29 / 70
王の間での激闘
ゲレーロの最後
しおりを挟む
「おい、ぐだぐた言ってんじゃねぇっ・・・!早くゲレーロをぶっ殺せ」
「そうだぜ姫さん!早くしねぇと逃げられちまうぞ!」
しかしサトミ女王は先程の宗之の野蛮で非人道的な戦い方が脳裏に焼き付いて恐怖していた。
そもそも戦というのは非人道的な事なのだがサトミ女王はその事を分かっていないと思われる。
「もういい、俺が止めを刺す。殺す覚悟の無い者には任せることは出来ない」
すると宗之は背後から殺気を感じた。ゲレーロが手にする脇差しで宗之に襲いかかっていた。
「野蛮人よ!死ねぇぇ!!」
ガシィンと刃と刃がぶつかり合う音がした。
「叫びながら斬りかかるんじゃねぇよ。殺しは黙って集中してやるもんだぜ。」
ゲレーロはあっさりと攻撃を受け止められてビックリした。
ゲレーロはこう見えても武芸も出来る剣士でもあった。そんな剣士の攻撃を宗之は軽々と受け止めたのである。
「おめぇは早く死ね」
宗之は刀でゲレーロの刃を受け止めながら、ゲレーロに蹴りを喰らわせる。
「げぶほぉっ・・・!もう許ちて・・・。」
蹴り飛ばされたゲレーロは仰向けに倒れた。
「ゲレーロ、そろそろ死のうか。」
宗之はゲレーロの喉元に刃を近付ける。
「待て!俺を殺したらアルゼ王国やフジ小国などの強国から攻撃されるぞ!俺が外交で強国から攻められないようにしていたのだからな!!だから俺を殺すのは得策ではない!!だから・・・!だから俺を許してくださいっ!」
「おめぇ、うるせぇよ」
この時、ゲレーロは本気で死の気配を感じた。宗之には何を言っても通じないと。
あまりにもうるさいから宗之はゲレーロの喉を狙う。
「ヒッ・・・頼む!殺すのだけはヤメェぇぇ!!」
グサッと鈍い音がした。それと共にゲレーロの喉から大量の血が吹き出る。
「相棒、これで俺達の勝利なのか・・・?」
「いや、この城にはまだゲレーロの兵がいる。それれに大臣のヤングマンの姿が無い。戦いはまだ終わってねぇよ。だからこうする。」
宗之はゲレーロの首を斬り、それを手で掴む。
「こうやってゲレーロの首を持って敵に見せつけるんだ。すると奴らも大将が死んで士気が下がるだろう。」
「姫さん、ゲレーロの首を持つかい?」
月光にサトミ女王は声を掛けられると、サトミ女王は青冷めた表情であった。
「な、私に人の生首を持てというのですか・・・?女王がそんな物、持つはずがありません!」
「ああ、そういうと思っていた。分かったよ。」
宗之と月光はサトミ女王に呆れていた。それと同時に強い不信感を感じた。
どうにも、この姫様は戦とかそういう野蛮な事には手を出したく無いみたいである。
戦に参加しているのに自分は人の死体を見るのも生首を持つのも無理という。
これで確信した。サトミ女王ではこの国は軍事大国には決してなれないと。
どんなに頭が切れようと自ら自分の手を汚すような事をしたくない人間では世界を相手には出来ないと。
「そうだぜ姫さん!早くしねぇと逃げられちまうぞ!」
しかしサトミ女王は先程の宗之の野蛮で非人道的な戦い方が脳裏に焼き付いて恐怖していた。
そもそも戦というのは非人道的な事なのだがサトミ女王はその事を分かっていないと思われる。
「もういい、俺が止めを刺す。殺す覚悟の無い者には任せることは出来ない」
すると宗之は背後から殺気を感じた。ゲレーロが手にする脇差しで宗之に襲いかかっていた。
「野蛮人よ!死ねぇぇ!!」
ガシィンと刃と刃がぶつかり合う音がした。
「叫びながら斬りかかるんじゃねぇよ。殺しは黙って集中してやるもんだぜ。」
ゲレーロはあっさりと攻撃を受け止められてビックリした。
ゲレーロはこう見えても武芸も出来る剣士でもあった。そんな剣士の攻撃を宗之は軽々と受け止めたのである。
「おめぇは早く死ね」
宗之は刀でゲレーロの刃を受け止めながら、ゲレーロに蹴りを喰らわせる。
「げぶほぉっ・・・!もう許ちて・・・。」
蹴り飛ばされたゲレーロは仰向けに倒れた。
「ゲレーロ、そろそろ死のうか。」
宗之はゲレーロの喉元に刃を近付ける。
「待て!俺を殺したらアルゼ王国やフジ小国などの強国から攻撃されるぞ!俺が外交で強国から攻められないようにしていたのだからな!!だから俺を殺すのは得策ではない!!だから・・・!だから俺を許してくださいっ!」
「おめぇ、うるせぇよ」
この時、ゲレーロは本気で死の気配を感じた。宗之には何を言っても通じないと。
あまりにもうるさいから宗之はゲレーロの喉を狙う。
「ヒッ・・・頼む!殺すのだけはヤメェぇぇ!!」
グサッと鈍い音がした。それと共にゲレーロの喉から大量の血が吹き出る。
「相棒、これで俺達の勝利なのか・・・?」
「いや、この城にはまだゲレーロの兵がいる。それれに大臣のヤングマンの姿が無い。戦いはまだ終わってねぇよ。だからこうする。」
宗之はゲレーロの首を斬り、それを手で掴む。
「こうやってゲレーロの首を持って敵に見せつけるんだ。すると奴らも大将が死んで士気が下がるだろう。」
「姫さん、ゲレーロの首を持つかい?」
月光にサトミ女王は声を掛けられると、サトミ女王は青冷めた表情であった。
「な、私に人の生首を持てというのですか・・・?女王がそんな物、持つはずがありません!」
「ああ、そういうと思っていた。分かったよ。」
宗之と月光はサトミ女王に呆れていた。それと同時に強い不信感を感じた。
どうにも、この姫様は戦とかそういう野蛮な事には手を出したく無いみたいである。
戦に参加しているのに自分は人の死体を見るのも生首を持つのも無理という。
これで確信した。サトミ女王ではこの国は軍事大国には決してなれないと。
どんなに頭が切れようと自ら自分の手を汚すような事をしたくない人間では世界を相手には出来ないと。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
57
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる