詩集

神永ピノ

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過去作

勉強前夜

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人生決まってしまうのか?

ペンで書いた文字だけで?

破り捨てた紙キレが

本当にいいのかと聞いてくる

俺はもう、決めたんだ

勉強なんてやめてやるって

足掻いたって無駄だって

指さし迫るあいつらが

馬鹿には無理だと笑ったんだ


帰ってきたら置いてある

紙切れ合わせたプリントに

頑張れって書いてある

足掻いたって無駄だって?

誰がそんなの分かるんだよ?

未来が見えるやつなんていない

頑張れの文字を噛み締めて

俺はノートを開いてみた。







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