Galaxy Day's

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姉妹対決!?エレーネアVSトラキーネ

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『失われた惑星』  ロスティアに飛ばされるも、
メカに有効な油を出す メカナ・オーシの花を
見つけ、ゾードを修復し、なんとか脱出した私達...
いや、私は 私達を惑星 ロスティアに飛ばした
オレンジの女、マルチー・トラキーネと
対峙していた。私... エレーネアの妹でもある
トラキーネ。よりによって妹に主役とヒロインの
座はそう簡単に渡すもんかっての!



「答えなさい、なんで私たちをロスティアへ?」
「…フン、これはほんのアイサツに過ぎないよ」

険しい顔で私... エレーネアはエレネアローサーベル
を、トラキーネはビームガン型トラキネイザーを
向け合っていた。剣呑… いや、それ以上の
トゲトゲとした空気感が全てを包み込んでいる。
これぞ、一触即発の空気なり。私たちふたり以外の
みんなは、険しい顔でそれを見ている。

「おい… 何日かかった?俺たちのスマホからじゃ
日付がなんか表示されなかったもんだから…」
「え?一週間だけど」
「よかったぁ~… あんま皆の見た目 
変わってなかったから そんな経っては
ないだろうな~って思ってたけど…」

小声で話し合うロワイヤルとオリンピアス以外は。
まぁ緩いのは、それくらいだったけど…
次の瞬間、場の全ては一気に緩くなる。

『グゥゥゥ~…』



「「ゑ?」」
『ゑ?』

誰かのお腹が鳴ったっぽい音が響く。
なんかあたしの方が音近いから… あたしか?

「ふ~ん… いきなり武器付けつけるドSさも
だけど、肝心な時に緩くなるアホさも
変わらずだねぇ、姉様…」
「いや… やっぱりあたしなのかなぁ?」

不敵な笑みと共に皮肉るトラキーネ。
だがその途端…



『ギュルルル~…』


またもお腹が鳴る音が。目の前のトラキーネは
トラキネイザーを降ろすとこう言った。

「…あ~、あたしだわ」
「いやお前も人のこと言えないやないかい!!」

全員はズッコケ、アオイヤルのツッコミが響いた。



「う~ん... やっぱうめぇなぁ~!」
「一冒険終えた後の飯は格別だよな~!」
「マジ最高~...」
「ホント最光よねぇ~...♡」
「やっぱりジイさんの料理は神だねぇ...。まさしく
神... いやそうとしか形容のしようがない味だよ」
「語彙力どっか言ってて草」
「だってイエーネア!それくらい美味いでしょ?」
「そりゃそうだけんども...」

現在、私達は大広間に戻り、ジイの
料理を味わっていた。本日のメニューは...

【怪獣 ゴクヨムの肉を使った熱々ハンバーグ】
【特上容器を使った濃厚クリームシチュー】
【地層をイメージしたミニチョコレートパフェ】

「いやはやホントに。久々に
食ったけど美味いね~♡」
「ホントホント!ワイ以上~!」
「いやはや... お褒め預かり光栄でございマシュ~」
「マシュマロありますよ?食べます~?」
「いっただきマシュ~!!」

そう、私... トラキーネとドルちゃんも一緒に。

「しかし、さっきまでのあんな
修羅場がウソみたいですね」
「ホントですよねグリーネアさん、ああいう
時に決めれず腹が減るのが母さんですから」
「ホントだよ、それに釣られて あたしも
お腹鳴っちゃったワケだよ!」
「でもトラちゃ~ん、元々減ってなかった~?」
「減ってないってドルちゃん!」
「ホントかしら~?」

からかい気味な声色と共に姉様ねえさま
身を寄せてくる。私は慌てて振り払った。

「離れろいこのッ!!」
「へ~へ~」

一方、ロワにいは席を立ち、
ブルーネアさんの方に向かい、尋ねた。

「ところでブルーネア。メガゾードが再び
動かなくなっちまったが、どういうこった?
そして再び元に戻せるのはどのくらいだ?」
「まぁ… ゼノン・デストロワイヤルは かなりの
パワーを誇るからねぇ…。その分、かかる
負荷も尋常じゃない。あの時、その負荷の
限界を超えるくらいのスピードを出したから、
各機能がオーバーヒートしたんだろうね…。
相変わらずとはいえ、とんだ無茶苦茶を…」
「だってよぉ、早く戻りたかったし…」
「普通のスピードでも、20時間くらいすれば
戻れたハズなんだけど… まっ、しょうがないか。
ともかく、メガゾードは当分の間、メンテに入る。
メカナ・オーシの花もない以上、時間はかかるね…
まぁその間、が いよいよ
完成間近になったから、心配することはないよ」
?」
「あぁ。期待して待っててね♬ 
彼女が欲しくてたまらなかったやつさ」

そう言ってロワ兄は姉様の方を見やる。
…なるほどねぇ~。



一方その頃、ジャークネスが間もなく通過せんと
していた惑星では、ひとりの青年が
武家屋敷のような建物を破壊した。
その青年は 右目に眼帯を付け、
顔には横一文字の傷、そして右手は
機械の義手と… よく言えば歴戦の戦士、
悪く言えば、まさしく世紀末とも
形容すべき 恐ろしい風貌だった。

「まだだぁ…!これだけやっても、
真の武が分からねェ…!もっと、
もっと、強い相手はいねぇのかぁ!?
俺より、強い奴に… 会いに行きてぇぇぇ~~~!!」

獣のように叫んだ次の瞬間、禍々しいオーラと
共に、男性は神像のような怪人に変貌。

「ムッ…!?感じる…!強い気を…!!」

怪物は空を見上げ、宇宙そらへ飛び去った。



「…う~ん、コレは、あまりにも
独自性が過ぎるねぇ…」
「この作品のこと?」
「いやそうじゃねぇよ!!そうかもだけど…」

アオイヤルがこのツッコミの後に咳払いをひとつ。

「ブルーネアちゃんなら分かると思うんだ。
僕でも解読は無理である以上… 屈辱だよ…!」
「まぁ落ち込んだってしょうがないって。
まずはこの字の謎を解かなくっちゃ!」

俺、アオイヤル、イエーネア、グリーネアは
飯の後 しばらくして、惑星 ロスティアの
謎の部屋からかっぱらってきた三つの書類を
ブルーネアの氷結工房に持っていっていた。
この他にも 俺が部屋が崩れる寸前に
撮った部屋の全体像の写真も提出した。

「とにかく… この文字についてはまだ
わからないけど… わかることがひとつだけある」

ブルーネアのその発言に驚き、身を乗り出す俺達。

「ホントですか!?それは、一体…!?」
「この写真… 部屋の中心にある
家紋みたいなロゴ」
「…あ、あぁ… なんかどっかで
見た事あるような気がするんだよね」
「うん… けど、それが一体何なのかは…」
「私はわかる。このロゴは… 
デモール家のロゴだ」

ブルーネアのその発言に、俺達は
驚愕し、言葉を失った。

「コレが、デモール家の…!?」
「…ってゆーか、なんで
ブルーネアちゃんがソレを…!?」
「…ハッ!まさかブルーネアさんも
デモール家の回し者では…!」
「んなわけねーだろォォォォォッ!!」

ブルーネアから氷でできたハリセンで
ツッコまれるグリーネア。頭に
デッカいたんこぶ作って目を回してやがる。

「氷だから痛いれしゅよ~…」
「ちょっと… やり過ぎじゃないの
ブルーネアちゃん…?」
「内通者呼ばわりなんて甚だ心外だからね。
私だってねぇ、正直 何故知ってるのか…」
「…ぁっ、でもちょい待って!確かに…
そう言われたらその… なんとなく
思い出した… 気がする」

頭を抱えながらイエーネアがそう言う。

「…これは、みんなに知らせねぇとな」
「それはそうと、他の皆はどこに?」
「オリンピアス、ヴァルーナ、アカイヤル、
ミドイヤルは昼寝、ジイとミギヒダは
買い物。エレーネアはトラキーネに
呼び出されてどっか行っちまった」

ブルーネアは小さくため息をつく。

「こんな時にのんきだねぇ… まぁ、
ヴァルーナちゃんの昼寝はいつものことだけど」
「ん?…待てよ、ひょっとして」
「どうしたの、アオイヤル君?」

アオイヤルは何やら考え始めた。

「もしかして… トラキーネちゃんは…!」



ジャークネスのダークパレスから南東辺りに
ある、『ディーメロ音楽堂』。そこのステージに
あたしは呼び出された。我が妹、トラキーネに。

「待った~?」
「いや… 30分くらい」
「え?ウソ…」
「いやこっちがウソです、ホントは3分」
「それくらいならいっか… でもちょっと
遅れちゃった。ごめん…。んで、何の用?
こんなとこに呼び出して…」

トラキーネはステージの下の観客席の方を向く。
今は誰一人としていない。

「いや、そっちの方、決着ケリをつけたいだろう
と思ってね…。だからそこに相応しい舞台に
招いたってワケ。あたし達の得意なで…」
「な~るほど、確かにあたし達姉妹らしいわねぇ。
ならばあたしの方から行くわよ!」
「OK… ドルちゃん、お願い」

トラキーネは上にいるドルちゃんに
指パッチンフィンガースナップで合図を送ると、私の頭上には
ピンク色のライト、トラキーネにはオレンジのライトが
照らされる。


「「さあ、ダンスバトルだ!!」」

まずはあたしの番。明るく、華やかで
可愛らしいけど、カッコよさとゆーか…
スタイリッシュさもあるメロディーが流れ出した。
あたしはメロディーに合わせて踊り出す。

ジャンプにターン、スパイラル。
そしてきめ細やかな動き…!ピンク色の
鮮やかなライトに照らされながら、飛び散る汗と
共に軽快なダンスをやり続ける。
やがて曲が終わり、あたしの息も
ちょい上がってた。達成感ハンパない…!!

「フンッ… やっぱり姉様流は変わらないなぁ。
可愛さ、可憐さ、美しさはもちろんのこと、
スタイリッシュさも決して忘れない…。でも、
私だってねぇ、価値のほどはあるからね…!」

トラキーネがそう言った瞬間、何やら
アラビアンっぽくもあり、メキシカンな感じも
する… 一言でいえば『面妖』としか言いようの
ないメロディーが流れ出した。

「ハッ…!や、やっぱりアンタはこの曲を…!」
「あたしをある意味象徴する曲だからね… 
見てな!」

メロディーに乗って、トラキーネは踊り出した。
あたしとは違い、手足をうねらせる中心の動き。
派手な動きもそんなになく、シンプル。しかし…
彼女の真価は、ある意味この曲にあった。
彼女は踊りながらも、誰もいない
客席に向かって叫ぶ。



独身の唄

作詞:マルチー・トラキーネ

「お待たせしました!全宇宙の独身の皆様…
あなた方を讃える新時代の曲、
ついに完成致しましたよ!歌うのは私、
史上最大の独身、トラキ~~~ネ!」

ドークドーク!ドクドク・独身!
独身!独身!孤高なり
ドクドクドーク!ドクドク・独身!
独身!独身!独身だ~

傍から眺める 夫婦は愛に溢れるDIAMONDダイアモンド
けどけど彼らの内面 性と負グチャグチャ!
混沌まみれ
金も時間も毟られ 己の時間はNothingナッシング
そんなら自由で気ままな 未婚ライフが!
Supremeシュー、プリームさ~

「さぁ~ サビだよ~!カモンカモン!
皆様も一緒に歌いましょ~!」

ドークドーク!ドクドク・独身!
独身!独身!自由なり
ドクドクドーク!ドクドク・独身!
独身!独身!独身だ~



面妖な色に変わるライトを浴びながら
歌と共に踊るトラキーネ。

「きーっ!負けるもんかっ…!私のダンス
だってお買い得なもんだと思いますからねぇ…!」

私も負けじと踊りを再開する。メロディーも
トラキーネの歌に合わせて、流れ出した。

お互いに輝きなながら動きを繰り返す。
次第に手やら足が触れ合っていき、
そして、音が急に止まった。その瞬間… 私は
ピンクの閃光、トラキーネはオレンジの
閃光になり、互いにぶつかり合いながら、
ディーメロ音楽堂を抜けていった。
ドルちゃんはその様子を追いかける。



玉乗りをし、ジャグリングをし 上裸で
ケバい化粧をした私… クラーケです。
これでも私、今買い物帰りなんです。

「やっぱおやびんのハジケはいいなぁ…」
「何言ってるの?アンタだって
負けてないとは思うけど?」
「そーゆー香川… サヒダロンだって~!」
「ちょっと今のネタは危なかったわよ」

私の前方にいるウミギロンは
サソリのコスプレ、サヒダロンは
カマキリのコスプレをしながら、
レジ袋をもって歩いている。
う~ん、このふたりのハジケもよきかな。

「ん?なんでしょう…?」

ふと、ウミギロンは上を見上げ 呟きました。
私たちもそれに釣られて 上を見ると、
ピンクとオレンジの閃光がぶつかり合って
いたではありませんか!

「アレってもしかして…」
「マントルアリーナの方に行きましたよ!」
「行くぞお前ら!!」
「「ギョイサー!!」」

私たちはすぐさまマントルアリーナの
方向へと向かいました。



11話の時に戦ったところと同じ、
マントルアリーナの外に着地し、
私たち姉妹は対峙する。

私はエレネアローサーベルを構え、
向こうの方は剣型トラキネイザーを
構える。そして、近くの空き缶が
風に揺られた音を合図に、私たちの
第二回戦、本気対戦マジバトルが幕を開けた。

エレネアローサーベルと剣型トラキネイザーが
交わる音が響く。合間に行われるパンチやキック、
たとえ家族… 実の妹であったとしても、本気の
バトルってのは、いつだって命懸けなモンだ。
でも… あたしは甘いものが好き。だから心も甘い。
実の妹を殺すことなんてできないし、傷つけるのも
ヤダ。今だって、あたしはトラキーネを
傷つけるために戦ってるんじゃない。
トラキーネの真意を聴くために、戦っているんだ。

「答えなさい!どうして私たちを
惑星 ロスティアに!!」
「そんなモン… 主役の座を奪いたかったに
決まってるでしょう!」
「違うでしょ!!」

あたしはエレネアローサーベルを手早く
エレネアローに変え、スパークダーツを放った。
命中したトラキーネの元には爆炎が上がる。
でも、こんなことでくたばる我が妹ではない。

爆炎の中、いつのまにかあたしの後ろに
回り、剣型トラキネイザーをあたしの首に
当てがうトラキーネがいた。

「何が違う!?」

あたしはすぐさま体制を入れ替えて、
またしても互いの得物を向け合いながら、
互いと真正面から向き合っていた。

「あの時… あたし達がここに帰ってきた時、
あたしは見逃さなかったよ。アンタが 
嬉しそうな顔してたの!アレで大体わかった…
ホントは絶対、何か理由があるってね!!」
「ハ~ッ… 妄言もここまできたら… 甚だしいな!!」

珍しく声を荒げながらビームガン型トラキネイザー
を連射するトラキーネ。あたしはそれを
エレネアローサーベルで打ち返しながら、
トラキーネに接近する。

「あっ、エレーネア様!!」
「トラキーネ様も…」

突如として響いた声は、サヒダロンとジイ。声の
する方向を見てみると、ジイとミギヒダがいた。
なんでかミギヒダはレジ袋持ってるけど…
あたしは声を張り上げた。

「悪いけど、これはあたし達姉妹の問題!
コイツに関しては手出し無用よ!!」
「そうそう、野暮なおせっかいはいらないよ」

そう言うとジイは渋々 納得したように頷き、
ミギヒダはひたすら戸惑うのだった。

「いいんでしょうか… あのふたり…」
本気対戦マジバトルですよ?止めなきゃ…」
「いや、トラキーネ様のおっしゃる通り…
ココは信じて、見守る他ありません…」

そう言われてはミギヒダは何も言えなかった。
あたしは尚も爆炎の中を潜り抜け、
やっとトラキーネに近づきそうって感じ。

「アンタの本音を聴くまで… 『姉』として、
あたしは絶対に負けないよ!」
「その輝き… 昔っから変わらないなぁ。
だからこそいけすかないんだよ!!」

ココで母親的な目線で言いたい。トラキーネは
昔は比較的 大人しく、あたしが面倒見なくても
いいくらいの『いい子』だった。でも…
『いい子』をやるっていうのもすっごく大変。
あたしも『いい子』をやってたつもりだったから。
だからこそ… 子供の頃に、なんかこう…
溜めていた感情が、こんな風に大人になって
爆発した~ って感じなのかなって、思ってる。
まぁ最も、きっとそれだけではないとは思うけど…
余談が長くなったので、話を戻しますか。

あたしはエレネアローサーベルをトラキーネに
振り上げようとした。負けじとトラキーネも
剣型トラキネイザーをあたしに
振り上げようとした。…が、その時…!

突如として稲光が輝き、一陣の雷が轟いた…



「はいスト~ップ…!」

間に入り、あたし達の得物を素手で止めた主は…

「!?」
「イ、イエーネア!?」

なんと!?イエーネアだったじゃあ~りませんか!

「こんな風に… 兄妹のケンカを止めるのは得意よ」
「ちょっと… 一体何のマネだい?」
「そうよイエーネア!コイツに関しては手出し…」
「トラキーネ… アンタの本音、わかったわ」
「えっ!?」

驚くトラキーネ。あたしも驚いた。

「ホント!?イエーネア…」
「あぁ、ホントだよ!」

またしても別の声が。見るとそこにはロワイヤルに
アオイヤル、ブルーネアにグリーネア。

「ロワイヤル様!」
「おっ、ジイ達も来てたのか。あっ、
ミギヒダ買い物帰り~?」
「あっ、そうなんですよ~」
「何買ったの?」
「え~っとですね~…」

ロワイヤルの頭をアオイヤルが叩く。

「話ズレようとしてたぞオイッ!」
「あぁ… ごめんごめん…」

ナイスツッコミアオイヤル。このままじゃ
話が違う方に言ってた可能性あったから…

「それで?トラキーネ様の本音とは?」
「この写真を見てくれ」

ブルーネアは一枚の写真を取り出し、宙へ投げる。
アオイヤルはバシャバシャフトから青い
エネルギーを写真に放射し、拡大。
大きな立体映像にして 宙に映し出した。

「コレはロワイヤル君たちが惑星 ロスティアに
行った時に見つけたという洞窟… このマークは
私たちがこれから戦うだろう相手、
の家紋なんだ」
「えっ!?そうなの!?ってか
なんでブルーネアは…」
「だったらなんだって言うのさ?」

あたしの問いかけを遮り、トラキーネが問う。
それにアオイヤルがこう答える。

「これらは全て、ボクの推測でしかないが…
トラキーネちゃん。ホントはボクたちを
惑星 ロスティアに行かせて、この部屋を
見つけてほしかったんじゃなかったのかい」
「…!」

トラキーネの顔に一瞬 めっちゃ反応が。
コレは図星みたいね。

「デモール家の手がかりをボクたちに
あげようとしたってこと… なんじゃないのかな」
「その割にゃあ回りくどいとは思うけどな」
「きっとこの他にも、トラキーネさんは私たちを
デモール家との戦いから遠ざけたかったんじゃ…」


グリーネアの言葉にトラキーネはまたまた
一瞬 反応が。もうコレは確信もんだぁ!

「…トラキーネ」
「…あ~あ~あ~もぉぉぉんっ!!やっぱり
流石はコズモルチーって言うべきだなぁ…
そこまで裏取りされてるとは… 確かに。
もう隠してもしょうがないか… そうそう、
… そいつらから…」

トラキーネが話し始めたその瞬間!

「おぉ、見つけたぞ…!」
「「!?」」

突如として私達の前に現れたのは、
右目に眼帯を付け、顔には横一文字の傷、
そして右手は機械の義手と… どこの惑星ほしから
来たのか… もうとにかく、世紀末としか
言いようのない身なりの男性だった。

「なんだおめぇは!
今 俺らは忙しいの!あっち行ってな!」

ロワイヤルが言うと、男性はこう言った。

「あのふたりだな…?強い気を発しているのは…」
「聞いてないよアイツ…」
「それより、どうやらエレーネアさんと
トラキーネさんが狙われているみたいです…!」
「「えっ!?あたし達が!?」」
「我が名は、『ナギール・スサノン・ゲンゴ』…!
貴様らを倒し、真の武を極めし者なりィィィ!!」

男性… もとい、ナギールはおどろおどしい
神像のような怪人に変貌。次の瞬間、
凄まじいスピードであたし達を跳ね飛ばした。

「クッ…!野郎!!」

ロワイヤルがエンペライトセーバーを構え、
ジャンプして切り掛かるが、ナギールはソレを
受け止め、ロワイヤルの剣戟を手刀で放つ。

「なんだコイツ…!?
ロワイヤルの剣戟を… 真似たの…かな?」
「コレぞ我が拳の真髄… 
相手の気を奪う力!フンッ!!」

ナギールはロワイヤルの剣戟を連続で放ち、
あたしとトラキーネ以外を遠くへ吹っ飛ばして
しまった。あたしは慌てて、腕を翳して
光のビームを放射。ナギールを怯ませた。その間、
あたし達は座り 体制を立て直そうとする。

「くぅぅぅ…!トラキーネ… 今はコレしか
方法がないみたい。ココは一緒に…」
「姉様!!」

トラキーネはあたしの頼みを遮り、呼んだ。

「まぁ… 本音はそーゆーことだけど!
もしこの先… があっても、
どんなヤツが相手でも、戦っていける!?」

トラキーネのその問いに、あたしは
すっくと立ち上がり、手を差し伸べた。

「フッ…!当然って言うか… アンタなら
知ってるはずでしょ?あたしが、あたし達
コズモルチーが!自分たちのには、
ノーリターン… ノーブレーキだってね!!
それに… あたしを誰だと思っていやがるんっ♡」

ちょ~っとあざとくおどけるあたし。
その姿にトラキーネはフッと笑うと、
その手をにぎり、立ち上がった。

「…忘れた。だからもっかい教えて…?」
「ふぇ~っ!?妹なのに~!?…まぁいいや!」

そして再び、ナギールの元へとジャンプ。
ナギールはようやく起き上がり、
あたし達と対峙する。

 最光皇妃さいこうこうひ!コズモル・エレーネア!」
「人呼んで、星の旅人… 
その名も、マルチー・トラキーネ!」

「「史上最強の悪役姉妹ヴィラン・シスターズ
ふたりは!マルチー・シスターズ!!」

ふたり揃ってポーズ。ポージングといい、
この名乗りといい… アオイヤルが起きてたら
ツッコまれていたことは想像に難くない。
でもまぁ、最光にキラメイてるからヨシ!

「でもこれはちょ~っと高くつくからさぁ…」
「え?なんか言った?」
「フ~ンッ、なんでもないお~」

私とトラキーネ、決闘の次は共闘だ~!

ナギールはロワイヤルの剣戟を放つ。
爆炎の中を走り抜け、トラキーネは一旦停止。
あたしはトラキーネの肩を踏み台に、
大きくジャンプし、エレネアローサーベルを
ナギールの脳天に浴びせる。

「フンッ… その攻撃も受け止め… グワっ!?」

受け止めようとしたナギールは正面からの
ビーム弾を受け、倒れてしまう。その隙に
あたしはエレネアローサーベルで切り裂いた。

「トラキーネ!」
「OK!」

さっきのビーム弾はトラキーネから。トラキーネは
剣型トラキネイザーで、あたしはエレネアロー
サーベルで斬って斬って斬りまくる!
その速さはナギールに技を奪うヒマを与えない。

「さぁ、仕上げよ!」
「さぁて、行きますか!」

そう言うと、あたし達はナギールを投げ飛ばした。
次の瞬間、あたしとトラキーネは手を繋いで
大ジャンプ!トラキーネはあたしをナギールの
後ろの方に飛ばし、ビームガン型トラキネイザーを
連射。そしてあたしは後ろからキックをお見舞いし、
脳天に踵落としを決める。そして落ちていく
ナギールに向かって、トラキーネは剣型に
変形させたトラキネイザーを、
ナギールの両脚に突き刺した。コレは痛い!!

「うぎゃあァァァァァァァァァッ!!」

ちょうど着地し、トラキネイザーは地面に
刺さった。コレでナギールは動けない!

「えげつないわねぇ~、トラキーネ!」
「コレでもう早く動くことも出来まい!
さぁて、あの世へ投げ売ってやんよ!」
「人の力を真似てばかりじゃ… 
真の武なんて掴めるはずがないわね!!」

私たちの我ながら最光だと思う煽りセリフと
共に、私たちは手を繋ぎ再び大ジャンプ!
天高く蝶のように舞い、
蜂のように光を纏ったキックを放った。

「「ダブルマルチーキィーーーック!!」」

動けないナギールに、私たちのキックが炸裂!

「ぬぅぅぅぁぁぁぁ…!!
唯我、独尊…!!ぐわぁぁぁ~~~っ…!!」

呻くような声をあげて、倒れると同時に
ナギールは大爆発。トラキーネは
ソンブレロを天に投げて、

「処分完…」
「えっ、確かにあの言葉 先があったよね…?
確か、天上天…」
「いや、それ以上は言わないどこ!?姉様!」

私の疑問にツッコんでるうちに いつもちゃんと
キャッチしてるソンブレロ落としてやんの。

「いやなんでよ… 天上天…」
「だからやめとこうって!ねぇ!?」

ちなみに吹っ飛ばされたみんなは、
トラキーネがドルちゃんに連絡して、
ちゃんと回収してくれたみたいです。
そのせいでミギヒダの買い物が台無しに
なってしまったのは… ご愁傷様としか…


それからしばらくたって、ジャークネスの
郊外の公園にて、トラキーネはドルちゃんと
一緒に私達と相対していた。でも、もう
あの時のような トゲトゲした空気感はない。
むしろ、スッキリしたって感じ。

「もう、言ってしまわれるのですね…」
「落ち込まないでよグリーネアちゃ~ん、
コレがワイらのスタイルだから~」
「うぅぅぅぅぅ… ドルちゃ~~~ん…」

涙目になってドルちゃんに抱き着く
グリーネアやイエーネア、ヴァルーナに
オリンピアスにミギヒダ。すると、
意外なことに ミドイヤルも抱き着いた。

「え?ミドイヤル… さん?」
「ちょっと… マジ気に入らないってゆーか…」

オリンピアスの疑問の声に
ムスッとした顔で言うミドイヤル。
キョトンとするアカイヤルとグリーネア以外は
彼のだいたいの気持ちを悟った。

「まぁそれはともかく、やっぱり姉様たちは 
姉様たちだったねぇ。心配は杞憂だったね~」
「ふふ~ん、そうでしょ?」
「このデータは、キミがくれたようなモノ。
存分に使わせてもらうよ」

ブルーネアは例の書類を
手にそう感謝する。

「いやいや、私もロスティア行った時
偶然 見つけたモンでね…。あんな
不気味な部屋、近づけずに帰ったわ」
「まぁ無理もねぇよな… んで、
俺達に探ってほしくて、ってワケか」
「ロワ兄やここの連中にかかれば、こんなの
朝飯前の"小"前でしょ~?」
「いや俺だって怖かったんだからね!?
もうしばらくはウマだわ!!」
キーネ、だけにねん♬」
「いやうまくねぇぇぇーーーっ!」

アオイヤルのそのツッコミに、ふと皆に
笑いが溢れる。私とトラキーネも
顔を見合わせて笑い合う。
こーゆー時に、姉妹っていいなって思うの。

「おっと、そろそろ時間かな…。さぁて!
今回はここでおいとまさせてもらおうかな。
行くよ~、ドルちゃん!」
「はいな~!トラちゃん!」
「トラちゃん、また会えるといいなぁ…」
「なぁに、ヴァルちゃん。私は… 『星の旅人』さ。
星から世界へ、世界から次元へ、そして 次元から
また星へ。巡り巡って… また会えるカモよ!」
「「トラちゃん…」」
「…多分ね♫」

目をウルウルさせるオリンピアスと
ヴァルーナを撫でながら、
ウィンクで返すトラキーネ叔母さん。

「それじゃあ皆様… Adiósアディオス!」

そう言って、トラキーネはドルちゃんと手を繋ぎ、
高くジャンプした。その瞬間、凄まじい閃光が
輝く。私たちは怯み、光が止んだそこには…

巨大なムカデのような要塞がそこにはあったのだ。
コレこそトラキーネのアジトの移動要塞、
『トラキルザス』である。トラキルザスはうねる様な
動きで 宇宙を泳ぎ、ジャークネスから
遠ざかっていった。アカイヤルは大声で叫ぶ。

「じゃあな~っ!トラキーネ!!」
「またいつでも来てちょうだいよ~~~!!」
「「「バイバイドルちゃ~~~ん!!」」」

アカイヤルの次はイエーネアに、
主にドルちゃんに別れを告げる
グリーネア、ウミギロン、サヒダロン。
そして あたしは大声で叫んだ。

「トラキーネーーーっ!見ててよね!
あたし達はどんなヤツが相手だろうとも、
たとえこの先 どんなことがあろうとも、
戦い続けるからーーー!!」

あたしのその叫びが終わる頃には
トラキルザスは宇宙の彼方へと消えていた。
思いっきり叫んでスッキリしたあたし。
すると、ヒラヒラと何かが 隣の
ロワイヤルの頭へと落ちてきた。

「ん?なんだコレ… 紙か?え~っと、なになに…」

『ロスティアに行かせたワームホール代:200,000
ロワ兄が持ってきた重要そうな書類代1枚:3,000
姉様との共闘代:5,000,000

今回の合計金額:5,209,000

次 逢った時には払ってね♬ ちなみに、
今回はめちゃんこ安くしたつもりだから!』

オレンジの、それもトラキーネ直筆の字で
書かれたソレは請求書。そうだ、忘れてた…
トラキーネの奴は商人だったんだ…!
まぁ、確かにこの金額はあたし達にとっては
多少 安いとはいえど、せっかくの感動をお前…
私たち… 特にロスティアに送られた9人
は驚愕ののち、力いっぱい叫ぶのでした…

『おのれトラキーネェェェーーーーーッ!!!』


「あぁいう大人にはなるまいヴァルーナ…」
「トラちゃん好きだけど
あぁはなりたくはないよね兄さん」
「そりゃまぁお金は大切ですけども…」
「でもコレはあたしらの目線から見てもどうかと…」



ん? 姉様達の叫びが聞こえたような… 
まっ、気のせいか。

私の脳裏に浮かぶのは、ダンスバトルの時、
共闘の時、相も変わらず輝いていた姉様。
そして… ロワ兄。ロワ兄も、ロワ兄のままで
嬉しかったなぁ。フフッ… 思わず顔が綻ぶ。

トラキルザスの廊下を歩く私… トラキーネ。
各部屋にはさまざまな惑星、さまざまな異世界、
さまざまな次元からあらゆる手で盗み、もし
買い手が現れたら、法外な値段を売ろうかと 
考えている宝がいくつも保管されている。
今まで幾人もの盗人や怪盗がそれらを盗もうと
して、そしてトラキルザスが誇る最強の
警備システムの前に その命を散らして逝った。
黄金の龍の頭、白い剣、プラチナ色の望遠鏡など…
ソレは形も色もさまざまだ。ただひとつ
共通していることは、コレらは皆一様に 
とてつもない価値がある『宝』だとということ。
…しかし、それらの価値にもっと勝る
最大の宝を、私は持っているのです。

私の目の前にあるのは、トラキルザスの奥の方に
位置する 黄色く、あぶく立つ大きなプール。その中で
眠っているのは、この大宇宙を変革するモノ… 
とだけ言っておきましょう。未だに目覚める兆しは
ないけど、目覚めたら最後 この世は変わる。

そしてこの世を変え、私はを超えるのだ。
けど… 今回の共闘みたく、今ばかりは…
塩を送る役に徹していようかな。私も
いまいち明確な記憶が飛んでいるけど、
… もとい、
ソイツらなんざには殺らせない。
が生きていない限り、あたしは
を超えられない…!だから…!!
非ッ常ーーーーーッに!不本意だけどねホンマ!!
私のその最大の願いに応えたのか、プールの中で
眠るモノの肉体がピクッと動いた気がした。



「へっくち!…う~ん、風邪かなぁ…」

クシャミを一つした私ことブルーネア。
薄暗い広大な格納庫で、私は今、新しい
メガゾードの開発に勤しんでいた。そこに
大きなクシャミの声と共に入ってきたのは… 

「よっ!」
「エボ…ゲフンゲフン、やぁ」
「お前も乗らなくていいっての」

ロワイヤル君だ。彼は上を見上げて、
感心したような表情を見せる。

「おぉ…!完成寸前ってとこになったんじゃね?」
「あぁ。その通り。もう完成は間近さ」

私の後ろに聳えるピンク色を主体とした
巨体は、もうすぐ完成間近を迎えつつある、
新たなるメガゾード。ピンク色という点で
察した方もいるかもしれないが、乗り手はだ。
現在 私が推し進めているメガゾード新計画、
『ネクストシステム』のでもある。
その周りには、まだ作りかけのゾードが3体。
黄色のジェット機、水色の戦車、黄緑色のタンク。

「あーいていて… なかなか骨が折れたモンだよ…」

私は肩を崩しながらそう言うと、
ロワイヤル君が少しばかりむくれる。

「なんだぁ、言ってくれたら俺も
ちょっとは手伝ったのに…。せっかくの
専用のゾードだっていうのにさぁ…」
「いや、私が乗る予定のゾードともふか~く
関わる予定だからねぇ… このメガゾード」
「あぁ、アレか…」

ロワイヤル君は水色の戦車を見やる。

「ゼノン・デストロワイヤルである程度の戦力は
築かれた。お次はこれらネクストシステムで、
それらをもっと強固たるモノにする」
「デリィーハってヤツやトラキーネが言ってた、
とやらに対抗するためにもな…」
「うん。どんな連中であれ、きっと今までとは
比べ物にならないはずだしね…」
「あぁ…!」

私と彼の間にこの作品らしからぬ
重苦しい空気が流れる。





「…え?おいおいおい、ちょ待てよ」
「ん?どうしたの?」
「なんでこんな… 重苦しい幕引きなの?もっと…
ほら、ボケようよ 明るいのがこの作品だろ?」
「ちょっと!!主役がそんなこと言わないの!
これくらいしかシリアスになれないんだから!」
「ふ~ざけんな~!こんなシリアスで重苦しい
ノリだなんてこの作品にあってねーだろーが!
よしこうなったら俺がこの場面を
一瞬でギャグにしてやる」
「ええぇぇ!?」
「はい俺の鼻と口からさっき食った麺を
出しま~す!!はぁぁ~~いっ…」


大声と共にロワイヤル君 渾身のボケは披露される
ことなく、作品は強制終了していった… のかな?
本当にいつもいつも申し訳ございません。
こんなじゃあまたいつ最終回を言い渡しても
おかしくはない。…でも、なんだろうか。
前までは、もっと… これくらいハジケてた
ような気がする。記憶にないはずなのに…。
何故か知ってたデモール家のロゴといい… 
これは一体…?まぁでも、考えるのはもうやめた。
考えたって、頭が痛くなるだけだしね。

「まぁとにかく、次回はついにさっきまでの
ゾードが陽の目を浴びる時が来るよ~!」
「ちなみに 一応形式上聞くけど、乗り手は…」
「ロワイヤル君、キミが銀河一愛する者さ」
「あっ (察し)」



一方その頃、真っ暗などこかの惑星。
そこにあるは、歴史を感じさせる立派な家屋。
近未来的な要素やサイバー的な要素は、
申し訳程度に少ない。それより『和』の要素が
強すぎて、逆にその他の要素は霞んでしまう
くらいだ。その長い縁側を、1人のミノムシの
ような顔をして、着物に身を包んだ異星人エイリアン
急ぎ足で駆け、ある部屋の障子を開ける。

「大変ですぞ皆様!!」
「何事だ!?今は会合中だぞ!?」

部屋に座していたのは着物を身を包んだ多種多様な
異星人エイリアン達。触覚や角といった
違いこそあれど、皆 共通して
ヒューマノイド要素が強い者たちばかりだ。

「それどころではありません!奴等が… 
コズモルの連中が、惑星 ロスティアの
を見つけてしまったそうです…!」
「「!?」」
「何ィ!?」
「何だとぉ!?」

中心部に座している、『厳か』という言葉を
具現化したような男女は わずかに反応を示し、
それ以外の者たちはどよめきを起こし始めた。

「それと… デリィーハの奴もどうやら
奴らに殺られてしまったようで…!」
「なんと!?我等の専属代理人エージェントが!?」
「ここ最近連絡がないと思っていたが… まさか…!」
「このままでは… いずれ達の秘密、
そして奴等の『アレ』まで…!」

何やら焦り出す者たちを横目に、
『厳か』という言葉を具現化したような男女は、
左の列の中心部を見た。その視線の先にいたのは、
黒づくめの姿に、赤いマフラーをした男だった。
男はゆっくりと、黄金色の瞳を開いた。

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