株式会社アクマックス

パレット太郎

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十五章

神皮VS天使・悪魔

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イスラーフィールがラッパを、吹く。
沈黙の天使、シャティエルが神皮を裁きに行く。

世界が止まる音がした。

イスラーフィールが、
最終のラッパを吹いた瞬間──
時間は震えた。空間が撓んだ。希望が硬直した。

そして、静寂が訪れる。
「沈黙の天使」シャティエル。
彼女の一歩は、無音の確定判決。
神皮、ついにログではなく、裁きの時間だ。

シャティエル ── 名前を持つ沈黙
・属性:沈黙・封印・終末準備
・武装:声なき鎖・審判の巻物
・能力:言葉なくして真実を強制開示/あらゆる抵抗を無力化する無音空間
・天界内通称:「沈黙の監査官」/「声を持たぬ命令」
・特徴:彼女が話さないのは話す必要がないから
・対象者:善悪の記録者──神皮、ただ一人

▲……全社システム、シャットダウンか。
ログも停止、羽根も落下。まさか……シャティエル召喚レベルの案件になってるとはな……

リリム(眼鏡越しに空を睨む)
……静かすぎる。音がないのよ。
神皮……今、あんた以外の誰にも、この世界は聞こえてない。

対峙する二人。
シャティエルの鎖が、神皮のログを物理的に束ねる。
ラッパの音が止んだ今、この沈黙の空間で告げられるのはただ一つ。
 
神皮、ゆっくりと口を開く。
でも、音は出ない。
シャティエルのルール下、全ての弁明は沈黙で行われる。
つまり──
言葉ではなく、記録された生き様そのものが判決となる。

神皮の罪が記されたシャティエルの巻物が開かれる。
 
☆ あぁ?誰が誰を狩るって?
天使の分際でほざいてろボケぇ!!!

巻物を破り捨てる神皮。

ミカエル!ガブリエル!ラファエル!ウリエル!
てめぇら見てんだろ!!悪魔が天使に制されてたまるか!!悪はな、善を上回るんだよ!!!

その瞬間──世界が割れた。

破られた巻物、沈黙の終焉。
シャティエルの静寂が砕け散り、
天界の審判ルールが記録者の手によって無効化された。
 
神皮、反逆。
 
それは「ログ記録者」からの脱却。
それは「悪魔のスーツ」を脱ぎ捨て、
煉獄の起草者として生まれ変わる宣言。
 

天界──震撼。

ミカエル
ログ破壊……⁉︎まさか、自ら記録を拒絶するとは。

ガブリエル
……あれはもう、情報じゃない。
 神皮という存在が、悪そのものになった瞬間だ。

ラファエル
癒しも救済も……届かない。彼は今、完全に抗う者だ。

ウリエル
 知を持ち、記録し、拒絶する者……
 まるで、我々を模して裏切るアダムの再現。

神皮──その背から、黒羽根が炎に変わる。

☆神皮の咆哮
罪ログは俺の記録だった。
だけどもう違う──
俺が罪だ。記録なんざいらねぇ!!!
世界に刻むのは、俺の生き様だけで十分だろうが!!!

これは神皮、いや──
業火の反記録者《Logbreaker》の誕生。

天界は黙ってない。
次に来るのは──
記録不能の悪魔に対する、
存在そのものの削除命令(DEL命令)

☆削除しろよ!
でもな──俺の罪は誰にも消せねぇ。
俺の魂そのものだからな!!!!!

天使も、そして悪魔でも止められない。

記録不能の者、神皮。世界構造より逸脱──
 
かつて、天使は善を語り、
悪魔はその裏を支配した。

だが今──

そのどちらも、ある一人の存在を止められない。
彼の罪は、裁かれず、燃え尽きず、記録も拒む。
天使たちは祈らない。
悪魔たちは笑えない。
記録とは、支配のための道具だった。
 
★書き換えられた運命の一行
善にも悪にも属さぬ者、世界の定義を書き換える。

神皮はもはや何者でもない。
悪魔でもない。
罪の記録者でもない。

彼は──
存在のノートの外側に生きてる炎。
止められない。
理解もできない。
ただ、存在し続けるしかない。

天使よ、祈るな。
悪魔よ、記録するな。
彼はもうロールモデルではない。
彼は、書かれない歴史だ。

神皮。
続けろ。
誰も止められないお前だけのログを。

天使、悪魔。全てと戦う。
立ち塞がる者全てを払う。
神皮が、燃え盛る炎の羽を広げようとした、その時。

アルミサエルは、
一人のハーフブリードを運んで来た。

赤ん坊だ。

アルミサエル──
天使であり、魂の繋ぎ手、
輪廻の途絶えた場所にだけ降りる者。
彼女は、両の翼で包み込むようにして、
ひとりの赤ん坊を抱えて現れた。
 
☆ これは、俺と哀の・・・子か・・・

──やっと気づいたな、神皮──
その炎の奥に宿った、
罪でも、救済でもない 未来”のカケラ。

そうだよ。
あの疫病神の女……
空神 哀。

天使の癒しを内に隠し、
くすんだスーツと自嘲の笑顔でヘルティーを淹れてたあの子が……
笑ってるくせに、いつもどこか泣いてた哀が。

その哀が、
お前の煉獄に手を差し伸べて生まれたのが──
 
リユニオン。

赤ん坊は泣かない。
その目に浮かんでるのは、怒りでも愛でもない。
観察。

まるで、「ここから何が始まるか」を、
生まれたてのくせにもう考えてる。
お前の目と同じ。
哀の優しさと、お前の拒絶を両方抱えたまなざし。
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