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ギリギリファイナル!さらばコズモルチー
しおりを挟む遂に俺ら コズモルチーも12話まできたよコレ!
12話、1クールの終わり。本来であれば13話
辺りが1クールが終わるタイミングなんだけど、
この辺は作者の奴がミスった結果なんで許して
チョンマゲ!え?そんなことより前回のあらすじを
言えって?あぁ、前回は確か……
「集まってくれて感謝するよ」
俺たちは今、ブルーネアの呼び出しを受けて…
「ちょっと待てや」
「なんだねラフレシア?とゆーかお前も
割り込んでんじゃん」
「なんだねじゃねぇよ それと誰がラフレシアだ
アオイヤルだボクの名は!いや、前回の
あらすじ全然言ってないじゃないの!!」
「そうだよ父さん!ちゃんとファルファンテの
マスターと喫茶店のハトのマスターが
ガチムチ●ンツレ●リングで勝負したこと
言わないと読者の皆様、困惑されるよ!?」
「いやそんなこともやってないよ前回は!?」
「わかる人いるわけ?このネタ…」
「有名なネタだから知ってる人はいるはずですよ
イエーネアさん。でもだいたいあってるでしよ?」
「何一つ合ってねぇわ!!!」
「んまぁそんな茶番は置いといてだな、用って
なんだブルーネア?全員呼び出して…」
改めて、俺たちは今、ブルーネアの
呼び出しを受けて… 司令室に集まっていた
ところだった。前にいるのは涼しい顔で
どっしり構えるブルーネア。
「来たかい、みんな。今日はみんなに、
重大な発表がある」
『重大な発表…?』
ブルーネア以外の全員は声を揃えて言った。
最初に声を発したのは俺、ロワイヤルだった。
「もしかして、コズモルチーに新幹部加入か!?」
「それとも、あたしのメガゾードついに完成!?」
「そうでなくても、新装備ですか!?」
俺に続いてエレーネア、ジイも問う。
「いや!もしかしたら俺とイエーネアが
ついに結k…」
「何言ってくれちゃってんのよ!!」
アカイヤルの一言にイエーネアの何気ない
右ストレートが飛ぶ。イエーネア顔真っ赤。
「なに言ってんだよ兄貴!そっちじゃなくて
もしかしたら俺とグリーネアが… おぉうっ!」
ミドイヤルの一言にグリーネアの何気ない
金的キックが飛ぶ。グリーネア顔真っ赤。
「も、もしかしたら… 誰かリストラ!?」
「いや、それはないんじゃないの兄さん?
まぁリストラされるんだったらお前だな。
それかミギヒダ」
「兄になんてこと言うんだよヴァルーナ!?」
「「ゑ?」」
いつもながらワイワイガヤガヤと騒ぎ出す
俺たち。それを見かねてアオイヤルが言う。
「いや、どれでもないと思うんだよね ボクは…
つーかロワイヤル!!もし新幹部加入なら
なんで首領のお前が知らないんだよ!?」
「とりあえず結論から言うね…」
ワイワイガヤガヤしている俺たちをよそに
ブルーネアは息を吐いてから、きっぱりと言った。
「この作品、『Galaxy Day"s』は、今回で最終回だ」
その言葉にガヤついていた一同は一瞬にして
静まり返った、そして… またしても声を
発したのは俺からだった。次にエレーネア。
「絵…?」
「江…?」
『絵江枝ぇぇぇ~~~~~~~~っ!?』
ダークパレス… いや、ジャークネスを超えて 宇宙に
響きそうなくらいの、一同の大声が轟いたのだった。
俺とエレーネアは衝撃のあまり、アカイヤルと
イエーネアを抱え、その場に置いてあった
作りかけの電子レンジにふたりを突っ込んで、
アカイヤルとイエーネアの雰囲気を併せ持つ男女を
創った。そしてミギヒダも衝撃のあまり、
ミドイヤルとグリーネアを抱え、その場に
置いてあった作りかけの電子レンジにふたりを
突っ込んで、ミドイヤルとグリーネアの雰囲気を
併せ持つ中性的な雰囲気を持ったキャラを創った。
その様にアオイヤルからのツッコミが入る。
「いやアレ何の機械なの!?
しかもどーゆー原理であぁなった!?」
案の定、周りは驚愕と衝撃に苛まれ、混沌とした
状況を生み出す。まぁ、ここじゃいつもの話。
その中で、真っ先にロワイヤル君が声を張り上げた。
「いやいやいやいやいやいやいやん!!
いやホントマジでトゥルーでどういうこと!?
ちゃんと俺たちにもわかるように言って…」
「文字通りの意味。この作品は今回をもって終わる」
冷淡に言うと、今度はエレーネアの反論が飛ぶ。
「いやいや!ホラ… まだ12話よ!?1クールしか…」
「現代の深夜アニメは大抵それくらいで
終わってるし、むしろキリがいいんじゃないかい?」
私はそう言うが、周りからは次々に反論の嵐。
アオイヤル君、ミドイヤル君、イエーネアの順に。
「いやいや今終わったら何もかも消化不良でしょ!?
ボクなんか7話での出来事があったままだし…」
「そうだよ!その終わり方が一番マジないでしょ!
俺だって4話と8話辺りになんか伏線みたいのが…」
「それだけじゃないし!あたし達のことも
まだ掘り下げられてないじゃない!!ねぇ!?」
イエーネアはグリーネアとミギヒダちゃんに
同意を求めた。確かに彼女らのメイン回はまだだ。
「そうですよ!男の人たちばかり目立ってて
ずるいですよ!それに何より、私たちが何故
悪役やってるのだとか、ロワイヤル君と
エレーネアさんが一体何者なのか、掘り下げる
ところなら、まだたくさんあるでしょう!?」
「「そうだそうだ!!」」
グリーネアは熱弁し、同調するミギヒダ。
私はしばらく間をおいた後にこう返した。
「それらを掘り下げたところで、
この作品が面白くなると思うかい?」
「……え、いや… それは…」
ロワイヤル君がか細い声で呟いたのを最後に、
周りは一瞬で黙ってしまった。しばらくして、
そんな中で「違う!」と声を上げたものがいた。
エレーネアだ。イエーネアも同調する。
「そ、そんなの…やってみなきゃ
わかんないでしょ!?」
「…そ、そうよ!この… 数少ないと思われる
この作品を楽しみにしてくださる、読者の皆様の
ためにも… ここで終わるわけにいかないでしょ!」
「…数少ないと言っても、本当に極々僅かでしょ?
そんな…、よくて数十人、少なくて数人のために
時間かけてこの作品をやる意味があるのかい?」
この言葉を最後に、またも空間は静まり返った。
いつもワイワイ、ガヤガヤとしている我々から
すれば、こんなに静まり返るのは結構 異様だ。
「ブルーネアよ… 登場人物である俺達が諦めて
どうすんだ…!俺達には伏線や掘り下げもそうだが、
何より俺達には やらなきゃならないことが
あるだろ!!何故 悪役をやっているか?
そんなモンは決まってる!俺たちの使命は…
森羅万象全てを支配し、真に平和な世へと
導くこと…!だからそのために、それに仇なす
ムカつく連中や惑星を殺し、破壊し、我等
コズモルチー・ファミリーの名を、
全宇宙に知らしめることではないかっ!!」
「そうよ。それを叶えるには… たとえムカつく
連中と同じ悪になろうとも、血を被り、
どれほどの汚名を背負ってでも… それくらいの
覚悟なくして、果たすことはできないっ!!」
「平和な世にかける願いは、俺たちホンモノだぜ…。
でなきゃこんなに危険も顧ねぇし、命もかけねぇ…
正義とか綺麗事とかクソ喰らえ!!本気でこんな
今にも腐り落ちそうな世の中を変えたい!!
破壊や略奪、暴力に殺しをやってでも!
だから俺達はこのジャークネスに集まった!!」
ロワイヤル、エレーネア、ジイさんの3人が
勇ましく啖呵を切った。それと同時にそれ以外の
みんなの目にも、火がついたような感じがする。
確かに… それが私たちの夢。何よりの理想。
多少は破壊や殺戮を愉しんでるところはあれど、
平和な世になれば それもしなくなる程度には、
自制はあるし… 我々にだって。…でも。
「…まぁ、どんなことを言っても最終回で
あることに変わりはないから。…下手にこれ以上
大風呂敷を広げて、たたみきれない醜態を晒す
くらいなら、潔くここで終幕した方がまだ
いいかもしれないと思うからさ…。まぁとにかく、
本格的な最終回は迎えるのは明日。それまでに
最後の日常を過ごすように。いいね…?」
「ちょっ… 待ってよ!!ブルーネアちゃん!!
せっかく御三家が珍しくいいこと言ったのに…」
私はそう冷静に言って、司令室をあとにした。
アオイヤル君もついてきたけど。
とある廃工場にて、俺とイエーネアは互いに
ぶつかり合っていた。俺は炎を纏った
パンチを繰り出すが、イエーネアに片手で
受け止められてしまう。
「ほらほらどしたの!アカイヤル!!
いつもと比べてキレがないじゃん!!」
「そんならお前も同じだろーがっ!!」
そう言われると、イエーネアは違うとでも
叫ぶように、雷を纏った蹴りを放つ。
俺はそれをひらりとかわした。
一応言っとくけど、イエーネアは
スカートはいて、生足を出して、
蹴り技を多用している。でも、アイツは
ちゃんとスパッツはいてるからダイジョブだ。
少なくとも、世の男が期待してるような
ことはねぇ。あぁ、ガックシ...
「なにがガックシよこの変態!!稲妻雷電脚!!」
イエーネアはそう叫びながら 稲妻を纏った
かかと落としを一回転の後に繰り出すが、
俺はそれを 炎を纏った両腕で受け止める。
しばらく力のぶつかり合いが続いた後、
イエーネアは宙返りをして 地に立ち、
俺もだいぶ後退させられた。だいぶ
消耗したから、お互い 息がゼェゼェ上がってる。
『勝負あり シミュレーション、終了します』
ブルーネアそっくりの声のアナウンスと共に、
とある廃工場は、一瞬で明るい海みたいな
綺麗でまっさらな空間に変わった。
「ふぅ… まぁとりあえずお疲れ」
「うん… お疲レモン」
実は、ここはジャークネスの修練室。
最先端のホロブラム... だったっけ?
それで、ホンモノみたいな景色を...
「ホログラム!!もう、アカイヤルじゃあ
頼りないから、あたしが説明するわ。
このジャークネスの修練室は、ブルーネアが
開発した 最先端のホログラム技術で、
ありとあらゆる場所を 舞台として映し出し、
よりリアルなバトルを体現できるんだ~。
さっきは廃工場だったけど、岩山だったり
海だったり、ありとあらゆる状況下での
バトルに対応できるように、さまざまな
地形が用意されてるってワケ。海ならば
ホントに潜っている時みたいな 水圧アリの
モードにできたり、岩山だったら 当たれば
ホントに岩にぶつかったような感触が
味わえる岩などがあったりと。1人の特訓は
勿論、さっきまで あたしたちふたりが
やってた手合わせなどにも使われるわ」
「説明サンキュー」
「語り部あたしやろーか?」
「いいよ別にそんな...」
俺は壁際の手すりにかけていた赤いタオルをとり、
汗をふくと、どっかりと床に腰かけた。そして、
同じく黄色いタオルをとったイエーネアに尋ねた。
「なぁ、お前どう思う?この作品、
最終回だなんて... 俺は」
「納得できないんでしょ?...わかるわよ。
アンタの言いたいことくらい。それが
わかんなきゃ、アンタと同じルークは
務まらないってね。つーかそれ以前に、
アンタは分かりやすすぎんの!
今日のアンタ、全然 キレを感じなかった。
ソレが引っかかってるからでしょ?
…まぁ、あたしも全く 同じだけどさ」
俺は呆然。でもすぐに笑った。
「ガッーーーハッハッハッハッ!!
さっすがは、イエーネアだっ!」
俺は笑いながらイエーネアの背中を
バンバン叩く。イエーネアは迷惑そうだが、
どこか嬉しそうな感じが顔にはあった。
「まぁ、おめぇはまだ活躍もしてねぇもんな。
イエーネアやグリーネアだったりさ、
まだメイン回ない奴結構いるしさぁ。
俺はそれも嫌だから、最終回にゃ反対なんだよ!
どうせ終わるなら、全員きっちり活躍させてから
終わらせろってんだ!!」
「あんたホントそーゆーとこ...」
「あぁ?あんだって?」
「なんでもないわよっての!...あっ!そうだ!」
「ん、どうした?」
「ねぇねぇアカイヤル、ちょっと...」
「お?」
イエーネアは俺に向かって何やら耳打ちした。
なるほど、こいつぁ面白そうだ。
よっしゃ、明日目にもの見せてやるぜ!
最終回なんて、俺らはさせねぇっての!!
ジャークネスの結構広いバルコニー。
そこから見渡せる夜景は、煌々と
輝き続ける。その中で、俺は風太刀丸を
振り回しながら、独り修行に明け暮れていた。
心の中では、この作品が最終回なのかって
迷いや惑いを引きずりながら。だからなのか...
「あ”ぁ~、ダメだ全然調子出ねぇなぁ~...。
もっとこう...、超忍法!空駆け!
みたいな感じのがやりたいのに...」
俺は風太刀丸を投げ捨て、どっかりと座りこんだ。
ここまで言いかけて、俺は慌てて 自分の
言ったことを冷静に客観視し、赤面した。
「...ぁっ、何 オタクに染まってんだろ俺...」
「別に悪いことじゃあ ありませんよ?」
「ピャアッ!?」
自然のように穏やかな声が 俺の耳に響く。
振り向くと、さかさまになったグリーネアが!
「ドドドドドドドンブラコ~~~ッ!?」
ビックリ仰天!驚天動地。俺は勢いよく
ひっくり返ってしまった。それを見ながら、
グリーネアはひょいっと、通常の体勢に戻った。
「お、驚き過ぎでは...?」
「お、お前...、どっから出てきたんだよっ!?」
「え?コウモリを参考にした浮遊魔法を、
試していたら偶然...」
「絶対偶然じゃないでしょ
出なきゃこんな驚かすような... まぁいいや」
俺は話を半ば強引に切り上げると、
しばらく時間を置いて、俯き加減に言った。
「…それで、一応聞いとくけどどっから見てた?」
「最初からですよ?ここで浮遊魔法を
試していたら、ミドイヤル君が来たんですよ」
「ふぇ~、マジかい...」
「あっ、さっきの例え知ってますよ!忍風...」
途端に気恥ずかしくなって、俺は大声を張り上げた。
「ちょっ!言わないでよってっ!!」
「あっ... ごめんなさい...」
「あっ... そっちこそ...」
俺のつぶやきを最後に、しばしの静寂が流れた。
嗚呼、ヤバい。マジ気まずい。マジ気まずすぎる。
一刻も早くここから何かしら理由をつけて
逃げ出したいと思う心の中、
グリーネアが口を開いた。
「でも、オタクになったっていいじゃないですか。
別に悪いことじゃあないですし... 仮に悪いこと
だとしても... ほら!私達は悪党ですし!
...あっ!そもそも、このジャークネスに住む人々は
大抵 オタクっぽいタイプ...でしたし!」
グリーネアのそんな姿に、俺は思わず笑った。
「えっ!?ちょ、ちょっと...」
「ハハッ... 悪い。グリーネア相手じゃあ、
ごまかしても無駄だなって。アレからさ...
ヒマなときは大抵 ロワイヤルやエレーネアに
連れられて、いろいろとサブカルチャーに
ついて叩きこまれてさぁ。もう、最初は
強さに関係ないって思ってたけど...」
俺の脳裏に浮かぶのは、ロワイヤルや
エレーネアに連れられて、特撮やら
アニメやらいろいろと見せられる光景。
ブルーネアからもロボットについて
いろいろと教え込まれたっけ...
「実際に見てみると、案外面白いし...
強さじゃあないけどさ、俺にとって
プラスになるってのは 確かだったよ...。
だからそーゆー意味では、
あのふたりに感謝してる...かな。
......この話、あのふたりにはナイショな」
「ふふっ、善処しますっ。だとしたら、
尚更 ここで最終回だなんていけませんね」
「あぁ。まだまだ俺の強さは…
こんなもんじゃない!」
いつのまにか、あの日々を楽しく感じていた。
あんなに温かい日々は、初めてかもしれない。
そんな日々を... 終わらせるなんてマジねーし!
「だからさ、グリーネア ちょっと...」
「はい?」
俺はグリーネアに向かって耳打ちした。
おっ、反応はかなりいいみたい。よっし!
最終回なら、俺達だってやってやることがある!
「そうですか... この作品も、もう潮時とは...」
「いや、まだそうって決まったわけじゃ...」
「でも、ブルーネア様が言うのであればもう...」
「んん~、だよねぇ...」
前回の要ともなった、Le nid d' Pigeon。
いや、要って言い方じゃないかなぁ…?まぁ
とにかく、僕達コズモルチルドレンは、そこで
屯しながら、今後のことを話し合っていた。
今の客は、僕達と 小柄なエイリアンと、遠くに
見えるオレンジっぽい色の客がいる。
あのオレンジっぽい色の客… どっかで見たような…
まさか、あの人か?
「それで、みんなどうすんの?あたしはやだよ。
コレで幕引きだなんて。あたしアレくらいの
活躍だけで はい、終わり~!
...だなんて納得できっか!!ミギヒダも
まだ目立った活躍してないしさぁ...」
「「ヴァルーナ様~~~!!」」
ヴァルーナはそう言うと、グラスに入った
デカビタを一気飲みした。ウミギロンとサヒダロンは
ヴァルーナに引っ付いてくる。
ヴァルーナはジッと僕の方を見ている。
「...僕だって、そんな活躍してないですしお寿司」
「いや別にお前は終わってもいい」
「いやなんでよ!?」
「前回でお前、十分 活躍したしいいじゃん」
「いいわけねーよ!!俺だってアレしきで
終わりたくないっつーの!!」
僕はそう言うと、グラスに入った
コーラを一気飲みした。すると、ウミギロンが
グラスに入っていたデカビタを飲むのをやめ、
何かを怪しむような表情をし始めた。
「ん?どうしたウミギロン...」
「あっ、オリンピアス様 静かに!」
「「「「...!?」」」」
ウミギロンの言葉と共に、慌てて僕たちは
静かにし始めた。ん...?微かにだが、
カサカサと聞こえる。まさか、
そして、ウミギロンは四つん這いになって、
周りをキョロキョロし始めた。僕たちも
それを自然とマネし始める。そして、
ハトのマスターが何かに気づいた。
「ん、アレ...?」
僕たちもマスターのその声とともに、四つん這いの
ままでマスターの方へと寄っていく。
そこにいたのは、四足歩行の... 蟲!?
「あ!?」
「い!?」
「う!?」
「え!?」
「も?」
「いやそこは『お』でしょ!」
ヴァルーナ、ウミギロン、サヒダロン、
僕、マスターの順に驚きの声をあげる。
僕がツッコミという名の大声をあげると、
その蟲は、羽を広げて飛び出した。
「うわぁぁぁぁっ!?」
「こ、コレは撃ち落としちゃいましょう!」
「よし、僕もナイフで...」
僕は懐からオリンピアスラッシャー、
ウミギロンは腰のホルスターから
ヴァルナスチームガンを取り出そうとしたが...
「待った!アレは刺激しちゃダメだ!!」
ヴァルーナに止められた。マスターが
「何故!?」と問うと、ヴァルーナは...
「あの蟲から、微か煙っぽい匂いが
するんだよ。もしかしたらあの蟲は、ヘタに
刺激したら、爆発してしまう系かもしれない...」
「えぇっ!?じゃあ一体どうすれば...」
「とにかく、刺激しないように捕まえるしか…」
こうして、僕達は爆発の恐れがある、謎の蟲を
なんとか刺激しないように捕まえることになった。
一方、その頃…
「皆様~~~!!なんとか刺激しない様に
あの蟲をおさえてくださ~~~いっ!!」
居酒屋 ファルファンテの中を走りながら、わたくし
クラーケ・デム・ザップは、ファルファンテのマスター
と共に謎の蟲を捕まえようとしていました。
ロワイヤル様とエレーネア様が、寝室の方に
行ってしまったので、私はとりあえず最後くらい
呑もうかなって思い立ち、ファルファンテに
行ったのですが、マスターが隣のお客に出した
料理に巨大な蟲が鎮座していたので、捕まえよう
としたら、爆弾魔でもあるその隣のお客は、この蟲
からは爆弾の匂いがすると言ったのです。すると、
その蟲は、飛び立ったので 捕まえようとして、
今に至る... というワケなのでした。
私は触手を伸ばして捕まえようとしますが、
ちょこまかと動いて、なかなか捕まんない!
「ジイよ、やり方が手荒いぜ!それじゃ
ここは吹っ飛んじまう。ここは俺のやり方を見てな」
虫取り網を持ったマスターはそう言うと、
一時停止。私もそれに釣られて
一時停止すると、蟲は飛ぶのをやめて、
床へと着地したのです。
「よぅし、今だっ...!!」
マスターはそう言うと、蟲へと飛び掛かり
ましたが、殺気でバレバレだったので 蟲は
すぐに飛び立ち、マスターは床に頭を強打。
「イッテ~~~ッ...!!ニャロウ...!!」
「殺気が隠せてないんだよマスターは... あっ!」
前の方を見てみると、まだ騒動に気づいていない
2人のお客がこっちに来ようとしていました。
「フヒャヒャヒャヒャ!いやぁいいんスか~?
バルムのおやびん、おごってもらっちゃっても」
「いやいや、スカーグにはいっつも世話に
なってるもんだからなぁ、たまには俺が...」
慌てて、マスターと私は2人に声をかけました。
「おいお前ら、すぐに離れろ!!」
「「え?」」
「爆弾を内蔵している蟲が、こちらに!!」
「ふぇっ!?嘘ォ!?」
「フヒャ~~~ッ!?」
慌てて、2人は右横へと反れました。すると、
2人を通り過ぎたと同時に、蟲の動きは
次第にヨロヨロとしていき、床へと落ちたのです。
「「えっ?」」
「アレ?これが爆弾を内蔵してる蟲か?」
「そーみたいっスね... 気絶してるみたい...
ってクサ!!おやびん、屁したっスか!?」
「あっ、緊張で思わずすかしを...」
「おいおい、マジかよ... お前ら 何気に大手柄だな」
「とにかく、この蟲は回収っと...」
私は紫色の手袋をつけて、地に落ちた
蟲を回収したのでした。しっかし、この蟲は
一体…?よし、こーゆー時はやっぱり彼女ですな!
俺は今、寝室に備え付けられたシャワーを
浴び終え、バスローブを身に纏い、ベッドの
もとに向かっていた。ベッドの上には、掛布団に
包まりながら、先程までにヤってたことへの
余韻に身を任せ、まどろんでいるエレーネアがいる。
俺はベッドに座り、そんなエレーネアに声をかけた。
「んもう... ヤりすぎなのよロワイヤルはさぁ....」
「オメーがかわいいのが悪いのっ。それよりもさぁ、
ブルーネアのヤツはあんなこと言ってたけどさ...
どうも引っかかってならないんだよ」
「引っかかってる?なにが?」
「たいした理由もなしに、あんなこと言うか?」
「...確かにそうよね。まぁ確かにこの作品は
クソゴミぶっちぎりでつまらないカス作品なのは
事実だけどさぁ... なにも唐突に最終回~...って
流石に冒険しすぎじゃあって思うのよね~」
「あぁ、ちょっとした冒険しすぎだよな」
「チーフもビックリだってんだ... まぁどっちみち、
ブルーネアのあの宣告には、なにかたいした
ワケしかないってことよね。理由も説明なしに
あんな宣告するようなのじゃないってことは...」
「付き合い長い、俺達が一番わかってるってこった」
「こうなったら明日思い切って、ブルーネアに!」
「んだな... ってうわっ!?」
エレーネアは発奮したかのように、ベッドから
上半身を起こした。その際、掛布団が
落ちて、エレーネアの一糸纏わぬ 豊満なバストと、
美しいくびれが自慢の最高過ぎる上半身が露に。
「いや... なに驚いてるワケさ。さっきまで
見る以上のことシたクセに...」
「ブルーネアちゃん、本気なのかい…?」
洗練された、サイバーチックで近未来的な
ベッドに座り、俯いているブルーネアちゃん。
僕は椅子に座り、彼女に話しかけることしか
出来なかった。最終回だと宣告し、司令室を
出て以降、表情は暗いままだ。この表情の
ウラには、きっとなにかがある。
あの突然の最終回宣告だって、彼女が理由も
なしにあんな唐突とゆーか、突拍子もないことを
するハズがない。僕はそう踏み、
今こうして彼女のそばにいて、話しかけていた。
そろそろ、切り込んでもいい頃合いかな…?
そう思い、僕は優しい口調で話しかけた。
「キミが何を背負ってるのか、ぼくには
わからない。どうしてかわかるかい?
何も言ってくれないからだよ... 今だって」
「…ッ!」
彼女は一瞬ハッとした表情を見せた。ほんの
一瞬だけだったが、それだけで疑念は一瞬で
確信へと変わった。あとは… なんとか彼女の
本心に切り込んでいくだけだ。こうやって、
彼女が何かを抱え込んだ時、それを解きほぐすのは
僕の役目だと思っている。本来であれば、
この手法は、重要な情報などを聞き出したり
するために行う籠絡のそれなのだが、
使い方次第ではプラスに働きかけることもあるのだ。
「ねぇブルーネアちゃん。確かにこの作品が
クソゴミぶっちぎりでつまらないカス作品なのは
事実だ。続くとも限らないんだし、ここらで
終わらせた方がいいのかもしれない。でもね、
それで僕たちの戦いが終わるとは
限らないんだよ?」
そして、あとはいいコト言って 彼女の
ココロの扉を開く... はずだったんだけど...
「...もういいよ、キミの魂胆は分かっている。
最終回宣告した、真の理由だろ?
...君になら、ホンネをぶちまけてもいいかな」
まさかのこっち側から決壊とは。
「言ってくれるならありがたいよ。
でもそれだけじゃない。独りで
苦しんでいるキミはみたくないし、
何より... 僕はキミを助けたい!!」
その瞬間、ブルーネアちゃんはなんと、
僕の腹辺りに抱き着いてきたのだ。
その拍子で、僕は椅子ごと倒れた。
「最終回を宣告した時... 私が一番
辛かったんだよ...。私だってねぇ!この作品が!
この組織が!大好きなんだよ!!
ロワイヤル君やキミ達三人のゾードの 最終
チューンナップも終わって、活躍させてないし!
まだネクストシステムも完全に終わってないし!
まだまだ作りたいメカもある!!何より...
まだまだキミ達とずぅっと一緒にいたい!!」
涙目でそう言ったブルーネアちゃん。
普段は感情をそんなに表に出さない
彼女の珍しい表情に、僕はほんの少し
劣情を抱きつつも、僕は彼女の背中を
抱きしめた。感謝の気持ちを込めて。
「ありがとう。それがキミの、本当の気持ちか」
「あぁ... キミにだけ、特別だよ?」
「ふふっ... 嬉しいな」
ブルーネアちゃんはぼくからすっと離れた。
「でも、こんなこと言われたんなら
もう今回で最終回にするしか...」
そう言いながら、彼女は懐から
スマホを取り出し、僕に見せた。
そこに書かれていたのは...
『単刀直入に言う。今回をこの作品の最終回にしろ
でなければ、ジャークネスの街を爆破する
惑星ひとつを半壊できるほどのモノだ。
如何にしぶとい貴様らとて、命はないだろう』
「コ、コレは…!?」
「送信者は不明。迷惑メールとも考えたけど、
もしこの爆破予告がホントだというセンも考えて、
とりあえず最終回にしておこう… ってワケさ」
「…そういうことだったのか」
「その惑星ひとつを半壊できるほどの
爆発物とやらも調べては見たけど…」
ブルーネアちゃんはスマホをちょちょいと
操作して、再び僕に見せた。ジャークネスの
各所に設置してある 爆発物の探査装置。
それは彼女が造った、スマホのアプリを使い
遠隔で見たり操作したりすることができる。
そのアプリ画面を見せたのだ。
「全然 どの装置にも反応がない。場所がわかったら
その爆発物を処理して、メールを送った人物を
逆探知か何かで炙り出して 始末しようって
思ったけど… 爆発物が見つからない以上、仕方なく
最終回にするしか方法がなかったんだよ…」
そうガックリと肩を落とすブルーネアちゃん。
僕はとにかくなにかしら声をかけようとするが、
その時 彼女のスマホから通知音が響く。
「ん?ジイさんに… ヴァルーナちゃん達からだ…
ん?え、えぇっ?な、何ぃ!?」
ブルーネアちゃんは何やらスマホを見ながら
驚きの声をあげる。僕は慌ててどうしたのか
聞いてみると、ブルーネアちゃんは「コレ見て!」
と、三度 スマホを見せた。今度は
ちょっと勢いよく。スマホによると ジイさんからは、
『ファルファンテに爆弾を内蔵しているという
蟲を回収しました。爆弾魔の方がそうおっしゃって
いたのだから間違いはないかと。今日はもう
遅いので、明日辺りにまた持って参りますぞ~!
∠(`・ω・´)』
顔文字とは…。ジイさん的には
ハジケてるつもりなの…かな?
ヴァルーナちゃん達からの方は、
『ハトの喫茶店にて、爆弾がはいってるかもな
ムシみたいなの 見つけました。今日はもう
遅いかもなので、明日辺りにまたオナシャス!』
双方共に写真が添付されているメールが
送られてきたのだ。四足歩行のよく見たら
爆弾っぽい意図がある気持ちの悪い蟲だ。
「もしかして… 爆発物ってコレなんじゃ…!」
「いやでも、違うという可能性も… ないかもね。
移動する系の爆弾だし、なるほど… どーりで
爆発物探査にも引っかからないワケだ。アレ、
半生命体のモノは引っかからなかったんだっけ!
ヤっバい。すっかり忘れてたわ… よし、とにかく
まずはみんなに返信しよう。その蟲を持ってきて
ほしいって。すぐにでも調べようって」
「…そうだ!いいことも思いついちゃったぞ~!」
「ほぉ… なんだい?」
「どーせなら、この蟲を送った張本人に、
一泡吹かせてみない?」
僕は自分でも言うのもなんだけど…
妖しげな笑みを浮かべた。それに
ブルーネアちゃんも妖しげな笑みで応える。
「…いいよ。面白い」
翌日、ジャークネスの南の方にあるマハリク広場。
ここに俺とエレーネアは 背後の幟に、
『Galaxy Day"s、早くも最終回!
短い間、応援ありがとうございました』
そう書かれてある 座敷を用意し、最終回の挨拶を
始めようとしていた。ブルーネアのヤツに
一足先に主役&ヒロインとして、最終回の挨拶を
しておけ というメールが下ったので、とりあえず
その通りにしておこうというワケだ。どうして
最終回を宣告したのかというワケは、
あとでゆっくりですりゃあいい。こうして
用意もできたので、俺とエレーネアは正座し、
最終回の挨拶を語り始めた。
「え~、親愛なる読者の皆様...
いやぁ... でも俺等に親愛なるとか
言われても迷惑かしら」
「まぁそれはいいとして、短い間では
ありましたが... この作品を応援して
いただき、ありがとうございました。
この作品の主役とメインヒロインとして...」
「「心より感謝申し上げます!」」
一方、近くのビルからその光景を
見下ろしている者がいた。
「…始まったようね。フッフッフッフッフッ…」
…が、この時の俺たちはそれに気づくよしもない。
俺はその間も、挨拶を続けていた。が…?
「えー、はじまった時から、クソからクソに
まみれ果てたこの作品... しかしやっぱり
最後くらいは 美しく、そうして鮮やかに...」
「「「「まだ終わらせるか~~~!!」」」」
まだ途中だと言うのに、走り現れたのは
アカイヤル、イエーネア、ミドイヤル、グリーネア。
しかも全員 各々の得物を持参しながら。
「ええっ!?ちょっと何!?」
「あのちょっと... 今取り込み中でね...」
俺がそう言ったところで、アカイヤルは
メラメライザーの、ミドイヤルは風太刀丸の
切っ先を俺に向け、グリーネアはローズティッカーの
切っ先を、イエーネアは拳をエレーネアに向けた。
「おいおい、何のマネだってんだ...」
「最終回にはさせねぇ!いますぐ撤回しろ!」
「このまま終わっちまうなんてマジねーから!!」
「いや、あのコレはその...」
「そうよ!だいたい、主役とメインヒロインが
すぐに諦めるなんて、情けないわよ!?」
「そうですよ!もともと情けないですけど!」
「いやお前結構言うね...。いやそうじゃなくて、
アンタら ブルーネアからのメール見てないの!?」
「「「「はぁ?」」」」
「いやマジで見てねーの!?」
そうこうしているうちに、近くのビルから
見下ろす者は、スイッチのようなモノを取り出す。
「何アレ...?ハァ... まぁいいわ。ココで
きっぱり、終わらせてやるとしましょう...」
すかさず、我等は彼女の足元に爆弾蟲を
転がした。その音に気付き、彼女は足元を見る。
「ん...?...ッ!?こ、これはっ!?
バカな...!あの時、二箇所の店に
仕掛けたはずなのに...!!」
「やっぱりソレはキミのモノか」
私、ブルーネアを中心に アオイヤル君、
オリンピアス君、ヴァルーナちゃん、ジイさん、
ミギヒダちゃんの7人は後ろから彼女の元に
現れた。彼女は驚愕の表情を隠せない。
「きっ、貴様らっ...!!」
「最終回にしようがしまいが、結局のところ
爆破するつもりだったんだねぇ...」
「こんな大掛かりなことをして... タダで
帰れったぁ思うんじゃねぇ... ぜっ!!」
ジイさんはそう言いながら、触手を出して
彼女を跳ね飛ばした。彼女はマハリク広場へと
落っこちて、ぶっ倒れた。その衝撃に 前にいた
ロワイヤル君たちも気づき、勢いよく振り向いた。
「なっ、なんだぁ!?」
「コイツなんですよ、だいたいの元凶は!」
「はぁ?どういうことなのジイ?」
「まぁつまりだねぇ… かくかくしかじか
ダイ●ツムーヴでねぇ…」
この『かくかくしかじかダ●ハツムーヴ』で
事情を説明した私たち。案の定、
ロワイヤルをはじめとした皆は不服気味。
「そーゆーことなら最初から
俺たちにも言ってよっての!」
「そーだそーだ!"汗臭え"ぜ!!」
「"水臭い"ねアカイヤル」
「まぁとにかく!最終回の件はアイツを
倒すことで、解決するらしいですからね!」
ジイの発言で、私たちは起き上がった
元凶の彼女の方を向く。
「お、おのれぇ…!"トゥマースのヤツ"が
ダメだったから、このデリィーハ・ニアッチンが
殺ろうと思ったのに、結局はこのザマ…!」
「"トゥマースのヤツ"…?…ハッ!そうかお前か!
一千万でトゥマースを雇ったっていう、
あの方ってんのは!」
憤るミドイヤル君。詳しいことは第9話、
『風+煙=大嵐!?』をご覧ください。
「トゥマースといい、君といい、
大掛かりで回りくどいことしてまで、
僕たちを追い詰めるもんだねぇ…」
「まぁいいじゃねぇか、おかげで探す手間が
省けたってモンだ。せっかくだ。
テメェの最期に、テメェをこの世から
消す… 偉大な組織の名をなぁ!」
私たちは、マハリク広場に流れる噴水と、
その噴水の上部にある彫刻に届くくらいの…
"名乗り"をし始めるのだった。あ~、
こっから先はロワイヤル君 頼むわ。
なんかもう… めんどくさくなっちった
「いやそんな理由で語り部放棄!?」
「漆黒皇帝!コズモル・ロワイヤル!」
「 最光皇妃!コズモル・エレーネア!」
「猛毒、ハジケ執事!クラーケ・デム・ザップ!」
「月影皇子…!コズモォル・ゥオリンピアスッ!」
「煙巻皇女!コズモル・ヴァァァルーナ!」
「金銀侍女!ヴァル・ウミギロン!」
「銀金侍女!ヴァル・サヒダロン!」
「灼熱暴将!レッダー・アカイヤル、参上!」
「激流策将!ブルース・アオイヤル!」
「雷電豪将!キールス・イエーネア!」
「氷結賢将!スカイグ・ブルーネア!」
「疾風速将!グリング・ミドイヤル、見参!」
「森林聖将!キミルド・グリーネア!」
『史上最強の悪役!!』
「全員揃って!我等、悪役家族!」
『コズモルチー・ファミリー!!!』
俺らがそう叫びながら、やたらカッコいいポーズを
取ると背後で爆発… はしなかった。でもその
代わり、俺たちは今までで一番、キラメイたような
気がした。悪役なのに。悪の組織だっちゅーのに。
「何が偉大な組織だ アンタ達ぃ…!!
ならば直接叩き潰す!」
彼女はそう息巻くと、懐から石のような感じの
デバイスを取り出した。そして、右にある
ボタンを押したその瞬間、スズメバチのような
姿をした悍ましい姿に変貌した。
それを見て、エレーネアが一言。
「アレ…?そのデバイスといい、その怪物…
な~んかどっかで見たような…?」
エレーネアの疑問をよそに、デリィーハは
間髪入れず、俺たちに攻撃を仕掛ける。
俺たちは慌ててヒラリとかわした。
「今はそんなこと考えてる場合じゃなさそうね…」
「あぁ!ミドイヤルを殺りかけたのもそうだが、
この作品を最終回にもしかけたんだ…!
100万倍にして返してやらぁ!!」
アカイヤルの怒りと共に、一気に突撃する。
一方、遠くからそれを見ているオレンジのアイツ
がいたのは、この時の俺たちは全くわからなかった。
「…始まったか。ちとばかし強くさせたような
気がするけど… まっ、そっちらならすぐに…。
ンフフフフフフ…」
デリィーハは エネルギーを周囲に広げ、
怪物達をワラワラと出現させた。湿疹や痘痕の
ような斑点が顔や胸部に付き、カマキリみたいな
刃を携えたまさに蟲みたいな怪物達だ。
「やっぱりコイツらどっかで…!」
「考えるのは後にするんだ、エレーネア!」
ブルーネアはそう言うと、小さなキューブを
投げた。すると、エネルギーが周囲に広がり
ウチらの誇る戦闘兵、ジャーディアン達が出現した。
「なるほどね、あたしらが一気に本命を殺れって」
「そう、雑兵には雑兵さ」
「よっしゃ!そーゆーことなら、
ジャーディアン達よ、出陣だ!!」
俺の号令と共にジャーディアン達は
『ジャ~!!』と叫びながら、デリィーハ側の
戦闘員と殺り合った。デリィーハは「おのれぇ!」
と怒りながら、に向かって全身から電撃を放射。
ウミギロンとサヒダロンが各々の槍をクロスさせ、
それを受け止める。そして上からミドイヤルの
風太刀丸 手裏剣投げと、ヴァルーナの
ヒューメライフルの射撃が飛ぶ。デリィーハは
得物であろう ハート型ブーメランを投げて、
2人の攻撃を打ち消し、2人にもダメージを与えた。
「今度はあたしたちよ!」
「喰らいやがれ!!」
しかし間髪入れず、今度はアカイヤルの炎の
斬撃と、イエーネアの電撃光線が!だがやはり、
デリィーハはハート型ブーメランを宙に
飛ばしながら、それらを防御。そして上の方に
電撃を飛ばし、それをアカイエのふたりに振らせた。
「フッハッハッハッ… しかし、さっきから
なんか寒気がするような… あぁっ!?」
余裕綽々気味なデリィーハがふと下を見ると、
なんと… 足元が凍ってるじゃあ~りませんか!
「こっ、コレは…!?」
「足元を冷やしておいたのさ。お前が
ヴァルーナちゃん達とやり合ってる間にね!」
「なっ、なんということだぁ…!」
ブルーネアから伝えられ、驚くデリィーハ。
すると今度はオリンピアスとグリーネアの
連続斬撃を受け、跳ね飛ばされる。
そしてすかさず、アオイヤルのバシャバシャフトに
よる 念動力で宙に浮かされて…
「ぬゔぅぅぅ… 袋叩きィ…!!」
「まだまだじゃ~いっ!!」
「「ラブラブペアフィニッシュ!!」」
俺とエレーネアのラブラブペアフィニッシュが
炸裂。それをまともに受け、デリィーハは
ボロボロの状態で、地上に叩きつけられた。
「よっしゃぁ!ここらで、
必殺奥義!いってみよー!」
俺の号令と共にコズモル家、トドメの大技だ!
その場に現れた歯車型ハンドルを ジイ、
オリヴァル兄妹、ミギヒダが一緒に回すことで、
俺とエレーネアの足元から、自由の女神みたいな
オブジェがせり上がる。
「大胆不敵・乱舞 オブ ダーク!!」
その必殺奥義名が叫ばれると共に、下にいた
5人&六帝将は腕からビームを放ち、デリィーハを
拘束。そして自由の女神のようなオブジェの上に
立つ 俺とエレーネアが、閃光の如き速さで急接近。
そのままドラゴンとフェニックスのエネルギー体に
包まれながら、エンペライトセーバーと
エレネアローサーベルによる連続斬撃で
デリィーハを細切れにするのだった。
今にも死にそうな状態のデリィーハだが、
なんとしぶとくもまだ立ち上がった!
「おのれ…!このデリィーハ・ニアッチン、
アンタ達程度の連中に、殺されてなるかぁ!!
クライマックスはココからだ…!」
彼女はそう叫ぶと、懐からケースを取り出し、
そこに入っていた黄色いモノを食べ出した。
すると、どうしたことだろう…!彼女は
顔を赤くして口から煙を上げた後、
みるみるうちに、巨大化した~~~っ!?
「ええぇぇぇ~~~っ!?」
目が飛び出た俺を中心に驚く一同。
それを見てエレーネアとオリンピアスは…
「まさかアレ、芋長の芋羊羹じゃないの?」
「いや!仮にそうでも、なんでアイツが…!?」
「とにかく、それを考えんのはあとだ!」
俺たち4人はメガゾード召喚アプリを
起動し、各々のゾードを呼び出す。
「暗黒召喚!ロワドルーン!」
「暗黒召喚!アカトライカー!」
「暗黒召喚!アオザブダイバー!」
「暗黒召喚!ミドルジェット!」
そして、やって来た4体のゾード。
俺たち4人は ジャンプして乗り込んだ。
俺たちは気づいていないが、それを見ている
オレンジのアイツがこう呟いた。
肩に乗っているマスコットみたいなアイツも。
「おぉ、そろそろみたいだねぇ、ドルちゃ~ん」
「うんうん、せいぜい倒してちょうだいな。
その後が本当に楽しみだねぇ…」
まぁそんなこと今は置いといて…
「行くぜぃ!巨人変形!デストロワイヤル!」
「俺たちもマジで行くぜ!」
「「「三位一体・大合体!!!」」」
「…なんか納得いかないなぁ、その合体コード…」
「じゃあ何がいいってんでぃアオイヤル…」
そして!ロワドルーンは変形し、
デストロワイヤルとなり、残る三体のゾードも
合体して、ジャックゼノンとなった。
「デストロワイヤル!活動開始!」
「「「ジャックゼノン!活動開始!」」」
ジャークネスの輝く摩天楼に並び立つ
2体のメガゾード。俺たちは早速
先手必勝!…と言わんばかりに、
「「「「アビリティギア全開!!」」」」
デストロワイヤルはキングレイモアに、内部メカに
組み込まれているアビリティギアのエネルギーを
全て込めて、満月を描きながらエネルギーを溜め…
ジャックゼノンは肩から腕に爪型の手甲を装着し、
内部メカに組み込まれているアビリティギアの
エネルギーを全て込めて、炎と水と風を纏った
エネルギーをヨーヨーの如く振り回し…
「三将団撃!!」
「「「ゼノン・ストライクアウト!!」」」
「ギガンティック・ダイナミック!!」
各々の必殺技を放つが… デリィーハは
それをヒラリとかわしてしまう。
「何ィ!?」
「フンッ… ならこっちだって一気に
ケリをつけてやるわ…!フンッ!!」
驚くアカイヤルを他所に、彼女は全身から
電撃を発射、デストロワイヤルとジャックゼノン
含む 広範囲にダメージを与え、ハート型
ブーメランで一気に斬り掛かる。それを受け、
デストロワイヤルもジャックゼノンも倒れてしまう。
まさに正しく絶体絶命って感じだった…!
「そんな!この2体でも勝てないのかよ~!?」
「いや!まだひとつだけ逆転のチャンスがある」
そう聞こえてきたのは、ブルーネアの声。
そのすぐ後に後ろの方を見てみると、
エレーネアとジイが乗り込んできた。慌てて
後ろの両横に椅子を出現させて座らせた。
エレーネアは右、ジイは左と。
どうやら他の4人も同じらしい。
アカイヤルの方にはイエーネアが。
アオイヤルの方にはブルーネアが。
ミドイヤルの方にはグリーネアが。
「4人の力と心をひとつに合わせ、団結を紡ぐんだ!
さすれば、大逆転の扉が開く!」
ブルーネアの言葉に、グリーネアが反応する。
「…!あぁ!確かにそんなこと言ってましたね!
"団結を紡いだ時、更なる力が解放される"って!」
それを聞いた俺は、早速3人に問いかけた。
「よ~し、そういうことなら… お前ら!
お前らのやりたい事はなんだ!?」
「あぁ?そんなの決まってんだろ?お前らと
一緒に、俺らより強ぇ… アイツをぶっ倒すんだ!」
「モチのロン!」
「ぼくがいないと、君たちはボケだらけに
なっちゃうからねぇ…。とても安心して、
生きてられないよ。だから、ココのツッコミ役
兼策将として君たちと、相乗りし続ける!」
「右に同じく」
「俺は… もっともっと強くなりたい…!でも、
強くなるなら… 俺だけじゃなくて、みんなと!」
「私だって!」
俺はそんな3組の決意を聞き、ニカっと笑った。
「流石だ。ソレでいい…!ソレでこそ、
俺様が見込んだお供達だ!!」
俺がそう言った瞬間、デストロワイヤルと
ジャックゼノンがなんだかいつもより、
輝き始めたような感じがした。ソレを見て
エレーネアが興奮気味に声を上げる。
「こっ、コレってもしかして…
今ならできるんじゃない!?」
「あぁ。"ゼノン・デストロワイヤル"、
今こそ顕現の時!合体コードは、超鎧装だ!」
「よし… ブチ上がりまくりで行くぜぇっ!!」
「「「「超鎧装!!」」」」
4人合わせてそう言うと、ジャックゼノンは
3体のゾードに分離し、デストロワイヤルの周りを
回りながら、分離していく。その隙をついて
デリィーハが電撃で攻撃しようとするが、地上に
いた子供達が食い止めてくれてる!
「「させるか~!」」
「行け~!父さん達!!」
「がんばれがんばれ男達!!」
「そうだ!やっちゃえロイヤル・ウォーリアーズ!!」
法被になったジイの暑苦しい応援を受けながら、
いざ尋常に大合体なり!まず、アカトライカーの爪
部分が肩部分に付き、前方は鎧となって胸部に付き、
後方は兜として頭部に付いた。次にアオサブマリン
の前方が背中に、後方は兜となってアカトライカー
の兜の上に合体。主砲部分は爪付き盾に付いた。
最後に、ミドルジェットの前方はアカトライカーの
鎧の上に付き、後方の主翼部分が背中の、
アオサブマリンの上の方に合体!そしてあとは
俺たち4人がコクピットに揃えば… 出来上がり!
「「「「ゼノン・デストロワイヤル!
活動開始!!」」」」
ジャークネスの摩天楼に雄々しく立つのは、
ゴテゴテで、色とりどりになったけど、
ある意味では、俺たちらしいメガゾードだった。
「合体四帝…、
ゼノン・デストロワイヤル… 行くぜぇ!!」
「小癪なぁ!どんな姿になろうと、
私の敵じゃないわ!!ハァッ!!」
デリィーハはそう言いながら、全身から
電撃を放射するが、ゼノン・デストロワイヤルの
前には無意味。爆炎の中を進みながら、
デリィーハの元へ向かっていく。彼女は
ハート型ブーメランで斬り掛かってくるが、
ソイツはキングレイモアで受け止めた。
すかさずアカイヤルの声が飛ぶ。
「喰らいな!炎のネコだまし!!」
肩についた炎を纏った爪型手甲が稼働し、
デリィーハは跳ね飛ばされる。次は…
「次は俺だ!ジャンプからの~~~!」
ミドイヤルの号令と共に、
ゼノン・デストロワイヤルは
背中の翼で空へと飛ぶ。そして…
「ゼノン・ミドルキック!!」
連続キックでさらにデリィーハに
ダメージを与えた。デリィーハは
ハート型ブーメランを構えたが、すかさず…
「させないよっ!ハァッ!」
左手の爪付き盾に付いてる砲塔から
高圧水流の発射!彼女はそれにより、
ハート型ブーメランを落としてしまう。
「なっ、何故だ…!私が、アンタ達などに…!?」
「フンッ、教えてやるよ。はじめて超合体を
果たしたロボは、それだけで… 超強力な!
逆転サヨナラ大勝利フラグってことだよっ!!」
「メタいけど… まぁその通りではあるね」
「このゾード、あまり長くは持たないから
そろそろトドメを決めるんだ!」
「オッケィ!ブルーネア!!気分は最高に
ブチ上がりまくりだぁ!!」
「「「アビリティギア全開!!」」」」
ゼノン・デストロワイヤルはキングレイモアに、
内部メカに組み込まれているアビリティギアの
エネルギーの他、全身に満ちる闇、火、水、風の
四大エネルギーを全て込めて、満月を描きながら
エネルギーを溜めて… 威力からして、
ギガンティック・ダイナミックの比じゃないぜ…!
「超帝魔剣!!」
「「「「ゼノンディック・ダイナミック!!!」」」」
まずは右上から右下に風を込めた斬撃!
次に左下から左上に水を込めた斬撃!
そして左から右に炎を込めた斬撃!
最後に上からの下の真一文字に闇を込めた斬撃!
デリィーハはソレをモロに喰らい、全身から
火花をあげながら爆散… アレ?しない!?
「うぅぅぅ…!おのれぇ…!だが私の死など、
所詮は序章ってワケさ…!アンタ達ィ!!
まだまだ…!そんな腕じゃあ、あの家には…
デモール家には… 勝てるものかァ!!
ゔぅぅぅ…!あ"あ"ぁ"ぁぁぁぉぉぉっ…!!」
彼女は右腕を高く掲げ、そう言い残すと
呻き声と共に倒れ、爆散していった。
デモール家。彼女は確かにそう言った。
するとその瞬間、俺たちの頭が割れるように
痛くなった。一体、どういうこった…?
初めて聞く単語であるハズなのに、まるで
鮮明に覚えているかのような単語…!!
周りの六帝将の方を見てみると、汗だくで
必死そうな形相をしている。特にミドイヤルの
方は それに加え、まるで青ざめたかのような
感じも、顔に混ざっていたようだった。
どうやら、ミドイヤルはデモール家のことを
なにか… 知っているのかもしれない。
とりま 解ることは、デリィーハはそのデモール家
の回し者的な存在、そして… そのデモール家と
やらは、いずれ俺たちが戦うであろう
存在なのだということだ。ブルーネアが
早口気味に呟き出す。焦燥してるらしいな…
「コイツよりも上がいるらしいとはねぇ…
ネクストシステムの完成を急がないと…!」
「ミドイヤル君、大丈夫ですか?
まるで、さっきから怯えているような…」
「もしかして、なんか知ってんのか!?」
「ちょっとアカイヤル落ち着いて…」
するとその時、突然 空に電磁波が響いたと
思うと、突如として空が割れ、その割れ目から
ものすごい勢いの風が吹き出した。
ゼノン・デストロワイヤルは一瞬にして、
宙に浮き、その割れ目に吸い込まれそうに
なったではないか!?
『うわぁぁぁーーーっ!!』
「こ、これは一体… ブルーネア!?」
「おそらく… あの怪人の姿に、なんらかの細工が
施されていたんだろうね… その細工ってのは、
一種のワームホールを発生させることらしい…!」
「あれ、ワームホールなんですか!?」
「確かに、ブラックホールとは微妙に違う…」
「とにかく、このままじゃ吸い込まれちまうぞ!」
グリーネア、俺、アカイヤルの順に喋った後、
俺たち四人は何とかワームホールの吸い込みから
抜け出そうとするが、一方 地上にいる
オリンピアス達も…
「ありゃあ一体…!?」
「とにかく、僕達も父さん達を助けるぞ!」
「いや待って!?下手に動いたら、あたし達まで…」
「じゃあこのままほっとけって言うのか!?」
「んなこと言ってないわ!!」
今にも飛び立とうとするオリンピアスと、
他に策はないか模索するヴァルーナ。
二人を何とか諌めるミギヒダ。それを見て、
俺たちは アイツらのためにもどうにか
奮闘するも… 突如として、オレンジ色の光弾が
放たれ 思わずバランスを崩してしまい、
奮闘虚しく、ゼノン・デストロワイヤルは
割れ目に吸い込まれてしまった…!?
『うわあああぁぁぁーーーーーっ!!』
「「父さぁぁぁん!!母さぁぁぁん!!
ジイ!!みなさぁぁぁぁん!!」」
「そんな… みんなが、そんな…!」
「嘘でしょ、そんな… 嘘でしょぉ…!?」
ガックリと膝をつくコズモルチルドレン。
無理もないこと。目の前で両親と仲間達を
ワームホールに吸い込まれてしまったのだから。
「悲しむことはないよ… 死んだわけじゃない」
私はそう背後から声をかけた。
その姿を見て、四人は驚愕。
「彼らにはちょいと、あ~るところへ、
行ってほしいだけなんだよ~」
私の肩に乗っていた存在は、その言葉と共に
ジャンプすると、等身大のサイズへと変化した。
「『ドルちゃん』、余計なこと言うんじゃないやい」
「あ、ごみんごみ~ん」
「「あるところ… ですって…!?」」
「突然現れて、一体どういうことなの…!?」
「ちょっと、説明してもらおうかな…
『トラちゃん』!!」
強めに肩を掴むオリンピアス君を やんわりと
降ろし、私は彼らの前に立ち、宣言した。
「言えることはひとつ。この作品は本当に最終回。
彼らの活躍は、今回をもって終わりを告げた…。
たった今から!!この作品、『Galaxy Day"s』の主役は、
この!『マルチー・トラキーネ』ってわけさぁ!」
「ワイ、『ドルマンヨ』もいるよっ♬」
その言葉にコズモルチルドレンは一瞬にして
静まり返り、そして…
「絵…?」
「江…?」
『愛絵江枝ぇぇぇ~~~~~~~~っ!?』
ジャークネスを超えて 宇宙中に響きそうな
くらいの、一同の悲鳴が轟いた。さて、
今回の件は、まずはこれまで。新たに主役となる
この私・トラキーネのことについて知りたければ、
次回をどうぞ、心待ちにしてくだされば。
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