37 / 99
俺、今、女子オタ充
俺、今、女子移動中
しおりを挟む
喜多見美亜の家にみんなで押しかよう。と、言ったのはあいつだった。俺、向ケ丘勇の体の中に入った喜多見美亜であった。
俺は、良いこと言った風に、ドヤ顔気味になっている俺の顔に近寄ると、小声で耳打ちをする。
「つまり、みんなで民族大移動?」
「そう」
首肯する喜多見美亜。
「それって、喜多見家に行って、そこで作業すれば良いってこと?」
「そう」
「でも……」
さすがにこの人数で押しかけたら、
「迷惑じゃ無い?」
俺はちょっと不安げに聞くが、
「そうかもしれないけど……? 大丈夫じゃない?」
なんだかあまりピンと来てない感じのあいつだった。こんな夜中に女子高生の実家にみんなで押しかける。せっかくの土曜の夜に突然……
それって、やはりちょっと失礼だよなと俺は思うのだった。
でも、
「結構部屋余ってるし。この人数くらい余裕でしょ」
「それは……部屋余ってるけど……」
確かに、喜多見家には空き部屋が結構あるのだった。と言うのも、子供は三人以上作るつもりで、家を建てる時に子供部屋を三部屋作ったと言う喜多見家なのであった。それに、田舎に一人暮らしの母型のおばあさんの介護が必要になったら引き取るつもりでその部屋も作ったので、喜多見美亜が生まれたばかりの頃、家族全員が一つの部屋で寝ていた頃なんかは四部屋も空き部屋があったと言うことだが、長女次女と女が続けて生まれた時点で、三人目も女だったらという恐怖のため家族計画が変更になって子供は二人で終わり、いつまでも元気な田舎のおばあさんはまだまだやってくる気配もない。
なので、普段は健康器具や掃除機なんかが雑然と放り込まれているだけの部屋が二つもあるし、十畳くらいのあいつの部屋だって、物があまりないので結構広くつかえるし、この人数くらいなら確かに、簡単に入っちゃうんじゃないかなとは思った。
でも、やっぱり、ほぼ終電の時間でこの人数が突然家になだれ込んでくるなんて少し常識外れな感じがした。やっぱり迷惑だろそれ。いや、こいつも迷惑なのをを認めてるけど、
「でも、迷惑をかけるのは厳禁でも、かけられるのは買ってでもしろ——それが喜多見家の家訓じゃないか? そうでしょ?」
俺の耳元での、こそこそ話しから、振り向いて、突然、声を大きくする喜多見美亜。
「えっ……」
そして、突然、話題を振られて困惑する下北沢花奈。
今日喜多見美亜になったばかり、まだ喜多見家には一度も行ってない状態で家訓どうこう言われても困って、
「……まあ、そうだったかな」
「そう! そうだよ!」
「そう? そうだよね?」
「そう!」
「そう……?」
そのまま勢いで押し切らせそうだった。
でも、
「——今からこれ全部もって移動するの? それって大変じゃない? 確かにこの子いるとずいぶん捗りそうだけど……」
代々木お姉様は下北沢花奈が中に入った喜多見美亜を見ながら言う。この人は
移動するのに否定的、と言うか面倒臭そうな雰囲気だけど、
「大丈夫と思う。確かに大荷物だけど、これだけ人数がいれば……」
下北沢花が中に入った喜多見美亜が言う。
「モニターだけ少し手間だけど……」
確かにPCはノートなのでそんな移動も苦ではないが、モニターはちょっと荷物な感じはする。
でも、
「それは大丈夫だと思うよ」
と俺は言うのだった。
なぜなら、
「現地調達で大丈夫」
こいつの部屋にはEIZOナナオの27型に立派なモニターがあるのだった。
喜多見美亜と入れ替わって、あいつの部屋に住むようになって少したって、どうやらあいつが使いもせずに部屋の角に転がしていたらしきそのモニターに気づき、もったいないなと思って、俺が救い出して使っていたのだが、正直俺のやるネットゲームやら動画鑑賞程度ではわざわざ外部モニター使うほどでもないので、繋ぐのが面倒くさくなって、結局つかっていない——そんなモニターであった。
なんでそんなモニターをあいつが持っていたのかと前に聞いたら、将来のデジタルデバイドで負け組ならないように娘のパソコン環境は良いものをそろえて置かなければならないと言う硬い信念を持つお父さんが、高校に入ると同時にマックのノートと一緒に買ってくれたのだと言う。まったく、良い父親である。娘を愛し、娘のためなら何でも惜しまずに投資する。俺の親父と、夜遅くまで帰ってこない社畜なのは同じだが、その愛と行動には雲泥の差があるといえよう。まあだからと言って変えて欲しいかと言えば、俺は黙ってしまう。なんというか、面倒くさいと言うと失礼だけど、——愛が重い、俺にはトゥーマッチといった感じのお父さんなのであった。
そして、そのお父さんがいる喜多見家へ、俺らはずけずけと乗り込もうとしているのだった。でも、まあ、もう高校生にもなる娘にだ、泊まりがけで友達が押しかけるくらいは、想定の範囲内と言うか、騒がしくて迷惑に思うくらいはあるかもしれないが、それでびっくりしたり怒り出したりするようなことではないとは思う。
しかし、
「じゃあ、話がきまったなら——みんなで美亜の家に押しかけようか!」
えっ?
喜多見美亜いっしょに来る気なの?
こいつが、今、入ってるのは俺——向ケ丘勇——男の体なのに?
男が家族が待つ女子高生の家にに深夜に押しかける?
それって……?
*
どうやら喜多見美亜は本気のようだった。男子高校生として、女子高生——喜多見美亜の家に行き、そのまま泊まろうとしているのだった。
いくら、本当は自分の家とは言っても、——ちょっと大胆じゃないか? お前の家は、そんなのにあんまりオープンな感じじゃないだろ? いや、あいつ、と言うか俺の体が家の玄関くぐった瞬間、お父さんにショットガンで撃ち殺されるくらいあってもおかしくないぞ……ショットガン持ってればだが。いや、ロケットランチャー持ってたらロケットランチャーぶち込まれるだろうけど、——日本は銃社会でなくて本当に良かったと思う瞬間、——そんな週末の夜である。
「本当に来ちゃってけど——良いのよね?」
俺と同じように、不安な顔の代々木公子お姉様。
「高校生の君らは友達が来たで済むかもしれないけど、大学生のあたしらが高校生の家にやってくるのは、やっぱり少しイケてなくない?」
こちらも、なんだか乗り気のしなさそうな赤坂律お姉様であった。
「まあ、いいから、いいから。大丈夫ですよ」
「だから、なんであんた仕切るの? 花奈とこの子がアレなんだから、あんたが彼氏ってわけでもないでしょうに? なんでそんな我が物顔なの?」
「そりゃ、長いつきあいですから……」
お姉様方が、女子高生の家になんの躊躇もなく入っていこうとしている男子高校生に驚愕していた。いや、実は俺も驚愕していた。こいつ本気で喜多見家に入る気か? それでお泊まりもしちゃう気なのか? そりゃ確かにここは、こいつの家なのだが、君の今の姿はオタク男子高校生、向ケ丘勇なんだぞ。リア充女子高生の家なんかに近づいても良いような奴じゃない。
でも、
「長い付き合い……って、幼馴染かなんか?」
「まあ、そんなもんです」
俺は喜多見美亜を無理やり止めようとは思わなかった。
なんてったって、ここは——俺は喜多見家の玄関の前で思う——「こいつ」の家なんだから。そして、愛し、愛されている家族のいる場所。もしかして、こいつは、この家にそろそろ帰りたかったのでは? と俺は思ったのだった。そんな風に聞いたら、絶対に「違う」と言うだろうけど、なんだかそんな気がしてならなかったのだった。俺は、後はどうにでもなれと思って、こいつのしたいままにさせようと思ったのだった。
だから、呼び鈴を押して、
「——こんばんわ! 夜分遅くすみません!」
「……どなた様でしょうか?」
こいつのお母さんがインターフォンに出て、
「私は……」
こいつがこたえて言った、その瞬間、
「——はい?」
「私は——美亜様の騎士です!」
こいつのしたいようにさせたことを激しく後悔するのだった。
俺は、良いこと言った風に、ドヤ顔気味になっている俺の顔に近寄ると、小声で耳打ちをする。
「つまり、みんなで民族大移動?」
「そう」
首肯する喜多見美亜。
「それって、喜多見家に行って、そこで作業すれば良いってこと?」
「そう」
「でも……」
さすがにこの人数で押しかけたら、
「迷惑じゃ無い?」
俺はちょっと不安げに聞くが、
「そうかもしれないけど……? 大丈夫じゃない?」
なんだかあまりピンと来てない感じのあいつだった。こんな夜中に女子高生の実家にみんなで押しかける。せっかくの土曜の夜に突然……
それって、やはりちょっと失礼だよなと俺は思うのだった。
でも、
「結構部屋余ってるし。この人数くらい余裕でしょ」
「それは……部屋余ってるけど……」
確かに、喜多見家には空き部屋が結構あるのだった。と言うのも、子供は三人以上作るつもりで、家を建てる時に子供部屋を三部屋作ったと言う喜多見家なのであった。それに、田舎に一人暮らしの母型のおばあさんの介護が必要になったら引き取るつもりでその部屋も作ったので、喜多見美亜が生まれたばかりの頃、家族全員が一つの部屋で寝ていた頃なんかは四部屋も空き部屋があったと言うことだが、長女次女と女が続けて生まれた時点で、三人目も女だったらという恐怖のため家族計画が変更になって子供は二人で終わり、いつまでも元気な田舎のおばあさんはまだまだやってくる気配もない。
なので、普段は健康器具や掃除機なんかが雑然と放り込まれているだけの部屋が二つもあるし、十畳くらいのあいつの部屋だって、物があまりないので結構広くつかえるし、この人数くらいなら確かに、簡単に入っちゃうんじゃないかなとは思った。
でも、やっぱり、ほぼ終電の時間でこの人数が突然家になだれ込んでくるなんて少し常識外れな感じがした。やっぱり迷惑だろそれ。いや、こいつも迷惑なのをを認めてるけど、
「でも、迷惑をかけるのは厳禁でも、かけられるのは買ってでもしろ——それが喜多見家の家訓じゃないか? そうでしょ?」
俺の耳元での、こそこそ話しから、振り向いて、突然、声を大きくする喜多見美亜。
「えっ……」
そして、突然、話題を振られて困惑する下北沢花奈。
今日喜多見美亜になったばかり、まだ喜多見家には一度も行ってない状態で家訓どうこう言われても困って、
「……まあ、そうだったかな」
「そう! そうだよ!」
「そう? そうだよね?」
「そう!」
「そう……?」
そのまま勢いで押し切らせそうだった。
でも、
「——今からこれ全部もって移動するの? それって大変じゃない? 確かにこの子いるとずいぶん捗りそうだけど……」
代々木お姉様は下北沢花奈が中に入った喜多見美亜を見ながら言う。この人は
移動するのに否定的、と言うか面倒臭そうな雰囲気だけど、
「大丈夫と思う。確かに大荷物だけど、これだけ人数がいれば……」
下北沢花が中に入った喜多見美亜が言う。
「モニターだけ少し手間だけど……」
確かにPCはノートなのでそんな移動も苦ではないが、モニターはちょっと荷物な感じはする。
でも、
「それは大丈夫だと思うよ」
と俺は言うのだった。
なぜなら、
「現地調達で大丈夫」
こいつの部屋にはEIZOナナオの27型に立派なモニターがあるのだった。
喜多見美亜と入れ替わって、あいつの部屋に住むようになって少したって、どうやらあいつが使いもせずに部屋の角に転がしていたらしきそのモニターに気づき、もったいないなと思って、俺が救い出して使っていたのだが、正直俺のやるネットゲームやら動画鑑賞程度ではわざわざ外部モニター使うほどでもないので、繋ぐのが面倒くさくなって、結局つかっていない——そんなモニターであった。
なんでそんなモニターをあいつが持っていたのかと前に聞いたら、将来のデジタルデバイドで負け組ならないように娘のパソコン環境は良いものをそろえて置かなければならないと言う硬い信念を持つお父さんが、高校に入ると同時にマックのノートと一緒に買ってくれたのだと言う。まったく、良い父親である。娘を愛し、娘のためなら何でも惜しまずに投資する。俺の親父と、夜遅くまで帰ってこない社畜なのは同じだが、その愛と行動には雲泥の差があるといえよう。まあだからと言って変えて欲しいかと言えば、俺は黙ってしまう。なんというか、面倒くさいと言うと失礼だけど、——愛が重い、俺にはトゥーマッチといった感じのお父さんなのであった。
そして、そのお父さんがいる喜多見家へ、俺らはずけずけと乗り込もうとしているのだった。でも、まあ、もう高校生にもなる娘にだ、泊まりがけで友達が押しかけるくらいは、想定の範囲内と言うか、騒がしくて迷惑に思うくらいはあるかもしれないが、それでびっくりしたり怒り出したりするようなことではないとは思う。
しかし、
「じゃあ、話がきまったなら——みんなで美亜の家に押しかけようか!」
えっ?
喜多見美亜いっしょに来る気なの?
こいつが、今、入ってるのは俺——向ケ丘勇——男の体なのに?
男が家族が待つ女子高生の家にに深夜に押しかける?
それって……?
*
どうやら喜多見美亜は本気のようだった。男子高校生として、女子高生——喜多見美亜の家に行き、そのまま泊まろうとしているのだった。
いくら、本当は自分の家とは言っても、——ちょっと大胆じゃないか? お前の家は、そんなのにあんまりオープンな感じじゃないだろ? いや、あいつ、と言うか俺の体が家の玄関くぐった瞬間、お父さんにショットガンで撃ち殺されるくらいあってもおかしくないぞ……ショットガン持ってればだが。いや、ロケットランチャー持ってたらロケットランチャーぶち込まれるだろうけど、——日本は銃社会でなくて本当に良かったと思う瞬間、——そんな週末の夜である。
「本当に来ちゃってけど——良いのよね?」
俺と同じように、不安な顔の代々木公子お姉様。
「高校生の君らは友達が来たで済むかもしれないけど、大学生のあたしらが高校生の家にやってくるのは、やっぱり少しイケてなくない?」
こちらも、なんだか乗り気のしなさそうな赤坂律お姉様であった。
「まあ、いいから、いいから。大丈夫ですよ」
「だから、なんであんた仕切るの? 花奈とこの子がアレなんだから、あんたが彼氏ってわけでもないでしょうに? なんでそんな我が物顔なの?」
「そりゃ、長いつきあいですから……」
お姉様方が、女子高生の家になんの躊躇もなく入っていこうとしている男子高校生に驚愕していた。いや、実は俺も驚愕していた。こいつ本気で喜多見家に入る気か? それでお泊まりもしちゃう気なのか? そりゃ確かにここは、こいつの家なのだが、君の今の姿はオタク男子高校生、向ケ丘勇なんだぞ。リア充女子高生の家なんかに近づいても良いような奴じゃない。
でも、
「長い付き合い……って、幼馴染かなんか?」
「まあ、そんなもんです」
俺は喜多見美亜を無理やり止めようとは思わなかった。
なんてったって、ここは——俺は喜多見家の玄関の前で思う——「こいつ」の家なんだから。そして、愛し、愛されている家族のいる場所。もしかして、こいつは、この家にそろそろ帰りたかったのでは? と俺は思ったのだった。そんな風に聞いたら、絶対に「違う」と言うだろうけど、なんだかそんな気がしてならなかったのだった。俺は、後はどうにでもなれと思って、こいつのしたいままにさせようと思ったのだった。
だから、呼び鈴を押して、
「——こんばんわ! 夜分遅くすみません!」
「……どなた様でしょうか?」
こいつのお母さんがインターフォンに出て、
「私は……」
こいつがこたえて言った、その瞬間、
「——はい?」
「私は——美亜様の騎士です!」
こいつのしたいようにさせたことを激しく後悔するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる