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1章
5.学長室にて
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俺は理不尽にも強制的に騎士団に入ることになった。
その理由は俺の隣で満足そうな顔をしているセラ・アルトリアが俺を推薦し、俺を差し置いて手続きを踏んだからだ。
それで学園長から話があると呼び出しがあったそうで彼女に連れてこられたわけだ。セラは丁寧に扉を4回ノックする。すると中から「入ってください」と声がしたので「失礼します」と彼女は扉を開ける。
部屋は豪華といえば豪華だがシンプルで落ち着いていた。その奥のソファーに腰掛ける物腰低そうな男性が座っていた。
俺たちが入ると立ち上がっていう。
「ささ、そこに座ってください」
そう言われたので指示された場所に座る。
「呼び出しに応じてくれてありがとう、私はリュンヌ騎士学園学長のバルテル・アイグナーです。今回はアルトリアさんがスルスさんを騎士団に推薦したことについて等話すことはいろいろありますので早急に本題に入りましょう」
そうすると彼は部屋の奥に行き何かを持ってくる。
それを机に置くと俺たちのほうを見る。
「貴方は当学園の騎士団に所属することになりました。これから学園内や街の治安維持を行うことになります。また、緊急時には出動してもらうことになりますのでよろしくお願いします」
「はい、わかりました」
「では騎士団の証となるタックピンとチェーン、腕章、騎士団手帳です。無くさないでくださいね」
「ありがとうございます」
俺はすべて受け取った。
「つけてみてください」アルトリアが言う。
「そうですね、実際に着けてみてください」
そういわれたのですべて身に着けてみる。
「よくお似合いですよ!」と二人は褒めてくれる。少し照れくさい。
「お揃いですね、ルーナ・スルス」とアルトリアが嬉しそうに言う。かわいらしいところがあるんだなと思った。
「アルトリアさん、貴方は変わりましたね。以前までは他人を見下したようにふるまっていたのに、スルスさんがよほど気に行ったんですね」
「い、いえっそんなことは!!」
「でも、勝手に手続きをしてしまうのはよくありませんからね」
「すみません」
学長は知っているのに何もしてくれないんだ……。
「さて次の話題に移ろうと思います。スルスさん、貴方には再試験を受けてもらいたいと思います」
「再試験とは?」
「そうですね、入学する際に入学試験を受けてもらったと思うんですけどそれと同じものを受けてもらいたいと思います。ぜひあなたにはSクラスに通っていただきたいので。ですが無理にFクラスからSクラスにあげてしまうと職権乱用になってしまうので、形だけでも受けていただければと」
「拒否権はありますか?」
「もちろんありません。彼女と同様に私は少しばかり頑固なのでね」
自分で言う人を初めて見た。
「はぁ、わかりました」
「では明日に行いますのでよろしくお願いします。あ、あと手抜きをしたら死ぬかもしれないのでやめてくださいね」とにこやかに笑う学長は少し怖かった。
手を抜くと死ぬってなんだ……。
その理由は俺の隣で満足そうな顔をしているセラ・アルトリアが俺を推薦し、俺を差し置いて手続きを踏んだからだ。
それで学園長から話があると呼び出しがあったそうで彼女に連れてこられたわけだ。セラは丁寧に扉を4回ノックする。すると中から「入ってください」と声がしたので「失礼します」と彼女は扉を開ける。
部屋は豪華といえば豪華だがシンプルで落ち着いていた。その奥のソファーに腰掛ける物腰低そうな男性が座っていた。
俺たちが入ると立ち上がっていう。
「ささ、そこに座ってください」
そう言われたので指示された場所に座る。
「呼び出しに応じてくれてありがとう、私はリュンヌ騎士学園学長のバルテル・アイグナーです。今回はアルトリアさんがスルスさんを騎士団に推薦したことについて等話すことはいろいろありますので早急に本題に入りましょう」
そうすると彼は部屋の奥に行き何かを持ってくる。
それを机に置くと俺たちのほうを見る。
「貴方は当学園の騎士団に所属することになりました。これから学園内や街の治安維持を行うことになります。また、緊急時には出動してもらうことになりますのでよろしくお願いします」
「はい、わかりました」
「では騎士団の証となるタックピンとチェーン、腕章、騎士団手帳です。無くさないでくださいね」
「ありがとうございます」
俺はすべて受け取った。
「つけてみてください」アルトリアが言う。
「そうですね、実際に着けてみてください」
そういわれたのですべて身に着けてみる。
「よくお似合いですよ!」と二人は褒めてくれる。少し照れくさい。
「お揃いですね、ルーナ・スルス」とアルトリアが嬉しそうに言う。かわいらしいところがあるんだなと思った。
「アルトリアさん、貴方は変わりましたね。以前までは他人を見下したようにふるまっていたのに、スルスさんがよほど気に行ったんですね」
「い、いえっそんなことは!!」
「でも、勝手に手続きをしてしまうのはよくありませんからね」
「すみません」
学長は知っているのに何もしてくれないんだ……。
「さて次の話題に移ろうと思います。スルスさん、貴方には再試験を受けてもらいたいと思います」
「再試験とは?」
「そうですね、入学する際に入学試験を受けてもらったと思うんですけどそれと同じものを受けてもらいたいと思います。ぜひあなたにはSクラスに通っていただきたいので。ですが無理にFクラスからSクラスにあげてしまうと職権乱用になってしまうので、形だけでも受けていただければと」
「拒否権はありますか?」
「もちろんありません。彼女と同様に私は少しばかり頑固なのでね」
自分で言う人を初めて見た。
「はぁ、わかりました」
「では明日に行いますのでよろしくお願いします。あ、あと手抜きをしたら死ぬかもしれないのでやめてくださいね」とにこやかに笑う学長は少し怖かった。
手を抜くと死ぬってなんだ……。
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