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一章 飛空島
43 悪夢は消えるか ★
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橋の修理を終えた次の日のこと。
僕は保健室に駆け込んだ。
本当は、ヴォルカー様の私室に飛び込みたかっ…こほん。
「ヴォルカー、様っ!」
やべ。息切れてる……でも、気になって。
「エリィ!?どうしたんです、そんなに慌てて……。」
「ゆ、夢は……?嫌な夢、見なかった?…未来、変わった?……もう、苦しくない?」
「!!……エリィ…。」
一瞬驚いたように目を見開いたヴォルカー様。すぐにふんわりと抱きしめてくれた。
「えぇ。…崩落の夢は、見ませんでした。……未来が、変わったようです。」
あうぅ…いい匂い……っ。
ヴォルカー様に抱きしめられると、まだ緊張しちゃって震えちゃうんだけど…っ。
でも、ヴォルカー様はあの日からずっと、神様から悪夢を与えられ続けてて。
「毎日…見てたって……。」
それでも、変えられる未来だって信じて。
「えぇ。エディオ様が来て、エリィも橋の魔核の研究をなさっているにも関わらず、ずっと神はあの未来は来ると…言い続けているようでした。」
僕を撫でる手が、ピタリと止まる。
「これまで、そんな私のことを支えてくれたのはアールベルであり、フォード様…司祭様だった。でも、それは私の精神面のケアにすぎなかったですからね。確かに…正気を保てた、というのは救いだったのです。ですが、今回……私は貴方と共に未来を覆すと約束して……悪夢を見ている最中でさえも……貴方を思えば、心が温かかった。こんなに心強かったことは、一度もありませんでした。…貴方のお陰……貴方を愛して、良かった。」
「僕、アールベル様や司祭様のように…貴方を支えることが、できましたか?」
「はい。…いえ。それ以上に。」
僕を抱きしめていたヴォルカー様の手が、僕の顔に触れる。その手が気持ちよくて、スリ…、と思わずスリスリしてしまう。
「……ッ、貴方は……。」
「……んっ……。」
………んっ?
今、僕の唇に……何か…触れたような。
ぼーっとして混乱してると、もう一度、今度は僕の顎に手を添えられ、上を向かされて…。
「んぅ、………っ。」
間違いなく、こ、こここここれはっ!?
接吻というやつでは!!?
は、初めての……キスっ!!!
「………は、すみません。エリィ。どうしても、したくなって……。」
ヴォルカー様のお顔が、真っ赤になってる。きっと僕も、同じくらい真っ赤。
「ヴォルカ…さま。」
震える声に、ヴォルカー様が眉根を寄せる。
「お嫌…でしたか?」
「ううんっ!そんなことない!!嬉しいし、気持ちよかったし、もっとしたい………ッ!って、う、わああ僕なんてことを………っ!」
「ふ……ふふっ。良かった。エリィ、もう一度、してもいい?」
そして、ヴォルカー様は3度目の口づけをした。
「……んっ、ちゅ……ッぁ…っ。」
ヴォルカー様の舌が滑り込み、僕の中を優しく満たしてく。
こんな大人なキス………知らない………。
「……可愛い。」
ヴォルカー様が僕の腰を抱えて、保健室のベッドに押し倒すと、色んな角度から口づけを繰り返される。
僕はそれに応えるのに精一杯で、変な声しか出てこなくて。
「ヴォルカー……お前は何をやっている……。」
ひゃあ!?アールベル様の声!?
そっ、そうだ、ここは保健室……施錠なんかしてな………きゃあああぁっ!!!!
僕は羞恥に耐えきれずベッドのシーツに包まって隠れた。
「………ちっ。」
んんっ?
ヴォルカー様が舌打ちした?
「ヴォルカーよ…。お前が自制せずに、どうするんだ。一応、ここは学園内だぞ。保健医と生徒の逢瀬など、学園にとって問題以外の何者でもなかろう。…そういうことは放課後に学園の外でやれ!」
ん?今の言い分だと、学園の外でなら……いいってこと?
「そこは上手く揉み消しますよ。私の神聖力を舐めないで欲しいですね。」
「…っ!まさか記憶操作でもするつもりか!?……恐ろしい奴め。はぁ……ティルエリー様、こいつは貴方のことになると少々……いえ、かなり危険になりますから、上手く手綱を締めてください?」
「ひゃっ………ひゃいっ!!」
思わず返事したけど、噛んじゃうし!
しかも、ヴォルカー様に手綱なんて…絶対に無理じゃない!?
僕は保健室に駆け込んだ。
本当は、ヴォルカー様の私室に飛び込みたかっ…こほん。
「ヴォルカー、様っ!」
やべ。息切れてる……でも、気になって。
「エリィ!?どうしたんです、そんなに慌てて……。」
「ゆ、夢は……?嫌な夢、見なかった?…未来、変わった?……もう、苦しくない?」
「!!……エリィ…。」
一瞬驚いたように目を見開いたヴォルカー様。すぐにふんわりと抱きしめてくれた。
「えぇ。…崩落の夢は、見ませんでした。……未来が、変わったようです。」
あうぅ…いい匂い……っ。
ヴォルカー様に抱きしめられると、まだ緊張しちゃって震えちゃうんだけど…っ。
でも、ヴォルカー様はあの日からずっと、神様から悪夢を与えられ続けてて。
「毎日…見てたって……。」
それでも、変えられる未来だって信じて。
「えぇ。エディオ様が来て、エリィも橋の魔核の研究をなさっているにも関わらず、ずっと神はあの未来は来ると…言い続けているようでした。」
僕を撫でる手が、ピタリと止まる。
「これまで、そんな私のことを支えてくれたのはアールベルであり、フォード様…司祭様だった。でも、それは私の精神面のケアにすぎなかったですからね。確かに…正気を保てた、というのは救いだったのです。ですが、今回……私は貴方と共に未来を覆すと約束して……悪夢を見ている最中でさえも……貴方を思えば、心が温かかった。こんなに心強かったことは、一度もありませんでした。…貴方のお陰……貴方を愛して、良かった。」
「僕、アールベル様や司祭様のように…貴方を支えることが、できましたか?」
「はい。…いえ。それ以上に。」
僕を抱きしめていたヴォルカー様の手が、僕の顔に触れる。その手が気持ちよくて、スリ…、と思わずスリスリしてしまう。
「……ッ、貴方は……。」
「……んっ……。」
………んっ?
今、僕の唇に……何か…触れたような。
ぼーっとして混乱してると、もう一度、今度は僕の顎に手を添えられ、上を向かされて…。
「んぅ、………っ。」
間違いなく、こ、こここここれはっ!?
接吻というやつでは!!?
は、初めての……キスっ!!!
「………は、すみません。エリィ。どうしても、したくなって……。」
ヴォルカー様のお顔が、真っ赤になってる。きっと僕も、同じくらい真っ赤。
「ヴォルカ…さま。」
震える声に、ヴォルカー様が眉根を寄せる。
「お嫌…でしたか?」
「ううんっ!そんなことない!!嬉しいし、気持ちよかったし、もっとしたい………ッ!って、う、わああ僕なんてことを………っ!」
「ふ……ふふっ。良かった。エリィ、もう一度、してもいい?」
そして、ヴォルカー様は3度目の口づけをした。
「……んっ、ちゅ……ッぁ…っ。」
ヴォルカー様の舌が滑り込み、僕の中を優しく満たしてく。
こんな大人なキス………知らない………。
「……可愛い。」
ヴォルカー様が僕の腰を抱えて、保健室のベッドに押し倒すと、色んな角度から口づけを繰り返される。
僕はそれに応えるのに精一杯で、変な声しか出てこなくて。
「ヴォルカー……お前は何をやっている……。」
ひゃあ!?アールベル様の声!?
そっ、そうだ、ここは保健室……施錠なんかしてな………きゃあああぁっ!!!!
僕は羞恥に耐えきれずベッドのシーツに包まって隠れた。
「………ちっ。」
んんっ?
ヴォルカー様が舌打ちした?
「ヴォルカーよ…。お前が自制せずに、どうするんだ。一応、ここは学園内だぞ。保健医と生徒の逢瀬など、学園にとって問題以外の何者でもなかろう。…そういうことは放課後に学園の外でやれ!」
ん?今の言い分だと、学園の外でなら……いいってこと?
「そこは上手く揉み消しますよ。私の神聖力を舐めないで欲しいですね。」
「…っ!まさか記憶操作でもするつもりか!?……恐ろしい奴め。はぁ……ティルエリー様、こいつは貴方のことになると少々……いえ、かなり危険になりますから、上手く手綱を締めてください?」
「ひゃっ………ひゃいっ!!」
思わず返事したけど、噛んじゃうし!
しかも、ヴォルカー様に手綱なんて…絶対に無理じゃない!?
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