竹の子筍

竹の子筍

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ファンタジー 連載中 長編 R15
娼館「バラ園」で育った魔族の少女リリスは、この世界の残酷さを何ひとつ知らなかった。 朝露に濡れたバラに水をやり、人々の笑顔を「本当の幸せ」だと信じて疑わない日々。 首に刻まれた奴隷の印でさえ、彼女にとっては「いい子である証」にすぎなかった。 その裏で、母アイリスは娘を守るため、地獄のような現実に身を沈め続けていた。 戦争捕虜として売られ、奴隷契約と屈辱に縛られながらも、 「いつかこの子を自由にする」という約束だけを支えに生きる母。 だが、この世界が与える美しさには、期限がある。 それは――リリスが“商品”として納品される、その日まで。 裏切られ、すべてを失いながらも、命を賭して娘を逃がそうとする母。 そして母を救うため、自ら進んで娼婦へと堕ちていくリリス。 穢れた血を引く者に、救済は用意されていない。 涙は価値にならず、犠牲は報われず、 愛はただ、利用されるだけだ。 魔族は人類の敵。 敵の子供もまた、敵。 敵である限り、正義は来ない。 敵である限り、裏切りは当然。 敵である限り、どんな選択も罪になる。 これは、 生まれた時点ですべてが決まっていた少女と、 本当の愛を求め続ける物語である。
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文字数 111,316 最終更新日 2026.01.10 登録日 2026.01.02
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