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俺、今、女子リア重
俺、今、女子リア重
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夜明けの早い夏とはいえ、まだ薄暗い早朝。早起きな老人たちでもまだまだ、まどろむ時間に、その怪鳥のような叫び声が響く。
「キェーイ!」
「いかーん! たるんどるぞ緑!」
「は、はい。キ? キェーイ?」
「なんじゃ、腹に力が入っておらん! もう一回!」
「キ、キ、キェー……ごほっ、ごほ……」
「なんじゃ! むせるとは、ふざけるでない! 真面目にやれ!」
「キェーイ!」
「まだじゃ! もう一回!」
「キェーイ!」
「もう、一回!」
「キェーイ!」
「まだ、まだ! もう一回!」
「キェーイ!」
「よし! もう一回!」
「キェーイ!」
「まだ、まだ! もう一回!」
「キェーイ!」
「だめだめ! もう一回!」
「キェーイ! キェーイ!」
「おっ! よいぞ! もう一回!」
「キェーイ! キェーイ! キェーイ!」
「よし! もう一回!」
「キキキキ——キェェェェェェェェェェェェェェェェェェェーイ!」
*
俺は、朝から木刀の素振りをして、くたくたになった汗だくの体を、ひどくダルそうに引きずりながら道場から出ようとする。
「緑! たるんどる!」
「は、はい!」
十メートルくらい離れているのに鼓膜が破れるんじゃないかと思うような声での、気合一閃を浴びて、俺は一瞬で背筋を伸ばしてしゃんとする。
「……山にこもると聞いたので、もっと成長して帰ってくることを期待したが、やはりマダマダのようじゃな……」
「……はい?」
はあ? 山って、生田緑は、あの野外イベントに行くのそう言ってごかましたのか! この爺さんにそんな嘘を……って山にこもったのはまったく嘘でもないが……、
「んっ? なんか不満でもあるのかな?」
「いえ! まったくありません!」
ともかく、この鬼のような老人に、あんなパーティに行ってたなんてバレたらどんな怒られるかわからん。おまけに行ったのは女帝なのに、怒られるのは俺じゃ割りに合わん。
「まあ良い! さっさと身体を清めてこい!」
俺は、余計な詮索を受ける前に、もう三日目となるが全く慣れる気配もない、とても怖い女帝の爺さんの命令に従って、言われたとおりに汗をかいた体をすっきりさせに行くのだった。
と言っても、シャワーを浴びるとか、ましてや湯船につかってゆっくりと体をリラックスなんてことは望むべくもなく、
「ああ……」
俺は今までいた板間の道場のような部屋の引き戸を開け、庭の一角に作られた井戸を見て嘆息をする。
「ん!」
「な、何でもありません!」
振り返らなくてもわかる、鋭く睨む視線に気づいて、観念した俺はそのまま裸足で庭に降りると、井戸に木桶をおろして中の水を汲む。
ああ、ずっと平々凡々の親に生まれ、平々凡々の子供としてそだった庶民派オタクボッチの俺としては、庭に井戸が在るなんていう生活は体験したこともあるわけもなく。こんな機会でもなければきっと一生知ることもなかったのだろうが、
「……くっ」
ああ、井戸水って、
「チュメ、ティエエエエエエエエエエエエーーーーーーーーーーーーーーーーイ!」
夏でもとっても冷たいんだぞ。
*
とはいえ、今は夏。道着の上から水を浴びて体がびしょびしょになったところで、しばらくすれば照りつける太陽のうだるような暑さで直ぐに体は暖まる。
いや生田緑と入れ替わったのが夏でよかった。どうもこの家では、こんな朝の鍛錬を一年中やってるらしく、エアコンなんてあるわけもない板間で裸足で素振りをすると考えただけでも気が遠くなるが、庭で冬に水浴びて気合い入れるなんてそれはもう想像を絶する。
これは、絶対夏のうちに女帝の体から抜けださないといけないなと思うのだった。
しかし……だ。
その女帝の方は、そんな簡単には元に戻る気はないようで、入れ替わった喜多見美亜の体で自由を満喫している。
昨日も、
「そろそろどうですかね……」
と揉み手しながら近づいて、やんわりとそろそろ喜多見美亜の体に戻らしてほしい旨をお伝え申し上げたのだが、
「まだね」
と冷たく言い放たれれば、体は生田緑となっても、中身は女帝には程遠い小心者のボッチ男子高校生はそれ以上何もいえないまま黙ってしまうのであった。
かえすがえずも悔やまれるのは、前の土曜、野外パーティの最後の夜に、周りをよく確認もしないまま、パーティーピーポー経堂萌夏の体に戻ったこと。キスをすれば相手と体が入れ替わる。そんな超常現象を起こす特異体質になってしまったという俺の秘密を、大声で話しながら入れ替わってしまったこと。
いや、その時。萌さんの件も大詰め、彼女の従兄の建人氏とのレイプ未遂事件を解決する最終段階だったから、テンションが上がった俺や萌さんが大声になってしまったのはしょうがない。
しかし、その後、冷静に対処したらもうちょっとなんとかなったのではないか?
俺は、いまさらだが、そう思わないでもないのであった。
あの時、確かに『キスで体が元に戻る』と萌さんが言ったのを聞かれてしまたのだが、体入れ替わりなんてありえないようなことが本当に起きているかなんて、流石に女帝も半信半疑だったと思う。『試しに』なんて言われても、『そんなバカなこと』とか言って固辞してたら、『やっぱり、それはないかな……』なんて諦めてくれたのでは? とか、聞いてみたら、
「確かにそうだったかもね」
生田緑りあっさりと肯定されて、がっくりと肩を落とす俺。
「でも、もうあなたたちの秘密はもう知っちゃったから」
「「…………っ」」
追い討ちをかけられてさらに肩を落とす喜多見美亜と俺がいるのは朝の多摩川。
夏の早い日の出時間なのにも関わらず、まだ薄暗いうちから朝行を行なっていた生田家なので、喜多見美亜の日課の朝のジョギングに合わせてここで合流した今の時間でも、世間的にはまだまだ早朝と言える時間。ラジオ体操の小学生もまだまだ寝床にいるような時間であった。
でも、ならば、夏の灼熱太陽も、この時間ならばまだなんとか耐えられる。というか、井戸水で冷やした体を走って温めてポカポカになったあと、こうやって橋の作る日陰で涼みながら、川を吹き抜けてくる爽やかな風をあびてジョギングの汗を乾かすのはとても気持ち良い。
疲れた体を土手にどかっと投げ出して、目を軽くつむって空の光をまぶた越し人感じるのならば、さっきまでの生田家での緊張もとけて、このままずっとここから動きたくない。そんな気分になるのだった。
だが、
「悪いけど。今日の身代わりはよろしくお願いするから」
そんなわけには行かない今日の生田緑のリアル。
それは、なんとも重く、
——はあ……。
俺は、今日のこれからの大変一日を思い、大きな嘆息を漏らす。
なんとも……。
なんとかなるなら、なんとかしてほしい。なんとかならなくても何とかして欲しい。
でも、なんともならなさそうなので、彼女に課せられた重い十字架を俺が背負うことになるのだろう。
そう、俺が今度入れ替わった、クラスのリア充カーストトップの女帝こと生田緑。その本当の姿は、思っていたのとかなり違ってとてもとても重苦しいものだったのである。
ああ……。
——俺、今、女子リア重。
こんどのJK生活ははそんな充(重)実を俺に向かって課してきたのであった。
「キェーイ!」
「いかーん! たるんどるぞ緑!」
「は、はい。キ? キェーイ?」
「なんじゃ、腹に力が入っておらん! もう一回!」
「キ、キ、キェー……ごほっ、ごほ……」
「なんじゃ! むせるとは、ふざけるでない! 真面目にやれ!」
「キェーイ!」
「まだじゃ! もう一回!」
「キェーイ!」
「もう、一回!」
「キェーイ!」
「まだ、まだ! もう一回!」
「キェーイ!」
「よし! もう一回!」
「キェーイ!」
「まだ、まだ! もう一回!」
「キェーイ!」
「だめだめ! もう一回!」
「キェーイ! キェーイ!」
「おっ! よいぞ! もう一回!」
「キェーイ! キェーイ! キェーイ!」
「よし! もう一回!」
「キキキキ——キェェェェェェェェェェェェェェェェェェェーイ!」
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俺は、朝から木刀の素振りをして、くたくたになった汗だくの体を、ひどくダルそうに引きずりながら道場から出ようとする。
「緑! たるんどる!」
「は、はい!」
十メートルくらい離れているのに鼓膜が破れるんじゃないかと思うような声での、気合一閃を浴びて、俺は一瞬で背筋を伸ばしてしゃんとする。
「……山にこもると聞いたので、もっと成長して帰ってくることを期待したが、やはりマダマダのようじゃな……」
「……はい?」
はあ? 山って、生田緑は、あの野外イベントに行くのそう言ってごかましたのか! この爺さんにそんな嘘を……って山にこもったのはまったく嘘でもないが……、
「んっ? なんか不満でもあるのかな?」
「いえ! まったくありません!」
ともかく、この鬼のような老人に、あんなパーティに行ってたなんてバレたらどんな怒られるかわからん。おまけに行ったのは女帝なのに、怒られるのは俺じゃ割りに合わん。
「まあ良い! さっさと身体を清めてこい!」
俺は、余計な詮索を受ける前に、もう三日目となるが全く慣れる気配もない、とても怖い女帝の爺さんの命令に従って、言われたとおりに汗をかいた体をすっきりさせに行くのだった。
と言っても、シャワーを浴びるとか、ましてや湯船につかってゆっくりと体をリラックスなんてことは望むべくもなく、
「ああ……」
俺は今までいた板間の道場のような部屋の引き戸を開け、庭の一角に作られた井戸を見て嘆息をする。
「ん!」
「な、何でもありません!」
振り返らなくてもわかる、鋭く睨む視線に気づいて、観念した俺はそのまま裸足で庭に降りると、井戸に木桶をおろして中の水を汲む。
ああ、ずっと平々凡々の親に生まれ、平々凡々の子供としてそだった庶民派オタクボッチの俺としては、庭に井戸が在るなんていう生活は体験したこともあるわけもなく。こんな機会でもなければきっと一生知ることもなかったのだろうが、
「……くっ」
ああ、井戸水って、
「チュメ、ティエエエエエエエエエエエエーーーーーーーーーーーーーーーーイ!」
夏でもとっても冷たいんだぞ。
*
とはいえ、今は夏。道着の上から水を浴びて体がびしょびしょになったところで、しばらくすれば照りつける太陽のうだるような暑さで直ぐに体は暖まる。
いや生田緑と入れ替わったのが夏でよかった。どうもこの家では、こんな朝の鍛錬を一年中やってるらしく、エアコンなんてあるわけもない板間で裸足で素振りをすると考えただけでも気が遠くなるが、庭で冬に水浴びて気合い入れるなんてそれはもう想像を絶する。
これは、絶対夏のうちに女帝の体から抜けださないといけないなと思うのだった。
しかし……だ。
その女帝の方は、そんな簡単には元に戻る気はないようで、入れ替わった喜多見美亜の体で自由を満喫している。
昨日も、
「そろそろどうですかね……」
と揉み手しながら近づいて、やんわりとそろそろ喜多見美亜の体に戻らしてほしい旨をお伝え申し上げたのだが、
「まだね」
と冷たく言い放たれれば、体は生田緑となっても、中身は女帝には程遠い小心者のボッチ男子高校生はそれ以上何もいえないまま黙ってしまうのであった。
かえすがえずも悔やまれるのは、前の土曜、野外パーティの最後の夜に、周りをよく確認もしないまま、パーティーピーポー経堂萌夏の体に戻ったこと。キスをすれば相手と体が入れ替わる。そんな超常現象を起こす特異体質になってしまったという俺の秘密を、大声で話しながら入れ替わってしまったこと。
いや、その時。萌さんの件も大詰め、彼女の従兄の建人氏とのレイプ未遂事件を解決する最終段階だったから、テンションが上がった俺や萌さんが大声になってしまったのはしょうがない。
しかし、その後、冷静に対処したらもうちょっとなんとかなったのではないか?
俺は、いまさらだが、そう思わないでもないのであった。
あの時、確かに『キスで体が元に戻る』と萌さんが言ったのを聞かれてしまたのだが、体入れ替わりなんてありえないようなことが本当に起きているかなんて、流石に女帝も半信半疑だったと思う。『試しに』なんて言われても、『そんなバカなこと』とか言って固辞してたら、『やっぱり、それはないかな……』なんて諦めてくれたのでは? とか、聞いてみたら、
「確かにそうだったかもね」
生田緑りあっさりと肯定されて、がっくりと肩を落とす俺。
「でも、もうあなたたちの秘密はもう知っちゃったから」
「「…………っ」」
追い討ちをかけられてさらに肩を落とす喜多見美亜と俺がいるのは朝の多摩川。
夏の早い日の出時間なのにも関わらず、まだ薄暗いうちから朝行を行なっていた生田家なので、喜多見美亜の日課の朝のジョギングに合わせてここで合流した今の時間でも、世間的にはまだまだ早朝と言える時間。ラジオ体操の小学生もまだまだ寝床にいるような時間であった。
でも、ならば、夏の灼熱太陽も、この時間ならばまだなんとか耐えられる。というか、井戸水で冷やした体を走って温めてポカポカになったあと、こうやって橋の作る日陰で涼みながら、川を吹き抜けてくる爽やかな風をあびてジョギングの汗を乾かすのはとても気持ち良い。
疲れた体を土手にどかっと投げ出して、目を軽くつむって空の光をまぶた越し人感じるのならば、さっきまでの生田家での緊張もとけて、このままずっとここから動きたくない。そんな気分になるのだった。
だが、
「悪いけど。今日の身代わりはよろしくお願いするから」
そんなわけには行かない今日の生田緑のリアル。
それは、なんとも重く、
——はあ……。
俺は、今日のこれからの大変一日を思い、大きな嘆息を漏らす。
なんとも……。
なんとかなるなら、なんとかしてほしい。なんとかならなくても何とかして欲しい。
でも、なんともならなさそうなので、彼女に課せられた重い十字架を俺が背負うことになるのだろう。
そう、俺が今度入れ替わった、クラスのリア充カーストトップの女帝こと生田緑。その本当の姿は、思っていたのとかなり違ってとてもとても重苦しいものだったのである。
ああ……。
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