異世界で天下統一を目指す!~戦国武将が異世界に転生!?~

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内乱の終結

宗之への恩賞

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その後、様々な人物が何らかの恩賞を貰った。

戦場で全く役に立たなかった者まで恩賞を与えて、かなりの大盤振る舞いをしたと思われる。

そして、最後は宗之の恩賞である。

「それでは最後に私を絶体絶命の状況から助け、反乱鎮圧で1番活躍した宗之、こちらへ」

サトミ女王に呼ばれ、サトミ女王の前で片膝を付く宗之。

「あなたは反乱鎮圧の戦いにおいて、私を助け、城での戦いでもナバーロとゲレーロを討ち取る大手柄をあげました。その戦果に最大級の恩賞を与えようと思います。」

するとその場はざわつく。全く聞いたことがない者が大活躍し最大級の恩賞を貰うということに。

「宗之、あなたには領主不在の北の広大な土地『セガ』を与えます。ここは敵国からも攻められやすい土地で我が国の重要拠点。見事守り抜いてください。」

するとその場は更にざわつく。

「まさか、あの広大だが栄えにくいセガ!?」

「よりにもよって敵国からの防衛で栄えさせるのが大変な土地だと?」

「領主が次々と逃げ出す最悪な土地ではないか!?」

・・・とその場は荒れる。

しかし、クック大将軍の「黙れィっ!」の声でその場は途端に静まる。

やはり予想はしていたが、みんなの反応からして良い土地は貰えなかったのだと悟る宗之。

しかし、それは予想通り。よそ者に良い土地を与えるほどサトミ姫はお人好しではないという事は分かっていた。

逆に宗之は考えた。誰もが嫌がる土地を見事に統治して成り上がってやると。

そしてサトミ女王に宗之は言う。

「もう1つ恩賞をくれねぇか?」

「何でしょうか?」

「これから領主をやるんだ。人材が欲しい。出来れば諜報活動と政治が出来る者が一人ずつ欲しい。」

するとサトミ女王は「うーん」と考える。

「一人ずつ・・・難しいですが善処しましょう。後日、最低でも一人はあなたの元へ送ります。」






こうして全ての論功行賞が終わり、皆は解散する。

場の者は宗之を見て嘲笑う。

「まさか、セガをあの様な者に任せるとはな。半年後には死ぬな。」

「ろくに土地を栄えさせずに戦死すると見た。」

「見ろよ、あの小汚ない鎧。隣にいたら血生臭くてかなわなかったぜ。」

「てか、サトミ女王に嫌われてね?あれだけの活躍しておいて糞みたいな土地だけって」

そんな声は全て宗之に聞こえていた。

「相棒、なんかセガって土地ヤバいみたいだぞ。」

宗之も糞みたいな土地を渡されると想定していたが、隣国からよく攻められる栄えさせにくい土地か。

かなり頻繁に攻められるのだろう、栄えさせにくいのはそれが原因か。

「戦なら任せておけ。だが、土地が栄えていないのなら軍費もままならないだろう。・・・こりゃあ前途多難そうだな」






論功行賞が終わり、場にいたみんなも帰っていった後、サトミ女王はクック大将軍やその他の信用できる者だけで宴を開いていた。

「それにしても今日の姫様は実に堂々としておりましたな。あのカミネロ大将軍を目の前にして怯まなかったですな」

クック大将軍は酒を飲みながら料理(肉)をつまむ。

「確かにカミネロ大将軍からは威圧感を感じましたが怯むことは無かったですね。むしろ、あの様な威圧感たっぷりの猛将が私に跪くなんて気持ち良かったです。これは癖になる快感ですわ。」

クスクスと笑いながらカミネロの跪く姿を想像するとサトミ女王は酒をグビッと飲み、ゲップをする。

「姫、まだお若いのにゲップなんてはしたないですぞ。」

「良いではないですか。この場には信頼している者しかいないのですから。」

「まあ、確かに・・・。ところで、あの男・宗之への恩賞ですが、反乱鎮圧の立役者をセガの領主にすることについて、他の大臣から酷くは無いかと言われていますが・・・」

サトミ女王はクスクスと微笑む。

「セガは大きな川が有り、鉱山もあるから資源は申し分ないはずです。作物が育ちにくい北の領土、更にアルゼ王国からの侵攻に遭いやすい以外を除けばかなり良い土地のはずですよ。・・・まあ、超大国アルゼの猛攻を防ぐ役を見事に果たしてくれたら良いのですが。全く期待はしていませんが。」

そう、サトミ女王は領主不在の北の果てセガに宗之を行かせたのは邪魔な宗之を超大国アルゼの侵略を防ぐために使う為である。

北の果てセガは金山・銀山に大きな川が流れているが寒い土地の為、作物が育ちにくくて飢饉が頻繁に起こる。

そして、世界有数の金山・銀山を所有している為、その資源を狙って世界最強の帝国アルゼから度々侵攻を受けている。

このセガは何百年も前からロデオ王国とアルゼ帝国の間で奪いあいの戦いがあり、時にアルゼ帝国に奪われていた時があった。

だが、5年前に先代国王がロデオ国内の将軍を全て召集してセガ奪還の大掛かりな大戦を起こし、何とか奪い返した。

その後、幾度も小競り合いをして何とかセガを死守していたのである。

「ああ、そういえば」

思い出したかの様に声を出すサトミ女王。

「どうかされましたかな?」

「宗之は諜報活動と政治が出来る者が欲しいと言っていました。」

しかし、サトミ女王はこの申し出に対しては乗り気では無い。いずれは消すつもりでいる宗之へ人材を派遣しようとは思えないのだ。

だが、先ほどの論功行賞では最低でも1人は派遣すると言った手前、必ず派遣しなければならない。女王だからこの程度の約束を破ってはならないとサトミ女王は思っている。

「諜報活動出来る者は沢山いるが、これから国を建て直すのに必要な内政官は派遣できませんぞ・・・。宗之には申し訳がないがな。」

クック大将軍は本当に申し訳なさそうに思っていた。それだけ宗之の領土は統治が大変なのだ。

「そうです。国の建て直しの方が重要なのですから内政官は派遣させません。北の痩せ細った土地はあの野蛮な男に任せておけば良いです。諜報活動出来る者は経験の浅い若手・・・しかも落ちこぼれを派遣しておきましょう。これであの男も満足するでしょう」

「姫が言うのであれば、とりあえず諜報活動の落ちこぼれを派遣しましょう。」
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