異世界整骨院エクスカリバー

フミナベ

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魔人の姫リースとショックの5P

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お久しぶりです、皆さん。
コーラを飲んで、ポテチを食べながら萌え系や百合系、魔法少女系のアニメを見るのが大好きな剛田力男です。

僕は柔整腹士の専門学校を卒業した日に、突然、異世界に召喚されたあげく、国外追放で森に放り込まれてから、もう三ヶ月経ちます。

この三ヶ月は、色々ありまして濃厚な生活を送り、とても大変でした。

例えば、夜、地面で横向きで寝ていたら野良犬にお尻を噛まれたり、熊の様な魔物に遭遇したり、川の近くで簡素な家を作って寝ていたら鉄砲水の濁流に飲まれて危うく滝から落ちそうになったりなどあり死にかけていました。

サバイバルを始めて気付きましたが、食べ物に関してもあります。

肉や魚を求め狩りをしても上手く成功しません。ですが、心の中では成功しないで良かったと思っている自分がいます。

情けない話ですが、命を奪うのは僕にはできません。

今は、キノコや果実などを食べたり、建てた家の裏庭に移植して育てて収穫したりして、どうにか遣り繰りして過ごしてます。

最近、塩の大切さがわかりました。

そこで、頭の良い僕は良いことを思い付きました。

普段は運動しないのですが、塩を作るために運動して汗をかいて汗で濡れた服を脱いで搾って塩を作ったりなど、他にもまだ数多くの出来事がありました。

え?その塩をどうしたかって?
それは、もちろん、料理で使用してます。

衛生的に大丈夫かって?
それは、服でろ過されていると信じてます。

まぁ、でも大丈夫です。
この通り、今も僕は健康で純情なおっさんですので。

強いていうなら、コーラとポテチはなくても良いので、せめて萌え系や百合系、魔法少女系のアニメが見たいことです。

せっかく、異世界に来ているというのに魔法少女どころか誰一人も遭遇してません。

まぁ、異世界に来て良いこともありました。
お城に仕(つか)えていたメイドさんのスカートの匂いが忘れられません。

もう一度、香りたいと思っているのは内緒です。

ゴホン、えっと、そんなことよりも、僕は、今現在タケノコを探しております。
ですが、少し離れた場所に竹が沢山見えてますが、この辺りには竹があまり生えておりません。

「歩くのしんどいな。ん?蔦(つた)があるぞ!フフフ、この三ヶ月で僕もジャングルの王者ターザンになっているのを皆様に御披露目さしあげましょう」

「ウンしょ、よいしょっと。くっ、やるな、この木。」
ドンパチは、時おり下がったりして少しずつだが木によじ登っていき、30分掛けて高さ3メートルの太い枝の所に立った。

「ふぅ~。大変、お待たせしました皆さん。よ~く見ていて下さい。この僕の逞(たくま)しい姿を!」
ドンパチは、蔦を両手で握りジャンプした。

「ああ~あ~。えっ!?嘘~!アンっ!」
しかし、ジャンプした瞬間、蔦は切れてドンパチは勢いよくお尻から落下し、ドンパチのお尻に地面から生えているタケノコが突き刺さり、ドンパチの悲鳴が森の中でこだまする(音や声などが物に反響して返ってくること)。

「~っ!!……。う~」
ドンパチは、お尻を押さえながら倒れ、暫くの間は立ち上がれず、その場でピクピクと痙攣した。

「危うく、痛みで死ぬか、決して目覚めたらいけない新(あらた)な快楽に目覚めるところだった。フー、危ない危ない。まぁ、潰れているけどタケノコをゲットしたから良しとしとこう」
ドンパチは、汗を拭う。

ドンパチは、タケノコ探しを続行した。

暫く森の中を歩いていると、少女が倒れていた。

「ん?あれ何だろう?えっ?誰か倒れている!?お!しかも、少女だ!うほぉ~」
少女に気付いたドンパチは、目を輝かせながら駆け寄る。

少女の耳は尖っており、背中には黒い翼が生えていた。
ドンパチは、途中で足を止めた。

「え!?この美少女は、どう見ても人間じゃないよな。王様が言っていた魔人族とか言っていた魔人かな?もし起きたら、襲ってきて僕は食べられたりするんだろうか?でも、美少女だし…ほっとけないよな。紳士として!」
ドンパチは恐る恐ると近付き、鞘をつけたエクスカリバーでツンツンと突っついてみる。

「うっ…」
少女は、気を失ったまま呻(うめ)く。

「ん?左腕が骨折している。しかも、この症状はショック状態だ。大変だ、早く手当てをしないと」
ドンパチは、慌てて美少女をお姫様抱っこをして家に戻った。


皆さん、朗報です。
僕、剛田力男は、35年間という長い時間が掛かりましたが、とうとモテ期、春が来ました!
何と家に女の子が来たんです!
しかも、美少女!
もう!もう!興奮し過ぎて上手く呼吸ができないほどハァハァしております。
それに、見て下さい。
興奮のあまり、身体中の毛穴から汗がダラダラと出ております。


え?少女は来たんじゃなく、お前が連れこんだだろって?

そんな些細なことは気にしたらいけません。

では、早速ですが、美少女はショック症状が出てますので応急処置を施さないといけません。

あ、因(ちな)みに、ショック症状というのはですね。
1つ、顔面蒼白
2つ、虚脱
3つ、脈拍触知不可
4つ、呼吸不全
5つ、冷汗(ひやあせ)がありまして、これをショックの5Pと言います。

今は一刻を争いますので、早速、美少女の胸元の服を緩めます。

え?おい!やめろ!犯罪を犯すなって?

「し、失礼な!さ、先に言っておきますが、け、決して、や、やましい気持ちは、あ、ありません…。これは、ちゃんとしたショックの応急処置です」

え?第三者の視線から見たら絵面的に犯罪者にしか見えないって。

「た、確かに、完全には否定はできません。普段は武士道みたいにキリッとしてますが、今はブヒ道になっている感じで汗はダラダラでハァハァと呼吸は荒くなってます。ですが、仕方ないじゃありませんか。僕は、35年間童貞の純情なおっさんですよ。緊張するに決まっているでしょう。そうでしょう?ねぇ?」

え?同意を求められても困るって、それに、緊張じゃなく、興奮しているだけだ。あといつもお前はブヒ道だろうが!って。

「し、失礼な。これには、真っ当な理由があります。圧迫している服の胸元や女性でしたらブ、ブラジャー、あとはベルトなどを緩めたりして呼吸をしやすくするということです」

「台や座布団を数枚重ねたりして足を上げてやります。そして、毛布で包んであげれば終わりです」

何で、体を冷やさずに逆に毛布で包むんだ?って。

「とても良い質問です。確かに熱中症の場合は体の熱を冷やすのですが、ショック症状の場合は逆に体温が低くなってます。確かに汗はかいてますが、冷や汗です。冷や汗は、わかりやすく説明すると冷えた液体が入ったグラスやペットボトルを思い出して下さい。表面に霜や水滴がつくでしょう?似た様な現象なんですよ」

ショック症状の応急処置は、大きく分けて5つ。
1つ、ショック体位(頭を低く、足を高く、背臥位(はいがい)(背中を床につける))。
2つ、衣服の胸腹部を開いて、ゆったりとする。
3つ、安静にさせる。
4つ、全身を毛布で包み、手足の保温する。
5つ、緊急搬送。

もし、施術中にショック症状が現れた場合は直ちに施術を止めて応急処置を施して下さいね。


暫くすると、少女の脈拍や顔色が良くなってきたので、ドンパチは骨折していた左腕を整腹した。

「これでよしっと」
ドンパチは整腹し終えた時、少女が目を覚ました。

「え!?きゃ~」
目を覚ました少女は、目の前に鼻を伸ばして汗をかいているドンパチの顔があったので、悲鳴をあげながらドンパチの顔を殴った。

「ぐほっ」
ドンパチは顔に少女の拳がめり込み、後ろに倒れた。

「ここは何処?確か、私は勇者達に襲われて森の中に逃げたはずなのに…。」

「痛い…。まずは、落ち着いて話を聞いて欲しい。僕は、ただ森で倒れている君を助けたんだ」
起き上がったドンパチは、鼻血を出しながら両手を前に出して落ち着かせる。

「そ、そうなの?私としたことが、殴ってしまってごめんなさい。助けてくれたのね。ありがと…。って、きゃ~!私、何で服だけじゃなく下着まで、はだけているのよ!許さない!あなた、やぱり変態じゃない!」
少女は顔を真っ赤に染めて涙目で、再びドンパチの顔面を殴る。

「ちょっ、待っ…ぐぉ…」
再び、ドンパチは顔面に少女の拳がめり込んで後ろに倒れた。

「ねぇ、一つ聞くけど、私に何か如何(いかが)わしいことしたんじゃないでしょうね!」
少女は怒りと羞恥で顔を真っ赤にしたまま震えながら、骨折をして三角巾で吊るされている左腕で胸元を押さえて隠して倒れているドンパチの前に立った。

(ほ、本当に、殺される。美少女が起きる前だったら、美少女に殺されても本望だと思っていたけど、実際に殺されそうになったら、やぱり、死にたくない)

「だ、だから、落ち着いて話を聞いて。君はショック症状で気絶していたんだ。だから、僕は適切な処置と対応をしただけなんだ」

「じゃあ、何で服だけじゃなく、下着まで脱がしたのよ」

「それは、勿論、ちゃんとした理由があるんだよ。少しでも呼吸しやすくするために外しただけだから」

「そう、じゃあ、下心はなかったって言えるの?」

「そ、それは…。その…ねぇ…。おじさんも男だし…その…。君もわかるでしょ?」
ドンパチは、少女から視線を逸らしてモジモジして言い淀み、最後に舌を出してウィンクして誤魔化そうとした。

「何が君もわかるでしょ?よ!舌を出してウィンクしても可愛くないし、ただキモさが倍増しただけだし!それに、やぱり下心あったじゃない!この変態!死ね!死ね!この変態!変態!」
少女は怒りのまま、ドンパチを何度も踏みつける。

「ぐあっ、ちょっと、痛い、本当に痛いって。ん?あれ?痛いけど、何だか気持ちよくなってきた様な」

「え!?」
少女は背筋がゾッとし、ドンパチを踏みつけるのを止めて身を引き、軽蔑な視線でドンパチを見る。

「まぁ、自己紹介をしようか。僕の名前は剛田力男、35歳。あだ名はドンパチって言われいる。趣味は…。」

「名前はわかったわ。だけど、何で趣味のとこで言い淀むのよ。あなたの趣味は何なの?」

「君みたいな美少女が好きです。結婚して下さい」

「~っ!!やぱり、変態じゃない!私は、まだ13歳よ!何を考えているのよ!それに、普通はお友達からお付き合い始めましょうでしょう。それなのに、それを通り越して何が結婚して下さいよ!あなた、頭は大丈夫なの?」

「頭は大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。君は、とても優しいね。僕は、健康で純情なおっさんだから、安心して。ところで、君の名前は?」

「何処が大丈夫よ。もう、既に手遅れだと思うわ。でも、治療して貰ったから特別に名前だけ教えてあげるわ。聞いて、驚きなさい!私の名前はリースよ。驚いたでしょう?」

「へぇ、リースちゃんって言うんだね。君にピッタリな名前だね」

「え!?何で、驚かないのよ!?」

「いや、人の名前を聞いただけで普通は驚かないと思うけど?まさかとは思うけど、君は魔人族の貴族ご令嬢とか何かかな?」


「え?本当に私のことを知らないの!?私は魔人族の魔王イブリースの娘、リース本人よ!」

「ま、魔王だって!?」

「フフフ、驚いたでしょう?」

「異世界だから魔人がいるなら魔王だっているとは思っていたけど、まさか、本当に実在していたなんて凄いな」

「驚くところは、そこなの?ってか、異世界って、あなた、まさか異世界から召喚された勇者なの?」

「ん?そうだよ。紹介の時に言っていなかったね。僕は13人の中の勇者の中でエクスカリバーに選ばれた真の勇者らしいんだけど、見ての通り国外追放でこの森でたったの一人で暮らしている状態なんだ。アハハ…本当に参ったよ」

「嘘よね。あなたが、伝説のエクスカリバーに選ばれるはずないわ」

「えっと、エクスカリバー。これで、信じて貰えるかな?」
ドンパチは、手を前に出してエクスカリバーを召喚してリースに見せた。

「~っ!こんな人が、真の勇者にしか召喚できないはずの、あの伝説の聖剣エクスカリバーの持ち主だなんて…」
ドンパチが勇者だと知ってリースは信じられない表情を浮かべながら警戒心を強めて戦闘体勢をとり右手を前に出して右手の周囲を炎が渦巻いていく。

「ちょっ、ちょっと待て!さっき話した通り、僕は勇者失格になって国外追放された身なんだ。だから、今さら君を捕まえてどうとか一切考えてないから。そもそも、僕は戦うのは苦手だし痛いのは嫌だし」

「……。治療して貰ったから、今回は見逃してあげるわ。じゃあ、私は帰るわね」

「あ、そうだ。一つ忠告しておくよ。恐らく、数時間後か夜ぐらいに発熱するから気を付けて」

「は?今は何ともないわ。何で、後から熱が出るのよ?」

「それは、吸収熱と言って骨折の数時間後にみられて37~38℃の発熱するんだ。原因は、骨折血腫や組織分解の吸収で起こる発熱だよ。一応、本人や保護者に対する説明が必要だから説明しただけ。あと、もし良ければ、ここで一緒に暮らさない?」

「説明ありがとう、わかったわ。だけど、何故、私があなたと一緒に暮らさないといけないのよ」

「正直、言ったら引くと思うけど」

「もう既にドン引きしているから、さっさと言いなさいよ」
リースは、ゴミを見るかの様な冷えきった視線でドンパチを見る。

「それじゃ言うよ、リースがとても可愛いから」

「か、可愛い!?わ、私が?」
リースは瞬間湯沸し器の様に顔を真っ赤に染めて声が裏返る。

「とても可愛いと思うよ、リース」

「そ、そんな、だ、だって、私は魔王の娘よ。恐がれることはあっても、そ、その、家族以外からか、可愛いとか言われたことは一度もないわ」

「そうなんだ。まぁ、流石に今から一緒に暮らすのは無理だと思うから、気が向いたら遊びに来てよ。僕は、いつも此処にいるからさ」

「ふ、フン、気が向いたらね。おそらく、気が向かないと思うから期待はしないでよね。じゃ、じゃあね、勇者のお医者さん」
動揺して顔を真っ赤に染まっているリースは、ドンパチに背中を見せてドアを開けて出ていった。


「もう何なのよ、あの勇者。変態でスケベで…。でも、久しぶりに他の人と普通に会話したわ。それに…」
リースは、右手で三角巾で吊るされている左腕を優しく触れ、言葉と裏腹に嬉しそうに口元に笑みを浮かべて魔人の国に戻るのであった。
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