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第1章 変化の始まり
お風呂上がりの話し合い #3
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そう話しながら流し終え、今度は毛の短い滑らかな肌触りの全体を洗い始めていた。
クライに立ってもらって全身隈無く洗っていく。
そして最後に尻尾を洗う。
クライの尻尾はフェルト生地のリボンの様な形状で、それが6本あり、根元でくっついている。それらは長く、白銀の短い毛並みを煌めかせながらヒラヒラと動いている。
『あとは尻尾だけなんだが、触っても大丈夫か?』
<ああ、洗って貰ってるんだから全く問題ない>
『そうか』
尻尾のある種族は親しい者であっても触らせたりはしない。
伴侶や番には簡単に許したりもするが、基本は皆嫌がる。
これはこの世界では常識で、本人の許可なく触ることは犯罪とされる。
許可は貰ったが嫌だろうと思ったギルレイは出来るだけ丁寧に且つ、急いで6本の尻尾を洗い終えた。
全身をシャワーで流してやり、お湯を勧める。
クライはそっと前足を入れ、シャワーと同じくらいのほんのり温かいお湯に入った。
暫くして洗い終わったギルレイもお湯に浸かる。
二人は星空を眺めながら軽く世間話をして上がった。
ギルレイは直ぐに自分に《温風》をかけるとクライに待つように言って棚から櫛とブラシを取り出してきて梳きながら《温風》をかけていく。
<これは気持ちいいな>
クライはどうやら髪を梳いて貰うのが好きなようだ。
ブラッシングは必要なかった。
というのも、毛も抜けないし短いので絡まりもしないし艶も良かったからだ。
ギルレイは櫛とブラシを片付け、バスローブを取り出して羽織った。
リビングの方に行くとソファにリミルが寝転んでいた。
『ベッドの設置は出来たか?』
「うん。結構簡単だったよ」
<ありがとう>
『話す前に飲み物を用意しておこう。何がいい?』
「サッパリしてて飲みやすくて喉が潤うもの」
<俺は温かいミルクが良いな>
ギルレイは甘酸っぱいレモナの実を絞って作るレモーネと紅茶の実にお湯をかけて作るローゼと温めたミルクを持ってリビングに戻ってきた。
リミルは状態を起こして座り直す。
『クライはホットミルクな。リミルはどっちにする?レモーネかローゼか』
「どっちも好きだから迷うな…」
『じゃあローゼは寝る前に作ってやろうか?』
「ありがとう。じゃあ今はレモーネを」
飲み物も揃ったのでいよいよ話をと思ったが、お互いにどう切り出せばいいのか悩んだ。
そこで、質問形式にして答えられそうなら答える。
ということで収まった。
「俺から良い?先に聞いておきたいことがあって」
『ああ。答えられることなら』
「まず、ピギルーイが種族レベル36って言ってたけど、職業的なもの?それともそれが普通なの?」
たまにアンリのような口調になってしまうことがあるが気が付かないことの方が多い。
アンリはどちらの性別でも話すような言葉遣いを教えたが、他の冒険者に『弱そうだ』と揶揄われたことがあり、冒険者達を見て少し粗野な言葉遣いを覚えた。
本人は侮られないよう気を付けているつもりなのだ。
リミルの実力を知るベテランと言われる者達は侮ることはしないが、巫山戯て揶揄ったりする。
それを見た何も知らない奴が本気にして喧嘩を吹っかける事もしばしば見られた。
リミルの成長を見ようと態と嗾けたりもするが、最近は大したものは見れていない。
理由は、リミルの努力による成果だ。
実力を隠し、喧嘩を回避し、言動にも注意した。
その辺に気づいたベテラン勢はそれで満足していた。
『職業的とも言えるし普通とも言えるな。商工会に所属している奴らは種族レベルは年齢と共に上がるから冒険者みたいに態々上げたりしないな。ただ、身を守るためにギルドに登録して戦闘系の職業を習得してある程度は鍛えるけどな』
店を出していたり店で働いていたり、店に関わっている者は全て商工会に所属している。
鍛冶屋もポーション屋も家具屋も雑貨屋もレストランも居酒屋も食料品屋も全て。
建築屋だけは別だが。
「じゃあ冒険者の種族レベルって大体どれくらいなんだ?」
種族レベルはその者自体の強さを表す指標で、年齢とともに上がるが経験を積むことで上げられたりもする。
冒険者はほかの職業に比べレベルが上がりやすい。
『それだと幅が広すぎるな。リミルを基準に考えると年齢的には駆け出しだ。高位冒険者という括りだと大体58から96くらいか』
冒険者にはラッセル達のような駆け出しから長いことやっているベテランまで幅広い世代がおり、レベルもバラバラだ。
高位に昇格した者達の1番上と1番下のレベルやどこのパーティーがどういった依頼を受けているかなどの情報はギルド内で共有されている。
「そうか。俺は年相応じゃないけど高位相応のレベルなんだな。てゆか、俺くらいの奴が駆け出しってことは皆成人してからレベルを上げ始めるのか?」
『まあそうだな。危険が多いからある程度は大人になってからじゃないと心配で許可を出せないんだ』
クライに立ってもらって全身隈無く洗っていく。
そして最後に尻尾を洗う。
クライの尻尾はフェルト生地のリボンの様な形状で、それが6本あり、根元でくっついている。それらは長く、白銀の短い毛並みを煌めかせながらヒラヒラと動いている。
『あとは尻尾だけなんだが、触っても大丈夫か?』
<ああ、洗って貰ってるんだから全く問題ない>
『そうか』
尻尾のある種族は親しい者であっても触らせたりはしない。
伴侶や番には簡単に許したりもするが、基本は皆嫌がる。
これはこの世界では常識で、本人の許可なく触ることは犯罪とされる。
許可は貰ったが嫌だろうと思ったギルレイは出来るだけ丁寧に且つ、急いで6本の尻尾を洗い終えた。
全身をシャワーで流してやり、お湯を勧める。
クライはそっと前足を入れ、シャワーと同じくらいのほんのり温かいお湯に入った。
暫くして洗い終わったギルレイもお湯に浸かる。
二人は星空を眺めながら軽く世間話をして上がった。
ギルレイは直ぐに自分に《温風》をかけるとクライに待つように言って棚から櫛とブラシを取り出してきて梳きながら《温風》をかけていく。
<これは気持ちいいな>
クライはどうやら髪を梳いて貰うのが好きなようだ。
ブラッシングは必要なかった。
というのも、毛も抜けないし短いので絡まりもしないし艶も良かったからだ。
ギルレイは櫛とブラシを片付け、バスローブを取り出して羽織った。
リビングの方に行くとソファにリミルが寝転んでいた。
『ベッドの設置は出来たか?』
「うん。結構簡単だったよ」
<ありがとう>
『話す前に飲み物を用意しておこう。何がいい?』
「サッパリしてて飲みやすくて喉が潤うもの」
<俺は温かいミルクが良いな>
ギルレイは甘酸っぱいレモナの実を絞って作るレモーネと紅茶の実にお湯をかけて作るローゼと温めたミルクを持ってリビングに戻ってきた。
リミルは状態を起こして座り直す。
『クライはホットミルクな。リミルはどっちにする?レモーネかローゼか』
「どっちも好きだから迷うな…」
『じゃあローゼは寝る前に作ってやろうか?』
「ありがとう。じゃあ今はレモーネを」
飲み物も揃ったのでいよいよ話をと思ったが、お互いにどう切り出せばいいのか悩んだ。
そこで、質問形式にして答えられそうなら答える。
ということで収まった。
「俺から良い?先に聞いておきたいことがあって」
『ああ。答えられることなら』
「まず、ピギルーイが種族レベル36って言ってたけど、職業的なもの?それともそれが普通なの?」
たまにアンリのような口調になってしまうことがあるが気が付かないことの方が多い。
アンリはどちらの性別でも話すような言葉遣いを教えたが、他の冒険者に『弱そうだ』と揶揄われたことがあり、冒険者達を見て少し粗野な言葉遣いを覚えた。
本人は侮られないよう気を付けているつもりなのだ。
リミルの実力を知るベテランと言われる者達は侮ることはしないが、巫山戯て揶揄ったりする。
それを見た何も知らない奴が本気にして喧嘩を吹っかける事もしばしば見られた。
リミルの成長を見ようと態と嗾けたりもするが、最近は大したものは見れていない。
理由は、リミルの努力による成果だ。
実力を隠し、喧嘩を回避し、言動にも注意した。
その辺に気づいたベテラン勢はそれで満足していた。
『職業的とも言えるし普通とも言えるな。商工会に所属している奴らは種族レベルは年齢と共に上がるから冒険者みたいに態々上げたりしないな。ただ、身を守るためにギルドに登録して戦闘系の職業を習得してある程度は鍛えるけどな』
店を出していたり店で働いていたり、店に関わっている者は全て商工会に所属している。
鍛冶屋もポーション屋も家具屋も雑貨屋もレストランも居酒屋も食料品屋も全て。
建築屋だけは別だが。
「じゃあ冒険者の種族レベルって大体どれくらいなんだ?」
種族レベルはその者自体の強さを表す指標で、年齢とともに上がるが経験を積むことで上げられたりもする。
冒険者はほかの職業に比べレベルが上がりやすい。
『それだと幅が広すぎるな。リミルを基準に考えると年齢的には駆け出しだ。高位冒険者という括りだと大体58から96くらいか』
冒険者にはラッセル達のような駆け出しから長いことやっているベテランまで幅広い世代がおり、レベルもバラバラだ。
高位に昇格した者達の1番上と1番下のレベルやどこのパーティーがどういった依頼を受けているかなどの情報はギルド内で共有されている。
「そうか。俺は年相応じゃないけど高位相応のレベルなんだな。てゆか、俺くらいの奴が駆け出しってことは皆成人してからレベルを上げ始めるのか?」
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