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第一部 エルマの町
第六十六話 私は誰?お前は私!? 交差する互いの意識
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戦闘態勢に入ったロード達は、一先ず特訓通りに二つのチームに分かれた。
メリナ、スクロース、メノウ、ナルザスの四人は遠距離から後援のためにディーンと逆方向へと駆け出した。
「お前はこっちだよ」
どさくさに紛れて後援チームについて行こうとしたナルザスをザクレイは服を掴んで逃がさなかった。
「放せよザック! 俺はあんな奴と正面から殴り合いたくないんだ!!」
「いいじゃねえか別に。それにあの巨大ゴーレムみたいな魔法使えばいいだろ」
「嫌だよ疲れるし、子供っぽいし……」
「来るよ!」
ザクレイたちがじゃれていると、ディーンが剣を振り上げて今にも振り下ろすところだった。
「神羅蒼天刃」
ディーンはそう言いながら剣を振りおろすと、赤黒い刃の斬撃がロード達に周りの建物や地面などを切り刻みながら向かってきた。
「行くよロイド! 魔神の腕」、「一撃絶死」、「生命の樹」
三人は迫りくる斬撃をそれぞれ最高の魔法で向かいうった。
赤黒い斬撃を三人は渾身の力をこめて抑えようとするが、強力な一撃に徐々に後ろに押されていった。
「うぐぐぐっッ、たあああああ!」
打ち消せないと悟った三人は斬撃を別の方向に逸らした。
上空へ舞い上がった斬撃は雲を切り裂いて轟音を上げながら遥か彼方へと吹っ飛んでいった。
「まずいな、あいつの攻撃は受けきれない。受け流すかよけるしかないな」
「ッー! なんて攻撃だあんな距離からここまで飛ばせるなんて… おいディーンはどこに行った!?」
斬撃を受け止めることに集中していて分からなかったが、三人は遠くに見えていたディーンの姿が亡くなっていた。
「あんなデカブツどうやったら見逃すんだ!?」
「分からないよ!」
あたふたしてると、下から上に上がるように変な悪寒が全身を通り抜けた。
恐る恐る下を見てみると、自分の顔が地面に映った。
おかしいことではあるが、確かに石でできた地面に三人の姿があり、満面の笑みでロード達を見つめていた。
自分に似た何者かを不気味に思ってると、突然その何者かが手を伸ばしてロード達を引きずり込んだ。
「ぎゃあああ!」と声を上げて逃れようとするが、人とは考えられないほど長く伸びた腕でがっしりと掴んでロード達を引きずり込んだ。
「う、うう、、ここはどこ?」
目を覚ましたロードは辺りを見渡して驚いた。
今自分がいる場所はエルマの町であることは確かなのだが、町はディーンが襲撃してくる前の様子で何も壊れていなかった。
さらに周りを見渡すと、ロードの近くにザクレイとナルザスが地面に横たわっていたので、体を揺すって起こした。
「んもう~何よ。確かいきなり私みたいなのが引きずり込んで……」
「あらロードあなたは何ともなさそうね」
「何か二人ともおかしくない? 喋り方が変だよ」
ナルザスとザクレイの図体から発せられるドキツイ喋り方にロードは顔をしかめた。
「もう何言ってるのよ~ 忘れたの? 私よ、メノウよ」
「「え!?」」
ザクレイとロードはそれを聞いてさらに険しく顔をしかめた。
「え? 何よその反応……」
メノウは自身の体を見て悲鳴を上げた。
「きゃああ! 何よコレええ!! 私の体はどこに行ったのよ~!!」
メノウは自身の体がナルザスになっていることに声を上げて発狂していた。
地面でのたうち回るメノウを見て、メリナも自身の体を見てザクレイの体になっていることに驚いたが、メノウのように暴れまわることはなかった。
「てことは、メノウがナルザスになって、メリナがザクレイになったってこと?」
「ええ、どうやらそのようね」
メノウはあまりのショックで地面にうつ伏せになって泣いているのをメリナが優しく肩を撫でていると、そこにメリナ、スクロース、メノウの姿が現れた。
「あ、メリナだぁ~!」とロードは近づいて行ったが、メリナの体を持った者は足を上げてロードに向けた。
「近ずくなロード。私はメリナではない。我々はどうやら入れ替わってしまったようだ」
そうしてロード達は自分たちが誰に入れ替わっているか確認すると、先ほどまで泣いていたメノウが自分の体に入れ替わってるナルザスの胸倉を掴んだ。
「返してよ、私の体!!」
「無理だよそんなの、まあこの体もいいもんだよ。最近、女性とはご無沙汰だったからこの体は……」
そう言いながらナルザスはメノウの体で伸びをしたり開脚したりした。
「おいナルザス、それ以上やったらお前の汚いブツを切り落とすぞ」
メノウは生命の樹で作った剣でナルザスの下半身に刃先を当てた。
「本当にすみませんでした。それが無かったら人生終わってしまいます」と土下座してメノウに謝った。
「地面に体をこするな! 汚いだろ!!」
土下座したことによって体が汚れたことと、自身の体でナルザスが土下座したことを恥ずかしく思ってさらに激昂したが、自分の体である以上危害を加えることができなかった。
歯がゆい思いでナルザスをさんざん罵倒しているメノウを尻目に、ロード達はスクロース中心になって話し合っていた。
「まず整理しておくが、ここはディーンの魔法で作った世界であると思え。何があるか分からんからこれからはできるだけ多くの人と一緒に行動するように」
「はい!」とみんなが返事をした。
「それと、我々のこの体の入れ替えは奴を倒すまで解除されることはないだろうが…… それにしてもロードの体は誰とも入れ替わってないんだ?」
ロードは頭を捻って考えたが、「分からない」と言った。
(うーむ、さっきロードから聞いた奴の覚醒に関する情報では、体内に他の誰かを宿していないと戦えないと言っていたが、それと関係するのか? 近くにいる者と入れ替わるのならメノウたちの入れ替わりを説明できないし……)
「どうしたスクロース、何か思ったことでも?」
「いや何でもない……」
スクロースは心に思っていることを内に秘めて、これからの作戦を全員に聞こえるように喋った。
「いいかお前たち、我々は姿は変わって宿主の魔法しか使えない。だが、それでも我々は戦わないといけない。死んでいった市民たちのためにも、我々の次の世代が遺子たちと戦わなくて済むように」
「そこで全員に共有しておくべきことは、自身の魔法の情報を互いに共有しろ。超位魔法が使えるかどうかは分からないが、隊長の体に入れ替わった者は極力、宿主の者に教えを請え。ロードは奴にとどめを刺すための切り札だ。お前の魔神の腕は近距離戦にもってこいだ。奴の巨躯なら触れる表面積がッ人間体より大きい、それを利用して繰り返し奴の魔法を奪え」
「はい!」と再び全員が返事をすると、隊長の体に入れ替わった、メリナ、ザクレイ、メノウ、ナルザスの四人は魔法の使い方を話し合った。
残ったスクロースとロードは二人でディーンの居場所を突き止めに行った。
ロードとスクロースの二人は周囲を警戒しながら街道を歩いていた。
「スクロースはメリナに魔法のことを聞かなくてよかったの?」
「スクロースさんと言え」
「だってスクロースはスクロースでしょ?」
ロードはスクロースの顔を見ながら笑顔で言った。
「それはそうだが、、」とスクロースはちょっと困った顔をして言った。
そして、そのまま何の会話もなく歩いていると、スクロースが前を歩いているロードに質問をした。
「お前はリードと義兄弟のようだが、他に家族はいないのか?」
「うん、兄さんだけだよ」
その言葉を聞いてスクロースは余計なことを聞いてしまったと後悔したが、ロードは元気に明るく答えたので、あまり罪悪感を感じなかった。
「そう…私と同じだな、、 悲しくはないか?」
「ぜぇーんぜん! 兄さんは僕のママでもあるから寂しい思いをしたことはあんまりないよ。…でも、時折兄さんがいなくなったときは寂しくてよく泣いていたよ。その時はママがいて欲しいなとは思ったけど」
ロードが少し悲しそうになったの見たスクロースは後ろから優しく抱擁した。
「どうしたのいきなり?」
「いいからそのままでいろ」
そう言われたロードは黙ってそのまま抱擁されていた。
「フフフ、やはり子供とはいいな。私もいつかは子供を持ちたいと思っていたが、ついにそんなことは無くなってしまったが……」
スクロースはロードの小さな体を撫でていると涙が出てきた。
混血として生まれ、孤児院で育ったスクロースはエスカレート式に兵士になってついには隊長となったが、それ以外の人生を進みたいと日頃思っていた。
あまり自身の悩みを打ち明けないスクロースだが、ロードの前では自身の悩みが懺悔するかのようにすっと出てきた。
「そうなんだ。それは悲しいね」
「アナタもそう思う? なんなら私の子になってみる?」
「ええ!? でも、スクロースはママじゃないし、、 でも、ちょっと似てるかも」
スクロースの突拍子もない提案に驚いたロードが彼女の顔を見てみると、彼女の顔は冗談ではなく真面目に言ってるようだった。
「今はメリナの体だけど、元に戻ったら抱きついてきてもいいのよ」
「でもー、、」とロードは躊躇していた
「恥ずかしがらなくてもいいのよ。まだ甘えたい年頃でしょ?」
「そうだけど、僕には兄さんがいるし」
「リードはママじゃないでしょ」
何度もしつこく迫ってくるスクロースのことを無下にもできず、一回だけならと了解した。
「じゃあこの戦いが終わったら、うんと甘えてきてね」
そう言うと、スクロースはロードを抱擁から解放した。
「じゃあ早く終わらせようよ! 早くこの世界から出ないと!」と言うと、ロードは前へと駆け出していった。
「もう子供なんだから~。待ってよロード」
スクロースは走り去っていくロードを追いかけていった。
メリナ、スクロース、メノウ、ナルザスの四人は遠距離から後援のためにディーンと逆方向へと駆け出した。
「お前はこっちだよ」
どさくさに紛れて後援チームについて行こうとしたナルザスをザクレイは服を掴んで逃がさなかった。
「放せよザック! 俺はあんな奴と正面から殴り合いたくないんだ!!」
「いいじゃねえか別に。それにあの巨大ゴーレムみたいな魔法使えばいいだろ」
「嫌だよ疲れるし、子供っぽいし……」
「来るよ!」
ザクレイたちがじゃれていると、ディーンが剣を振り上げて今にも振り下ろすところだった。
「神羅蒼天刃」
ディーンはそう言いながら剣を振りおろすと、赤黒い刃の斬撃がロード達に周りの建物や地面などを切り刻みながら向かってきた。
「行くよロイド! 魔神の腕」、「一撃絶死」、「生命の樹」
三人は迫りくる斬撃をそれぞれ最高の魔法で向かいうった。
赤黒い斬撃を三人は渾身の力をこめて抑えようとするが、強力な一撃に徐々に後ろに押されていった。
「うぐぐぐっッ、たあああああ!」
打ち消せないと悟った三人は斬撃を別の方向に逸らした。
上空へ舞い上がった斬撃は雲を切り裂いて轟音を上げながら遥か彼方へと吹っ飛んでいった。
「まずいな、あいつの攻撃は受けきれない。受け流すかよけるしかないな」
「ッー! なんて攻撃だあんな距離からここまで飛ばせるなんて… おいディーンはどこに行った!?」
斬撃を受け止めることに集中していて分からなかったが、三人は遠くに見えていたディーンの姿が亡くなっていた。
「あんなデカブツどうやったら見逃すんだ!?」
「分からないよ!」
あたふたしてると、下から上に上がるように変な悪寒が全身を通り抜けた。
恐る恐る下を見てみると、自分の顔が地面に映った。
おかしいことではあるが、確かに石でできた地面に三人の姿があり、満面の笑みでロード達を見つめていた。
自分に似た何者かを不気味に思ってると、突然その何者かが手を伸ばしてロード達を引きずり込んだ。
「ぎゃあああ!」と声を上げて逃れようとするが、人とは考えられないほど長く伸びた腕でがっしりと掴んでロード達を引きずり込んだ。
「う、うう、、ここはどこ?」
目を覚ましたロードは辺りを見渡して驚いた。
今自分がいる場所はエルマの町であることは確かなのだが、町はディーンが襲撃してくる前の様子で何も壊れていなかった。
さらに周りを見渡すと、ロードの近くにザクレイとナルザスが地面に横たわっていたので、体を揺すって起こした。
「んもう~何よ。確かいきなり私みたいなのが引きずり込んで……」
「あらロードあなたは何ともなさそうね」
「何か二人ともおかしくない? 喋り方が変だよ」
ナルザスとザクレイの図体から発せられるドキツイ喋り方にロードは顔をしかめた。
「もう何言ってるのよ~ 忘れたの? 私よ、メノウよ」
「「え!?」」
ザクレイとロードはそれを聞いてさらに険しく顔をしかめた。
「え? 何よその反応……」
メノウは自身の体を見て悲鳴を上げた。
「きゃああ! 何よコレええ!! 私の体はどこに行ったのよ~!!」
メノウは自身の体がナルザスになっていることに声を上げて発狂していた。
地面でのたうち回るメノウを見て、メリナも自身の体を見てザクレイの体になっていることに驚いたが、メノウのように暴れまわることはなかった。
「てことは、メノウがナルザスになって、メリナがザクレイになったってこと?」
「ええ、どうやらそのようね」
メノウはあまりのショックで地面にうつ伏せになって泣いているのをメリナが優しく肩を撫でていると、そこにメリナ、スクロース、メノウの姿が現れた。
「あ、メリナだぁ~!」とロードは近づいて行ったが、メリナの体を持った者は足を上げてロードに向けた。
「近ずくなロード。私はメリナではない。我々はどうやら入れ替わってしまったようだ」
そうしてロード達は自分たちが誰に入れ替わっているか確認すると、先ほどまで泣いていたメノウが自分の体に入れ替わってるナルザスの胸倉を掴んだ。
「返してよ、私の体!!」
「無理だよそんなの、まあこの体もいいもんだよ。最近、女性とはご無沙汰だったからこの体は……」
そう言いながらナルザスはメノウの体で伸びをしたり開脚したりした。
「おいナルザス、それ以上やったらお前の汚いブツを切り落とすぞ」
メノウは生命の樹で作った剣でナルザスの下半身に刃先を当てた。
「本当にすみませんでした。それが無かったら人生終わってしまいます」と土下座してメノウに謝った。
「地面に体をこするな! 汚いだろ!!」
土下座したことによって体が汚れたことと、自身の体でナルザスが土下座したことを恥ずかしく思ってさらに激昂したが、自分の体である以上危害を加えることができなかった。
歯がゆい思いでナルザスをさんざん罵倒しているメノウを尻目に、ロード達はスクロース中心になって話し合っていた。
「まず整理しておくが、ここはディーンの魔法で作った世界であると思え。何があるか分からんからこれからはできるだけ多くの人と一緒に行動するように」
「はい!」とみんなが返事をした。
「それと、我々のこの体の入れ替えは奴を倒すまで解除されることはないだろうが…… それにしてもロードの体は誰とも入れ替わってないんだ?」
ロードは頭を捻って考えたが、「分からない」と言った。
(うーむ、さっきロードから聞いた奴の覚醒に関する情報では、体内に他の誰かを宿していないと戦えないと言っていたが、それと関係するのか? 近くにいる者と入れ替わるのならメノウたちの入れ替わりを説明できないし……)
「どうしたスクロース、何か思ったことでも?」
「いや何でもない……」
スクロースは心に思っていることを内に秘めて、これからの作戦を全員に聞こえるように喋った。
「いいかお前たち、我々は姿は変わって宿主の魔法しか使えない。だが、それでも我々は戦わないといけない。死んでいった市民たちのためにも、我々の次の世代が遺子たちと戦わなくて済むように」
「そこで全員に共有しておくべきことは、自身の魔法の情報を互いに共有しろ。超位魔法が使えるかどうかは分からないが、隊長の体に入れ替わった者は極力、宿主の者に教えを請え。ロードは奴にとどめを刺すための切り札だ。お前の魔神の腕は近距離戦にもってこいだ。奴の巨躯なら触れる表面積がッ人間体より大きい、それを利用して繰り返し奴の魔法を奪え」
「はい!」と再び全員が返事をすると、隊長の体に入れ替わった、メリナ、ザクレイ、メノウ、ナルザスの四人は魔法の使い方を話し合った。
残ったスクロースとロードは二人でディーンの居場所を突き止めに行った。
ロードとスクロースの二人は周囲を警戒しながら街道を歩いていた。
「スクロースはメリナに魔法のことを聞かなくてよかったの?」
「スクロースさんと言え」
「だってスクロースはスクロースでしょ?」
ロードはスクロースの顔を見ながら笑顔で言った。
「それはそうだが、、」とスクロースはちょっと困った顔をして言った。
そして、そのまま何の会話もなく歩いていると、スクロースが前を歩いているロードに質問をした。
「お前はリードと義兄弟のようだが、他に家族はいないのか?」
「うん、兄さんだけだよ」
その言葉を聞いてスクロースは余計なことを聞いてしまったと後悔したが、ロードは元気に明るく答えたので、あまり罪悪感を感じなかった。
「そう…私と同じだな、、 悲しくはないか?」
「ぜぇーんぜん! 兄さんは僕のママでもあるから寂しい思いをしたことはあんまりないよ。…でも、時折兄さんがいなくなったときは寂しくてよく泣いていたよ。その時はママがいて欲しいなとは思ったけど」
ロードが少し悲しそうになったの見たスクロースは後ろから優しく抱擁した。
「どうしたのいきなり?」
「いいからそのままでいろ」
そう言われたロードは黙ってそのまま抱擁されていた。
「フフフ、やはり子供とはいいな。私もいつかは子供を持ちたいと思っていたが、ついにそんなことは無くなってしまったが……」
スクロースはロードの小さな体を撫でていると涙が出てきた。
混血として生まれ、孤児院で育ったスクロースはエスカレート式に兵士になってついには隊長となったが、それ以外の人生を進みたいと日頃思っていた。
あまり自身の悩みを打ち明けないスクロースだが、ロードの前では自身の悩みが懺悔するかのようにすっと出てきた。
「そうなんだ。それは悲しいね」
「アナタもそう思う? なんなら私の子になってみる?」
「ええ!? でも、スクロースはママじゃないし、、 でも、ちょっと似てるかも」
スクロースの突拍子もない提案に驚いたロードが彼女の顔を見てみると、彼女の顔は冗談ではなく真面目に言ってるようだった。
「今はメリナの体だけど、元に戻ったら抱きついてきてもいいのよ」
「でもー、、」とロードは躊躇していた
「恥ずかしがらなくてもいいのよ。まだ甘えたい年頃でしょ?」
「そうだけど、僕には兄さんがいるし」
「リードはママじゃないでしょ」
何度もしつこく迫ってくるスクロースのことを無下にもできず、一回だけならと了解した。
「じゃあこの戦いが終わったら、うんと甘えてきてね」
そう言うと、スクロースはロードを抱擁から解放した。
「じゃあ早く終わらせようよ! 早くこの世界から出ないと!」と言うと、ロードは前へと駆け出していった。
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