ハムとアサシン

哀川 羽純

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プロローグ

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「お前、腕が鈍ったんじゃないのこか?」
   
複数人の男が1人の女性を囲っている。
ひとりは女性を押し倒し、組み伏せて、馬乗りになっている。
 
着衣も、それなりに乱れている。

「な訳ないだろ。これからだよ」

女は自分の上に乗ってる男に思いっきり頭突きした。

「クッソ、このアマ、てめぇ!」

「アニキ! 大丈夫っすか!」

男たちが騒いでる間に、女性は乱れた着衣を整える。
彼女は、頭脳をフル回転させて、ここから、脱出する方法を考えていた。

「くっそ、あの、アマ……! 輪姦しちまえ!」

「いんすか、だって、あの女……」

「いいから、やれ! 俺ももっかいヤッてやるから」

全身を舐める様な視線を纏わせる。

「キッモ」

悪態をつく。

男達から距離を取った場所に立っている。

近くに、刃物を持った、男がいる。

「こ、こっ殺されたくかかったらあああああ! ここここっちにこいいいい」

明らかに、混乱している。
こういう、弱い癖に、武器を持ち、自信過剰になってる男ほど、憐れなものはない。
こんな、刃物に依存している男、すぐに殺れる。

「ははははい」

ビビったフリをして、男に近付く。

男は口許を緩めて、股間を膨らませる。

「けけ怪我したくなっ、なっなければば! 言う事をききけぇ」

半分裏声。

「は、はい」

やっぱ、腕落ちたんだな。
ザマァねぇな。

そう言って、アニキと呼ばれていた男は煙草に火をつける。

Peaceの香りが煙が薄暗い倉庫内に充満する。

「そ、そこの、おおさえろ」

「お、おう! おとなしくしろよ、な?」

コイツら、全員大根役者かよ。
彼女は心で思いつつ、ひとまずは従順なフリをする。

「やっ」

刃物を持っていない方の男に羽交い締めにされる。

刃物男が、荒い息遣いで迫る。

「悪く思うなよ」

お、今回はちゃんと言えた。
彼女が1番冷静だった。

「ええい」

そう言って、ブラウスを上から下へ裂かれた。
ブラも、避けて白い胸が露わになる。

「いやぁぁぁぁああああ!」

嫌がるフリ。
羽交い締め男のナニが当たる。
不愉快。粗チンの癖に。

刃物男の反対の手が、
羽交い締めにしている男の手が、
露わになった白い胸に伸びる。

そして、自分の事しか考えない手付きで掴む。

「お前らずるいぞ!」

ほかにもいる男達が騒ぎだす。
ここまで来れば安心と、彼らは強気になる。

「順番だよ、待ってろ」

「早くしろよな」

彼女は心で10数え、
刃物男を睨み付ける。

「な、なんだよ」
 
「なめんじゃないわよ!」 

そう言って、羽交い締め男に頭突き、
衝撃に耐えられなかった男はその場に蹌踉めく。

慌てる、刃物男の腕を蹴り上げる。
刃物を落とす。

「ただの、果物ナイフじゃん。組織の人間なら、もっと良いの使いなさいよ」

「!?!?!」

訳が、分からない。

「まぁ、私は何でも殺れるけど。ねぇ、そこの、こいつら、殺して良い訳?」

「や、、やれるもんならやってみろ」

「あんたに聞いてないわよ。上で見ているあんたの上司よ。そうね……見てるのは……MARSかしら」

「流石、SATURNよくわかるな」

「私、もう、足洗ったんだけど? それなのにしつこくくるから、例の依頼なら、断ったじゃない。どう言う事?」

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