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第一部 エルマの町
第三十二話 ザクレイ対クラウディウス
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「死ねええ!!!」
煙の名からザクレイが飛び出てクラウディウスに殴りかかる。
「ハハハハハ! 俺とやるか人間ッ!?」
クラウディウスは剣を魔法で生成し、ザクレイの全力の一撃を受け止める。
剣と拳がぶつかると、漆黒の火花を散らすと共に周囲に衝撃波が走り、二人の周りにあるものはすべて吹き飛んでしまう。
ロード達も飛ばされまいと魔法や剣を地面に突き刺して必死にこらえている。
一度は防がれたが、ザクレイは連続して攻撃を仕掛け、クラウディウスはまたもやザクレイの攻撃を全て剣で受けきる。
二人の攻防は目にもとまらぬ速さで繰り広げられ、ロード達に介入する余地はない
ザクレイの攻撃はすべてはじき返されたが、徐々に南の方へとクラウディウスを追いやっている。
クラウディウスもそのことを気づけずにだんだんザクレイの作戦にはまっていき、あと少しで森から出るというところまでやって来ている。
「どうしたぁ人間!? その程度かぁ?」
「いいんだよこれで。ところでお前本当にカオスの遺子か? もっと俺が圧倒されると思っていたが、、 ハハハ、思ってた以上には強くはないんだな」
「いいだろう。なら俺の本気を見せてやる!」
「あ、、あああ……」
クラウディウスは力をこめると、額のカオスの紋様が体全体を覆いこんだ。
カオスの紋様にすべてを包み込まれると、クラウディウスにひびが入り黒い霧が溢れて周囲を黒く染めた。
「ゴホッ、ゴホッ、、 一体なんだ?」
咳き込むザクレイが黒い霧を経過して注視していると、霧の中から黒いドラゴンが現出した。
「どうだこれが俺の真の姿だ」
「神の子はトカゲだったのか」
「ほざくな」
「神の業火」
クラウディウスは口から前方を包み込む青い炎を出して、ザクレイにその炎がまさにあたろうとした瞬間、ロード達が一斉に魔法を放って炎にぶつけた。
「来るな! お前らが相手になる奴じゃない」
「いいやお前一人に任せていたらダメだ。協力して戦わないと目的が達成できない、、 お前もわかってるだろ?」
「そんな屁理屈言っても無駄だアレス。おいウェインこいつらを止めろ」
「隊長… 俺はその命令を聞くことはできません。この戦いは今後の行く末を決める戦いです。ここで退いたら周辺の町は崩壊し、家を失う人々が路頭に迷ってしまいます。
まあぶっちゃけ戦ってコルカスの仇を取りたいだけだけど」
「ウェインの言う通りだ。俺もあのクソトカゲをぶった切ってやんねえと俺の気が収まらねえ」
「お前ら…… それじゃあ好きにやるがいい。だが、死ぬな!」
「「「「「「「「「了解ッ!!」」」」」」」」」
「フン、雑魚が何匹いたって同じことだ。燃やし尽してやる!」
クラウディウスはまた神の業火を放つと、アレスもまたオメガブラストを放って対抗する。
「うぐぐぐ…」
さすがのアレスも一人では防ぐことは困難で喘いでいると、メリナとリードがアレスの助けに入ると、どうにか神の業火を防ぎ切った。
辺りは氷が蒸発した水蒸気と黒煙が舞い上がって、クラウディウスだけでなくロード達も視界がぼやけてお互いの位置を把握することが困難になった。
「クソ、見えねえ。おいどこだあ!? 出てこーい!!」
クラウディウスは姿を現さないロード達にしびれを切らしてなりふり構わずブレスを吐いている。
しかし、こちらにはリリエラがいる。
リリエラによってこの黒鉛立ち込める場所でもクラウディウスの位置はロード達に筒抜けであった。
そのような好機をザクレイらが見逃すはずはない。
特にクラウディウスが無茶苦茶にブレスを放てっていてその隙は大きい、そこで、ザクレイとガロンは死角となっている後方から頭に向かって渾身の一撃を叩きこんだ。
そして、とうとうクラウディウスをドンドロの森の南側から外に追い出した。
二人の渾身の一撃を食らったクラウディウスは、首から上の部分が消し飛んで、その場に崩れ落ちた。
「やったか?」
ガロンは崩れ落ちたクラウディウスの亡骸に近づこうとするとザクレイが呼び止めた。
「近づくな!! 奴ら遺子は不死身だ。おいロード、こっちに来て奴にとどめをさせ」
「うん、わかった」
ロードは走ってクラウディウスの亡骸に向かって行った。
「妙だな……」
「何がだ?」
ザクレイは横たわっているクラウディウスの亡骸に警戒をしつつも、この状況に疑問を感じていた。
「ガロンよく考えてみろ、俺たちが相手にしているのはカオスの遺子、それも第四遺子だ。こんなあっさりとやられるもんなのか?」
「それは軍が思っているほどカオスの遺子が強くなかったってことだろ? それにカオスの遺子じゃなかったら何だってんだ? こんな化け物に姿を変える魔人なんて見たことねえぞ」
「そうだといいが……」
「よし、今から全部吸っちゃうぞ~」
両手に魔法陣を展開してクラウディウスの魔力を吸い取ろうとした瞬間、亡骸が物凄い勢いでリリエラに向かいその鋭い爪でズタズタに切り裂いた。
「コイツまだ生きてやがる!! 早くロードとどめをさせ!」
ザクレイが大声で命令し、ロードが魔力を吸い取ろうと近づいていくが、大きな尾によって体を鞭のように打たれしまった。
「ロード!!」
リードはロードがすごい勢いで飛んでいくのを自分の方に魔法で引き寄せると、素早く傷の治療に取り掛かった。
「俺は死なん、俺は不死身だ!! 父上から賜りしこの体、目的果たすまで決して朽ちたりはしないぞぉおお!!」
クラウディウスは体を再生し始めてた。
そして、クラウディウスとの戦いは第二ラウンドに突入していった。
煙の名からザクレイが飛び出てクラウディウスに殴りかかる。
「ハハハハハ! 俺とやるか人間ッ!?」
クラウディウスは剣を魔法で生成し、ザクレイの全力の一撃を受け止める。
剣と拳がぶつかると、漆黒の火花を散らすと共に周囲に衝撃波が走り、二人の周りにあるものはすべて吹き飛んでしまう。
ロード達も飛ばされまいと魔法や剣を地面に突き刺して必死にこらえている。
一度は防がれたが、ザクレイは連続して攻撃を仕掛け、クラウディウスはまたもやザクレイの攻撃を全て剣で受けきる。
二人の攻防は目にもとまらぬ速さで繰り広げられ、ロード達に介入する余地はない
ザクレイの攻撃はすべてはじき返されたが、徐々に南の方へとクラウディウスを追いやっている。
クラウディウスもそのことを気づけずにだんだんザクレイの作戦にはまっていき、あと少しで森から出るというところまでやって来ている。
「どうしたぁ人間!? その程度かぁ?」
「いいんだよこれで。ところでお前本当にカオスの遺子か? もっと俺が圧倒されると思っていたが、、 ハハハ、思ってた以上には強くはないんだな」
「いいだろう。なら俺の本気を見せてやる!」
「あ、、あああ……」
クラウディウスは力をこめると、額のカオスの紋様が体全体を覆いこんだ。
カオスの紋様にすべてを包み込まれると、クラウディウスにひびが入り黒い霧が溢れて周囲を黒く染めた。
「ゴホッ、ゴホッ、、 一体なんだ?」
咳き込むザクレイが黒い霧を経過して注視していると、霧の中から黒いドラゴンが現出した。
「どうだこれが俺の真の姿だ」
「神の子はトカゲだったのか」
「ほざくな」
「神の業火」
クラウディウスは口から前方を包み込む青い炎を出して、ザクレイにその炎がまさにあたろうとした瞬間、ロード達が一斉に魔法を放って炎にぶつけた。
「来るな! お前らが相手になる奴じゃない」
「いいやお前一人に任せていたらダメだ。協力して戦わないと目的が達成できない、、 お前もわかってるだろ?」
「そんな屁理屈言っても無駄だアレス。おいウェインこいつらを止めろ」
「隊長… 俺はその命令を聞くことはできません。この戦いは今後の行く末を決める戦いです。ここで退いたら周辺の町は崩壊し、家を失う人々が路頭に迷ってしまいます。
まあぶっちゃけ戦ってコルカスの仇を取りたいだけだけど」
「ウェインの言う通りだ。俺もあのクソトカゲをぶった切ってやんねえと俺の気が収まらねえ」
「お前ら…… それじゃあ好きにやるがいい。だが、死ぬな!」
「「「「「「「「「了解ッ!!」」」」」」」」」
「フン、雑魚が何匹いたって同じことだ。燃やし尽してやる!」
クラウディウスはまた神の業火を放つと、アレスもまたオメガブラストを放って対抗する。
「うぐぐぐ…」
さすがのアレスも一人では防ぐことは困難で喘いでいると、メリナとリードがアレスの助けに入ると、どうにか神の業火を防ぎ切った。
辺りは氷が蒸発した水蒸気と黒煙が舞い上がって、クラウディウスだけでなくロード達も視界がぼやけてお互いの位置を把握することが困難になった。
「クソ、見えねえ。おいどこだあ!? 出てこーい!!」
クラウディウスは姿を現さないロード達にしびれを切らしてなりふり構わずブレスを吐いている。
しかし、こちらにはリリエラがいる。
リリエラによってこの黒鉛立ち込める場所でもクラウディウスの位置はロード達に筒抜けであった。
そのような好機をザクレイらが見逃すはずはない。
特にクラウディウスが無茶苦茶にブレスを放てっていてその隙は大きい、そこで、ザクレイとガロンは死角となっている後方から頭に向かって渾身の一撃を叩きこんだ。
そして、とうとうクラウディウスをドンドロの森の南側から外に追い出した。
二人の渾身の一撃を食らったクラウディウスは、首から上の部分が消し飛んで、その場に崩れ落ちた。
「やったか?」
ガロンは崩れ落ちたクラウディウスの亡骸に近づこうとするとザクレイが呼び止めた。
「近づくな!! 奴ら遺子は不死身だ。おいロード、こっちに来て奴にとどめをさせ」
「うん、わかった」
ロードは走ってクラウディウスの亡骸に向かって行った。
「妙だな……」
「何がだ?」
ザクレイは横たわっているクラウディウスの亡骸に警戒をしつつも、この状況に疑問を感じていた。
「ガロンよく考えてみろ、俺たちが相手にしているのはカオスの遺子、それも第四遺子だ。こんなあっさりとやられるもんなのか?」
「それは軍が思っているほどカオスの遺子が強くなかったってことだろ? それにカオスの遺子じゃなかったら何だってんだ? こんな化け物に姿を変える魔人なんて見たことねえぞ」
「そうだといいが……」
「よし、今から全部吸っちゃうぞ~」
両手に魔法陣を展開してクラウディウスの魔力を吸い取ろうとした瞬間、亡骸が物凄い勢いでリリエラに向かいその鋭い爪でズタズタに切り裂いた。
「コイツまだ生きてやがる!! 早くロードとどめをさせ!」
ザクレイが大声で命令し、ロードが魔力を吸い取ろうと近づいていくが、大きな尾によって体を鞭のように打たれしまった。
「ロード!!」
リードはロードがすごい勢いで飛んでいくのを自分の方に魔法で引き寄せると、素早く傷の治療に取り掛かった。
「俺は死なん、俺は不死身だ!! 父上から賜りしこの体、目的果たすまで決して朽ちたりはしないぞぉおお!!」
クラウディウスは体を再生し始めてた。
そして、クラウディウスとの戦いは第二ラウンドに突入していった。
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