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1章
6.再入学試験
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「手抜きをしたら死ぬかもしれないよ」そんな言葉が今の今まで忘れられずにいた。入学試験も防御膜を使用するので死ぬことはない。絶対に。
絶対あの人は何か考えている。服をはぎ取ったらその下は真黒なんじゃないか?でも受けないわけにはいかないのでもうすでに会場に来ている。
入り口には学長とアルトリアがたっていた。
「おはようございますスルスさん、試験の準備はできていますので中に入ってください」そういわれたので中に入る。
「会場はここです。試験官はアルトリアさんが行いますので準備ができたら入場してください」
「アルトリアさんがやるんですか!?」
「えぇ、何か問題でも?」
「いえ、以前の試験官がやるのかと思っていたので」
「彼は貴方の相手をするには荷が重そうですし、学園最強と呼ばれる鬼姫さんならまだまともに相手をできるのではないかと思いましてね」
「学長、その名で呼ばないでください」
「あはは、すみません」
「それでは以前言っていた、手を抜いたら死ぬかもしれないというのは?」
「そうですね、今回貴方が手を抜かないようにとハンデになるようにという意味でスルスさんには防御膜を付与しませんのでまともに攻撃を食らえば死にますよ?」
「いやいやいや!そんなのおかしくないですか!?」
「いやぁ、貴方の実力なら死にはしませんよ、きっと」
「なんできっとを強調するんですか!?というか私にそんな実力があるとでもいうんですか!?」
「貴方には実力があります。そこの彼女と決闘したとき、相当手を抜いていましたよね」
え!?とアルトリアさんがこちらを見る。
「そんなことありませんよ!」
「とにかく準備をしてきてください!」
そんな理不尽な……。
◇◆◇
結局会場にまで来てしまった。
本当に学長は俺に防護膜を付与しなかった。さらにギャラリーには相当大勢の観客がいた。こんなの聞いていないんだが!?
「準備はできましたか?」アルトリアさんは聞いてくる。
「まぁ、一応」
「わかりました。私は本気で行くので貴方も本気で来てください」
再試験が始まる。
アルトリアさんは真っ先に突っ込んでくる。
俺が剣でいなすと相当な衝撃が走る。以前にも食らった重い一撃だ。
確かにこれをまともに食らったら死にかねないな……。
俺はすかさず切り付けるが防がれた。彼女はとても反応が早く俺の攻撃を剣で防いだ。学園最強と呼ばれることもうなずける。
俺は大きく後方に飛び体勢を立て直し、すかさず後ろに回りながら切り付ける。が、俺の剣はからぶった。彼女はしゃがんだ体勢から立ち上がりながら切り付けてくる。彼女は嬉しそうな顔をしたが甘い。以前自分がどんな倒され方をしたのか忘れたのか。俺は剣をかわし、アルトリアさんを蹴る。またやってしまったが仕方ないだろう。命がかかっているから。
彼女の防護膜は破壊された。ということは勝ってしまったということ。
俺は彼女に手を差し出すと彼女もその手をつかむ。
「またやられてしまいましたね、少し悔しいですが今度からは貴方と同じクラスに通えると思うとうれしいです!今度、体術を教えてくださいね」
何と言ったらいいか……。
この後結果が出た。合格でSクラスへの昇進が決まった。そしてまた新たな噂というよりかは伝説が生まれた。
Fクラスの少年がSクラスに昇進したという。またこの話は学校内だけではなく王都中に、また宮殿にも広がったそうな。
学園で知らない人はいないから王都で知らない人はいないにレベルアップしてしまった……。
絶対あの人は何か考えている。服をはぎ取ったらその下は真黒なんじゃないか?でも受けないわけにはいかないのでもうすでに会場に来ている。
入り口には学長とアルトリアがたっていた。
「おはようございますスルスさん、試験の準備はできていますので中に入ってください」そういわれたので中に入る。
「会場はここです。試験官はアルトリアさんが行いますので準備ができたら入場してください」
「アルトリアさんがやるんですか!?」
「えぇ、何か問題でも?」
「いえ、以前の試験官がやるのかと思っていたので」
「彼は貴方の相手をするには荷が重そうですし、学園最強と呼ばれる鬼姫さんならまだまともに相手をできるのではないかと思いましてね」
「学長、その名で呼ばないでください」
「あはは、すみません」
「それでは以前言っていた、手を抜いたら死ぬかもしれないというのは?」
「そうですね、今回貴方が手を抜かないようにとハンデになるようにという意味でスルスさんには防御膜を付与しませんのでまともに攻撃を食らえば死にますよ?」
「いやいやいや!そんなのおかしくないですか!?」
「いやぁ、貴方の実力なら死にはしませんよ、きっと」
「なんできっとを強調するんですか!?というか私にそんな実力があるとでもいうんですか!?」
「貴方には実力があります。そこの彼女と決闘したとき、相当手を抜いていましたよね」
え!?とアルトリアさんがこちらを見る。
「そんなことありませんよ!」
「とにかく準備をしてきてください!」
そんな理不尽な……。
◇◆◇
結局会場にまで来てしまった。
本当に学長は俺に防護膜を付与しなかった。さらにギャラリーには相当大勢の観客がいた。こんなの聞いていないんだが!?
「準備はできましたか?」アルトリアさんは聞いてくる。
「まぁ、一応」
「わかりました。私は本気で行くので貴方も本気で来てください」
再試験が始まる。
アルトリアさんは真っ先に突っ込んでくる。
俺が剣でいなすと相当な衝撃が走る。以前にも食らった重い一撃だ。
確かにこれをまともに食らったら死にかねないな……。
俺はすかさず切り付けるが防がれた。彼女はとても反応が早く俺の攻撃を剣で防いだ。学園最強と呼ばれることもうなずける。
俺は大きく後方に飛び体勢を立て直し、すかさず後ろに回りながら切り付ける。が、俺の剣はからぶった。彼女はしゃがんだ体勢から立ち上がりながら切り付けてくる。彼女は嬉しそうな顔をしたが甘い。以前自分がどんな倒され方をしたのか忘れたのか。俺は剣をかわし、アルトリアさんを蹴る。またやってしまったが仕方ないだろう。命がかかっているから。
彼女の防護膜は破壊された。ということは勝ってしまったということ。
俺は彼女に手を差し出すと彼女もその手をつかむ。
「またやられてしまいましたね、少し悔しいですが今度からは貴方と同じクラスに通えると思うとうれしいです!今度、体術を教えてくださいね」
何と言ったらいいか……。
この後結果が出た。合格でSクラスへの昇進が決まった。そしてまた新たな噂というよりかは伝説が生まれた。
Fクラスの少年がSクラスに昇進したという。またこの話は学校内だけではなく王都中に、また宮殿にも広がったそうな。
学園で知らない人はいないから王都で知らない人はいないにレベルアップしてしまった……。
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