私の理想の異世界チート

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140.キスマーク

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モニカにその椅子へ促され、私はソコへ腰掛ける。

私が椅子に座ると モニカは てきぱきと私の回りを コの字型に4畳程の広さで衝立を立てていく。


勿論 デザイナーのドミニクさんに見えない方が一面 空いている。

モニカは空いた一面の方の、掛けられた布達を退かす。
退かされた壁には、大きな鏡が 嵌め込まれていた。

その大きな鏡の中に写る自分を見て、デコルテに濃いキスマークをエドに付けられていた事を思い出す。

『あっ このキスマークを見て、ドミニクさんは 赤面されたのかな…?』

そんな事を考えて居れば、モニカが戻って来て 椅子から立たされる。

「ミユ様。採寸の為に お召し物を脱がさせて頂きますね。」

「あっ はい…」

言うなりモニカはスルスルとキャミワンピースと下着のシャツも脱がせていく。

『キャミタイプのワンピースだから、そりゃあ脱がせ易いだろうけど…
モニカ めっちゃ 手際良いなぁ…』

「まああっ! ミユ様……!!」

「ん? どうしたのモニカ……?」

「いえっ!……あの……申し訳ありません……
 
……エドラフェイルク様の付けられた…っ‥大量のキスマークが…目に入りまして……声が押さえられませんでした……」

「ああっ……
そうよね…これはちょっと…驚く量よね……」

バサッ…バサバサバサッ…

「ん?何の音かしら?!」

モニカが衝立を出て回りを見に行く。

衝立の向こうで…

「ドミニクさんっ!大丈夫ですか?
どうかされましたか?!」

「い…いえっ!…す…すいません…ちょっと手元が狂っちゃって、資料をばら蒔いてしまいまして。」

なんて会話が聞こえて来た。

『手を滑らせて 何かの資料をぶちまけちゃったのかなぁ…?!

まあ 今 こんな格好だし、私は手伝いに行けないわね。』

モニカが戻って来るまで椅子に座っておく。

暫く待って居れば モニカがメジャーを手に戻って来た。

その場に立ち上がり 採寸しやすいように数歩 前に出る。

「ミユ様 お待たせ致しました。

先程の音は ドミニクさんが うっかり資料をばら蒔いてしまったそうです。
私も集めるのを手伝っておりました。」

「いえ 私は大丈夫です。
資料の方は大丈夫ですか?」

「ええ。今 ドミニクさんが、資料の順番等を直しているみたいです。

ですので どの部分を測るのか、聞いて参りました。
ミユ様。 測らせて頂いても宜しいでしょうか?!」

「あっ はい。 お願いします。」

モニカが 細かく身体のサイズを測っては、持って来ていた紙に記入していく。

「ミユ様。 測らせて頂いて より実感しましたが、本当に素晴らしいプロポーションでございますね。」

「ふふっ。恥ずかしいけれど 嬉しいな!
ありがとう♪」


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