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【第9章】……私はあるゲームのNPCですから
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【第9章】
「こんにちは、聖女様、お会いできて光栄です」
スカートの裾を持ち、聖女様にお辞儀をする。
聖女様は階段の1番上、なんかすごいところにいる。
表情はよく見える。
「こんにちは、シャルル。他の者は下がりなさい。私は彼女と2人きりで話したいの」
なんか、スーッと耳に入る声。
?
聞いた事ある様な無い様な。
「承知致しましました。聖女様」
そう言って、ジョー、ディーン兄さんとサム兄さんが一旦下がった。
無論、返事をしたのはジョーで、ディーン兄はニコッとしたけど、サム兄は少し不機嫌。
理事長さんの手立てでなんとか、無理くり聖女様に合わせてくれた。
第5覚醒までしてしまった少女だから、聖女様の反応も気になるところなんだろうね。
聖女様が1番覚醒が進んでいるはず、そして、世界で1番の長生きさん。
「さっそく、本題に入ってもよろしいでしょうか? 信じてもらえるか分からないのですが」
いくら聖女様でも、こんなカオスな話を『はい。そうですか』と理解してもらえるわけがない。
「貴女の要件はわかっています」
「え?」
「貴女、この世界の住人では無いのですね。赤坂明美」
「!」
「そう、これが貴女の本名。貴女が私の元へ辿り着くまでもう少し時間が掛かると思いましたがそうではなかったようですね」
ふわっと聖女様は笑った。
やはり、見覚えがある。
「はい、そうです。私の名前は赤坂明美。明美の筈なんです。でも、目が覚めたら姿形と名前が変わっていて」
「その様ですね」
「そして、記憶がよく、混在するんです。昔の、赤坂明美時代と言ったら良いのかしら? その時の記憶が時々出てくるの。貴方の事も……知ってる気がするわ」
「そうでしょう……私はあるゲームのNPCですから」
ノープレイヤーキャラクター!
突然浮かんだ。
プレイヤーが存在しないキャラクター。
つまり、RPGゲームなどで言うコンピューターが操作するキャラクター。
何のゲームだ?
てゆか、なんでまた?
「貴女、全てを知る勇気はありますか? 以前の記憶を全て取り戻したら、何かが変わるかもしれません。されに耐えられますか? 幾つかの残酷な真実もありますが」
「残酷な真実……」
真実とは時に残酷である。
誰の言葉? 何で知ってるの?
覚悟があるの? 私には。
このまま、ずっと、モヤモヤしているも嫌だ。
向こうの世界に戻れるかもわからない。
その、残酷な真実を知ったところで何もできない私。
文字通り、手も足も出ない。出せない。
どうしようもない。
だったら、全てを知り、受け入れ、ひとまずのところはこの世界で生き抜くしかないんじゃない?
幸いにも高位の家柄だし、食う寝る住むには困らなそうだし。
何とか、上手く、生き抜くしか無いのでは?
「受け入れられそうですか?」
「……はい。このまま、モヤモヤした中途半端は嫌です。教えて下さい。私に、赤坂明美に何があったのか」
「そう……全てを思い出すのね。わかった」
そう言って、聖女様は階段を降りてきた。
私の前まできた。
綺麗……
「汝の記憶、今ここに返す」
そう言って、聖女様は私のおでこに軽く指を当てる。
スーッと頭に何か入る気配がした。
ざわざわざわ……
頭の中が洪水みたい。
いろんな考えや、感覚、思い、意見、感情……
いろんなものが蠢く。
頭が割れそう……
意識が……飛びそう。
ダメ、まだ、聞きたい事が……
「貴女はこの後すぐ、意識を飛ばします。でも、大丈夫。兄達をすぐに呼ぶわ。目が覚めたら、すぐに私のところへきなさい。そうできる様に整えておくわ」
薄れゆく意識の中、聖女様がそう言った。
.。₀:*゚✲゚*:₀。
「シャルル! 目が覚めたか!」
目が覚めた。
頭が痛い。
でも、全てを思い出した。
「泣いているの? どうした?」
ディーン兄か心配そうに覗き込んだ私の顔には涙がつたっている。
「だ、大丈夫よ……ちょっと、1人にしてくれないかしら。少し、落ち着いたら聖女様の所へ伺うわ」
「まだ、安静にしてろ。つーか、一体何があったんだ? 聖女サマの元へ行ってから丸3日寝込んでたぜ? あいつはすぐに来いって言ったけどまず医者だな。それから飯だ。何か食いたいものあるか?」
サム兄が私に問う。
あんまり食べたい気分じゃ無いけど、食べないと心配かけるわよね。
「フレンチトースト」
「OK! シェフに伝えるからな。少し1人になりたいんだよな? 作らせたらジョーに運ばさる。すぐに下がる様に伝えておくから食べながらゆっくり考えろ。まずは何か食え。3日も食べてないんだから」
サム兄がフツーに優しいのが気持ち悪い。
前は、ツンデレ! いかにも! ツンデレ!
って感じだったのに今はなんかこう、、ストレートに優しい。
ただのデレデレっていうかなんていうか……
「ありがとうございます。サム兄様っ」
とびっきりの笑顔で感謝を伝える。
やはり、可愛いは得。
可愛いは正義ではなく、可愛いは得。
可愛いは作れる。但し、金があれば。
これもそう、赤坂明美時代の記憶。
全てを思い出した。
兄さん達が気を利かせて出ていってくれた。
さて……
私はベットから飛び起きて、ノートを広げる。
さて。
[自分自身について]
・赤坂明美 21歳 K大学の3年生 東京都在住
→ 実家は秋田県。都内の1Kで独り暮らし。
・兄貴が2人いる。末っ子長女
→ 1番上の兄貴は地元の県庁。2番目は小学校教師。
父親は自衛官。母親は高校教師という公務員一家。
私は、警察官志望だった。
・引きこもりクソゲーマーの幼馴染、磯貝 武って奴が隣に住んでる。
→私の1番の友人だけど、引きこもりがすごい。
実家同士も仲良しで、私の上京を気に環境を変えれば引きこもりも治るのでは??
的な考えで都内に引っ越し。
私が2年に上がる時、試しに受験したら? と受けさせたところ合格。頭は良い奴。
暫く一緒に通うが、引きこもりがちに、でも単親取れてるから進学はできてるから結果的に良かったのでは?
・好きな事は読書。ゲームはあまり得意じゃない。
パズル系はワンチャンいける。
・恋人アリ。過去にも彼氏アリ
→ 中学1回と高校で2回。大学で1人。中高は両方、半分お遊び的なあれだったけど、楽しかったし、ちゃんと好きだったと思う。
・非処女
→ 高校の時の2人、今の彼氏。
まぁ、ここはそんなに書きたくない。
[この世界について]
・この世界は日本で配信されていたギャルゲー〈ドキドキ! 王妃選び~貴殿は誰を嫁にする?~〉
→ それは男の子向けのゲームで、100人以上いる女の子の中から好みの子を選び、その子を育成して嫁にできる
それがなんかマニアックでいろんなタイプの女の子がいる。
・アンドレア・シャルルは一応悪役令嬢ポジション。
見た目は可愛いが魔力もなく、あまり人気のキャラではなかった。
ドSっぷりがたまらん! みたいなM系には人気だった。
→ プレイしていた引きこもりクソゲーマーの幼馴染はシャルル攻略に熱意を燃やしてきた。
・シャルルルートはなかなか攻略できない
・王道はアリスルート。
→ アリスとは姿形、見た目は殆どそのまま、鏡の国のアリス。
魔力もある。第2覚醒くらいまでしてる。
・主人公? の男の子はこの国の第1王子って設定
→ 確か、名前は アーサー・ウィリアム(初期設定の名前で名前変更可能。あだ名まで設定できる。ストーリに登場する名前と、イベントとかで外部に表示される名前も変えられる)
・1人の女の子を攻略するまで別の子には手を出せない。
→ 初期化して、1からやり直せばいけるけど、他に攻略した子も初期化されるから本当に最終手段。
なかなな次にいけないギャルゲって有名だった。
幼馴染の引きこもりクソゲーmryは殆ど全員クリアして、最後のシャルル攻略に取り組んでいた。
・他の女の子が絡んできて、攻略してるしてないで今度のルートにも影響してくる。
→ 例えば、Aちゃんを攻略してからBちゃんを攻略しようとするとAちゃんが助けてくれたり、逆に邪魔してきたりする。
ざっとこんなもん?
他にもあるならあるけど、重点はここら辺かな。
アイツ、心配してるのかな。
今まで全然思い出せなかった。
引きこもりクソgryは途中でちょいちょい出てきたけど。
まぁ、具体的には思い出せなかったんだけどね。
アイツの名前は、本郷 聡司。
同じ大学。
同じ学年。
同じ学部。
同じ学科。
同じゼミ。
たまたま全て一緒だった。
サークルは2人とも所属してなくて、付き合ってから、文学研究会に入った。
学部は2人とも文学部ではない。
心理学部だったけど。
そして、知り合ったというか、初めて会ったのはまさかのブックカフェ。
こんなに同じなのにキャンパス内では無かった。
向こうはそれなりに目立つ。私もそれなりに目立ってた。らしい。自覚ないけど。
結構好きだったなぁ……
好きだけど、多分もう、会えないのに、そんなに悲しくない。
私、冷たいのかな?
それとも、どこかでまた会えるべ! こーゆー系の転生モノって会えるじゃん?
みたいに楽観視してるの?
でも、1人っきりの転生モノもそれなりにあるわけで……
急に不安になってきた。
会いたいよ、聡司。
そして、このゲームは引きこもりくそgryに「これはただのギャルゲじゃない。すごい面白いんだよ。ストーリー構成も神がかってるし、面白いから! 絶対後悔させない! やってみて!」
と言われてプレイしてみた。
確かに、ストーリー構成はよくできてて面白かった。
普通に小説読んでる感覚っての?
自分の選んだ選択肢によって話が変わるのは小説の中ではあり得ないし、より登場人物と旅してる感っての?
一緒に戦ってる、遊んでる、デート(?)してる感を楽しめて良いデキだったと思う。
確か私はそれなりにやり込ませられたから30人は攻略したと思う。
RPGより好きだし、ハマれた。
スーパーマ○オ的なゲームは苦手なんだよね。
ストーリー選択なら、今までの読書歴を生かしてなんとかなる! 的な?
それでまぁ、実際攻略できたところもあるし。
引きこもりkryでも良いからちょっと出てきてくれないかな。
転生モノのセオリーとしては、だいたい、皇帝の息子? とか皇帝自身? とか王とか何とかがその彼氏だったり婚約者だったりする訳じゃん?
出てこないかな。
まぁ、敵対するロミジュリパターンもあるよね。
転生モノ。
あんまり読んでこなかったからな、参考文献が極めて少ない。
ミステリーや警察小説はそれなりに読んでるからそれなりに知識はあるんだけど。
ファンタジーや転生系は弱い。
まぁ、エクスカリバーくらいは把握してるけど。
本当にそれくらいなもので。
コンコンコン
「あ、はい! どうぞ!」
「失礼します。フレンチトーストをお持ちしました」
あれから、暫く経っていたらしい。
ジョーがホカホカのフレンチトーストを持ってきてくれた。
トッピングはイチゴやブルーベリーといったフルーツ類。
他にも個人にはジャムや蜂蜜。カットされたバター。
様々なトッピング材料が並んでいた。
どれも美しく、美味しそうだ。
ぐー
お腹がなり、初めて自分の空腹に気が付く。
さっきまで記憶整理の嵐でそんな事、気付く暇も無かった。
「ありがとう。そこに置いておいて」
ジョーに伝える。
彼女は気を利かせてお辞儀をした後すぐに部屋を出て行ってくれた。
「ありがとう」
小さく呟いた。
さて、この美味しそうなフレンチトーストを食べたら、例の聖女様の所に向かわなくてわ。
話したい事が聞きたい事が沢山ある。
「こんにちは、聖女様、お会いできて光栄です」
スカートの裾を持ち、聖女様にお辞儀をする。
聖女様は階段の1番上、なんかすごいところにいる。
表情はよく見える。
「こんにちは、シャルル。他の者は下がりなさい。私は彼女と2人きりで話したいの」
なんか、スーッと耳に入る声。
?
聞いた事ある様な無い様な。
「承知致しましました。聖女様」
そう言って、ジョー、ディーン兄さんとサム兄さんが一旦下がった。
無論、返事をしたのはジョーで、ディーン兄はニコッとしたけど、サム兄は少し不機嫌。
理事長さんの手立てでなんとか、無理くり聖女様に合わせてくれた。
第5覚醒までしてしまった少女だから、聖女様の反応も気になるところなんだろうね。
聖女様が1番覚醒が進んでいるはず、そして、世界で1番の長生きさん。
「さっそく、本題に入ってもよろしいでしょうか? 信じてもらえるか分からないのですが」
いくら聖女様でも、こんなカオスな話を『はい。そうですか』と理解してもらえるわけがない。
「貴女の要件はわかっています」
「え?」
「貴女、この世界の住人では無いのですね。赤坂明美」
「!」
「そう、これが貴女の本名。貴女が私の元へ辿り着くまでもう少し時間が掛かると思いましたがそうではなかったようですね」
ふわっと聖女様は笑った。
やはり、見覚えがある。
「はい、そうです。私の名前は赤坂明美。明美の筈なんです。でも、目が覚めたら姿形と名前が変わっていて」
「その様ですね」
「そして、記憶がよく、混在するんです。昔の、赤坂明美時代と言ったら良いのかしら? その時の記憶が時々出てくるの。貴方の事も……知ってる気がするわ」
「そうでしょう……私はあるゲームのNPCですから」
ノープレイヤーキャラクター!
突然浮かんだ。
プレイヤーが存在しないキャラクター。
つまり、RPGゲームなどで言うコンピューターが操作するキャラクター。
何のゲームだ?
てゆか、なんでまた?
「貴女、全てを知る勇気はありますか? 以前の記憶を全て取り戻したら、何かが変わるかもしれません。されに耐えられますか? 幾つかの残酷な真実もありますが」
「残酷な真実……」
真実とは時に残酷である。
誰の言葉? 何で知ってるの?
覚悟があるの? 私には。
このまま、ずっと、モヤモヤしているも嫌だ。
向こうの世界に戻れるかもわからない。
その、残酷な真実を知ったところで何もできない私。
文字通り、手も足も出ない。出せない。
どうしようもない。
だったら、全てを知り、受け入れ、ひとまずのところはこの世界で生き抜くしかないんじゃない?
幸いにも高位の家柄だし、食う寝る住むには困らなそうだし。
何とか、上手く、生き抜くしか無いのでは?
「受け入れられそうですか?」
「……はい。このまま、モヤモヤした中途半端は嫌です。教えて下さい。私に、赤坂明美に何があったのか」
「そう……全てを思い出すのね。わかった」
そう言って、聖女様は階段を降りてきた。
私の前まできた。
綺麗……
「汝の記憶、今ここに返す」
そう言って、聖女様は私のおでこに軽く指を当てる。
スーッと頭に何か入る気配がした。
ざわざわざわ……
頭の中が洪水みたい。
いろんな考えや、感覚、思い、意見、感情……
いろんなものが蠢く。
頭が割れそう……
意識が……飛びそう。
ダメ、まだ、聞きたい事が……
「貴女はこの後すぐ、意識を飛ばします。でも、大丈夫。兄達をすぐに呼ぶわ。目が覚めたら、すぐに私のところへきなさい。そうできる様に整えておくわ」
薄れゆく意識の中、聖女様がそう言った。
.。₀:*゚✲゚*:₀。
「シャルル! 目が覚めたか!」
目が覚めた。
頭が痛い。
でも、全てを思い出した。
「泣いているの? どうした?」
ディーン兄か心配そうに覗き込んだ私の顔には涙がつたっている。
「だ、大丈夫よ……ちょっと、1人にしてくれないかしら。少し、落ち着いたら聖女様の所へ伺うわ」
「まだ、安静にしてろ。つーか、一体何があったんだ? 聖女サマの元へ行ってから丸3日寝込んでたぜ? あいつはすぐに来いって言ったけどまず医者だな。それから飯だ。何か食いたいものあるか?」
サム兄が私に問う。
あんまり食べたい気分じゃ無いけど、食べないと心配かけるわよね。
「フレンチトースト」
「OK! シェフに伝えるからな。少し1人になりたいんだよな? 作らせたらジョーに運ばさる。すぐに下がる様に伝えておくから食べながらゆっくり考えろ。まずは何か食え。3日も食べてないんだから」
サム兄がフツーに優しいのが気持ち悪い。
前は、ツンデレ! いかにも! ツンデレ!
って感じだったのに今はなんかこう、、ストレートに優しい。
ただのデレデレっていうかなんていうか……
「ありがとうございます。サム兄様っ」
とびっきりの笑顔で感謝を伝える。
やはり、可愛いは得。
可愛いは正義ではなく、可愛いは得。
可愛いは作れる。但し、金があれば。
これもそう、赤坂明美時代の記憶。
全てを思い出した。
兄さん達が気を利かせて出ていってくれた。
さて……
私はベットから飛び起きて、ノートを広げる。
さて。
[自分自身について]
・赤坂明美 21歳 K大学の3年生 東京都在住
→ 実家は秋田県。都内の1Kで独り暮らし。
・兄貴が2人いる。末っ子長女
→ 1番上の兄貴は地元の県庁。2番目は小学校教師。
父親は自衛官。母親は高校教師という公務員一家。
私は、警察官志望だった。
・引きこもりクソゲーマーの幼馴染、磯貝 武って奴が隣に住んでる。
→私の1番の友人だけど、引きこもりがすごい。
実家同士も仲良しで、私の上京を気に環境を変えれば引きこもりも治るのでは??
的な考えで都内に引っ越し。
私が2年に上がる時、試しに受験したら? と受けさせたところ合格。頭は良い奴。
暫く一緒に通うが、引きこもりがちに、でも単親取れてるから進学はできてるから結果的に良かったのでは?
・好きな事は読書。ゲームはあまり得意じゃない。
パズル系はワンチャンいける。
・恋人アリ。過去にも彼氏アリ
→ 中学1回と高校で2回。大学で1人。中高は両方、半分お遊び的なあれだったけど、楽しかったし、ちゃんと好きだったと思う。
・非処女
→ 高校の時の2人、今の彼氏。
まぁ、ここはそんなに書きたくない。
[この世界について]
・この世界は日本で配信されていたギャルゲー〈ドキドキ! 王妃選び~貴殿は誰を嫁にする?~〉
→ それは男の子向けのゲームで、100人以上いる女の子の中から好みの子を選び、その子を育成して嫁にできる
それがなんかマニアックでいろんなタイプの女の子がいる。
・アンドレア・シャルルは一応悪役令嬢ポジション。
見た目は可愛いが魔力もなく、あまり人気のキャラではなかった。
ドSっぷりがたまらん! みたいなM系には人気だった。
→ プレイしていた引きこもりクソゲーマーの幼馴染はシャルル攻略に熱意を燃やしてきた。
・シャルルルートはなかなか攻略できない
・王道はアリスルート。
→ アリスとは姿形、見た目は殆どそのまま、鏡の国のアリス。
魔力もある。第2覚醒くらいまでしてる。
・主人公? の男の子はこの国の第1王子って設定
→ 確か、名前は アーサー・ウィリアム(初期設定の名前で名前変更可能。あだ名まで設定できる。ストーリに登場する名前と、イベントとかで外部に表示される名前も変えられる)
・1人の女の子を攻略するまで別の子には手を出せない。
→ 初期化して、1からやり直せばいけるけど、他に攻略した子も初期化されるから本当に最終手段。
なかなな次にいけないギャルゲって有名だった。
幼馴染の引きこもりクソゲーmryは殆ど全員クリアして、最後のシャルル攻略に取り組んでいた。
・他の女の子が絡んできて、攻略してるしてないで今度のルートにも影響してくる。
→ 例えば、Aちゃんを攻略してからBちゃんを攻略しようとするとAちゃんが助けてくれたり、逆に邪魔してきたりする。
ざっとこんなもん?
他にもあるならあるけど、重点はここら辺かな。
アイツ、心配してるのかな。
今まで全然思い出せなかった。
引きこもりクソgryは途中でちょいちょい出てきたけど。
まぁ、具体的には思い出せなかったんだけどね。
アイツの名前は、本郷 聡司。
同じ大学。
同じ学年。
同じ学部。
同じ学科。
同じゼミ。
たまたま全て一緒だった。
サークルは2人とも所属してなくて、付き合ってから、文学研究会に入った。
学部は2人とも文学部ではない。
心理学部だったけど。
そして、知り合ったというか、初めて会ったのはまさかのブックカフェ。
こんなに同じなのにキャンパス内では無かった。
向こうはそれなりに目立つ。私もそれなりに目立ってた。らしい。自覚ないけど。
結構好きだったなぁ……
好きだけど、多分もう、会えないのに、そんなに悲しくない。
私、冷たいのかな?
それとも、どこかでまた会えるべ! こーゆー系の転生モノって会えるじゃん?
みたいに楽観視してるの?
でも、1人っきりの転生モノもそれなりにあるわけで……
急に不安になってきた。
会いたいよ、聡司。
そして、このゲームは引きこもりくそgryに「これはただのギャルゲじゃない。すごい面白いんだよ。ストーリー構成も神がかってるし、面白いから! 絶対後悔させない! やってみて!」
と言われてプレイしてみた。
確かに、ストーリー構成はよくできてて面白かった。
普通に小説読んでる感覚っての?
自分の選んだ選択肢によって話が変わるのは小説の中ではあり得ないし、より登場人物と旅してる感っての?
一緒に戦ってる、遊んでる、デート(?)してる感を楽しめて良いデキだったと思う。
確か私はそれなりにやり込ませられたから30人は攻略したと思う。
RPGより好きだし、ハマれた。
スーパーマ○オ的なゲームは苦手なんだよね。
ストーリー選択なら、今までの読書歴を生かしてなんとかなる! 的な?
それでまぁ、実際攻略できたところもあるし。
引きこもりkryでも良いからちょっと出てきてくれないかな。
転生モノのセオリーとしては、だいたい、皇帝の息子? とか皇帝自身? とか王とか何とかがその彼氏だったり婚約者だったりする訳じゃん?
出てこないかな。
まぁ、敵対するロミジュリパターンもあるよね。
転生モノ。
あんまり読んでこなかったからな、参考文献が極めて少ない。
ミステリーや警察小説はそれなりに読んでるからそれなりに知識はあるんだけど。
ファンタジーや転生系は弱い。
まぁ、エクスカリバーくらいは把握してるけど。
本当にそれくらいなもので。
コンコンコン
「あ、はい! どうぞ!」
「失礼します。フレンチトーストをお持ちしました」
あれから、暫く経っていたらしい。
ジョーがホカホカのフレンチトーストを持ってきてくれた。
トッピングはイチゴやブルーベリーといったフルーツ類。
他にも個人にはジャムや蜂蜜。カットされたバター。
様々なトッピング材料が並んでいた。
どれも美しく、美味しそうだ。
ぐー
お腹がなり、初めて自分の空腹に気が付く。
さっきまで記憶整理の嵐でそんな事、気付く暇も無かった。
「ありがとう。そこに置いておいて」
ジョーに伝える。
彼女は気を利かせてお辞儀をした後すぐに部屋を出て行ってくれた。
「ありがとう」
小さく呟いた。
さて、この美味しそうなフレンチトーストを食べたら、例の聖女様の所に向かわなくてわ。
話したい事が聞きたい事が沢山ある。
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