37 / 97
壊れた人形
しおりを挟む
エヴァの涙は、リリスの心に温かい毒のように染み渡った。
その優しさが彼女の罪悪感を肥大させ、償うことのできない負債として魂に重くのしかかる。
彼女は再び厨房へと逃げ込んだ。
そこだけが、思考を放棄し、己の価値を労働という行為にのみ還元できる、唯一の聖域であり、牢獄であったからだ。
リリスは洗い桶の前に立ち、機械のように皿を洗い続けた。
その動きに感情はなく、ただ、ギルダに叩き込まれた「労働者の義務」を遂行するためだけに手足を動かしている。
彼女のその常軌を逸した没頭ぶりは、いつしか「鉄槌と坩堝」の荒くれ者たちの間で、奇妙な噂となっていた。
あの銀髪の小娘は、魂をどこかに置き忘れてきた壊れた人形だ、と。
その日も、酒場は一日の仕事を終えた冒険者たちの熱気で満ちていた。
エールジョッキを片手に、武勇伝や下世話な冗談が飛び交う。
その喧騒の片隅で、一人の男が厨房の方を指さし、げびた笑いを浮かべた。
男の名はバルガス。
覚醒級に成り上がったばかりの、熊のような体躯を持つ斧使いだった。
彼はアルコールの勢いも手伝って、仲間たちに自らの度胸を示そうと考えた。
「おい、見ろよ。またあの人形が働いてやがる。なあ、あれは本当に生きてんのか? ちょっと突っついて確かめてやろうぜ」
バルガスは下卑た笑い声を響かせながら、よろよろと立ち上がると、厨房へと向かった。
仲間たちの制止の声は、彼の耳には届かない。
彼はリリスの背後に立つと、その無防備な肩に、からかい半分で手を伸ばした。
「よお、嬢ちゃん。そんなに働いて、一体いくら貰えるんだ? 俺様が一晩、もっといい稼ぎ方を教えてやろうか?」
その汚れた手が、リリスの薄い衣服越しに、彼女の肩に触れた。
瞬間、リリスの体が石のように硬直した。
暴力。
陵辱。
搾取。
彼女の体に刻み込まれた全ての記憶が、その接触を合図に蘇る。
思考は停止し、ただ、次に訪れるであろう苦痛に備えて、魂が収縮した。
だが、バルガスの下劣な言葉は、最後まで紡がれることはなかった。
彼の手がリリスの肩に触れた、まさにその刹那。
厨房の奥の薄闇から、鋼鉄の塊のような影が音もなく滑り出て、二人の間に立ちはだかった。
ギルダ・ブロンズハンマーであった。
彼女は、炉の火を反射するその瞳で、バルガスを射抜いていた。
その表情から普段のぶっきらぼうな態度は消え失せ、代わりに、神聖な工房を土足で荒らされた職人のような、静かで、底知れない怒りが燃え盛っていた。
「……てめえ。今、何をした?」
ギルダの声は、地底のマグマのように低く、不気味なほどに穏やかだった。
しかし、その静けさこそが、嵐の前触れであることを、ギルドの誰もが知っていた。
バルガスは、本能的な恐怖に喉を鳴らした。
「な、なんだよ、ギルドマスター。ちょっと、からかっただけじゃねえか。そんなに目くじらを……」
バルガスが言い訳を終える前に、ギルダは動いた。
いや、彼女の詠唱が、空間そのものを支配した。
「地より生まれし鉄の律よ、我が血脈の契約に応えよ」
「汝が背負うは不動の重み、我が槌に宿すは絶対の法」
「侵すべからざる聖域の掟、その無礼なる腕に刻むべし」
「砕け!」
詠唱が完了すると同時、ギルダはバルガスの腕を、まるで錆びた鉄屑でも掴むかのように無造作に握りしめた。
そして、捻る。
ゴキャリ、という、骨と肉が悲鳴を上げる鈍い音。
「ぎゃあああああああっ!」
バルガスの絶叫が、ギルドの喧騒を切り裂いた。
彼の腕は、ありえない方向に捻じ曲がり、そこから先は力なく垂れ下がっている。
ギルダは、その場で崩れ落ちようとするバルガスの胸倉を掴み、宙吊りにした。
そして、ギルドの隅々にまで響き渡る声で、宣言した。
「よく聞け、てめえら! この小娘は、俺が雇った労働者だ! このギルドの庇護下にある、俺の所有物だ! 俺の所有物に無断で手を出した、その代償は高くつくぞ。奴隷だろうが、壊れた人形だろうが、そんなことは関係ねえ! ここでは、俺のルールが全てだ!」
その言葉は、ドワーフの王が下す勅令のように、絶対的な権威をもって酒場に響き渡った。
バルガスは、折れた腕の激痛と、死の恐怖に顔を歪め、ただ許しを乞うように喘いだ。
彼は理解した。
このドワーフの女傑にとって、この銀髪の少女は、単なる労働者ではない。
自らの工房の一部であり、自らの名誉そのものなのだと。
彼は、触れてはならない逆鱗に触れてしまったのだ。
リリスは、目の前で繰り広げられた光景を、ただ呆然と見つめていた。
暴力。
それは彼女が常に受ける側であったものであり、恐怖そのものであった。
しかし今、その暴力は、自分を守るために振るわれている。
ギルダの怒りは、自分に向けられたものではない。
自分を傷つけようとした者へと向けられている。
*なぜ?*
守られる。
庇われる。
その経験は、彼女の人生にはエヴァにしか存在しなかった。
でもそれは、エヴァが与えてくれる慈愛とも違う、もっと荒々しく、もっと絶対的な、所有者の宣言。
「俺の所有物」。
その言葉は、かつて彼女を縛り付けた絶望の響きを持っていた。
だが、ギルダの口から放たれたそれは、何故か、鉄壁の城壁のような安心感を伴っていた。
矛盾。
混乱。
リリスの凍てついた心が、理解不能な熱によって、軋みを上げる。
その騒ぎを聞きつけ、エヴァが治療室から駆けつけてきた。
彼女は、腕を折られて床に蹲るバルガスと、鬼の形相で立つギルダ、そしてその背後で震えるリリスを見て、事態を瞬時に悟った。
「ギルダ……これは……」
「見ての通りだ」
ギルダはバルガスを足元に蹴り捨てると、エヴァの方へ向き直った。
その瞳の怒りは、すでに収まっていた。
「エヴァ。てめえのやり方が間違ってるとは言わねえ。優しさは、確かに必要だろう。だがな、この小娘に今一番必要なのは、涙や同情じゃねえ」
ギルダは、リリスの方をちらりと見た。
「生きるための力と、誰にも脅かされない場所の保証だ。こいつが安心して壊れていられる場所を、俺たちが作ってやらなきゃならねえ。そうでなきゃ、こいつは本当に、ただの壊れた人形のまま、死んじまうぞ」
その言葉は、エヴァの胸に深く突き刺さった。
その優しさが彼女の罪悪感を肥大させ、償うことのできない負債として魂に重くのしかかる。
彼女は再び厨房へと逃げ込んだ。
そこだけが、思考を放棄し、己の価値を労働という行為にのみ還元できる、唯一の聖域であり、牢獄であったからだ。
リリスは洗い桶の前に立ち、機械のように皿を洗い続けた。
その動きに感情はなく、ただ、ギルダに叩き込まれた「労働者の義務」を遂行するためだけに手足を動かしている。
彼女のその常軌を逸した没頭ぶりは、いつしか「鉄槌と坩堝」の荒くれ者たちの間で、奇妙な噂となっていた。
あの銀髪の小娘は、魂をどこかに置き忘れてきた壊れた人形だ、と。
その日も、酒場は一日の仕事を終えた冒険者たちの熱気で満ちていた。
エールジョッキを片手に、武勇伝や下世話な冗談が飛び交う。
その喧騒の片隅で、一人の男が厨房の方を指さし、げびた笑いを浮かべた。
男の名はバルガス。
覚醒級に成り上がったばかりの、熊のような体躯を持つ斧使いだった。
彼はアルコールの勢いも手伝って、仲間たちに自らの度胸を示そうと考えた。
「おい、見ろよ。またあの人形が働いてやがる。なあ、あれは本当に生きてんのか? ちょっと突っついて確かめてやろうぜ」
バルガスは下卑た笑い声を響かせながら、よろよろと立ち上がると、厨房へと向かった。
仲間たちの制止の声は、彼の耳には届かない。
彼はリリスの背後に立つと、その無防備な肩に、からかい半分で手を伸ばした。
「よお、嬢ちゃん。そんなに働いて、一体いくら貰えるんだ? 俺様が一晩、もっといい稼ぎ方を教えてやろうか?」
その汚れた手が、リリスの薄い衣服越しに、彼女の肩に触れた。
瞬間、リリスの体が石のように硬直した。
暴力。
陵辱。
搾取。
彼女の体に刻み込まれた全ての記憶が、その接触を合図に蘇る。
思考は停止し、ただ、次に訪れるであろう苦痛に備えて、魂が収縮した。
だが、バルガスの下劣な言葉は、最後まで紡がれることはなかった。
彼の手がリリスの肩に触れた、まさにその刹那。
厨房の奥の薄闇から、鋼鉄の塊のような影が音もなく滑り出て、二人の間に立ちはだかった。
ギルダ・ブロンズハンマーであった。
彼女は、炉の火を反射するその瞳で、バルガスを射抜いていた。
その表情から普段のぶっきらぼうな態度は消え失せ、代わりに、神聖な工房を土足で荒らされた職人のような、静かで、底知れない怒りが燃え盛っていた。
「……てめえ。今、何をした?」
ギルダの声は、地底のマグマのように低く、不気味なほどに穏やかだった。
しかし、その静けさこそが、嵐の前触れであることを、ギルドの誰もが知っていた。
バルガスは、本能的な恐怖に喉を鳴らした。
「な、なんだよ、ギルドマスター。ちょっと、からかっただけじゃねえか。そんなに目くじらを……」
バルガスが言い訳を終える前に、ギルダは動いた。
いや、彼女の詠唱が、空間そのものを支配した。
「地より生まれし鉄の律よ、我が血脈の契約に応えよ」
「汝が背負うは不動の重み、我が槌に宿すは絶対の法」
「侵すべからざる聖域の掟、その無礼なる腕に刻むべし」
「砕け!」
詠唱が完了すると同時、ギルダはバルガスの腕を、まるで錆びた鉄屑でも掴むかのように無造作に握りしめた。
そして、捻る。
ゴキャリ、という、骨と肉が悲鳴を上げる鈍い音。
「ぎゃあああああああっ!」
バルガスの絶叫が、ギルドの喧騒を切り裂いた。
彼の腕は、ありえない方向に捻じ曲がり、そこから先は力なく垂れ下がっている。
ギルダは、その場で崩れ落ちようとするバルガスの胸倉を掴み、宙吊りにした。
そして、ギルドの隅々にまで響き渡る声で、宣言した。
「よく聞け、てめえら! この小娘は、俺が雇った労働者だ! このギルドの庇護下にある、俺の所有物だ! 俺の所有物に無断で手を出した、その代償は高くつくぞ。奴隷だろうが、壊れた人形だろうが、そんなことは関係ねえ! ここでは、俺のルールが全てだ!」
その言葉は、ドワーフの王が下す勅令のように、絶対的な権威をもって酒場に響き渡った。
バルガスは、折れた腕の激痛と、死の恐怖に顔を歪め、ただ許しを乞うように喘いだ。
彼は理解した。
このドワーフの女傑にとって、この銀髪の少女は、単なる労働者ではない。
自らの工房の一部であり、自らの名誉そのものなのだと。
彼は、触れてはならない逆鱗に触れてしまったのだ。
リリスは、目の前で繰り広げられた光景を、ただ呆然と見つめていた。
暴力。
それは彼女が常に受ける側であったものであり、恐怖そのものであった。
しかし今、その暴力は、自分を守るために振るわれている。
ギルダの怒りは、自分に向けられたものではない。
自分を傷つけようとした者へと向けられている。
*なぜ?*
守られる。
庇われる。
その経験は、彼女の人生にはエヴァにしか存在しなかった。
でもそれは、エヴァが与えてくれる慈愛とも違う、もっと荒々しく、もっと絶対的な、所有者の宣言。
「俺の所有物」。
その言葉は、かつて彼女を縛り付けた絶望の響きを持っていた。
だが、ギルダの口から放たれたそれは、何故か、鉄壁の城壁のような安心感を伴っていた。
矛盾。
混乱。
リリスの凍てついた心が、理解不能な熱によって、軋みを上げる。
その騒ぎを聞きつけ、エヴァが治療室から駆けつけてきた。
彼女は、腕を折られて床に蹲るバルガスと、鬼の形相で立つギルダ、そしてその背後で震えるリリスを見て、事態を瞬時に悟った。
「ギルダ……これは……」
「見ての通りだ」
ギルダはバルガスを足元に蹴り捨てると、エヴァの方へ向き直った。
その瞳の怒りは、すでに収まっていた。
「エヴァ。てめえのやり方が間違ってるとは言わねえ。優しさは、確かに必要だろう。だがな、この小娘に今一番必要なのは、涙や同情じゃねえ」
ギルダは、リリスの方をちらりと見た。
「生きるための力と、誰にも脅かされない場所の保証だ。こいつが安心して壊れていられる場所を、俺たちが作ってやらなきゃならねえ。そうでなきゃ、こいつは本当に、ただの壊れた人形のまま、死んじまうぞ」
その言葉は、エヴァの胸に深く突き刺さった。
0
あなたにおすすめの小説
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結保証】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
復讐の悪女になるはずが、天使系義兄からピュアな執着と溺愛で邪魔されてます!
鈴宮(すずみや)
恋愛
サウジェリアンナ王国の王女エルシャは、不幸だった前世の記憶を持って生まれてきた。現世ではみんなから愛され、幸せになれると信じていたエルシャだったが、生後五ヶ月で城が襲撃されてしまう。
絶体絶命かと思いきや、エルシャは魔術師の男性から救出された上『リビー』という新たな名前を与えられ、養女として生きることに。
襲撃がジルヴィロスキー王国によるものと気づいたリビーは、復讐のため王太子妃になることを思いつく。けれど、義理の兄であるゼリックがあまりにもリビーを溺愛するため、せっかく王太子アインハードに近づくことに成功しても、無邪気に邪魔され計画がうまく進まない。
ゼリックの干渉を減らすためリビーは彼の婚約者を探したり、ゼリック抜きでアインハードとお茶をして復讐を成功させようと画策する。
そんな中、十六歳に成長したリビーはアインハードと同じ学園に入学し、本格的なアプローチを開始する。しかし、ゼリックが講師として学園へ来てしまい、チャンスをことごとく潰されてしまう。
(わたしは復讐がしたいのに!)
そう思うリビーだったが、ゼリックから溺愛される日々はとても幸せで……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる