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君と手にする明日は血の色
視点があっちこっち参っちまうね。ごめんね!
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―――オルド視点――
『起きろぉおおお!』
『頼むから起きてぐれぇええ!』
『う・お・お・お・ぉおおおおいっ!』
僕に生身の体があれば、喉は張り裂け、肺は破れ、声はすり潰れていただろう。
しかしどんなに大きな声を出しても、僕の体の持ち主は起きる素振りも見せない。
これ、死んでないよね?
そう疑いたくなるほどに睡眠を貫いている。
『ああ……最悪だ』
彼が寝てから、いったい何時間が経ったんだろう。
太陽の位置も、どんどん高くなっていく。
そろそろ儀式が始まる頃合だ。
『僕の努力が、使命が、犠牲が……無駄になっていく……』
思えば短い人生だった。
3歳の頃に母が死に、それから1人で生きてきた。
敬愛していた母の仇を取るべく体を鍛えるものの、僕の魂は貧弱すぎて、10歳になるころには走ることすら困難だった。
ただ、それでも僕は走った。剣を振った。
結果、僕に与えられた報酬は身体能力の向上ではなく、魂の消耗、体の衰弱だった。
このままでは死ぬ。
そう結論付けて、僕は村長に頼み込んで魔術を教わった。
そうして僕は、古代魔術のために自らの命を絶った。
『1度は、報われたんだけどなぁ……』
甘ったれた世界で死んだ、甘ったれた男を転生させることに成功して、僕の自我も、かなりイレギュラーな形だけど残すことができた。
考える限りの最善だった。
でも、現状は考えうる限りの最悪だ。
儀式の開始時間が、過ぎようとしている。
『……頼むから、起きてくれよ』
そう頼んでも、相棒は起きる気配すらない。
――主人公視点――
『やぁ、かなり寝たね』
「ニズルフォッグやっべえわ。普通に戦ってたら絶対に負けてた」
特に、記憶にあったテルニールとの戦い、アレはやべえ。
テルニールの酸性の触手をモロに受けながら、アイツはひたすら前進してテルニールを仕留めてた。好物のためなら、多少の手傷は構わないっていう感じだった。
何て言うんだろう。強さと狂気が混じった感じだ。
ニズルフォッグはやっべえ。
『いま生きている中で、剣を扱う中型モンスターの中じゃ、一級だからね。はーぁあ』
オルドの声色が低い。おまけに元気もない。どうしたんだろう。
訊いてみるか。
「気絶している間に、なんかあった?」
『太陽の位置から考えるに、儀式が始まった。ボクたち、遅刻だよ。はーぁあ。どうなるんだろ、参加できるのかなあ』
「! それを早く言えよ! 気絶してたの俺だけど! 今すぐ行こう!」
幸い、ここは儀式で使う森の中だ。距離はそこまで離れていないはず。
どのくらい遅刻しているのかは分からないが、終わってなければ参加できるだろ多分!
「で、どっちだ?」
『ひが――右だよ。はああ。あとはもう、参加できるように祈るだけだね……』
「ああ。走るのは俺だもんな!」
肉を放り出して、駆ける。「本当に申し訳ない」と、ニズルフォッグやテルニールに、心のなかで謝罪と供養をする。今はとにかく右方向に全力ダッシュだ。
いくつもの大木を縫うようにして走りながら、オルドが呻く声を聴き続ける。
『シンゴラさんも村長も、時間には厳しい人だからなぁ……。参加させてくれると良いけど……。うわあ、ダメな未来しか想像できない』
嘆くのも分かる。
この儀式は、お祭りじゃない。
世界を救うための、救世主を見つけるための儀式だ。
俺が選別者なら、儀式に遅刻したヤツは推薦しない。
いやまあ、別に救世主になりたいわけじゃないから俺は良いんだけど、オルドの打ちのめされっぷりと見ると、全力ダッシュしなければいけない感がハンパない。
っていうか普通に可哀想だ。
何度も血を流して、努力して、挙句、オルドはこの世界のために命を犠牲にした。
この世界に、貢献しようとしたんだ。
なのに、俺の気絶寝坊によって、努力が報われる可能性が剥奪されるとか、そういうの考えると、「もういいじゃん。諦めようぜ」とか言えない。
もう疲れたし良いじゃんとか言えない。
言って楽になりたいけど、その先に未来はないし、論理的に考えて口が裂けても言えない。
「きっと間に合う。ほら、よく言うだろ。ヒーローは遅れてくるもんだって」
だから、俺は気休めを言う。
「おや、ヒーローになる気が?」
「無いけども!」
ここまでの会話でワンセット。
俺はヒーローにはならないけど、オルドには一命、一言語、一友人としての借りがある。
その借りを返すまでは、諦めたら俺の夢見が悪い。
死にたくない。
……ああ、もしかして、これが俺なりの覚悟ってやつなのかもしれない。
自主性もへったくれもない、流れ流されっぷりの、クソみたいな覚悟だけど。
「ヒーローにはならないし、なれないけど、俺は、後悔しないように生きるよ」
俺にはきっと、ピッタリだろう。
------オルド視点
『後悔しないように生きる……か』
僕は相棒の覚悟を、そのまま繰り返す。
『ふふ。その覚悟、貫き通すのはかなり大変だろうねぇ』
「なんで?」
走りながら彼が答える。
あと2分ほど走り続ければ、儀式の祭壇だ。
『後悔するかしないか、そんなの、未来が分からないと決めようがないじゃないか。その時は後悔しなくても、未来で後悔するかもしれないだろう?』
「…………」
落ち葉を踏みつけ、草木を蹴り、地面を足裏でえぐる。
あと、もう少しだ。
「うん。そうだな、確かにオルドの言う通りだ。訂正するよ」
おや。
どうやら彼は、決めたばかりの自分の覚悟を、信念を、すぐに覆すつもりらしい。
英雄にあるまじき行いだ。
ここは僕がしっかりと正して――。
「今、後悔しないように生きる。俺は、そういう風に生きるよ」
――やらなくても、良さそうだ。
なんだ。そんなにすぐに答えが返ってくるってことは、既に自分の中で答えが決まってたんじゃん。
おっ。
『戦いの音がするね。剣と剣がぶつかり合う音だ。まだ、儀式は終わっていないらしい』
それにしても、うーん。やっぱり、彼は体の使い方がなっていない。
剣を持っているとはいえ、走るのが遅すぎる。
きっと、走り方に独特なクセがあるせいだ。
腕は横に振っているし、足も内股気味になっている。
これも矯正していかなきゃだね。
なんて思っている間に、ようやく儀式の神殿にたどり着いた。
と言っても、まだ距離はある。
だけど、視認はできる距離だ。
「やぁ、待っていたよ。今すぐ終わらせるからね」
どうやら儀式も終盤らしい。
シンゴラさんと村長、血塗られたネルフィと、そして微笑むユズラが、僕たちを出迎えた。
『起きろぉおおお!』
『頼むから起きてぐれぇええ!』
『う・お・お・お・ぉおおおおいっ!』
僕に生身の体があれば、喉は張り裂け、肺は破れ、声はすり潰れていただろう。
しかしどんなに大きな声を出しても、僕の体の持ち主は起きる素振りも見せない。
これ、死んでないよね?
そう疑いたくなるほどに睡眠を貫いている。
『ああ……最悪だ』
彼が寝てから、いったい何時間が経ったんだろう。
太陽の位置も、どんどん高くなっていく。
そろそろ儀式が始まる頃合だ。
『僕の努力が、使命が、犠牲が……無駄になっていく……』
思えば短い人生だった。
3歳の頃に母が死に、それから1人で生きてきた。
敬愛していた母の仇を取るべく体を鍛えるものの、僕の魂は貧弱すぎて、10歳になるころには走ることすら困難だった。
ただ、それでも僕は走った。剣を振った。
結果、僕に与えられた報酬は身体能力の向上ではなく、魂の消耗、体の衰弱だった。
このままでは死ぬ。
そう結論付けて、僕は村長に頼み込んで魔術を教わった。
そうして僕は、古代魔術のために自らの命を絶った。
『1度は、報われたんだけどなぁ……』
甘ったれた世界で死んだ、甘ったれた男を転生させることに成功して、僕の自我も、かなりイレギュラーな形だけど残すことができた。
考える限りの最善だった。
でも、現状は考えうる限りの最悪だ。
儀式の開始時間が、過ぎようとしている。
『……頼むから、起きてくれよ』
そう頼んでも、相棒は起きる気配すらない。
――主人公視点――
『やぁ、かなり寝たね』
「ニズルフォッグやっべえわ。普通に戦ってたら絶対に負けてた」
特に、記憶にあったテルニールとの戦い、アレはやべえ。
テルニールの酸性の触手をモロに受けながら、アイツはひたすら前進してテルニールを仕留めてた。好物のためなら、多少の手傷は構わないっていう感じだった。
何て言うんだろう。強さと狂気が混じった感じだ。
ニズルフォッグはやっべえ。
『いま生きている中で、剣を扱う中型モンスターの中じゃ、一級だからね。はーぁあ』
オルドの声色が低い。おまけに元気もない。どうしたんだろう。
訊いてみるか。
「気絶している間に、なんかあった?」
『太陽の位置から考えるに、儀式が始まった。ボクたち、遅刻だよ。はーぁあ。どうなるんだろ、参加できるのかなあ』
「! それを早く言えよ! 気絶してたの俺だけど! 今すぐ行こう!」
幸い、ここは儀式で使う森の中だ。距離はそこまで離れていないはず。
どのくらい遅刻しているのかは分からないが、終わってなければ参加できるだろ多分!
「で、どっちだ?」
『ひが――右だよ。はああ。あとはもう、参加できるように祈るだけだね……』
「ああ。走るのは俺だもんな!」
肉を放り出して、駆ける。「本当に申し訳ない」と、ニズルフォッグやテルニールに、心のなかで謝罪と供養をする。今はとにかく右方向に全力ダッシュだ。
いくつもの大木を縫うようにして走りながら、オルドが呻く声を聴き続ける。
『シンゴラさんも村長も、時間には厳しい人だからなぁ……。参加させてくれると良いけど……。うわあ、ダメな未来しか想像できない』
嘆くのも分かる。
この儀式は、お祭りじゃない。
世界を救うための、救世主を見つけるための儀式だ。
俺が選別者なら、儀式に遅刻したヤツは推薦しない。
いやまあ、別に救世主になりたいわけじゃないから俺は良いんだけど、オルドの打ちのめされっぷりと見ると、全力ダッシュしなければいけない感がハンパない。
っていうか普通に可哀想だ。
何度も血を流して、努力して、挙句、オルドはこの世界のために命を犠牲にした。
この世界に、貢献しようとしたんだ。
なのに、俺の気絶寝坊によって、努力が報われる可能性が剥奪されるとか、そういうの考えると、「もういいじゃん。諦めようぜ」とか言えない。
もう疲れたし良いじゃんとか言えない。
言って楽になりたいけど、その先に未来はないし、論理的に考えて口が裂けても言えない。
「きっと間に合う。ほら、よく言うだろ。ヒーローは遅れてくるもんだって」
だから、俺は気休めを言う。
「おや、ヒーローになる気が?」
「無いけども!」
ここまでの会話でワンセット。
俺はヒーローにはならないけど、オルドには一命、一言語、一友人としての借りがある。
その借りを返すまでは、諦めたら俺の夢見が悪い。
死にたくない。
……ああ、もしかして、これが俺なりの覚悟ってやつなのかもしれない。
自主性もへったくれもない、流れ流されっぷりの、クソみたいな覚悟だけど。
「ヒーローにはならないし、なれないけど、俺は、後悔しないように生きるよ」
俺にはきっと、ピッタリだろう。
------オルド視点
『後悔しないように生きる……か』
僕は相棒の覚悟を、そのまま繰り返す。
『ふふ。その覚悟、貫き通すのはかなり大変だろうねぇ』
「なんで?」
走りながら彼が答える。
あと2分ほど走り続ければ、儀式の祭壇だ。
『後悔するかしないか、そんなの、未来が分からないと決めようがないじゃないか。その時は後悔しなくても、未来で後悔するかもしれないだろう?』
「…………」
落ち葉を踏みつけ、草木を蹴り、地面を足裏でえぐる。
あと、もう少しだ。
「うん。そうだな、確かにオルドの言う通りだ。訂正するよ」
おや。
どうやら彼は、決めたばかりの自分の覚悟を、信念を、すぐに覆すつもりらしい。
英雄にあるまじき行いだ。
ここは僕がしっかりと正して――。
「今、後悔しないように生きる。俺は、そういう風に生きるよ」
――やらなくても、良さそうだ。
なんだ。そんなにすぐに答えが返ってくるってことは、既に自分の中で答えが決まってたんじゃん。
おっ。
『戦いの音がするね。剣と剣がぶつかり合う音だ。まだ、儀式は終わっていないらしい』
それにしても、うーん。やっぱり、彼は体の使い方がなっていない。
剣を持っているとはいえ、走るのが遅すぎる。
きっと、走り方に独特なクセがあるせいだ。
腕は横に振っているし、足も内股気味になっている。
これも矯正していかなきゃだね。
なんて思っている間に、ようやく儀式の神殿にたどり着いた。
と言っても、まだ距離はある。
だけど、視認はできる距離だ。
「やぁ、待っていたよ。今すぐ終わらせるからね」
どうやら儀式も終盤らしい。
シンゴラさんと村長、血塗られたネルフィと、そして微笑むユズラが、僕たちを出迎えた。
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