18 / 24
君と手にする明日は血の色
きかねえよ。‐‐バカだから!(ニカッ)
しおりを挟む
「さて、立てるかい?」
「お、おう」
差し出された左手を借り、俺はその場で立ち上がった。
すると腹部に刺さった、長さ5センチほどがぽろりと落ちた。
そういえば、普通の人間よりも肌が硬いとオルドが言っていた。
現に、針は抜かずとも落ちた。切っ先が少し刺さった程度だったのだろう。
もしかしたら、それが要因で睡眠針の効果がなかったのかもしれない。
「……それにしても驚いたよ。どうしようもないザコだったオルド君が、ここまで成長しているなんてね。さっきの体の使い方も、テルニール顔負けに上手だったよ」
そう言って、男は地面を見る。
「視界が悪く、敵との距離はおよそ10メートル。そんな短い距離で、とっさに投げられた武器を3つも打ち落とすなんてね。第6に至る実力はあるってことか」
俺はふーん、ふふーん、と楽しそうに考えこむ男を見ながら、聞かれぬように小さな声で尋ねる。
「……オルド、コイツ誰?」
『ユズラ・イル・パーシヴァル。儀式の第1で、優勝候補。ネルフィの評価では、戦闘狂のヤツだよ』
ふーん。
「ところで、君は戦いが好きか?」
ふいに、ユズラがそんなことを訊いてきた。
「好きじゃないよ」
「それじゃあ、一体なにが好きなんだ?」
「な、何って」
その質問に、俺は言葉を詰まらせた。
すぐに出てくる言葉がなかった。
遊ぶのは好きだ、学ぶことも好きだ。
だけど、この質問の回答としては相応しくないだろう。
ユズラが求めているのは、たぶん、そういうものじゃない。
もっと、このためにならとても頑張れる、そういう類の好きを訊いているのだ。
「……答えられない? ボクは戦いが好きだよ。お互いの命を削り合い、ぶつけ合い、潰し合う。その後で得られる、生き残ったときの充実感、相手の絶望。ボクはそれが好きだ」
ユズラはそう言って、微笑を浮かべる。
「だからそのために儀式に参加して、勝つんだ。皆と同じさ。やりたいこと、やり遂げたいことがある、そのためには生きなきゃならない。だから儀式に参加するんだ。君も同じだろう?」
「…………やりたい、事」
俺は、オルドの父親を殺すために転生された。
だけど俺は、それをやりたくない。でも俺には、やりたいこともない。
どうしたらいいんだろう。
なにをしたら良いんだろう。
「ボクにはやりたいことがあるよ。ボクはね、君と闘いたいんだ」
『都合のいい話をしてくれてると思ったら、とんだ戦闘狂だね?』
「儀式で戦うのも良いんだけど、順番によっては戦えないかもしれないと思ってね。君からは不思議な力を感じるんだ。他のヤツらにはない、底なしのパワーをね。ぜひ闘いたい。だから! ほかの誰よりも先に! ふふ。手合わせ願おう」
独学だろうか、それにしてはしっかりとした感じのするファイティング・ポーズを取りながら、ユズラがステップを刻み始める。その眼光は俺に釘付けだ。
……どうやら、逃がしてくれる気はないらしい。
戦うしかないのだろうか。
正直、いやだ。
でも、一方的に殴られるのは、殺されるのは、もっと嫌だ。
「その手合わせ、待ったぁあ!」
大剣を構え、すっと息を吸ったときに聞こえてきたのは、女性の声だった。
この声には聞き覚えがある。ネルフィだ。
息を弾ませながら、ネルフィは俺とユズラの間に入って叫んだ。
「その手合わせ、待った! あんたたち、候補者同士での戦闘が禁止されていることくらい知っているでしょ? バカなのッ? ユズラ、あんたは拳を緩める! オルドは剣を収める! ……はやく!」
「……はぁ、見つかっちゃった。やれやれ。とんだ邪魔が入ったね。この闘いは、儀式までとっておこう。……負けないでくれよ」
ユズラはガックリと肩を落とし、本当に残念そうにその場を去っていった。
ありがたい。
人と戦うのは、まだ、怖いんだ。
「……どうしてここに?」
感謝の念を抱きながら尋ねると、ネルフィは呆れたように顔を歪めた。
「リーに連れられていくあんたと、それを見て笑うユズラが居たからよ。しかもこんな時間に、人気のない森に行くんだもの。何かあるって思うわ」
あたりはすっかり真っ暗だ。
生い茂る木々のせいで月明かりも少ないが、俺の目は闇夜でもよく見える。
しかし、ただの人間であるネルフィにはそうもいかないだろう。
「えーっと、戻るか?」
「ほかに選択肢があるの?」
そんな風に会話をかわし、俺たちはゼニアに戻る道を行く。
夜風は冷たいが、気温がぬるいせいか、ちょうど良い。
「ねぇ。アンタはこの世界が、良い世界だと思う?」
ふいに、ネルフィが口を開いた。
地面を踏めば、足裏がじんわりと沈んでいく。どうやら土が湿っているらしい。
落ち葉と雑草だらけの地面を、素足で踏みながら、ネルフィの言葉を聞く。
「私は嫌い。戦わなきゃいけない世界なんて、争わなければ生きていけない世界なんて、大っきらい。……私の理想はね、種族の隔ても、人種の隔ても、すべての格差がなくなった世界で、血ではなく、笑顔を撒き散らすことなの。……だから、私はこの世界が嫌い。過去の世界も嫌い。だから、せめて未来だけは好きになりたいの」
そこで言葉を切り、そういえばと、再びネルフィは言葉を発した。
「あなた、信念は決まったの?」
「……決まってない」
「中途半端な覚悟で儀式に出ても、怖いだけよ。不祥事を起こさない限り、出ることは確定なんだから、さっさと決めないと――」
「分かってる、それは分かってる。だけど俺は、人と戦うのが怖いんだ。勝ち負けよりも、生死よりも、俺は、人と戦う行為そのものが怖いんだ」
気づけば、悩みの種と弱音を、俺はネルフィに吐いていた。
ネルフィが立ち止まる。
俺も立ち止まった。
半歩下がって俺に向き直るネルフィは、ゆっくりと口を動かす。
「怖いって、殺すことが? 死に直面することが? 恨まれることが? 何にしろ、恐怖を感じるってことは、それはあなたの中では忌むべき行為なのよね?」
「俺は今まで殺人なんて、1度もしたことがないんだ」
「あら、私がいままでに、殺人を犯したように見える?」
「い、いや……」
「勿論、殺したことなんて無いわ。スタートは誰も同じ。いわば私たち候補者は、未来の殺人者。人を殺すのが怖いだなんて当たり前。人と戦うのが怖いなんて当たり前。むしろ、そう考えられないなら異常よ。……でも、私たちはソレをやらなければならない。自分の思い描く、理想のためにね。……正義って、きっとそういうものよ。だけど問題はそこじゃないの。人を殺して過去へ行く権利を得た時、自分が自分でいられるかが重要だと思うの。……はぁ……心配しなくても、そんなの、なってみないと誰にも分からない事なんだから。――怖いのは、アンタだけじゃないのよ」
だから、とネルフィは言葉を続ける。
「儀式のときは、精一杯闘いなさい。自分に嘘をつかないように、戦う相手に恥をかかせないように、全力でね。……分かった?」
「……分かんねえ。分かんねえよ、そんなの」
「そうね。ヌケているアナタには、それがちょうど良いのかもね……覚悟や信念なんて、人それぞれだし。……でも。『俺は死にたくない。自我を失いたくない』そう思うのなら、その覚悟をスタートに始めればいいんじゃない? 他人のことまで考える余裕は、多分、きっと、私たちにはないだろうし」
ネルフィの言葉を、あたまの中で復唱する。
数100メートル先にユラユラとした光が見える。火が揺れる光……ゼニアが近いんだ。
生きるために他者を蹴落とす。
学歴社会と同じだ。
だけど実行するのは、簡単なようで、実は難しい。
「怖い怖くないなんて、終わってから考えればいいのよ。それこそ、刃が肉に触れる瞬間にね」
儀式は、いよいよ明日だ。
だけど俺はまだ信念も、人を殺す覚悟も、持てていない。
「お、おう」
差し出された左手を借り、俺はその場で立ち上がった。
すると腹部に刺さった、長さ5センチほどがぽろりと落ちた。
そういえば、普通の人間よりも肌が硬いとオルドが言っていた。
現に、針は抜かずとも落ちた。切っ先が少し刺さった程度だったのだろう。
もしかしたら、それが要因で睡眠針の効果がなかったのかもしれない。
「……それにしても驚いたよ。どうしようもないザコだったオルド君が、ここまで成長しているなんてね。さっきの体の使い方も、テルニール顔負けに上手だったよ」
そう言って、男は地面を見る。
「視界が悪く、敵との距離はおよそ10メートル。そんな短い距離で、とっさに投げられた武器を3つも打ち落とすなんてね。第6に至る実力はあるってことか」
俺はふーん、ふふーん、と楽しそうに考えこむ男を見ながら、聞かれぬように小さな声で尋ねる。
「……オルド、コイツ誰?」
『ユズラ・イル・パーシヴァル。儀式の第1で、優勝候補。ネルフィの評価では、戦闘狂のヤツだよ』
ふーん。
「ところで、君は戦いが好きか?」
ふいに、ユズラがそんなことを訊いてきた。
「好きじゃないよ」
「それじゃあ、一体なにが好きなんだ?」
「な、何って」
その質問に、俺は言葉を詰まらせた。
すぐに出てくる言葉がなかった。
遊ぶのは好きだ、学ぶことも好きだ。
だけど、この質問の回答としては相応しくないだろう。
ユズラが求めているのは、たぶん、そういうものじゃない。
もっと、このためにならとても頑張れる、そういう類の好きを訊いているのだ。
「……答えられない? ボクは戦いが好きだよ。お互いの命を削り合い、ぶつけ合い、潰し合う。その後で得られる、生き残ったときの充実感、相手の絶望。ボクはそれが好きだ」
ユズラはそう言って、微笑を浮かべる。
「だからそのために儀式に参加して、勝つんだ。皆と同じさ。やりたいこと、やり遂げたいことがある、そのためには生きなきゃならない。だから儀式に参加するんだ。君も同じだろう?」
「…………やりたい、事」
俺は、オルドの父親を殺すために転生された。
だけど俺は、それをやりたくない。でも俺には、やりたいこともない。
どうしたらいいんだろう。
なにをしたら良いんだろう。
「ボクにはやりたいことがあるよ。ボクはね、君と闘いたいんだ」
『都合のいい話をしてくれてると思ったら、とんだ戦闘狂だね?』
「儀式で戦うのも良いんだけど、順番によっては戦えないかもしれないと思ってね。君からは不思議な力を感じるんだ。他のヤツらにはない、底なしのパワーをね。ぜひ闘いたい。だから! ほかの誰よりも先に! ふふ。手合わせ願おう」
独学だろうか、それにしてはしっかりとした感じのするファイティング・ポーズを取りながら、ユズラがステップを刻み始める。その眼光は俺に釘付けだ。
……どうやら、逃がしてくれる気はないらしい。
戦うしかないのだろうか。
正直、いやだ。
でも、一方的に殴られるのは、殺されるのは、もっと嫌だ。
「その手合わせ、待ったぁあ!」
大剣を構え、すっと息を吸ったときに聞こえてきたのは、女性の声だった。
この声には聞き覚えがある。ネルフィだ。
息を弾ませながら、ネルフィは俺とユズラの間に入って叫んだ。
「その手合わせ、待った! あんたたち、候補者同士での戦闘が禁止されていることくらい知っているでしょ? バカなのッ? ユズラ、あんたは拳を緩める! オルドは剣を収める! ……はやく!」
「……はぁ、見つかっちゃった。やれやれ。とんだ邪魔が入ったね。この闘いは、儀式までとっておこう。……負けないでくれよ」
ユズラはガックリと肩を落とし、本当に残念そうにその場を去っていった。
ありがたい。
人と戦うのは、まだ、怖いんだ。
「……どうしてここに?」
感謝の念を抱きながら尋ねると、ネルフィは呆れたように顔を歪めた。
「リーに連れられていくあんたと、それを見て笑うユズラが居たからよ。しかもこんな時間に、人気のない森に行くんだもの。何かあるって思うわ」
あたりはすっかり真っ暗だ。
生い茂る木々のせいで月明かりも少ないが、俺の目は闇夜でもよく見える。
しかし、ただの人間であるネルフィにはそうもいかないだろう。
「えーっと、戻るか?」
「ほかに選択肢があるの?」
そんな風に会話をかわし、俺たちはゼニアに戻る道を行く。
夜風は冷たいが、気温がぬるいせいか、ちょうど良い。
「ねぇ。アンタはこの世界が、良い世界だと思う?」
ふいに、ネルフィが口を開いた。
地面を踏めば、足裏がじんわりと沈んでいく。どうやら土が湿っているらしい。
落ち葉と雑草だらけの地面を、素足で踏みながら、ネルフィの言葉を聞く。
「私は嫌い。戦わなきゃいけない世界なんて、争わなければ生きていけない世界なんて、大っきらい。……私の理想はね、種族の隔ても、人種の隔ても、すべての格差がなくなった世界で、血ではなく、笑顔を撒き散らすことなの。……だから、私はこの世界が嫌い。過去の世界も嫌い。だから、せめて未来だけは好きになりたいの」
そこで言葉を切り、そういえばと、再びネルフィは言葉を発した。
「あなた、信念は決まったの?」
「……決まってない」
「中途半端な覚悟で儀式に出ても、怖いだけよ。不祥事を起こさない限り、出ることは確定なんだから、さっさと決めないと――」
「分かってる、それは分かってる。だけど俺は、人と戦うのが怖いんだ。勝ち負けよりも、生死よりも、俺は、人と戦う行為そのものが怖いんだ」
気づけば、悩みの種と弱音を、俺はネルフィに吐いていた。
ネルフィが立ち止まる。
俺も立ち止まった。
半歩下がって俺に向き直るネルフィは、ゆっくりと口を動かす。
「怖いって、殺すことが? 死に直面することが? 恨まれることが? 何にしろ、恐怖を感じるってことは、それはあなたの中では忌むべき行為なのよね?」
「俺は今まで殺人なんて、1度もしたことがないんだ」
「あら、私がいままでに、殺人を犯したように見える?」
「い、いや……」
「勿論、殺したことなんて無いわ。スタートは誰も同じ。いわば私たち候補者は、未来の殺人者。人を殺すのが怖いだなんて当たり前。人と戦うのが怖いなんて当たり前。むしろ、そう考えられないなら異常よ。……でも、私たちはソレをやらなければならない。自分の思い描く、理想のためにね。……正義って、きっとそういうものよ。だけど問題はそこじゃないの。人を殺して過去へ行く権利を得た時、自分が自分でいられるかが重要だと思うの。……はぁ……心配しなくても、そんなの、なってみないと誰にも分からない事なんだから。――怖いのは、アンタだけじゃないのよ」
だから、とネルフィは言葉を続ける。
「儀式のときは、精一杯闘いなさい。自分に嘘をつかないように、戦う相手に恥をかかせないように、全力でね。……分かった?」
「……分かんねえ。分かんねえよ、そんなの」
「そうね。ヌケているアナタには、それがちょうど良いのかもね……覚悟や信念なんて、人それぞれだし。……でも。『俺は死にたくない。自我を失いたくない』そう思うのなら、その覚悟をスタートに始めればいいんじゃない? 他人のことまで考える余裕は、多分、きっと、私たちにはないだろうし」
ネルフィの言葉を、あたまの中で復唱する。
数100メートル先にユラユラとした光が見える。火が揺れる光……ゼニアが近いんだ。
生きるために他者を蹴落とす。
学歴社会と同じだ。
だけど実行するのは、簡単なようで、実は難しい。
「怖い怖くないなんて、終わってから考えればいいのよ。それこそ、刃が肉に触れる瞬間にね」
儀式は、いよいよ明日だ。
だけど俺はまだ信念も、人を殺す覚悟も、持てていない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる