うことが解るから、後は…エルザを含む目の前の4人だけ…。」
シチリは前方を塞ぐ4本を素早くさばきヴァルキリー隊の後ろまで進んだ。
「なっ!?」「まさか!?」と焦るヴァルキリー隊だが、エリカ王女だけは「わぉ!」と反応が違う。
「ざっとこんなもんかな?」
シチリはどうだ!!という表情だ。
「さて、もう剣しまってくれないな?先端恐怖症の人ならそろそろ発狂する。」
今回は言われて素直に剣を鞘に戻すヴァルキリー隊。
「なるほど隊列については今度の課題として…。」
いつの間にか手にしていた木剣をエリカ王女はシチリに手渡す。
「次は個々の力を見てもらいましょうか。」
「ぬ?個々の力?」
「そ!それに言ったでしょ。剣の腕を見せてもらうって。」
「待ってくれ、姫さん。俺の仕事の話は何処へ行ったんだ?」
「へ?仕事??」
「あぁ、仕事だ。それと寝る所も探さないとならないしな。そろそろ野宿も辛い。布団で寝たい。もふもふに包まれたい!」
そうだ、そうだ。シチリの仕事の話の流れでここへ来たんだった。シチリが【異世界から来た】という事は箝口令が出ているから【ジーンの森】に住み着いていた男ということになっている。言葉の違いは【他国の人間】ということで誤魔化していた。
シチリが1週間で言葉を理解したことは救いだ。これで会話が出来るから町の人とよりコミュニケーションがとれるから後は住むところなんだけど…。
「大丈夫よ、シチリ貴方は今日から此所に住めばいいじゃない。」
「ぬ!?」
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