チート異世界転生したら火炙りになってま死た。

旺璃

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チュートリアル

遍在の森①

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 大人のオモチャにしか見えないバキバキの大蛇や針の代わりに大きなイチモツを携えた巨大なハチ、わかりやすく目的のための穴になっているウツボカズラといった、悪趣味な頭の悪い生物が蠢く森の中で待つ事、体感1時間ほど。頭の上に影が出来たと思うと、小さい姿のラブリエルが飛び降り、着地から流れるように地面へうつ伏せに倒れ込んだ。今回は黒服もそばにいる。

「煮るでも!焼くでも!好きにすればいいだろー!」
「ラブリエル様……」
「間違って淫紋刻んじゃいました!ごめんなさーい!」
「(いんもん……い、淫紋!!?)」

 慌てて腹をみるが透明なのでわからない。そして声を出したつもりだったが、ただ息が漏れるだけで音にはならなかった。 声を発しないオレを寝そべったまま睨み付けたが、自分の掛けた魔法である事を思い出したのだろう。忌々しそうに舌打ちをしたのち指を横に2回振るった。あ、う、と声が出る事を控え目に確認する。何もないように見える空間に絵の具が滲むようにして自分の姿が現れていくと、つるんとした腹にはネオンのようにピンクに輝く──おそらくは子宮をモチーフにしたような、蔦の絡んだハートマークのタトゥーが刻まれていた。

「淫紋ってあの……」
「あの淫紋だよ!わははー!……いや待てよ……最初からそういうキャラとして……うん……よし……ヒルト!」
「ラブリエル様、全て人間に筒抜けでございます」

 せめてさっきオレに脳内で語りかけたように二人の間で秘密裏に進めてほしい。いや秘密裏にされても困るわけだが、うっかりでとんでもない属性持ちにされるとなるとさすがに落ち込む。そしてどうやら消してもらえるわけではないらしい。

 淫紋。見せしめのために魔法を用いて、あるいは傷痕として刻印するタイプから、淫魔サキュバスを代表とするエロ本御用達のモンスターが元々そういう生態として備えているタイプ、エロ本のヒロインなんかがパワーを発揮する時に、服が弾け飛ぶのと引き換えに浮かび上がるタイプなどなど、エロ本では軽率に付与されがちだが、確かに消すための過程が描かれたのはあまり見た事がない。永続するものなのだろうか、それとも回数をこなせば消えるものなのか。

「ま、まあ、これから説明するコマンドではむしろあった方が有利に進められる強化バフだから!ね!」
「戦闘についての説明は…」
「え?終わってなかったっけ?あぁ火力調整について話してなかったね。じゃあとりあえず……えぇと、山賊モブレとオオヤマ獣姦イヌ、どっちがいい?」

 搾精の、前提である。オレは迷わず山賊を選んだ。ラブリエルはつまらなそうな顔をしているが、こちらとしては初めての相手くらいはヒトがいい。いやまず搾精を必須の項目とされていることにも文句を言いたいところだが、言ったところで無駄な事はわかりきっている。こちらの立場が明確に下である以上、何かあれば獣姦どころか、寄生生苗床物やオークリョナの相手をさせられる可能性もある。……まあいずれヤることになるのだろうから、という諦めはあるが。

 実の所、ヒト相手ならば正直なところそれほど抵抗がない。元の世界と違って、性病を患うこともないだろう。少なくともチートキャラであるなら、死ねば元通りだ。命の危険も、社会的な立場も考える必要はない。勝手に撮影されバラまかれることもない。ポイントとやらが何かに使えるものならば、あるに越したことはない。
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