詩集

神永ピノ

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過去作

わが子

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私の人生 上手に進んだためしがありません

ですから怖いのです

上手に進んでいくことが

私は愛しています

彼も愛してくれました

ですが その時が1番恐ろしかったのです

私にとって幸せとはこの世で1番恐ろしいものなのです

幸せが怖いのです

きっと今まで自分を幸せと思ったことがないからでしょう

どうかこの子は

自分を幸せとは思えるように育って欲しい

この子よ どうか

私の遺伝子を継がないで
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