転生勇者は目立ちたくない

増月ヒラナ

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2章

15.呪い

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 奴は俺の攻撃をすべて防いでいく。
 なぜ当たらない!そう思いながらも斬撃を繰り返していく。

 「はぁ、お前つまらねぇわ......」
 そう言う奴はひどく落胆した表情をしていた。
 「お前弱すぎるよぉ、少しは面白い奴だと思ったんだけどなぁ」
 「うるせぇ……」
 「あぁん? なんだってぇ?」
 「うるせぇつってんだろこの野郎!」
 俺は思い切り剣を振りかざす。
 「おっと、今のはなかなか良かったなぁ」
 にやにやしながらこちらを見るアムリタを睨みつける。
 「俺はお前を許さない。絶対にだ」

 その瞬間セレーネの周囲を黒いオーラが包み込んだ。
 「ほう、呪いか」
 そうつぶやくアムリタを無視し、詠唱を始める。
 『我ガ恨ミヲ糧ニ、我、敵ヲ穿うがタン <<呪殺カースト・マダー>>』
 闇の禁呪指定の魔法だ。
 俺の周りを漂っていた黒いオーラは一瞬にして消えた。
 その瞬間アムリタをオーラが包み込んだ。
 奴は叫び声をあげながら苦しんだような表情を見せた。
 「覚えていろよ、我が名はアムリタ!魔王軍最強の不死の悪魔だ」
 そういいながら消えていった。

 俺はアムリタが持っていたイーナの首、体を探し丘に埋め、石碑を置いた。
 [R.I.P Ina=Arthuriaイーナ・アルトリア]
  そう刻み、俺はその場を後にした。

 魔王軍を倒すために、イーナの敵を討つために。

 ------------------------------------------------------------------------


 夢を見た。
 前世、楽しかった彼女との生活、そして別れ。

 彼女は、金髪ロングで笑顔の可愛らしいイーナは、少なくとも魔王討伐までの心の支えになっていたに違いない。
 「イーナ……」
 座学終了のチャイムで目が覚めた。
 どうやら授業中に居眠りをしていたようだ。
 目元にはまだ乾いていない涙の跡があった。
 「ルーナ、起きましたか」
 隣に座るセラは俺の顔を覗き込んでいる。
 その容姿はイーナによく似ていた。
 「あぁ」
 「泣いていたようですが、どうかしましたか?」
 「夢を見てね、前世で戦う夢を」
 「では、イーナというのはその時にいた方ですか?」
 「あぁ、共に旅をした娘の名前だ。 イーナ・アルトリアという名前だ」
 そうするとセラは驚きの表情を見せた。
 「イーナ・アルトリアは私の曾祖母の妹の名です。セレーネ様と旅をした、そんな話を聞いたことがありました」
 「そうか、どうりでよく似ていると思った」
 「そうですか、私とよく似ていますか。彼女の墓は今も勇者の丘にあるそうですよ、近いですしそのうちいってみますか?」
 「そうか、そうしよう」

 勇者はかつて愛した娘の墓へ行くことに決めた。
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感想 11

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みんなの感想(11件)

八神 風
2017.03.30 八神 風

ルーナの名前がルーノと呼ぶ時が有ります。

解除
@るー
2017.01.22 @るー

展開早いな…。
面白いです。頑張ってください!

解除
シン
2017.01.22 シン

12の最後らへん

私の中までは何かエロいですね(*´ー`*)
多分仲間でだと、思いますが…。

2017.01.22 増月ヒラナ

恐ろしい誤字ですね(笑)
ご指摘ありがとうこざいます

解除

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