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最強の敵
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「サンダーボルト!サンダーブレード!サンダーストーム!」
「があああ!」
「死ね!」
「おっと! こっちの番――」
「サンダー!」
「ちぃ!」
さっきの奇襲が完璧になかったかのように攻めを開始する魔王。遠距離ではもの凄い規模の雷魔法をほぼ溜めなしに連続で放ち、近づけば凄まじい斧の餌食、上手く躱してそこを突いても雷魔法でフォローしてくる。かなり厄介な相手だ。
「ふむ、ここまで戦えるとは嬉しい誤算だ」
「褒めてくれてありがとう。良いから死にな」
「死なないさ。貴様こそ雷避けのお守りがいつまで続くかな?」
バレたか。まあ何度もごまかせないだろうし、別に構わない。
そう、師匠の手紙に魔王の戦闘スタイルが書いてあったので事前に集めておいた。これが今回唯一の魔王対策だったが中々効果テキメンのようで何より。あとはお守りがどれだけ持つか、そもそも雷以外の攻撃をしてきたら終わりだが、魔王の口振りからするとそれは無さそうだな。
「では再び……ライトニングレーザー!」
「おっと!」
いきなり開始かよ!何とか避ける。直撃すると流石に少し痺れるからな!
「サンダーウォール! スパーク! ……アイシクルランス!」
「ぐ! 何!?」
テメエ雷以外撃たなさそうな口振りだったじゃねえか! 電撃をお守りでやり過ごし、氷を寸でのところで躱して魔王を見るとフッと笑って斧を振りかぶっていた。
「雷魔法だけ撃つとは言ってないわ!」
「うお! テメエ、魔王としてのプライドはねえのか!」
「ある! 俺の生涯初めてのブラフだ! 喜べ」
誰が喜ぶか! 回避が間に合わない! 仕方なく剣で受け止めるが相当な衝撃で俺の時間が止まる。そこに魔王の更なる追撃。ちっ! 何とか回避を!
「回避、出来るのならしてみろ! トールハンマー!」
「何!? 斧に雷を!」
一見俺のオーラバーストのようだが魔法を武器にこめて放つという俺や師匠より一歩先の技、これは無理――いや、だが諦めるわけには!
「ぐわああ!?」
俺にヒットするタイミングでオーラバーストを放ち、相殺を狙ったが向こうの威力が遥かに上で殺しきれず吹っ飛んだ。直撃は避けたがダメージが本当にでかい……。お守りもさっきので全て効果を失ったようだ。俺が地面で倒れていると、
「はあはあ……俺のトールハンマーを受けて生きていられる奴は初めてだ……。だがここまでのようだな……」
肩で息をする魔王。涼しい顔をしているが内心を隠しきれていない。なるほど、プライドが高いのにブラフを使い、更に恐らくは渾身の必殺技を使ったのか、なるほど……。俺は気力を振り絞り、全身の痺れを無視し立ち上がる。体は悲鳴を上げていて、今にも休め、倒れろと急かしてくるようだ。だがこんなチャンスは逃すわけにはいかない!
「ほう、立ち上がるか……? もう休め、貴様は良くやった」
つまり倒れてほしいんだな?じゃ、絶対倒れねえよ……!どうやらもう少しのようだからな!
「ああ、全身に効く……良いマッサージだったぜ? もう一回宜しく頼むわ」
「貴様……! 良いだろう、次でお前は終わりだ。頼みの綱のお守りももう無いんだろう?」
まあな。だが顔には出さない。むしろニヤニヤ笑ってやるぜ。ここからは気力の戦いだ……! 俺はさっきまで自分がいたところを見る。凄い衝撃の後が見て取れる……もう一度食らうと死ぬな。だけど、
「じゃ、第三ラウンド始めるか……!」
そう言って俺は跳んだ。
遠距離には居られない、雷を防ぐ手段も攻撃手段もないからな。近距離もキツイが近づくしか無い。俺が勝つ条件はオーラバーストを奴に叩き込むことだけ、だからな!
「ライトニングレーザー! サンダーソード! サンダーブレイド!」
「馬鹿の! 一つ! 覚えだな!」
雷のレーザーを自分の感覚だけを頼りに躱し、迫りくる二つの雷の剣をオーラバーストで同時に相殺して近づく。あと数歩!そこに、
「それは貴様もだろう! サンダーボルト!」
辺り一面を埋め尽くす雷、雷、雷。だが俺は前に進み続けた。進むしか無いから。いくつか直撃し体はボロボロ、痺れ続けていて剣を握っているのかも良く分からない。それでも進んで、ようやく俺の間合い!
「そんな満身創痍、雷の直撃を喰らい続けて先程までのパフォーマンスは出せまい!」
そして俺より早く振り下ろされる斧。このままではさっきと同じ再現になってしまう!
「オーラバースト!」
「何!? 貴様一体どれだけのマナエネルギーを!?」
馬鹿野郎、命削ってんだよ! 痺れながらもオーラバーストで何とか相殺し魔王に最大の隙が出来たが俺の足が止まった。痺れ、疲れ、エネルギー不足が出てしまったようだ。最大のチャンスを活かしきれなかった俺に魔王が笑う。
「もう、死ね! トールハンマー!」
だが俺はこの時を狙っていた。別に先程のがブラフ、というわけではなかったが。トールハンマーが振り下ろされるその瞬間、俺はあえて魔王に接近した。
「何!? 馬鹿か貴様!」
「テメエが死ね……!」
トールハンマーを撃つ時魔王は雷を纏い放ち、凄い攻撃の後が床からも見て取れるのだが、魔王が立っていた床はあまり被害を受けていないようだった。つまり攻撃範囲は魔王の斧から――
「フルオーラバースト!」
ギリギリ躱したトールハンマーの余波を喰らいながら、一寸先は魔王にて全力で放つ俺の唯一の技。これで駄目ならどうしようもねえ!
「なんと! 馬鹿な!」
「全力全開だ! 永遠に死ね! バースト!」
更に追い打ちでオーラバースト! 死んで死んで、死にやがれ!
「出しつくせ! 俺のマナエネルギー! 全ての恨みを、怒りを、テメエにぶつける!」
全てを出し尽くした俺は剣を握ることも出来ず落としてしまった。それを拾おうとして――俺も倒れてしまった。
「畜生、ここまでか……」
そう言って立ち続ける魔王を見るとダメージが効いていないかのように見えたが、
「見事……」
そう言って床に崩れ落ちた。止めを刺そうと立ち上がろうとするが――力が入らない。
「無理をするな……俺は死ぬ。安心しろ」
そう言って死に体で笑いかける魔王。そうか、安心した……。
「敗者は勝者に絶対……ラスクがそう言ってたな。そういう訳で全軍撤退させる。もう攻められないようにワープ装置も破壊する。だがそれだけじゃ俺の気が済まん。最後に何か聞いてやろう」
サービスの良い魔王だ。もちろん俺が聞きたいことは一つ。
「本当に……元の世界に帰れる手段はないのか」
「無い」
ノータイムで望みが絶たれる。
「魔王を殺せば呪いが消えてこの世界との繋がりも消えるって聞いたんだが」
そう言うと魔王は笑って、
「何だそれは? どれだけ俺を殺させたかったんだろうなそいつ。何の呪いかは知らないが、一生解呪できないから呪いというんだ」
「そうか……」
だからティタ、あんなに怒ってたのか……望みはないのか……。
「残念だが、な……ふ、ここまでのようだ……最後に名前を聞いても良いか」
「フユキ」
「さらばだフユキ……せめて笑って死ねる人生を歩め……」
その言葉を最後に魔王は動かなくなった。人間を見下していた割にどこか人間味ある変なやつだった。最後なんて師匠のようなことを言いやがって……。
魔王は倒した。それからしばらく立ったが何も変わった様子はない。やはり繋がり云々は嘘だったか……。
俺は全てがどうでも良くなりこのままくたばるのもいいか、そんな事を考えていた。
「もう、いいや……何もかも、どうでも」
そうして目を瞑ろうとした時に剣が視界に入り込んできた。イーナから借りた剣。
『死んでも返しに来なさいよ。嫌になった逃げても良いし、無理しなくてもいいんだからね!』
「そういやそんな事言ってたなアイツ……」
それと同時に今までかけられた温かい言葉も蘇ってきた。
『フユさん死んじゃ駄目ですよ! 嫌になったらいつでも帰ってきていいですからね!』
「リアン達にも世話になったなそういえば……」
『約束、約束ですよ? 私にはフユキさんがまだまだ必要なんです。死んだりどこかへ行ったりしたら駄目ですよ』
「もうどこにも行けないから安心しろルビア」
俺は今までの言葉、出来事を思い返し何とか立ち上がった。
「もう、何もかもどうでもいい……だけどこの剣だけは返してやるか……死ぬのもまだ止めとくか、恨まれそうだしな」
そう思い直し、何とか一歩、また一歩と歩き始めた。旅は終わり、俺の戦い続ける意味も無くなり、歩く意味も無くなったはずだったが剣を返す、それだけを理由にしばらくは生きようと思った。
世界は平和になった。
「があああ!」
「死ね!」
「おっと! こっちの番――」
「サンダー!」
「ちぃ!」
さっきの奇襲が完璧になかったかのように攻めを開始する魔王。遠距離ではもの凄い規模の雷魔法をほぼ溜めなしに連続で放ち、近づけば凄まじい斧の餌食、上手く躱してそこを突いても雷魔法でフォローしてくる。かなり厄介な相手だ。
「ふむ、ここまで戦えるとは嬉しい誤算だ」
「褒めてくれてありがとう。良いから死にな」
「死なないさ。貴様こそ雷避けのお守りがいつまで続くかな?」
バレたか。まあ何度もごまかせないだろうし、別に構わない。
そう、師匠の手紙に魔王の戦闘スタイルが書いてあったので事前に集めておいた。これが今回唯一の魔王対策だったが中々効果テキメンのようで何より。あとはお守りがどれだけ持つか、そもそも雷以外の攻撃をしてきたら終わりだが、魔王の口振りからするとそれは無さそうだな。
「では再び……ライトニングレーザー!」
「おっと!」
いきなり開始かよ!何とか避ける。直撃すると流石に少し痺れるからな!
「サンダーウォール! スパーク! ……アイシクルランス!」
「ぐ! 何!?」
テメエ雷以外撃たなさそうな口振りだったじゃねえか! 電撃をお守りでやり過ごし、氷を寸でのところで躱して魔王を見るとフッと笑って斧を振りかぶっていた。
「雷魔法だけ撃つとは言ってないわ!」
「うお! テメエ、魔王としてのプライドはねえのか!」
「ある! 俺の生涯初めてのブラフだ! 喜べ」
誰が喜ぶか! 回避が間に合わない! 仕方なく剣で受け止めるが相当な衝撃で俺の時間が止まる。そこに魔王の更なる追撃。ちっ! 何とか回避を!
「回避、出来るのならしてみろ! トールハンマー!」
「何!? 斧に雷を!」
一見俺のオーラバーストのようだが魔法を武器にこめて放つという俺や師匠より一歩先の技、これは無理――いや、だが諦めるわけには!
「ぐわああ!?」
俺にヒットするタイミングでオーラバーストを放ち、相殺を狙ったが向こうの威力が遥かに上で殺しきれず吹っ飛んだ。直撃は避けたがダメージが本当にでかい……。お守りもさっきので全て効果を失ったようだ。俺が地面で倒れていると、
「はあはあ……俺のトールハンマーを受けて生きていられる奴は初めてだ……。だがここまでのようだな……」
肩で息をする魔王。涼しい顔をしているが内心を隠しきれていない。なるほど、プライドが高いのにブラフを使い、更に恐らくは渾身の必殺技を使ったのか、なるほど……。俺は気力を振り絞り、全身の痺れを無視し立ち上がる。体は悲鳴を上げていて、今にも休め、倒れろと急かしてくるようだ。だがこんなチャンスは逃すわけにはいかない!
「ほう、立ち上がるか……? もう休め、貴様は良くやった」
つまり倒れてほしいんだな?じゃ、絶対倒れねえよ……!どうやらもう少しのようだからな!
「ああ、全身に効く……良いマッサージだったぜ? もう一回宜しく頼むわ」
「貴様……! 良いだろう、次でお前は終わりだ。頼みの綱のお守りももう無いんだろう?」
まあな。だが顔には出さない。むしろニヤニヤ笑ってやるぜ。ここからは気力の戦いだ……! 俺はさっきまで自分がいたところを見る。凄い衝撃の後が見て取れる……もう一度食らうと死ぬな。だけど、
「じゃ、第三ラウンド始めるか……!」
そう言って俺は跳んだ。
遠距離には居られない、雷を防ぐ手段も攻撃手段もないからな。近距離もキツイが近づくしか無い。俺が勝つ条件はオーラバーストを奴に叩き込むことだけ、だからな!
「ライトニングレーザー! サンダーソード! サンダーブレイド!」
「馬鹿の! 一つ! 覚えだな!」
雷のレーザーを自分の感覚だけを頼りに躱し、迫りくる二つの雷の剣をオーラバーストで同時に相殺して近づく。あと数歩!そこに、
「それは貴様もだろう! サンダーボルト!」
辺り一面を埋め尽くす雷、雷、雷。だが俺は前に進み続けた。進むしか無いから。いくつか直撃し体はボロボロ、痺れ続けていて剣を握っているのかも良く分からない。それでも進んで、ようやく俺の間合い!
「そんな満身創痍、雷の直撃を喰らい続けて先程までのパフォーマンスは出せまい!」
そして俺より早く振り下ろされる斧。このままではさっきと同じ再現になってしまう!
「オーラバースト!」
「何!? 貴様一体どれだけのマナエネルギーを!?」
馬鹿野郎、命削ってんだよ! 痺れながらもオーラバーストで何とか相殺し魔王に最大の隙が出来たが俺の足が止まった。痺れ、疲れ、エネルギー不足が出てしまったようだ。最大のチャンスを活かしきれなかった俺に魔王が笑う。
「もう、死ね! トールハンマー!」
だが俺はこの時を狙っていた。別に先程のがブラフ、というわけではなかったが。トールハンマーが振り下ろされるその瞬間、俺はあえて魔王に接近した。
「何!? 馬鹿か貴様!」
「テメエが死ね……!」
トールハンマーを撃つ時魔王は雷を纏い放ち、凄い攻撃の後が床からも見て取れるのだが、魔王が立っていた床はあまり被害を受けていないようだった。つまり攻撃範囲は魔王の斧から――
「フルオーラバースト!」
ギリギリ躱したトールハンマーの余波を喰らいながら、一寸先は魔王にて全力で放つ俺の唯一の技。これで駄目ならどうしようもねえ!
「なんと! 馬鹿な!」
「全力全開だ! 永遠に死ね! バースト!」
更に追い打ちでオーラバースト! 死んで死んで、死にやがれ!
「出しつくせ! 俺のマナエネルギー! 全ての恨みを、怒りを、テメエにぶつける!」
全てを出し尽くした俺は剣を握ることも出来ず落としてしまった。それを拾おうとして――俺も倒れてしまった。
「畜生、ここまでか……」
そう言って立ち続ける魔王を見るとダメージが効いていないかのように見えたが、
「見事……」
そう言って床に崩れ落ちた。止めを刺そうと立ち上がろうとするが――力が入らない。
「無理をするな……俺は死ぬ。安心しろ」
そう言って死に体で笑いかける魔王。そうか、安心した……。
「敗者は勝者に絶対……ラスクがそう言ってたな。そういう訳で全軍撤退させる。もう攻められないようにワープ装置も破壊する。だがそれだけじゃ俺の気が済まん。最後に何か聞いてやろう」
サービスの良い魔王だ。もちろん俺が聞きたいことは一つ。
「本当に……元の世界に帰れる手段はないのか」
「無い」
ノータイムで望みが絶たれる。
「魔王を殺せば呪いが消えてこの世界との繋がりも消えるって聞いたんだが」
そう言うと魔王は笑って、
「何だそれは? どれだけ俺を殺させたかったんだろうなそいつ。何の呪いかは知らないが、一生解呪できないから呪いというんだ」
「そうか……」
だからティタ、あんなに怒ってたのか……望みはないのか……。
「残念だが、な……ふ、ここまでのようだ……最後に名前を聞いても良いか」
「フユキ」
「さらばだフユキ……せめて笑って死ねる人生を歩め……」
その言葉を最後に魔王は動かなくなった。人間を見下していた割にどこか人間味ある変なやつだった。最後なんて師匠のようなことを言いやがって……。
魔王は倒した。それからしばらく立ったが何も変わった様子はない。やはり繋がり云々は嘘だったか……。
俺は全てがどうでも良くなりこのままくたばるのもいいか、そんな事を考えていた。
「もう、いいや……何もかも、どうでも」
そうして目を瞑ろうとした時に剣が視界に入り込んできた。イーナから借りた剣。
『死んでも返しに来なさいよ。嫌になった逃げても良いし、無理しなくてもいいんだからね!』
「そういやそんな事言ってたなアイツ……」
それと同時に今までかけられた温かい言葉も蘇ってきた。
『フユさん死んじゃ駄目ですよ! 嫌になったらいつでも帰ってきていいですからね!』
「リアン達にも世話になったなそういえば……」
『約束、約束ですよ? 私にはフユキさんがまだまだ必要なんです。死んだりどこかへ行ったりしたら駄目ですよ』
「もうどこにも行けないから安心しろルビア」
俺は今までの言葉、出来事を思い返し何とか立ち上がった。
「もう、何もかもどうでもいい……だけどこの剣だけは返してやるか……死ぬのもまだ止めとくか、恨まれそうだしな」
そう思い直し、何とか一歩、また一歩と歩き始めた。旅は終わり、俺の戦い続ける意味も無くなり、歩く意味も無くなったはずだったが剣を返す、それだけを理由にしばらくは生きようと思った。
世界は平和になった。
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