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召喚士
第12話 襲撃
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前書き
前回のあらすじ
道化を演じる主人公
本文
偵察というか敵アジトを殲滅するために調査を始める。理由?そんなの決まってるじゃん!エレノアさんのガス抜きのためだよ!この子、俺に従うとか言っていたけど...戦闘になると独断先行するんだよな。
「どう?怪しい場所、怪しい奴はいそうかな?」
「はい。先程の騎士団の雄叫びで野次馬がそちらの方に向かっています。そして、それとは逆方向に顔を隠した者が何名かいますね。またアジトまでの案内をしてもらいましょう...」
エレノアさんが怪しいと感じた奴の後をついて行く。もちろん相手にバレないように。エレノアさんは怪しい奴を見つける嗅覚でもあるのか?やたら正解を引いている気がするんだが。
「お、魔法の余波がここまで届いている。あの廃屋はエルフのレジスタンスで間違いなかったようだね。ご愁傷さまです。エルフの皆さん。」
「ふふっ。全部エルさんのせいではないですか。なんて酷いお方ですか。あっ、あの男エルフです。」
別のエルフと合流したのか、顔を隠していた男がフードを取り廃屋の方へ向かって走り出していく。エルフと分かった瞬間の人間の反応が酷い。指をさしながら異物のように罵詈雑言を吐き捨てている。同じ人間として悲しいよ、俺は。
「醜いですね...」
ボソッと呟くエレノアさん。同意とばかりに俺は頷く。
「この街にいる人間がエルフに対して過剰に敏感になっているおかげで見つけやすいな。こりゃー、アジトを先に他の人間に見つけられてしまうかも。その時は、不可視化のローブを羽織って抗争に介入していいよ、エレノアさん。」
「はい。ありがとうございます。エルフだけでなく人間も駆逐していいですか?」
「正体がバレなければ何やっても構わないよ。派手に暴れなよ。ただし、死ぬことは許さないからね。」
「ふふっ。ありがとうございます!うふっ、腕がなります。」
誰でもいいからエレノアさんのガス抜きをしてくれと心の底から願う。これで襲撃しませんっとなると俺が襲撃されそう。どうか、悪人来い!
日が落ち夜になっても街は明るい。騎士とレジスタンスの抗争で家が燃えたりなど街が火の海に...
「またレジスタンスとの抗争が激化するかな。うーん、あっちで立ち上っている煙の方へ行きますか。」
俺たちが歩いていると騎士が通り過ぎていく。よし。
「エレノアさん、不可視化のローブを羽織って突っ込んめ!」
「はっ!この時を待っていました。それでは行ってまいります。」
返事をしてすぐ姿が消え騎士、レジスタンスの命を狩っていく…ああ、この世界はとても命が軽い。日本がどれだけ平和だったのか、そして豊かだったのがつくづく思い知らされる。
(俺はどうしたいのか、どう生きていくのか考え直さないといけない。このままだと血を血で洗うような身体になってしまうような気がする。力に過信せず...はぁー。)
「今考えても仕方ない。うん?声が音が止んだ?なんだ?何が起きた!?」
俺は周囲を見渡し異常が起きた...はず?あれ?
「あっ!」
急いでエレノアさんが向かった方へ走り出す。道中、死体がそこらかしこで散らばっている。
(これは、エレノアさんがやったんだな。どれを見ても苦痛な顔。毒か...)
「はぁ、はぁはぁ。エレノアさん?」
「くふふふふふふふっ。エルさん、全ての敵を排除致しました。他の拠点にも襲撃しますか?」
不可視化のローブを外し姿を晒す。なんてかっこいい登場なんだ!っと場違いなことを思う。ただ、血のついた刺突武器を仕舞えよ!っとも思う。
エレノアさんの提案をすぐには返答せず各地で起きている抗争を把握することにする。
「1度宿に戻る。抗争、戦闘になっているところを確認したい。把握後、襲撃をするのでいいか?」
「構いませんが...どうやって把握するのですか?」
「ふふ、それについては考えがある。俺の故郷の軍事機器が魔法よりも凄いことを見せてやる。」
わっくわっくすっぞ!アレを操作するのは初めてだから不安があるけどなんとかなるだろう。楽しみだな。
俺たちは今日の夕方まで休んでいた宿屋に戻る。
「エレノアさん。見ておけ、俺の故郷の武器。召喚、軍事ドローン!うぉおおおお!本当に出たよ!か、かっこいい...」
マジでかっこいい。新しい玩具が手に入れたかのようにテンションが上がる俺。それを見て苦笑いのエレノアさん。エレノアさんがどう思っているのかなんて知らん。無人戦闘機の力、見せてやる。
後書き
次回 襲撃2
前回のあらすじ
道化を演じる主人公
本文
偵察というか敵アジトを殲滅するために調査を始める。理由?そんなの決まってるじゃん!エレノアさんのガス抜きのためだよ!この子、俺に従うとか言っていたけど...戦闘になると独断先行するんだよな。
「どう?怪しい場所、怪しい奴はいそうかな?」
「はい。先程の騎士団の雄叫びで野次馬がそちらの方に向かっています。そして、それとは逆方向に顔を隠した者が何名かいますね。またアジトまでの案内をしてもらいましょう...」
エレノアさんが怪しいと感じた奴の後をついて行く。もちろん相手にバレないように。エレノアさんは怪しい奴を見つける嗅覚でもあるのか?やたら正解を引いている気がするんだが。
「お、魔法の余波がここまで届いている。あの廃屋はエルフのレジスタンスで間違いなかったようだね。ご愁傷さまです。エルフの皆さん。」
「ふふっ。全部エルさんのせいではないですか。なんて酷いお方ですか。あっ、あの男エルフです。」
別のエルフと合流したのか、顔を隠していた男がフードを取り廃屋の方へ向かって走り出していく。エルフと分かった瞬間の人間の反応が酷い。指をさしながら異物のように罵詈雑言を吐き捨てている。同じ人間として悲しいよ、俺は。
「醜いですね...」
ボソッと呟くエレノアさん。同意とばかりに俺は頷く。
「この街にいる人間がエルフに対して過剰に敏感になっているおかげで見つけやすいな。こりゃー、アジトを先に他の人間に見つけられてしまうかも。その時は、不可視化のローブを羽織って抗争に介入していいよ、エレノアさん。」
「はい。ありがとうございます。エルフだけでなく人間も駆逐していいですか?」
「正体がバレなければ何やっても構わないよ。派手に暴れなよ。ただし、死ぬことは許さないからね。」
「ふふっ。ありがとうございます!うふっ、腕がなります。」
誰でもいいからエレノアさんのガス抜きをしてくれと心の底から願う。これで襲撃しませんっとなると俺が襲撃されそう。どうか、悪人来い!
日が落ち夜になっても街は明るい。騎士とレジスタンスの抗争で家が燃えたりなど街が火の海に...
「またレジスタンスとの抗争が激化するかな。うーん、あっちで立ち上っている煙の方へ行きますか。」
俺たちが歩いていると騎士が通り過ぎていく。よし。
「エレノアさん、不可視化のローブを羽織って突っ込んめ!」
「はっ!この時を待っていました。それでは行ってまいります。」
返事をしてすぐ姿が消え騎士、レジスタンスの命を狩っていく…ああ、この世界はとても命が軽い。日本がどれだけ平和だったのか、そして豊かだったのがつくづく思い知らされる。
(俺はどうしたいのか、どう生きていくのか考え直さないといけない。このままだと血を血で洗うような身体になってしまうような気がする。力に過信せず...はぁー。)
「今考えても仕方ない。うん?声が音が止んだ?なんだ?何が起きた!?」
俺は周囲を見渡し異常が起きた...はず?あれ?
「あっ!」
急いでエレノアさんが向かった方へ走り出す。道中、死体がそこらかしこで散らばっている。
(これは、エレノアさんがやったんだな。どれを見ても苦痛な顔。毒か...)
「はぁ、はぁはぁ。エレノアさん?」
「くふふふふふふふっ。エルさん、全ての敵を排除致しました。他の拠点にも襲撃しますか?」
不可視化のローブを外し姿を晒す。なんてかっこいい登場なんだ!っと場違いなことを思う。ただ、血のついた刺突武器を仕舞えよ!っとも思う。
エレノアさんの提案をすぐには返答せず各地で起きている抗争を把握することにする。
「1度宿に戻る。抗争、戦闘になっているところを確認したい。把握後、襲撃をするのでいいか?」
「構いませんが...どうやって把握するのですか?」
「ふふ、それについては考えがある。俺の故郷の軍事機器が魔法よりも凄いことを見せてやる。」
わっくわっくすっぞ!アレを操作するのは初めてだから不安があるけどなんとかなるだろう。楽しみだな。
俺たちは今日の夕方まで休んでいた宿屋に戻る。
「エレノアさん。見ておけ、俺の故郷の武器。召喚、軍事ドローン!うぉおおおお!本当に出たよ!か、かっこいい...」
マジでかっこいい。新しい玩具が手に入れたかのようにテンションが上がる俺。それを見て苦笑いのエレノアさん。エレノアさんがどう思っているのかなんて知らん。無人戦闘機の力、見せてやる。
後書き
次回 襲撃2
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