ぷるぷるの昇降係

舟津湊

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時、場所不明(待機)

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 あの真っ白な閃光を見てから、何度目かの目覚めだ。

 私は遠い昔、保育所に預けられていた時のことを思い出す。
 微かな記憶。
 昼ご飯を食べて、所庭で遊んだり、部屋の中で絵本を読んだりしたあと、必ずお昼寝の時間があった。
 眠くないのに。まだまだ遊んでいたいのに。
 おかまいなしに先生は、ぼくたちを寝かしつけた。
 眠くなかったはずなのに、まだまだ遊んでいたかったはずなのに。
 タオルケットの上から、先生に軽くトントンしてもらっていると、いつの間にか寝てしまっていた。
 そして、目が覚める。

 あの時の感覚。今それを味わっている。
 ここはどこ? 
 私は誰だ?
 眠る前に何をやっていたんだっけ?
 何もわからない。

 でも、確かなことがいくつかある。
 ここは、安全な場所だということ。
 ここは、守られている。大きな愛によって。

 そしてもう一つ。
 私にとって、すごく大切な命が私とともにある、ということ。

 コツン。

 その命の玉が私にぶつかる。
 まるで、忘れないでって言っているように。
 まるで、不安な気持ちを私に受け取って欲しいように。
 大丈夫。
 君の玉の中に、明るく真っ赤なハートが見えている。
 僕のも、見えるだろう?

 もうすぐなんだ。
 きっと、もうすぐなんだ。

 君がしたのと同じように、コツンと君の玉に軽くぶつかり、
 それを伝える。
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