160 / 507
第2章 人の人生を変えるなら、人に人生変えられるかくご位してやがれ
バイオレーション(反則技) 中編<160>
しおりを挟む「ベッド、行っているかと思った」
バスルームから、きっちり髪まで乾かして寝巻きのスウェット姿で出て来た冬野さんは、心底意外そうにそう言った。
「眠いですけと、寝ちゃったら、お話し出来なくなると思って」
冬野さんは、ソファーに座る私の隣に腰かける。
「そっか。分かった。セイ、なんでも聞いて」
私は、まず聞くことは冬野さんが戻ってくるまでの時間を使って、順序を決めていた。
「冬野さん、あの綺麗な人と付き合ってました?」
「あぁ、付き合ってた」
本当に前カノなんだ。
「冬野さんは、三年前、あの綺麗な女の人を、他の人と結婚するからって振ったりしました?」
「うん」
Σ(Д゚;/)/ええええええええええええ
認めたぁああああ。
何か平然と他人事みたいに話すけど、なんで。
「じゃあ、冬野さん。今、結婚してるんですか?」
「さあ、まだしてないみたいだよ」
「え、何ですかそれ。冬野さん」
「セイ。今のは、今日会った女の人には内緒。今、あいつが本当は誰とも付き合って無いの意外は話して良いから」
「え、どう言う事ですか?」
「君が思っている疑問に出てくる登場人物は、一人足りないって事」
「え、冬野さんとあの綺麗な女の人の他って……」
「だから、今日会った女の人は、水野 雪。俺の同い年の幼馴染。まず一人」
「はい」
「そして、俺は冬野 由貴(トウノ ユキ)。俺は彼女にとって冬野さんとは呼ばれない」
「は? えっ?」
「彼女にとって冬野って男は、俺の従兄で、クラウンの初代オーナーの事だよ。俺の事、結婚詐欺師だと思ってた? センちゃんが君がそう前に呟いてたって言ってたよ」
思ってました。
「えっ、冬野さんの従兄が初代オーナーなんですか?」
「そうだよ。大分で農園経営してる跡取り息子で、俺より3つ年上。コーヒーが好きで、カクテル作りの腕も良かった」
冬野さんは少し悲しげな目をしてた。
「店も恋人だったユキも全部捨てて、もう戻らない。話はこれで一つ。セイ、君の疑惑は解消できた?」
「概ね」
そっか、初代オーナーがサイフォンコーヒーでコーヒー出す程のコーヒー好きで、冬野さんの幼馴染と付き合っていたも関わらず、他の人と結婚するからって一方的に別れを告げて店を残して居なくなったのか。
えっ、それって、かなりのクズ。
そして、迷惑だ。
その人が店を辞めた性で冬野さんとの日常を、私は失った事になる。
本当、迷惑この上ない。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる
ラム猫
恋愛
王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています
※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。
カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華
結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空
幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。
割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。
思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。
二人の結婚生活は一体どうなる?
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる