チート異世界転生したら火炙りになってま死た。

旺璃

文字の大きさ
20 / 49
はじまりの村 アストレア

勇者ラブリエル①

しおりを挟む
 飛んだ先はごく一般的な村の、井戸の裏だった。相変わらずまともな服は着ていない。井戸の向こう側には村人と思われる人々がちらほらと歩き回っているため、さすがにこの姿で歩き回るわけにもいかないだろう。……この世界の常識として、この変態的な衣装が特に法に触れることがない可能性も、正直あり得ない話ではないが、一応村人たちはまともな服を着ている。

 ふと思い付いて、井戸の影に隠れたまま手元に小さめの四角を描いた。さっきまでのメニュー画面は戦闘に特化していたが、非戦闘中なら別の画面が開くと思ったのだ。思った通り、そこにはある程度一般的な、『道具』や『装備』などのメニューが並んでいる。ある程度。画面左下端に映る『ちんポ:250P』や、メニューにしれっと紛れ込んでいる『自慰』という文字列を無視して装備を確認する。

「……服、着れるじゃん!」

 小さくガッツポーズをしながら思わず声に出してしまった。慌てて周りを見るが村人には気付かれなかったようだ。装備欄は頭、右手、左手、身体、足、アクセサリーが2つに分かれている。そのアクセサリーの1つに『ドすけべスーツ』という大変に頭の悪い名前の装備が入っている以外は空欄だった。文字が操作不能になってグレーアウトしているためあまり期待はしていなかったが、外れるか試してみた。ダメだった。

「わ!変質者!」
「うわぁ!!」

 背後から声が聞こえ慌てて振り向くと、ラブリエルとヒルトが立っていた。ラブリエルはまた別の年齢になっているようだ。始めに見た幼さの残る姿と、粛清に来た時の姿の中間くらいだろうか。若々しい姿だが華奢ではなく、また頼もしいほどの筋肉もない、美青年らしい美青年だった。おおよそ同じくらいか、それより少し若い20代前半くらいの見た目だろうか。純白の衣装ではなく、いわゆる冒険初心者ノービスのような、粗末な装備に変わっていた。ゆるいウェーブがかった金色の髪は後ろでひとつ結びになっている。

「……ず、随分庶民的な出立ちで……」
「ほんとだよ~!これもぜーんぶ貴方のために装備コスプレしてるんですからね!もっと感謝してください!」

 くるくるとその場で回ってみせるラブリエルと、それに真顔で拍手する、こちらは特に代わり映えしないヒルト。ほぼ裸の変質者。イベント会場でもあまり見かけないちぐはぐな編成パーティである。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

水泳部合宿

RIKUTO
BL
とある田舎の高校にかよう目立たない男子高校生は、快活な水泳部員に半ば強引に合宿に参加する。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

先輩、可愛がってください

ゆもたに
BL
棒アイスを頬張ってる先輩を見て、「あー……ち◯ぽぶち込みてぇ」とつい言ってしまった天然な後輩の話

処理中です...