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26:ネフェルと⑩
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「はー……さすがにまずいよなあ……」
ネフェル様たちから少し離れた場所で後処理を終え服を着直しながら、大きなため息をついた。命令に逆らえなかったとはいえ、婚約者がいる男のちんぽをしゃぶってしまったなんて。しかもグレン殿下の婚約相手がリリオンなのが、申し訳なさに拍車をかけていく。
(でも1回だけだし、バレなければ大丈夫か……?)
催眠魔法を解いてしまえばグレン殿下たちの記憶も消えるはずだし、今回のことさえバレなければ大丈夫だろう。
(よし、じゃあ催眠を解いて……)
「……あれ、殿下……?」
元いた場所に戻ると、そこにいたのはネフェル様だけだった。戸惑っているオレに、ネフェル様が優しく微笑む。
「ああ、グレンとイザードは先に帰ってもらったよ」
「え?」
「ここを綺麗にするのは僕だけで十分だったからね」
足下を見れば淫液でぐちゃぐちゃになっていた地面は綺麗になっている。礼を伝えつつも、内心焦りが募っていく。
(やばい……これはやばいのでは……?)
グレン殿下たちとはクラスが違うからそうそう会うことはない。だがもし会った際に人前でこの話をされてしまえば終わりだ。なんとか催眠を解いて記憶を消さなければ……。
(あ、いや待てよ……? ネフェル様には今後も使ってもらうから、今回みたいに見られた場合を考えると催眠はかけといた方がいいか……?)
ネフェル様とグレン殿下たちは学園入学前からの友人関係だ。原作を思い出してみると、ネフェル様の専用自習室で会話している場面があったような気がする。今まではたまたま遭遇しなかったが、今後もそうとは限らない。
(よし。催眠は維持したまま、ネフェル様のときみたいに追加で暗示をかけよう)
そう思い直していると、ネフェル様がオレの顔をのぞき込んできた。
「ケイト?」
「あっ、すみませんネフェル様。帰りましょう」
ネフェル様に笑いかけ、オレたちは並んで歩き出す。暗くなり始めた森の中は、オレたちの足音だけが響き渡っていく。
(結構遅くなったな……帰ってから魔力の発散してたら寝るの遅くなりそうだな……って、あれ?)
オレはぴたっと足を止めた。自分の身体の状態を改めて確認してみると、体内にあったはずの魔力が減っている。今日はもうこれ以上魔力発散しなくても大丈夫なくらいに。
「なんでだ……?」
「ケイト、どうかしたの?」
ネフェル様も足を止めて、オレの顔をのぞき込んできた。頭に疑問符を浮かべながら、オレは口を開く。
「いえ、たいしたことじゃないんですけど……魔力発散してないのにスッキリしてて……」
「え? ああ、それはそうだよ」
ふふ、とネフェル様は微笑んだ。
「さっきたくさん発散しただろうし……あとは僕がきみの魔力を貰ったからね。ああ……グレンも少し貰っていったね」
「……ん? 魔力を、ですか?」
告げられた言葉の意味が理解できなくて、オレの頭はさらに混乱していく。魔力の発散も譲渡もした覚えはないのだが。
「あれ……もしかして知らない? 魔力過多症の人は達すると魔力を放出するようになっているんだよ。それに魔力過多症だと体液にも魔力が混じるんだけど……」
「え? ……え!?」
そんなエロゲみたいな設定聞いたことがない。驚きのあまり口をあんぐりと開けていると、くすくすと笑ったネフェル様の指が口内に入ってくる。指でオレの舌を撫られ、口の中に唾液が溜まっていく。
「唾液にも、もちろん精液や潮にも。魔力を放出しやすくなるように体質が変化したんだといわれているね。魔力過多症の人は性教育の段階で教わるはずなんだけど……」
オレの口の中から指を引き抜いたネフェル様は、唾液が絡んだ指をぺろりと舐めた。冗談としか思えない内容だが、彼はこんな状況で嘘や冗談を言う人じゃない。
(だったらなんで……あ、いや待てよ……魔法は家族や親族が教えてくれてたから、家庭教師は座学だけ担当してたな……)
魔術の才能があったオレは早くから親族に魔法や錬金術を教わっていた。外部の教師よりも一族の人間の方が詳しいからだ。しかもオレが魔力過多症だと診断されたのは幼少期。性教育なんて早すぎる年齢だったから、そのときは魔法による魔力発散だけを教えられた。
だから当初は、座学を担当した家庭教師から性教育と一緒に教わる予定だったんだろう。だけど魔法による魔力発散でなんとかなっていたから、きっと家庭教師に魔力過多症については伝え忘れたんだな。
そのことをネフェル様に話すと、そういうことかと納得してくれた。
(あ、だからネフェル様はオレが魔力発散の話をしたときにセックスしようって言ったのか……)
急に催眠の効果が発動した理由もわかり、身体だけじゃなく心もスッキリとしたオレは再び歩き出す。ネフェル様と帰路につきながら、オレの頬は自然と緩んでいく。
(ふへへへ……そっかあ。魔力過多症だからって言えば、もしかしたら来世以降も誰かしら抱いてくれる可能性がワンチャンあるかもしれないのか……)
さすがに今世のようにハメを外して肉便器になることはできないが、上手くやれば男娼以外にも抱いてもらえるかもしれない。性生活の新たな可能性に胸を高鳴らせながら、オレは帰路についた。
ネフェル様たちから少し離れた場所で後処理を終え服を着直しながら、大きなため息をついた。命令に逆らえなかったとはいえ、婚約者がいる男のちんぽをしゃぶってしまったなんて。しかもグレン殿下の婚約相手がリリオンなのが、申し訳なさに拍車をかけていく。
(でも1回だけだし、バレなければ大丈夫か……?)
催眠魔法を解いてしまえばグレン殿下たちの記憶も消えるはずだし、今回のことさえバレなければ大丈夫だろう。
(よし、じゃあ催眠を解いて……)
「……あれ、殿下……?」
元いた場所に戻ると、そこにいたのはネフェル様だけだった。戸惑っているオレに、ネフェル様が優しく微笑む。
「ああ、グレンとイザードは先に帰ってもらったよ」
「え?」
「ここを綺麗にするのは僕だけで十分だったからね」
足下を見れば淫液でぐちゃぐちゃになっていた地面は綺麗になっている。礼を伝えつつも、内心焦りが募っていく。
(やばい……これはやばいのでは……?)
グレン殿下たちとはクラスが違うからそうそう会うことはない。だがもし会った際に人前でこの話をされてしまえば終わりだ。なんとか催眠を解いて記憶を消さなければ……。
(あ、いや待てよ……? ネフェル様には今後も使ってもらうから、今回みたいに見られた場合を考えると催眠はかけといた方がいいか……?)
ネフェル様とグレン殿下たちは学園入学前からの友人関係だ。原作を思い出してみると、ネフェル様の専用自習室で会話している場面があったような気がする。今まではたまたま遭遇しなかったが、今後もそうとは限らない。
(よし。催眠は維持したまま、ネフェル様のときみたいに追加で暗示をかけよう)
そう思い直していると、ネフェル様がオレの顔をのぞき込んできた。
「ケイト?」
「あっ、すみませんネフェル様。帰りましょう」
ネフェル様に笑いかけ、オレたちは並んで歩き出す。暗くなり始めた森の中は、オレたちの足音だけが響き渡っていく。
(結構遅くなったな……帰ってから魔力の発散してたら寝るの遅くなりそうだな……って、あれ?)
オレはぴたっと足を止めた。自分の身体の状態を改めて確認してみると、体内にあったはずの魔力が減っている。今日はもうこれ以上魔力発散しなくても大丈夫なくらいに。
「なんでだ……?」
「ケイト、どうかしたの?」
ネフェル様も足を止めて、オレの顔をのぞき込んできた。頭に疑問符を浮かべながら、オレは口を開く。
「いえ、たいしたことじゃないんですけど……魔力発散してないのにスッキリしてて……」
「え? ああ、それはそうだよ」
ふふ、とネフェル様は微笑んだ。
「さっきたくさん発散しただろうし……あとは僕がきみの魔力を貰ったからね。ああ……グレンも少し貰っていったね」
「……ん? 魔力を、ですか?」
告げられた言葉の意味が理解できなくて、オレの頭はさらに混乱していく。魔力の発散も譲渡もした覚えはないのだが。
「あれ……もしかして知らない? 魔力過多症の人は達すると魔力を放出するようになっているんだよ。それに魔力過多症だと体液にも魔力が混じるんだけど……」
「え? ……え!?」
そんなエロゲみたいな設定聞いたことがない。驚きのあまり口をあんぐりと開けていると、くすくすと笑ったネフェル様の指が口内に入ってくる。指でオレの舌を撫られ、口の中に唾液が溜まっていく。
「唾液にも、もちろん精液や潮にも。魔力を放出しやすくなるように体質が変化したんだといわれているね。魔力過多症の人は性教育の段階で教わるはずなんだけど……」
オレの口の中から指を引き抜いたネフェル様は、唾液が絡んだ指をぺろりと舐めた。冗談としか思えない内容だが、彼はこんな状況で嘘や冗談を言う人じゃない。
(だったらなんで……あ、いや待てよ……魔法は家族や親族が教えてくれてたから、家庭教師は座学だけ担当してたな……)
魔術の才能があったオレは早くから親族に魔法や錬金術を教わっていた。外部の教師よりも一族の人間の方が詳しいからだ。しかもオレが魔力過多症だと診断されたのは幼少期。性教育なんて早すぎる年齢だったから、そのときは魔法による魔力発散だけを教えられた。
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そのことをネフェル様に話すと、そういうことかと納得してくれた。
(あ、だからネフェル様はオレが魔力発散の話をしたときにセックスしようって言ったのか……)
急に催眠の効果が発動した理由もわかり、身体だけじゃなく心もスッキリとしたオレは再び歩き出す。ネフェル様と帰路につきながら、オレの頬は自然と緩んでいく。
(ふへへへ……そっかあ。魔力過多症だからって言えば、もしかしたら来世以降も誰かしら抱いてくれる可能性がワンチャンあるかもしれないのか……)
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