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2016-02-17。こんな夢を見た。
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どうしてもあちらの方へ行かなければならないのです。
日の沈むあの方角へ。
でもココは見知らぬ道筋で、このまま進んで良いのかどうかもわかりません。
といっても、白壁の土蔵造りの建物が右にも左にもぎっしりと立ち並んで、右に折れる筋も左に折れる角もないのですから、ただまっすぐ進むより他に手だてがないのですけれども。
どれほど進んだことでしょう。
不意に、右手の白壁が途切れていることに気付きました。
ちょうど家一軒ほどの空き地に、背の高い、名も知らぬ稲科の植物らしい草が、一面風にそよいで揺れているのです。
その向こう側に、知っている家並みによく似た道筋があるように思えましたので、草をかき分けてそこへ入って行きました。
進んで行きますと、空き地の突き当たりには金網の柵が張ってあって、見覚えのありそうな道筋に直接は出られそうにありませんでした。
首を振ると、右手に一段高い盛り土があるのが見えました。
その上に三階建てほどの、銀色の骨組みばかりの櫓じみた物がありましたので、上ってみることにしました。
階段は螺旋のようで、一階と二階と三階の区別もなく、上へ上へと昇って行きます。
ふと下を見ますと、盛り土の下の草むらの辺りに、大きな蠅が幾匹も幾匹も羽音を立てて旋回していました。
金網の向こう側をのぞき込みますと、確かに細い道があるのですが、ホンの五公尺も行った先で、背丈の三倍ほどもある赤い岩が、道も建物も覆い隠していました。
この道は進めない――。
あきらめて目を転じますと、櫓の二階の辺りに白黒の模様の大熊貓が二頭折り重なっているのが見えました。
その脇には、真っ白な柯莫德熊が一頭、俯しています。
どちらも本物のように見えました。ただ二つともぴくりともしないのが気がかりでなりません。
この三頭の大きな生き物が、果たして眠っているのか、あるいは息をしていないのか、それとも本物のようなぬいぐるみなのか、はっきりと区別ができません。
本物のようなぬいぐるみに違いない、と自分に言い聞かせ、大きな蠅を手で払いながら、櫓を転がり降りて、草を掻き分け、元の道へ駆け戻りました。
空き地を振り返りますと、櫓の二階の柯莫德熊が、顔をこちらに向けておりました。
目が黒々としております。
右へ向き直ったその先にある、赤い鉄の細い橋を渡れば、その場所に着くでしょう。
どうしても前へ踏み出してくれない左右の足を引きずって、背中に誰かの視線を思いながら、私は、知らない道を日の沈むあの方角へ歩いて行くのです。
……そんな夢を見た。
日の沈むあの方角へ。
でもココは見知らぬ道筋で、このまま進んで良いのかどうかもわかりません。
といっても、白壁の土蔵造りの建物が右にも左にもぎっしりと立ち並んで、右に折れる筋も左に折れる角もないのですから、ただまっすぐ進むより他に手だてがないのですけれども。
どれほど進んだことでしょう。
不意に、右手の白壁が途切れていることに気付きました。
ちょうど家一軒ほどの空き地に、背の高い、名も知らぬ稲科の植物らしい草が、一面風にそよいで揺れているのです。
その向こう側に、知っている家並みによく似た道筋があるように思えましたので、草をかき分けてそこへ入って行きました。
進んで行きますと、空き地の突き当たりには金網の柵が張ってあって、見覚えのありそうな道筋に直接は出られそうにありませんでした。
首を振ると、右手に一段高い盛り土があるのが見えました。
その上に三階建てほどの、銀色の骨組みばかりの櫓じみた物がありましたので、上ってみることにしました。
階段は螺旋のようで、一階と二階と三階の区別もなく、上へ上へと昇って行きます。
ふと下を見ますと、盛り土の下の草むらの辺りに、大きな蠅が幾匹も幾匹も羽音を立てて旋回していました。
金網の向こう側をのぞき込みますと、確かに細い道があるのですが、ホンの五公尺も行った先で、背丈の三倍ほどもある赤い岩が、道も建物も覆い隠していました。
この道は進めない――。
あきらめて目を転じますと、櫓の二階の辺りに白黒の模様の大熊貓が二頭折り重なっているのが見えました。
その脇には、真っ白な柯莫德熊が一頭、俯しています。
どちらも本物のように見えました。ただ二つともぴくりともしないのが気がかりでなりません。
この三頭の大きな生き物が、果たして眠っているのか、あるいは息をしていないのか、それとも本物のようなぬいぐるみなのか、はっきりと区別ができません。
本物のようなぬいぐるみに違いない、と自分に言い聞かせ、大きな蠅を手で払いながら、櫓を転がり降りて、草を掻き分け、元の道へ駆け戻りました。
空き地を振り返りますと、櫓の二階の柯莫德熊が、顔をこちらに向けておりました。
目が黒々としております。
右へ向き直ったその先にある、赤い鉄の細い橋を渡れば、その場所に着くでしょう。
どうしても前へ踏み出してくれない左右の足を引きずって、背中に誰かの視線を思いながら、私は、知らない道を日の沈むあの方角へ歩いて行くのです。
……そんな夢を見た。
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