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Fate begins to move , Peace to collapse 動き出す運命と崩れ落ちる平穏
そして時は動き出す
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シドヴァスト皇国皇都
兵舎の中の物置のような倉庫の中で二人の男がいた。
一人は黒髪に黒目、少し大人びた顔をした二五くらいに見える。しかし表情に少し影を感じるのが印象的だ。彼は中々にハンサムな顔をしているはずなのだ。ちゃんと整えていれば。
整えれば女性から声をかけられそうな顔立ちだが、残念ながら髪はぼさぼさで服はだらしなく着崩している。他人からの第一印象は、無気力そのものである。
もう一人は金髪で碧眼の少し幼いようなイメージを受ける中性的な青年だ。しかし彼はもう一人の男とさほど年が変わるわけではない。しかも彼は裏腹に道を歩けば、大抵の女性は振り返ってしまうほどモテる。しかし、モテるためか彼女は常に複数人いて、いつバレて背中を刺されるかが賭けになるほどの女好きだ。
そんな特徴的な二人は、物置で仕事をサボっている・・・訳ではない。
ここが彼らの部署なのだ。
第8師団所属第13特別小隊、人呼んで人材の墓場、穀潰しの問題児集団などと言われ、他の兵士から敬遠される部隊である。
なぜ敬遠されるかというと、この隊の設立された背景から窺えるだろう。
この隊は貴族に逆らったが、能力が高く惜しい人材を押し込めたある種、懲罰部隊的な要素を持っている。だからこそ『人材の墓場』なのだ。
本人達は貴族から嫌われ干されたことを良しとし、忙しい兵士達を尻目に遊んでいるので他の兵士から嫌われていたりするが・・・まあ、些細なことだろう。
そんな部隊の隊長であるグレン・と隊員のエインス・クレイリーは、その物置を改造した部署でやはり働きもせず、エシェックに勤しんでいた。
「くそー。やっぱ隊長エシェックはくそつえーな」
駒を進めながらそう言うエインスは盤上を改めて見渡す。
普通にやっても勝てないので隊長は駒の数を半分にしてやっているのに不思議なほど歯が立たない。
エシェックとは、軍隊の動きを模倣した一般的なボードゲームで駒の裏切りなどもあるので、皇国軍の指揮官候補の兵士にはこれで戦術や戦略を教える。
賭け事にも使われていて、年に一度皇国の中の一番を決める名人杯なんてのもあるくらいだ。
「今回、君は俺の兵士が半分なことを利用して包囲し、殲滅しようとした。しかし、それは誤りだ」
すると、エインスは驚いた顔をして
「数の少ない相手に包囲は定石じゃないですか。何がいけないんですか?」
それはそうだろう。確かに数の少ない相手だと包囲し、叩くのは定石の中の定石だが、
「それは味方が裏切らない前提だからなんだ。普通少数の敵に寝返るような奴はいない。でも、これはゲームだから寝返らせることができるんだ。寝返らすことで包囲網に穴を開け、各個撃破に持ち込むことで数の差を埋めたんだ」
グレンは得意気な顔で語るが、少し間を置くと恥ずかしそうな顔をして
「偉そうに言うけどこれも師匠の受け売りなんだけどね」
「そう言えば隊長の師匠ってのは誰なんですか?」
「ああ、言ってなかったっけ?俺の師匠はとんでもない偏屈ジジイだよ。まぁ、そこそこ有名人でもあるかな」
テーブル代わりにしている何を入れていたかも
分からない木箱の上からコーヒーが入ったカップを手に取り、温くなったコーヒーを飲んでいるエインスを横目で見ながら言葉を続ける。
「ハインツだよ、知将ハインツ」
そういった瞬間、エインスの口から温くなったコーヒーが吹き出た。
「ブフッ、ゴホッゴホッ。ちょッと!隊長の師匠ってあのハインツですか!あの!」
「ちょっと汚いし落ち着きなよ。たぶん君の言ってるあのハインツであってるよ」
それを聞いてエインスは、表情をひきつらせ、そしてこの隊長と会ってから何度となくなった頭痛に襲われた。
知将ハインツ・フォン・アストリア
歴史に残る名将として知られている。敵国からは謀将とも呼ばれ、寝返らせたり、誤情報を掴ませたりと敵を欺くのを得意としたとされる。
しかし、敵の捨て身の作戦により手傷を負い、
片足が殆ど動かなくなり軍から退いたとされる。しかし、今でも生ける伝説と言われている偉人である。引退後は、プロのギャンブラーとして荒稼ぎしている。そして、彼にボードゲームで勝てた者は未だにいないと言われている。
庶民から貴族に成り上がった数少ない中の一人で庶民の中では英雄といっていいほどの人気を持っていて、子供の頃には誰でも必ず一回はハインツの話を聞かされると言われるほどである
「はぁ、隊長といると驚くことが多すぎて驚きから戻るのが早くなりましたよ」
「そうかなー」
「誉めてないからそんな胸を張らないでください!はぁ・・・なんかため息ばっか出てくるな」
その言葉を聞いて窓の方へと視線を逸らしながら言葉を紡ぐ。
「ため息ばっかり吐いていると幸せがーー」
「誰のせいだと思ってんですか!誰の!」
そしてまたため息をつく。
突っ込みたそうな顔をしている隊長を人睨みで黙らせながら、話を戻す。
「じゃあ隊長は師匠にエシェックで勝ったことあるんですか」
「いや、一回だけいいところまでいったんだが、負けてしまったよ。だからつけにしてもらったんだ。利子はいつか自分に勝つことだ、何て言われてね」
苦笑しながらまたとんでもないことを言う隊長を見てため息を吐く。
「そんなことよりエインス君、そのままだと次の手で負けちゃうよ。ほれ」
「ダメダメ、ちょっとストップストップ!」
「うおっ、エインス君実力行使は反則だろ!」
男二人でギャアギャア言いながら揉み合っているうちにまた一人入ってきた。
二十代前半の女で真っ赤な炎のような豪奢な赤色の髪に少し吊り上がった目をした勝ち気そうな気の強さを感じさせる。
美人といって差し支えないだろう。
「はぁ、また馬鹿やってるよ。そんなことをするくらいなら、最初からやんなければいいじゃない。ていうか大の大人がみっともない」
心底どうでも良さそうな顔をしながら、至極常識的なことを言う。
とても常識的なことだが、そんなことで動じるはずもなく
「分かってないな。ナーニャ君、喧嘩になるにしてもなにもしなきゃ暇じゃないか。何せ仕事がないんだからね。分かったらほれ」
そう言って手を差し向けてくる。
何事か分からずどういう事か聞くと、お茶が飲みたいから淹れてくれと言ってくる。
「はぁ?なんであたしがやんなきゃいけないんだい。自分でやんな」
それが普通の対応だろう。だが、彼には関係ない。やって貰おうと余計なことを言い出してしまう。
「君は美人なんだからもっとおしとやかにしてないと、ここは言われる前にお茶を淹れるくらいの気遣いをしないとただでさえ嫁ぎ遅れているのに余計嫁の貰い手が・・・」
そこまで言ってやっと自分が危機的な状況であることに気づく。
凍えるような微笑みをしたナーニャが、静かな冷たい声で尋ねてくる。
「暑いのと冷たいのどっちがいい?」
「えっと・・・・・・それはお茶の話だよね・・・・・・」
「・・・・・・」
なにも答えずにまた一歩、一歩と迫ってくる。
「っていう冗談なんだよ、あはははは・・・・・・。ねぇ、ほんとに冗談だってば!」
そう口にするが止まらない。
そして片方の手から煮えたぎったお湯を発生させ、もう片方では周りにこれでもかというくらい冷気を出している冷水を空中に浮かべながらさらに迫る。
「えっと・・・・・・エインス君?」
「隊長骨は拾います。そしてあなたを決して忘れません」
主に教訓として、と付け加えて仲裁を拒否する。
なんの教訓かはこの光景を見れば分かるだろう。
追い詰められ為す術がなくなったのか最後にこう遺した。
「えっと、優しくしてください」
「死ね!!」
この日、芸人も遠慮しそうな程の熱湯と冷水を一人の男が喰らい、のたうち回りながら凄まじい悲鳴を上げていた。
すると、そこへまた一人入ってくる。
今度はまるで軍人には見えない、心の優しそうな青年だ。しかし、彼はその見た目に反し超一流の剣士である。時おり見せる冷徹な視線は鷹のように鋭く獰猛でまさに能ある鷹は爪を隠す
という言葉を表していると言えるだろう。
しかし今の彼、ロイ・アラベルは獰猛なまでの視線を隠そうともせずにこちらを獲物のように狙っている。
「あれー隊長ー何やってるんですかー?暇なら僕と一緒に剣の稽古をしましょうよー」
語尾をやたらと伸ばし、やる気がないように思われるが、彼と一緒に訓練をして潰された兵士は二桁を数える。
「君はこの状況を見て、よくそんなことが言えるな」
少しべそをかきながら、反論するがまったくもって聞く耳をもたない。
「だって芸人になるために熱湯芸の練習をしてたんじゃないんですか」
「いやいやどこをどう見たらそうなるのか教えて欲しいよ」
団欒は続く。しかし、この暖かい時間ですら彼の傷を癒すことはできない。そして、その機会も永遠に失われようとしていた。
ドアを叩く音がする。
それは、運命が再び彼を巻き込むための歯車が回り始める音だったのかもしれない。
それに気付いたとしても何人たりとも止めることはできない。
なぜならもう運命のワルツはもう始まってしまったのだから。
兵舎の中の物置のような倉庫の中で二人の男がいた。
一人は黒髪に黒目、少し大人びた顔をした二五くらいに見える。しかし表情に少し影を感じるのが印象的だ。彼は中々にハンサムな顔をしているはずなのだ。ちゃんと整えていれば。
整えれば女性から声をかけられそうな顔立ちだが、残念ながら髪はぼさぼさで服はだらしなく着崩している。他人からの第一印象は、無気力そのものである。
もう一人は金髪で碧眼の少し幼いようなイメージを受ける中性的な青年だ。しかし彼はもう一人の男とさほど年が変わるわけではない。しかも彼は裏腹に道を歩けば、大抵の女性は振り返ってしまうほどモテる。しかし、モテるためか彼女は常に複数人いて、いつバレて背中を刺されるかが賭けになるほどの女好きだ。
そんな特徴的な二人は、物置で仕事をサボっている・・・訳ではない。
ここが彼らの部署なのだ。
第8師団所属第13特別小隊、人呼んで人材の墓場、穀潰しの問題児集団などと言われ、他の兵士から敬遠される部隊である。
なぜ敬遠されるかというと、この隊の設立された背景から窺えるだろう。
この隊は貴族に逆らったが、能力が高く惜しい人材を押し込めたある種、懲罰部隊的な要素を持っている。だからこそ『人材の墓場』なのだ。
本人達は貴族から嫌われ干されたことを良しとし、忙しい兵士達を尻目に遊んでいるので他の兵士から嫌われていたりするが・・・まあ、些細なことだろう。
そんな部隊の隊長であるグレン・と隊員のエインス・クレイリーは、その物置を改造した部署でやはり働きもせず、エシェックに勤しんでいた。
「くそー。やっぱ隊長エシェックはくそつえーな」
駒を進めながらそう言うエインスは盤上を改めて見渡す。
普通にやっても勝てないので隊長は駒の数を半分にしてやっているのに不思議なほど歯が立たない。
エシェックとは、軍隊の動きを模倣した一般的なボードゲームで駒の裏切りなどもあるので、皇国軍の指揮官候補の兵士にはこれで戦術や戦略を教える。
賭け事にも使われていて、年に一度皇国の中の一番を決める名人杯なんてのもあるくらいだ。
「今回、君は俺の兵士が半分なことを利用して包囲し、殲滅しようとした。しかし、それは誤りだ」
すると、エインスは驚いた顔をして
「数の少ない相手に包囲は定石じゃないですか。何がいけないんですか?」
それはそうだろう。確かに数の少ない相手だと包囲し、叩くのは定石の中の定石だが、
「それは味方が裏切らない前提だからなんだ。普通少数の敵に寝返るような奴はいない。でも、これはゲームだから寝返らせることができるんだ。寝返らすことで包囲網に穴を開け、各個撃破に持ち込むことで数の差を埋めたんだ」
グレンは得意気な顔で語るが、少し間を置くと恥ずかしそうな顔をして
「偉そうに言うけどこれも師匠の受け売りなんだけどね」
「そう言えば隊長の師匠ってのは誰なんですか?」
「ああ、言ってなかったっけ?俺の師匠はとんでもない偏屈ジジイだよ。まぁ、そこそこ有名人でもあるかな」
テーブル代わりにしている何を入れていたかも
分からない木箱の上からコーヒーが入ったカップを手に取り、温くなったコーヒーを飲んでいるエインスを横目で見ながら言葉を続ける。
「ハインツだよ、知将ハインツ」
そういった瞬間、エインスの口から温くなったコーヒーが吹き出た。
「ブフッ、ゴホッゴホッ。ちょッと!隊長の師匠ってあのハインツですか!あの!」
「ちょっと汚いし落ち着きなよ。たぶん君の言ってるあのハインツであってるよ」
それを聞いてエインスは、表情をひきつらせ、そしてこの隊長と会ってから何度となくなった頭痛に襲われた。
知将ハインツ・フォン・アストリア
歴史に残る名将として知られている。敵国からは謀将とも呼ばれ、寝返らせたり、誤情報を掴ませたりと敵を欺くのを得意としたとされる。
しかし、敵の捨て身の作戦により手傷を負い、
片足が殆ど動かなくなり軍から退いたとされる。しかし、今でも生ける伝説と言われている偉人である。引退後は、プロのギャンブラーとして荒稼ぎしている。そして、彼にボードゲームで勝てた者は未だにいないと言われている。
庶民から貴族に成り上がった数少ない中の一人で庶民の中では英雄といっていいほどの人気を持っていて、子供の頃には誰でも必ず一回はハインツの話を聞かされると言われるほどである
「はぁ、隊長といると驚くことが多すぎて驚きから戻るのが早くなりましたよ」
「そうかなー」
「誉めてないからそんな胸を張らないでください!はぁ・・・なんかため息ばっか出てくるな」
その言葉を聞いて窓の方へと視線を逸らしながら言葉を紡ぐ。
「ため息ばっかり吐いていると幸せがーー」
「誰のせいだと思ってんですか!誰の!」
そしてまたため息をつく。
突っ込みたそうな顔をしている隊長を人睨みで黙らせながら、話を戻す。
「じゃあ隊長は師匠にエシェックで勝ったことあるんですか」
「いや、一回だけいいところまでいったんだが、負けてしまったよ。だからつけにしてもらったんだ。利子はいつか自分に勝つことだ、何て言われてね」
苦笑しながらまたとんでもないことを言う隊長を見てため息を吐く。
「そんなことよりエインス君、そのままだと次の手で負けちゃうよ。ほれ」
「ダメダメ、ちょっとストップストップ!」
「うおっ、エインス君実力行使は反則だろ!」
男二人でギャアギャア言いながら揉み合っているうちにまた一人入ってきた。
二十代前半の女で真っ赤な炎のような豪奢な赤色の髪に少し吊り上がった目をした勝ち気そうな気の強さを感じさせる。
美人といって差し支えないだろう。
「はぁ、また馬鹿やってるよ。そんなことをするくらいなら、最初からやんなければいいじゃない。ていうか大の大人がみっともない」
心底どうでも良さそうな顔をしながら、至極常識的なことを言う。
とても常識的なことだが、そんなことで動じるはずもなく
「分かってないな。ナーニャ君、喧嘩になるにしてもなにもしなきゃ暇じゃないか。何せ仕事がないんだからね。分かったらほれ」
そう言って手を差し向けてくる。
何事か分からずどういう事か聞くと、お茶が飲みたいから淹れてくれと言ってくる。
「はぁ?なんであたしがやんなきゃいけないんだい。自分でやんな」
それが普通の対応だろう。だが、彼には関係ない。やって貰おうと余計なことを言い出してしまう。
「君は美人なんだからもっとおしとやかにしてないと、ここは言われる前にお茶を淹れるくらいの気遣いをしないとただでさえ嫁ぎ遅れているのに余計嫁の貰い手が・・・」
そこまで言ってやっと自分が危機的な状況であることに気づく。
凍えるような微笑みをしたナーニャが、静かな冷たい声で尋ねてくる。
「暑いのと冷たいのどっちがいい?」
「えっと・・・・・・それはお茶の話だよね・・・・・・」
「・・・・・・」
なにも答えずにまた一歩、一歩と迫ってくる。
「っていう冗談なんだよ、あはははは・・・・・・。ねぇ、ほんとに冗談だってば!」
そう口にするが止まらない。
そして片方の手から煮えたぎったお湯を発生させ、もう片方では周りにこれでもかというくらい冷気を出している冷水を空中に浮かべながらさらに迫る。
「えっと・・・・・・エインス君?」
「隊長骨は拾います。そしてあなたを決して忘れません」
主に教訓として、と付け加えて仲裁を拒否する。
なんの教訓かはこの光景を見れば分かるだろう。
追い詰められ為す術がなくなったのか最後にこう遺した。
「えっと、優しくしてください」
「死ね!!」
この日、芸人も遠慮しそうな程の熱湯と冷水を一人の男が喰らい、のたうち回りながら凄まじい悲鳴を上げていた。
すると、そこへまた一人入ってくる。
今度はまるで軍人には見えない、心の優しそうな青年だ。しかし、彼はその見た目に反し超一流の剣士である。時おり見せる冷徹な視線は鷹のように鋭く獰猛でまさに能ある鷹は爪を隠す
という言葉を表していると言えるだろう。
しかし今の彼、ロイ・アラベルは獰猛なまでの視線を隠そうともせずにこちらを獲物のように狙っている。
「あれー隊長ー何やってるんですかー?暇なら僕と一緒に剣の稽古をしましょうよー」
語尾をやたらと伸ばし、やる気がないように思われるが、彼と一緒に訓練をして潰された兵士は二桁を数える。
「君はこの状況を見て、よくそんなことが言えるな」
少しべそをかきながら、反論するがまったくもって聞く耳をもたない。
「だって芸人になるために熱湯芸の練習をしてたんじゃないんですか」
「いやいやどこをどう見たらそうなるのか教えて欲しいよ」
団欒は続く。しかし、この暖かい時間ですら彼の傷を癒すことはできない。そして、その機会も永遠に失われようとしていた。
ドアを叩く音がする。
それは、運命が再び彼を巻き込むための歯車が回り始める音だったのかもしれない。
それに気付いたとしても何人たりとも止めることはできない。
なぜならもう運命のワルツはもう始まってしまったのだから。
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