嘘つき預言者は敵国の黒仮面将軍に執着される

花月

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第1章.嘘つき預言者の目覚め

81 王女の誘惑 ③ ★

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わたしは自分からニキアスへ唇を寄せてキスをした。
そして何度か唇を重ねると、彼の唇を舌でなぞってから軽く噛んだ。

ニキアスが少しため息をつくと、そのまま彼の耳元へ唇を近づける。

「…わたしが欲しいなら好きなだけあげる」

『お願い、全部ニキアスのものにして』
彼の耳にそっと囁くと、わたしの頭の後ろに手を回したニキアスは今度は手加減せず私の唇を食み始めた。

何度も愛を囁き、繰り返しわたしの唇と首すじを吸ってはまた舌を這わす。

「マヤ、マヤ好きだ…愛してる…愛している…マヤ…」
「…ニキアス…わたくしもっ…ん…ああ、もっと…気持ちいいの...」
わたしは快感に声を大きく上げて、ニキアスを更に煽った。

そしてニキアスの逞しい首に少し歯を立て、美しく盛り上がった胸筋の乳首を指先で擦った。
ニキアスの身体がブルっと震える。

わたしはそのままニキアスの乳首に唇を寄せて、また吸って少し噛んだ。
ニキアスの身体がびくっとして、小さく呻いた。

「……うぁ…マヤ……」
「…ニキアス…もっと触って…」

甘い言葉を紡ぐ余裕は無かった。
お互いの吐息と快楽に上げる声だけがテントの中で聴こえていた。

 *******

ニキアスは大きな手でわたしの乳房を揉みしだきながら、わたしの胸・お腹へ何度もキスと歯を立てて下へと降りて行った。
いつもよりも余裕の無いニキアスの動きは直ぐにわたしの恥部へとたどり着いてしまう。

蝋燭の灯りの中でわたしの脚の間で、わたしの片足を持ち上げたニキアスの頭が動いているのが見える。

「…ん、やあ…そこばっかり…恥ずかしい…」
「…マヤ…好きだ…早くここが欲しい…愛してる…」

影はニキアスの鍛えられた身体をくっきりと際立たせて、わたしの陰部に夢中でキスを繰り返す男への愛おしさが溢れた。
ニキアスの艶やかな黒髪に手を入れて、わたしは彼の頭を撫でた。

すると次の瞬間ニキアスがクリトリスの皮を指で剥いて、顕わになったそこへと温かい舌を這わせた。

「...っんあっ...」
「マヤのここは可愛い…もう赤く熟れている…」
じゅ、じゅっと音を立てながらニキアスがむき出しになった花芯を思い切り吸う。

「ああっ…ダメっ…それ、直ぐきちゃう…っ…」
何度も強く吸って指で挟んで擦られるとわたしの身体は痙攣し始めた。

大きく喘ぐわたしを見たニキアスは、蜜壺の入口を確認する様にそこにもぬるっと舌を這わせた。

「マヤのここはいやらしくて...可愛い。もう既にぐしょぐしょに濡れている…もっと俺に見せてくれ」
「...いや、ニキアス…意地悪。もう言わないで…」
「何故だ?…濡れてピンク色に光っている…ひくひくと動いて、俺を誘っているのが分かる」
「わ…わざとでしょう…そんな事言うなんて…」
「ふふ…そうだ。マヤが恥ずかしそうにしているのが可愛くてもっとイジメたくなる」

そう言うとニキアスはわたしへ覆い被さって、舌を絡めたキスを繰り返しながら、わたしの膣内へとぷんと中指を挿し入れた。

「…ん…あ…っ…ニキアス…」
「痛いか?…まだきついな、解すぞ」

剣を握るごつごつとした長い指がナカの壁を何度も擦る。
水音が次第に大きくなり、ニキアスがナカを擦り上げる指が二本に増えると、途端に足先から背中に向かって快楽が駆け上がって行く。

「...あっ......っあ…イっ…!!」
「――達したな」
快楽に声も出せず、彼の頭を抱いてがくがくと背中をのけぞらせるわたしを見たニキアスが小さく呟いた。

わたしは息も絶え絶えだったが、起き上がって少し驚いた表情のニキアスに向かって手を伸ばした。
そしてもう既に屹立しているニキアス自身を優しく掴んで手を動かした。

「…マヤ…ダメだ…」
わたしの手が上下に擦ると猛々しく勃ち上がったそれは、血管がくっきりと浮き出してくると同時に更に大きく上向きに仰け反った。

「…マヤ、う...待て…っ...」

強く勃起した陰茎を更にしごけば、くっきりした形の亀頭の先からは透明な液体がぷくりと出てきて...その瞬間、ニキアスは息を吐くような声で呻くとわたしの手をぐっと押さえてしまった。

そして肉食獣の様な眼でわたしを睨むように見つめた。

「マヤ…やめろ。…言っておくがこんな事をされたら優しく出来ない」
「…でもニキアス。気持ちがいいんでしょう?」

少し挑戦的に言ったわたしをニキアスはぐいと自分の方へと引っ張って抱き寄せた。

そしてわたしの耳元で甘く獰猛に囁いた。
「…はっ…覚悟してくれ、マヤ…お前が煽った代償だぞ」

わたしは微笑んで、目の前にいる汗に濡れた美しい獣をうっとりと見上げた。

今すぐにでも彼が欲しくて仕方が無かった。
「いいの、必要無いわ…はやく来て」

ニキアスがわたしの脚を大きく開かせ、濡れた蜜壺へメリメリと容赦なく入ってくると同時に――。

わたしははるか遠くでメサダ神が上げる怒りの声が聞こえたような気がした。
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