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二章 宝探し
66 友人として
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(マーティアス視点)
ヴォルカーが大神殿から転移して戻ってきた。が、どこか腑抜けたような顔で。
「お帰りなさいませ、若様…って、何です、そんな腑抜けたお顔されて。」
おっと、そのまま声に出てしまうが、ヴォルカーの反応は薄い。
反応のないヴォルカーだったが、次の一言は全く予想だにしなかったので、そりゃ驚いた。
「マーティ、……愛って何だろうな。」
「……………………んっ?」
何の話だ…?
「…………真実の愛とは…何なのか…」
「あ~…若様?大司教様と、一体何を話されたんすか」
「私の……私にはエリィだけだというのに…神は一体……。」
ヴォルカーはブツブツと何か呟きながら自室のある方へフラフラと向かった。
ティルエリー様は、まだ目覚めずヴォルカーのベッドの中だ。
ちょっと待て、あんな状態のヴォルカーがベッドでお休みになっているティルエリー様に何もしない保証はないぞ。
「若様、お待ち下さい!!……お前ちょっとおかしいぞ?」
駆け寄り、彼の腕を取る。
「……神は、私が真実の愛を知っても見放すことはないのか…それとも、この思い自体が仮初めなのか……」
あー…。何となく分かった…気がする。
神聖力を発現した者は《神に仕える身》として神殿の所属となることが世界的に決められているが、二度と出られないことはない。
神殿を出るときは、神聖力を失ったとき。
神聖力を失うのはいくつか要因があるとされていて、神を冒涜する行為を繰り返した者が殆どだが、唯一神に祝福され神聖力を還すことができる方法がある。
誰かを愛すること。
ヴォルカーは恐らく、神聖力がそのまま使えることが、ティルエリー様への思いが、愛ではなかったと……疑っているのか。
(…愛してると思っていたのに、神聖力がそのままなんて、自分の気持ちを疑うのは仕方ないか……。)
「ヴォルカー、とりあえず飲むぞ。」
恐らくこいつは混乱してる。…気持ちを確認して、一度整理させなきゃな。
「……マーティ…すまないが、とてもそんな気分じゃ…。」
廊下でやり取りしていると、その声に気付いたメイドがひょっこりと顔を出す。確か、ティルエリー様の世話を任されていた娘か。丁度いい。
「ジュティ!ティルエリー様を頼む。ちょっとコイツと一杯引っ掛けてくるから。」
「へっ!?ま、まだ真っ昼間ですよぉ~!?」
「なっ!マーティ何を勝手に……!」
「騒ぐな腑抜けが。今から俺はただのお前の友人だ。放っておけるかよ、そんなお前をさ。」
騒ぐヴォルカーの手を引き、さっさと飛空島の歓楽街に連れ出した。
◆◇
「…マーティ……恨むぞ。気分じゃないと言っているのに……!」
「お前のそんな顔を、目が覚めた時のティルエリー様に見せねえためだよ。」
「っ……!酷い…顔をしてるんだろうな。…私は……彼を愛しているのか、分からなくなってしまった。」
肩を落とし、自信なくそう呟く。
「……何があった?」
「………。」
ヴォルカーの話は、凡そ私が予想したようなことだった。
空になったヴォルカーのグラスに酒を注ぐ。
気分じゃないとか言っていたくせに、ペースが早いな。
「……俺には神聖力のことは分からねぇ。人の気持ちや行いで左右される力なんて、俺の理解力を超えてる。」
「だろうな……。はぁ……神よ……私のこの思いは愛ではないのでしょうか……。」
祈りのポーズまで縮こまって情けなく見えてくる。
「随分弱気だな。昨日までの自信に満ちたお前は何処行った。」
「…………。」
「ティルエリー様のブロディアになるんじゃなかったのか?…お前を好いてくれてる子のために、その力を捧げるんじゃねえの。」
「……私は……。」
この不安げな瞳を、俺は知っている。
昔、まだこいつが10代の頃…。公爵様に心を折られ続けて自分の存在意義を失いかけた時、こんな目をして……次の日に行方不明になったんだっけな。
必死に探し回ったが見つからず、結局アールベル様がボロボロになったヴォルカーの首根っこ掴んで引き摺って屋敷まで送り届けてくれたんだったか。
「その程度で揺らぐ気持ちなんて、端っから大した愛じゃなかったってことか。」
「違うッ!!!私はあの方を本当に……!!!!」
ダンっ!とグラスを持った手を机に叩きつける。
「冷静になれ。…大司教様は規律違反はしていないと仰ったんだろ?……その上で、ティルエリー様の側に居ることをお認めになったわけだよな?」
「あぁ……。ティルエリー様にすべてを捧げることも、神に忠誠を誓えないということも伝えたにも関わらずだ。」
ふぅん……。
大司教様はヴォルカーの神聖力が失われない理由を…何か知っているのかもな。
「なら、悩む必要ないんじゃないか?」
「なんだと?」
「…だから、お前は自分の気持ちが分からなくなったからと言って、ティルエリー様のブロディアになることまで諦めんのか?」
「そんな訳あるか。私はエリィを守ると決めた。この私の思いが例え偽物だったとしてもだ!!」
「…なら、今お前の持っている力全てを駆使してでも守って生きろよ。自分を信じて、ただ大切なあの子に全て捧げろよ。
真実の愛?そんなもの誰にも正解なんて分からねぇ。
それこそ、神のみぞ知るってやつだろ。
お前は、お前らしく我武者羅にティルエリー様をお支えしろ。なぜかは分からんが、とにかく消えていないその馬鹿強い神聖力だって、正真正銘、お前自身の力なんだろうがよ。
神が力を奪わねぇってなら、それに甘えて存分に使い倒せよ。」
「ぁ…。」
ヴォルカーの瞳に光が戻った。
もう大丈夫だな。
「………ったく。お前は昔からヘタレなんだよ。逃げ癖に卑屈屋、その外見だけにティルエリー様が騙されてないことを祈るよ。」
コツンと額を小突く。
「なっ………。」
がばっ、と反抗して飛んできたヴォルカーの拳をひらりと避けて俺は席を立った。
「おっと、夕飯は宴だから準備してくるよ。お前は酔いを覚まして邸に戻れよ。…神槍の聖騎士様よ。」
「マーティ!お前は………っ。」
後ろで何かほざいてるが、俺は気にせず店を出た。
「ありがとう…マーティ。」
ヴォルカーの礼の言葉を聞き流す。
では…友人から若様の執事に戻りますかね。
ヴォルカーが大神殿から転移して戻ってきた。が、どこか腑抜けたような顔で。
「お帰りなさいませ、若様…って、何です、そんな腑抜けたお顔されて。」
おっと、そのまま声に出てしまうが、ヴォルカーの反応は薄い。
反応のないヴォルカーだったが、次の一言は全く予想だにしなかったので、そりゃ驚いた。
「マーティ、……愛って何だろうな。」
「……………………んっ?」
何の話だ…?
「…………真実の愛とは…何なのか…」
「あ~…若様?大司教様と、一体何を話されたんすか」
「私の……私にはエリィだけだというのに…神は一体……。」
ヴォルカーはブツブツと何か呟きながら自室のある方へフラフラと向かった。
ティルエリー様は、まだ目覚めずヴォルカーのベッドの中だ。
ちょっと待て、あんな状態のヴォルカーがベッドでお休みになっているティルエリー様に何もしない保証はないぞ。
「若様、お待ち下さい!!……お前ちょっとおかしいぞ?」
駆け寄り、彼の腕を取る。
「……神は、私が真実の愛を知っても見放すことはないのか…それとも、この思い自体が仮初めなのか……」
あー…。何となく分かった…気がする。
神聖力を発現した者は《神に仕える身》として神殿の所属となることが世界的に決められているが、二度と出られないことはない。
神殿を出るときは、神聖力を失ったとき。
神聖力を失うのはいくつか要因があるとされていて、神を冒涜する行為を繰り返した者が殆どだが、唯一神に祝福され神聖力を還すことができる方法がある。
誰かを愛すること。
ヴォルカーは恐らく、神聖力がそのまま使えることが、ティルエリー様への思いが、愛ではなかったと……疑っているのか。
(…愛してると思っていたのに、神聖力がそのままなんて、自分の気持ちを疑うのは仕方ないか……。)
「ヴォルカー、とりあえず飲むぞ。」
恐らくこいつは混乱してる。…気持ちを確認して、一度整理させなきゃな。
「……マーティ…すまないが、とてもそんな気分じゃ…。」
廊下でやり取りしていると、その声に気付いたメイドがひょっこりと顔を出す。確か、ティルエリー様の世話を任されていた娘か。丁度いい。
「ジュティ!ティルエリー様を頼む。ちょっとコイツと一杯引っ掛けてくるから。」
「へっ!?ま、まだ真っ昼間ですよぉ~!?」
「なっ!マーティ何を勝手に……!」
「騒ぐな腑抜けが。今から俺はただのお前の友人だ。放っておけるかよ、そんなお前をさ。」
騒ぐヴォルカーの手を引き、さっさと飛空島の歓楽街に連れ出した。
◆◇
「…マーティ……恨むぞ。気分じゃないと言っているのに……!」
「お前のそんな顔を、目が覚めた時のティルエリー様に見せねえためだよ。」
「っ……!酷い…顔をしてるんだろうな。…私は……彼を愛しているのか、分からなくなってしまった。」
肩を落とし、自信なくそう呟く。
「……何があった?」
「………。」
ヴォルカーの話は、凡そ私が予想したようなことだった。
空になったヴォルカーのグラスに酒を注ぐ。
気分じゃないとか言っていたくせに、ペースが早いな。
「……俺には神聖力のことは分からねぇ。人の気持ちや行いで左右される力なんて、俺の理解力を超えてる。」
「だろうな……。はぁ……神よ……私のこの思いは愛ではないのでしょうか……。」
祈りのポーズまで縮こまって情けなく見えてくる。
「随分弱気だな。昨日までの自信に満ちたお前は何処行った。」
「…………。」
「ティルエリー様のブロディアになるんじゃなかったのか?…お前を好いてくれてる子のために、その力を捧げるんじゃねえの。」
「……私は……。」
この不安げな瞳を、俺は知っている。
昔、まだこいつが10代の頃…。公爵様に心を折られ続けて自分の存在意義を失いかけた時、こんな目をして……次の日に行方不明になったんだっけな。
必死に探し回ったが見つからず、結局アールベル様がボロボロになったヴォルカーの首根っこ掴んで引き摺って屋敷まで送り届けてくれたんだったか。
「その程度で揺らぐ気持ちなんて、端っから大した愛じゃなかったってことか。」
「違うッ!!!私はあの方を本当に……!!!!」
ダンっ!とグラスを持った手を机に叩きつける。
「冷静になれ。…大司教様は規律違反はしていないと仰ったんだろ?……その上で、ティルエリー様の側に居ることをお認めになったわけだよな?」
「あぁ……。ティルエリー様にすべてを捧げることも、神に忠誠を誓えないということも伝えたにも関わらずだ。」
ふぅん……。
大司教様はヴォルカーの神聖力が失われない理由を…何か知っているのかもな。
「なら、悩む必要ないんじゃないか?」
「なんだと?」
「…だから、お前は自分の気持ちが分からなくなったからと言って、ティルエリー様のブロディアになることまで諦めんのか?」
「そんな訳あるか。私はエリィを守ると決めた。この私の思いが例え偽物だったとしてもだ!!」
「…なら、今お前の持っている力全てを駆使してでも守って生きろよ。自分を信じて、ただ大切なあの子に全て捧げろよ。
真実の愛?そんなもの誰にも正解なんて分からねぇ。
それこそ、神のみぞ知るってやつだろ。
お前は、お前らしく我武者羅にティルエリー様をお支えしろ。なぜかは分からんが、とにかく消えていないその馬鹿強い神聖力だって、正真正銘、お前自身の力なんだろうがよ。
神が力を奪わねぇってなら、それに甘えて存分に使い倒せよ。」
「ぁ…。」
ヴォルカーの瞳に光が戻った。
もう大丈夫だな。
「………ったく。お前は昔からヘタレなんだよ。逃げ癖に卑屈屋、その外見だけにティルエリー様が騙されてないことを祈るよ。」
コツンと額を小突く。
「なっ………。」
がばっ、と反抗して飛んできたヴォルカーの拳をひらりと避けて俺は席を立った。
「おっと、夕飯は宴だから準備してくるよ。お前は酔いを覚まして邸に戻れよ。…神槍の聖騎士様よ。」
「マーティ!お前は………っ。」
後ろで何かほざいてるが、俺は気にせず店を出た。
「ありがとう…マーティ。」
ヴォルカーの礼の言葉を聞き流す。
では…友人から若様の執事に戻りますかね。
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