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角田と古林
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“友達になった理由は?”
オレと古林は高校で知り合った、ちょっと異色な友達同士。何故異色なのか。それは、俺が校内一の不良で古林が校内一の真面目だから。
なぜこんなオレたちが友達なのかは、オレにもよくわからない。
「全く、お前はどうしてまた不祥事を起こしたんだ。次は停学なんかで済まないぞ」
今日は担任の説教から始まった。
俺は昨日他校の不良と喧嘩した。俺ら不良にとってはこんな事日常茶飯事で、いわば遊んでるのと同じことなんだ。なのに周りにはなかなか分かってもらえない。喧嘩イコール悪いことだと認知される。
オレは曖昧な返事をしながら長々と続く担任の説教を流していた。すると職員室の扉が開いた。そこには皺ひとつない制服に身を包んだ古林がいた。
「おはようございます。クラスの配布物を取りに来ました」
「やっほー古林‼」
古林はオレを見て状況を理解したらしい。ちょっと苦笑している。
「おはよう、角田。昨日も今日も元気過ぎるみたいだね」
「おー元気元気‼」
そう答えるとオレは担任に頭をはたかれた。
「何が元気だ‼もっと落ち着きを身につけろ。だいたいお前は…」
終わりかけていた担任の説教が伸びてしまった。古林はそそくさと配布物を持って逃げようとした。しかし、それを角田が見過ごす訳がない。
「せんせー、オレ友達を助けるために説教を辞退しまーす」
オレは右手を上にピシッと伸ばし大きな声で言った。そのまま間髪入れずに古林の方に飛んでいき、二人して職員室を飛び出した。古林はオレから逃げようと必死に走り、オレは担任が追いかけてこないように必死に走った。
「ちょ、古林‼なんで逃げるんだよ」
「当たり前だろ‼俺がお前の脱出手伝ったみたいになるじゃないか‼なんで説教の途中で逃げるんだよ‼」
「だってなげーんだもん」
「もんじゃないだろ‼」
俺たちの声は早朝の廊下に響きわたった。
担任は今頃カンカンに怒っているだろうか。そんな想像をすると笑いがこぼれた。
「何笑ってんだよ‼早く職員室戻れよ‼」
「おま、オレら友達じゃねーのかよ。かくまってくれよ‼」
「絶対に嫌だ―‼」
古林は叫んだと同時にピタリと止まった。膝に手を付き、肩でゼイゼイと息をする。
ドーン‼
俺は勢いを殺しきれなくて、あえなく古林と衝突。プリントが宙を舞う。
「イッテー………」
「痛い………」
オレらは二人して廊下に転がっている。なんだこれ。なんなんだよこれ。訳も分からないけど、なんかおもしれー
先に笑ったのは古林だった。
「わははははははははははは‼なんだよこれ、朝っぱらから元気あり過ぎでしょ、俺たち‼」
「マジでな(笑)マンガみてーだな」
「ほんとそれ」
なぜオレたちが友達同士なのかはよくい分からない。
“友達になった理由は?そんなのないから。一緒にいて今が楽しいっていうのが、答えじゃん”
オレと古林は高校で知り合った、ちょっと異色な友達同士。何故異色なのか。それは、俺が校内一の不良で古林が校内一の真面目だから。
なぜこんなオレたちが友達なのかは、オレにもよくわからない。
「全く、お前はどうしてまた不祥事を起こしたんだ。次は停学なんかで済まないぞ」
今日は担任の説教から始まった。
俺は昨日他校の不良と喧嘩した。俺ら不良にとってはこんな事日常茶飯事で、いわば遊んでるのと同じことなんだ。なのに周りにはなかなか分かってもらえない。喧嘩イコール悪いことだと認知される。
オレは曖昧な返事をしながら長々と続く担任の説教を流していた。すると職員室の扉が開いた。そこには皺ひとつない制服に身を包んだ古林がいた。
「おはようございます。クラスの配布物を取りに来ました」
「やっほー古林‼」
古林はオレを見て状況を理解したらしい。ちょっと苦笑している。
「おはよう、角田。昨日も今日も元気過ぎるみたいだね」
「おー元気元気‼」
そう答えるとオレは担任に頭をはたかれた。
「何が元気だ‼もっと落ち着きを身につけろ。だいたいお前は…」
終わりかけていた担任の説教が伸びてしまった。古林はそそくさと配布物を持って逃げようとした。しかし、それを角田が見過ごす訳がない。
「せんせー、オレ友達を助けるために説教を辞退しまーす」
オレは右手を上にピシッと伸ばし大きな声で言った。そのまま間髪入れずに古林の方に飛んでいき、二人して職員室を飛び出した。古林はオレから逃げようと必死に走り、オレは担任が追いかけてこないように必死に走った。
「ちょ、古林‼なんで逃げるんだよ」
「当たり前だろ‼俺がお前の脱出手伝ったみたいになるじゃないか‼なんで説教の途中で逃げるんだよ‼」
「だってなげーんだもん」
「もんじゃないだろ‼」
俺たちの声は早朝の廊下に響きわたった。
担任は今頃カンカンに怒っているだろうか。そんな想像をすると笑いがこぼれた。
「何笑ってんだよ‼早く職員室戻れよ‼」
「おま、オレら友達じゃねーのかよ。かくまってくれよ‼」
「絶対に嫌だ―‼」
古林は叫んだと同時にピタリと止まった。膝に手を付き、肩でゼイゼイと息をする。
ドーン‼
俺は勢いを殺しきれなくて、あえなく古林と衝突。プリントが宙を舞う。
「イッテー………」
「痛い………」
オレらは二人して廊下に転がっている。なんだこれ。なんなんだよこれ。訳も分からないけど、なんかおもしれー
先に笑ったのは古林だった。
「わははははははははははは‼なんだよこれ、朝っぱらから元気あり過ぎでしょ、俺たち‼」
「マジでな(笑)マンガみてーだな」
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なぜオレたちが友達同士なのかはよくい分からない。
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